今日の報道を見ると、昨晩のNYの下げの理由は、「雇用統計が予想を上回ったことから、契機の底堅さが認識され、結果利下げが遠のいたことを嫌気した売り」と認識されている様です。
そもそも、NYが近々の利下げを織り込んでいたとも思えず、然程のサプライズでも無いでしょう。まさか、FRBが利上げを考えているとまでも思わないでしょうし、その点では、最終的にダウ-0.66%・ナス-0.78%と大幅な下落とならなかった点も納得が行きます。
利下げが遠のいた→ドル高継続で、一瞬、円高に振れたドル円も円安に戻りました。金の下げもドル高の認識を受けたものでしょう。
問題は、エマージング株の一斉調整の理由がはっきりしないこと。今回の下げは、一昨日から始まっており、昨日の雇用統計とは直接関係は無し。ドル高継続→対外投資縮小と言う読みでしょうか?そうなると、日本株も週明けから売られるかもしれません。EWJも-2.6%と下げており気がかりです。
こうしてみると、資源安、地政学的リスクの増大、過熱感からの調整危惧、とエマージング株にとっての悪材料が一気に噴出した感じです。