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2007年03月 アーカイブ

2007年03月01日

津波に飲まれる

上海を震源にした津波は欧州→米国を経て、巨大な波となって東京に押し寄せて来ました。昨晩、NYの相場を見ていた所までは、「こりゃやばい」とは思いながらも、まぁ予想の範囲でした。しかし、起きてみると、1段安も2段安もしてるやん..。なにこれ?(なにやらシステムトラブルも重なったとか..。)

てな訳で、東証は寄付きから暴落。成売を大量に出していた私は最悪のトレーディングとなりました。(今日は過程の都合で朝から外出しており、寄付きを見ることが出来ませんでした。10時に携帯で確認してビックラ。まさかここまで落ちるとは..orz) 

先ほど、今日の収支を計算し終えましたが、日本株で-5%ヤラレてました。まぁ、これでも2月の利益が全て飛んだ程度で済みましたので、安全サイドに手を打ったと言う所で納得することにします。


..さて、今日のトレーディング内容ですが、もはや売り買いを書くよりも、最終的にホールドした銘柄を記したほうが早い状況。以下が、現在の保有銘柄です。

 ・東芝
 ・任天堂
 ・塩野義
 ・三井不動産
 ・ジャストシステム
 ・セガミメディクス
 ・エイベックス
 ・エース交易
 ・日本甜菜製糖
 ・ビライフ投資法人

長期保有予定銘柄、バリュー系銘柄、訳有り銘柄が残りました。金額ベースでは1/2を処分売りしています。(なんかスッキリ。)

今日のトレードで、唯一ツイてたのはセガミメディクスを残したこと。引け後にセイジョーとの経営統合が発表されました。セイジョーの方が時価総額が高いのが気になる所ですが、規模はセガミの方が上でしょう。後は統合比率が如何決まるかに注目です。

現在の米国市場の状況を見ても、明日の日本市場は戻してくることは確実です。只、どうせ寄りから高いのは見えてますので、明日は買い戻せる状況にはならないでしょう。買うにしても明日の引け後に放置されている銘柄を調べて、金曜日に買い出勤する位が良いと思ってます。

何れにしても、このまま再度高値を更新しに行くとも思えませんし、基本的にお彼岸までは新規売買をお休みする位の気構えで良いかもしれません。

落ち着きを取り戻す

昨日の暴落を受けてのNYは落ち着きを取り戻してくれました。上海が半値近く戻しましたが、欧州は続落、GDP発表も市場予測を下回り、どうなるものかと思いましたが、時間が経つにつれて安定感が戻ってきた様です。現在、監視銘柄はほぼ前日比でプラスです。

今日のトレードは、まず昼間に香港市場で買っていた、中国A株とインドのETFを全て処分してしまいました。香港市場で買ってしまうと、NYに比べて即時の対処が出来ないため、1日後手を踏んでしまいます。そうなると、香港でエマージング関連株を買うのは厳しいと、改めて感じました。今後は、長期投資のファンドは香港で買うとして、値動きの激しい新興国株はNYで買うように徹底したいと思います。

今日の自分のトランザクションは昨日キャッシュにした分の一部で、債券とコモディティを買っています。全体としては、この2日間で、エマージング株の比率が相当減っている状況です。エマージング関連の買戻しは、すこし相場が落ち着くのをまって、様子を見ながら行いたいと思います。焦って買い戻すことは止めておきます。

尚、昨日今日の収支を計算してみると、日本株同様に-5%強の下げでした。やはり2月分の利益が飛んだ計算です。

PS.
このまま寝て、起きたらマイナスとか無いだろうな...。

2007年03月02日

リバウンド無し

昨日のNY市場が持ち直したことで、リバウンドが期待された東京市場でしたが、その期待は敢え無く潰えました。そもそも、CMEのNIKKEI225が、大証の引値よりも下がって引ける様じゃ、ダメですね..。更に、中国市場が再び軟調に推移を始めたことで、完全に弱気モードに突入してしまいました。てな訳で、今日は高寄りしてそこから下へ向かうと言う私の読みも、完全に外れた次第です。

セクタ間での強弱は特に見られず、全般的に弱かった印象。終盤こそ、多少は戻してきましたが、戻りの力強さはあまり感じません。今日で完全に25日線を割り込んだ上に、心理的抵抗線の17500もあっさりとブレイクしてしまいました。こうなって来ると、現在17000円付近にある75日線まで見に行かないと調整は終わらない感じです。(これも割ると次は16800円ラインですが、この節目はかなり固そうな気がします。)

今日の保有株に関しては、半分を昨日処分してしまった為、下げているとは言え気楽なものでした。(どうせなら来週一杯かけて16800円まで下げちゃって欲しいです。)只、予想外に寄り天にならなかったことから、昨日書いた禁をそうそうに破って、銘柄を幾つか買ってしまいました。おぃ。

1つ目は雪印乳業。そもそも、積極的に処分する気のなかった銘柄でしたが、処分した価格で買い戻せそうだったので、買ってしまいました。

2つ目はエース交易。昨日の終値付近で推移を続けていました。金相場は上がり続けていますし、今の価格ならば3月の配当は3%弱付きます。業績は間違いなく良いはずなので、如何見てもお買い得とみて買い増しました。

3つ目はエイベックス。昨年から株主総会コンサートは1株主につき1名しか参加できなくなりましたので、嫁さんと含めて2人目の分を購入。元々、今月末前には買わなければならない予定でしたので、今日の下げたところで買ってしまいました。もう少し下がりそうな気もしないではありませんが、あゆの2枚組アルバムもリリースされたことですので、ここらが買い時と判断しました。

その他の保有株では、予想通りセガミメディクスが逆行高。セイジョーとの経営統合は相当な好材料だと思います。地合いがこんなに悪くなければもっと騰がったことでしょう。そもそも割安銘柄ですから、最低でも2800円はあると思ってます。

明日の作戦は再び様子見。次の買い出勤は早くてもSQ前まで待つつもりです。只、あまりにも下げる様ならば、拾いに行く手もありそうです。

2007年03月04日

75日線に向けて

先週末の状況と今週の展望です

先週の金曜日の東京市場は、海外市場が再び軟調となったことを受けて下落のスタート。結局、反発の局面も特に無く、週末と言うこともあって、ずるずると値を下げて行きました。

日経は今日の終値ベースで、暴落初日の最安値を下回りました。これで完全に下降トレンド入りした訳で、今度は底値が何処なのか探りあうことになります。
昨日も書きましたが、私の第一反発予測ポイントは16800円。これが敗れたら16500円。この下は無いと思ってますが、これを下回ったらちょっと恐ろしいことになりそうです。

もう一つのポイントは何時がその反発日になるかですが、1日あたり200円ペースで落ちてゆけば、火曜日には16800円に達して水曜日に反発。水曜日も落ちて、水曜日か木曜日に16500円を付けたらそこから反発。こんなイメージを描いています。金曜日がSQですので、その前に一回は反発しそうな気がします。

只、本格的な買戻しは慎重に全体の反発を見てからでないと、ちょっと怖くて出来ません。頭はくれてやるしかないでしょう。

今日の保有銘柄は、不動産関連が堅調でその他はダメ。ビ・ライフが久しぶりにプラスになったのは明るい所。一方、昨日騰がったセガミメディクスは反落。まぁ、ジワジワ騰がって欲しい銘柄なので、急騰よりは良いとします。

ダメ続きなのがジャストシステム。着実に下げ続けてます。しかし、1100円を切る付近になると、この銘柄は一気に反発する傾向がありますので、平均購入価格を下げるチャンスでもあります。平均的に、一度反発すれば、20%位上がります。1000円を付けてくれれば迷わずナンピンしますが、どうなることか。

先に書いた様に、今回の下げ止まりポイントは日経平均が16800円or16500円を付けた辺りと見ていますが、個別銘柄の買いポイントとしては75日線で待てば良いのではないかと思ってます。これだけ株価が下落して、なおかつキャッシュを潤沢に持っている状況ですと、既に買いたくて買いたくて仕方ない訳ですが、これを堪える意味で、買いを入れる場合は75日線上で指値を入れることに決めておこうと思います。「我慢できずに買うならば75日平均値で買うぞ」と..。

2007年03月06日

セリクラ前哨戦

今日の東京市場は週末のNYの下落を受けて、軟調な立ち上がり。そのまま勢いを取り戻すことなくヘタリ続け、最終的に日経が575円のマイナス。下落幅で暴落初日を越えてきました。

日経平均の終値が16642円なので、最初の抵抗線と思われた16800円はあっさりと陥落してしまいました。セリングクライマックス的な雰囲気もあるにはあるのですが、やはりまだ、これは前哨戦でしょう。暴落に対して買い向かった買い方には、流石に今日辺りで追証が出始めていると思われます。そうなると、明日暴騰でもしない限り、水曜日の前場が真のセリクラになると思われます。

問題は幾らまで下げるかですが、今日の下げが想像以上に酷かった為、16500円で止まるかどうか心配になってきました。16500円は鉄板に思えるのですが、ここを割り込むと、ちょっと先が見えません。そうなるとかなり怖い。しかし、ある程度は怖い中で買わないと、リターンも得られないと思います。

今回の相場の場中の最高値が18300円なので、ここから10%ダウンすると16470円となり、チャート上の節目とも一致します。ここをターニングポイントと見て買戻しの作戦を練りたいと思います。
流れ的には明日は有る程度反発して、水曜日の午前中に再暴落。..と言うのをメインストーリーに据えて臨みます。

さて、今日のトレーディングですが、全保有株が軒並み3%近く下げており、もう吐きそう。orz
こうなると、流石に今日の収支は計算する気になれません。

しかし、こんな商状の中でジャストシステムを買っています。1000円で指しておいたのが約定してしまいました。最安値で975円まで下げた様なので、少々高く指しすぎましたが仕方ないでしょう。まさか今日の時点で1000円を割るとは思ってませんでした。一応下ヒゲも付きましたし、お買い得だったと信じることにします。

もう1つ、1306もほぼ今日の底値で買っています。これは明日反発したら取り合えず売って、再び水曜日の午前中に買い戻したいと思います。(しかし、そう上手く筋書き通りに進むものか..?)

取り合えず、明日の買いは我慢。水曜日に何を買って行くか、考えて過ごすことにします。

2007年03月08日

セリクラ回避も寄り天

先ずは昨日アップできなかった6日分の取引メモ

6日の東京市場は前日の急落から反動高。日経平均16800円台まで戻しました。只、前日の落ち幅から見ると十分ではなく、チャート上の節目である16800円に落ち着いてしまいました。戻すにも戻したものの、17000円台を伺えない辺りが完全に力強くは無い印象。

保有株のトレードとしては前日の急落で拾った分のジャストシステムをS高にて売却。これでまた、少し自力下山出来ました。もう1つ、底値で仕込んだ1306はホールドしています。

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でもって、今日7日の動き。

私の予想では7日にセリクラが発生するので、そこで仕込みを掛ける計画でしたが、大きくもくろみ外れ。前日のNYがアジア市場の好調を受けて大反発したことから、これを受けた東京市場も高値寄りのスタート。しかし、その後は上値が重く、週末のSQが意識されたことから、結局、日経平均はマイ転して16700円台。

私の目論見のハズレは、火曜日が想定以上に騰がったことで、これにより追証の回避が結構あったのではないかと思います。逆に、セリクラまで進まなかったことで、先の見通しが悪くなったように思います。火曜日の最安値16530円が底値となるのか、更に2番底を探りに行くのか?値幅的には16500円を一度は切ると見てましたので、火曜日の下げでは甘い気がするのです。週末がメジャーSQであることと、裁定買残の積み残しも不気味で、ここから上値を追ってゆく環境には無い様に思われます。

と言う訳で、元々は仕込みの予定日だった今日ですが、結局、野村ホールディングスだけを買い戻しただけに終わりました。(前日終値で指していたら刺さってしまった..。)その他、幾つかの銘柄の買戻しを図りましたが、底値圏で指値した為、約定はありませんでした。

明日の作戦としては、引き続き底値圏で指しておいて、一本釣りを目指したいと思います。特に、アサヒプリテックスを買い戻したいのですが、急落のチャンスを逃がしてしまったことが響いており、上手い値段で仕込めないでいます。

その他、仕掛ける場合には基本的に割安度の高い銘柄を仕込むように留意したいと思います。未だ、相場の方向性は定まっておらず、彼岸までは乱高下する可能性があります。なので、仕込む銘柄としては、下値余地の少ない銘柄を候補としてピックアップして望みます。

PS.
昨日S高したジャストシステムが再び沈んできました。1000円を切ってきたら、また仕込んで、短期で売り抜けたいと思います。

2007年03月09日

日経17000円を回復

SQを翌日に控えて模様眺めのスタートを切った東京市場でしたが、特に16500円を伺う気配も見せず、何気に底堅い展開。状況は後場に入り急展開し、円安に振れたことも手がかりとなり急反発。一気に300円の上げ幅を記録して引けました。

今日の展開から直ぐに16500円を伺うシナリオは薄くなったと思います。何れは2番底を探りに行く展開が避けられないとしても、それはもう少し↑へ戻してからとなりそうです。問題は何処まで戻すかですが、17500円に節目があると同時に25日線も控えていることから、先ずはこのラインを目指し、そこが分水嶺となりそうです。

今日の保有銘柄は総じて上昇。特に昨日仕込んだ野村HDが即反応したのはラッキーでした。また、目立つところでは東芝。今朝方のフラッシュメモリ市況の底打ち観測ニュースと、GSのレイティング上げを材料に大幅アップ。東芝が1日でこれだけ上げるのはちょっと久しぶりな出来事です。

あとは大きく動いたのがJR東日本。ここの所、材料が豊富で↑へ行きたがっている所を地合に押さえつけられていた感がありましたから、一旦動くと上昇も大きい様です。目先は18日のスイカとパスモの統合イベントが山場になりそうです。

トレーディングとしては先日の急落時に仕込んだ1306を一旦利益確定して置きました。

後は、午後から急騰モードに入ったのを察して、下で待っていた銘柄群の約定は無理と判断。この中から、佐世保重工に飛びつきました。この佐世保重工ですが、今期予想利益ベースでこそ高PERに見えますが、来期予測ベースで判断すれば造船業の好調に乗ってPER20倍を切るものと思われます。四季報の発売も近づいてきており、来期利益の増益率が脚光を浴びる展開も予想されます。

もう1つ、地味なバリュー株を新たに打診買いしてみました。日本アンテナですが、低PBR(0.59倍)で好財務(自己資本比率72%)の典型企業です。しかも3月の期末配当の利回りが2%を越えています。更に、地デジ関連の材料性を持っており、今後、地デジへの注目が高まることを勘案すれば、地味銘柄を脱する可能性すら秘めています。また、来期予想の上方修正率が高いことから、四季報銘柄の一角として浮上するかもしれません。

明日の作戦としては、目先を17500円と判断して、買ってゆきたいと思います。但し、バリュエーション的に割安さが感じられることが前提です。

2007年03月11日

SQは無難に通過しましたが

先週末の東京市場は注目のメジャーSQも特段の波乱無く通過。..って言うか、この「波乱無く通過」って、SQを語る枕詞となりつつありますね。只、今回気になるのは、その後の値動きがSQ精算値の17290円を越えることなく推移したこと。これは、目先の弱気を反映している可能性があります。

結局、日経平均は17246円まで上昇した後、17164円で引けています。まぁ、週末事由による利益確定売りもあったでしょうし、夜に発表される米国の雇用統計を確認したいと言う意識もあったと思います。

で、私の保有株ですが、何気に好調が続いています。野村HDなどは2日で10%弱上がりました。東芝も8%弱の上昇です。順調に先の暴落を取り戻しつつ有る訳ですが、どうにもこれが気持ち悪い..。目先、「17500円を付けてから2番底を探りに行く」と言う展開をメインシナリオに据えたものの、前場が引けた辺りで不安感が台頭。

「夜には米国の雇用統計も控えているし、これが予測を下回ると、米国が大崩れして、月曜日の東京がドカン..。」..と言う最悪シナリオが頭を過ぎります。

「そもそも、ここまで急回復したのがむしろラッキーなんでしょ」と考えて、午後からは手持ちキャッシュを増やす方針に緊急転換。基本的に長期保有銘柄群とPBR=1倍クラスの銘柄を残して、一旦処分することに決定。2日前に買った野村HDや、昨日買ったばかりの佐世保重工も処分。実は、寄り付きでスルガも買っていたのですが、これも売却。(図らずも、本来はやらない筈の、デイトレになっちゃいました。)

一方で、日産センチュリー證券で指値を入れておいた1615(銀行業ETF)が約定してしまいました。日産センチュリー證券は手数料がメチャ安いのですが、今時モバイルからの売り買いが出来ません。前日の入力が全てです。その分、当日に日寄らずに済むと言うメリットもある訳ですが、今日のようにドテンしたいときに出来ないのはちょっと困ります。

只、1615ですが、チャート的には如何見てもボックス圏の底に位置しています。無難に推移すれば1か月で10%取れそうに思えるのですが、方針に従って、週明け直ぐに処分するべきか悩み所です。

さて、来週の戦略ですが、とりあえずキャッシュ比率が45%程度まで上がったので、日経が下がるのを待ちたいと思います。早々に16500円を付けてくれれば、再び買い出勤しますが、そうでなければ、お彼岸まで待ちにしたいと思います。(但し例外として、この日買い損ねた日本アンテナだけは、安いところがあれば買ってゆきます。四季報発売前に買い増したいです。)

雇用統計は微妙な感じ?

NYが開くのに先立って発表された米国の雇用統計は、私の不安とは裏腹に、識者のコンセンサスよりも強い数字が出て来ました。これを受けて米ドルは急騰。欧州と南米の株価も反発を開始。

これなら、NYも高いだろうと思った訳で、確かに寄り付きこそ高かったもののその後の力強さが無い。結局、ジリジリと下げる展開となりました。

実は私の方針として、昼間に日本株を整理した勢いで、外国株についても特に新興国株でトレーディングできるものは処分してしまう腹積もりでした。新興国の株価はここ数日で急戻しを始めたこともあり、私もこの2日前からインド(IIF)と中国(CAF・FXI)を買戻し初めていたのですが、これらをドテンして売却。同時に残っていたブラジル(EWZ)・メキシコ(EWW)・環太平洋(EPP)を処分。これで、エマージング株としては、ファンドで買っている分(BRICS・東欧など)と、シンガポール(EWS)・マレーシア(EWM)だけとなりました。また、グーグルも売却して、ファンドを除いて米国株の手持ちも無くしました。(欧州株は手付かずで残しています。)

ドルは目先下がると見て、キャッシュになったドルをそのままにすることも出来ず、これを金・銀・穀物のETFに振り向け、残りはユーロキャッシュのETF(FXE)に退避させました。あと、ホンの僅かですがQIDを試しに買ってみました。QIDはナスダック指数のベアファンドで、指数の変化に対してマイナス2倍の値動きをするETFです。海外口座で信用取引をする度胸はないので、これまで空売りをしたことは無かったのですが、QIDならば比較的安全に下げ相場に投じることが出来ます。

とりあえず、当面は米国株を↓に見て作戦を練りたいと思います。新興国株も売ってしまいましたが、これらはもう位置ど襲うであろう、2番底探りが終わってから買戻しをしたいと思います。ドルが下がって金が上がるれば目論見の通りとなりますが、さてどうなる事か..?

保有銘柄(2007/03/09・円建て)

・2番底探りに備えて、キャッシュ比率を高めてます。
・長期運用銘柄の入れ替えは概ね終了しました。


■長期運用銘柄

1.個別株式

 - 東芝(フラッシュメモリ・代替エネルギー)
 - JR東日本(電子マネー・駅中開発・不動産開発)
 - 任天堂(DS・Wii)
 - 三井不動産
 - 塩野義製薬(業界再編・インフルエンザ新薬)
 - 雪印乳業(復配期待)
 - 日本甜菜製糖(ソフトコモディティ・バイオ燃料)
 - ビ・ライフ投資法人
 
2.ファンド

 - 三菱UFJ投信・外国株式インデックス *1
 - 富士投信・みずほウェルズファーゴ・エマージング株式 *2
 - DKA・みずほJ-REIT *2
 - DIAM・ワールド・リート・インカム
 - 東京海上・エネルギー・食料関連ファンド

  *1: 三菱UFJ銀行のATMと振込み手数料無料化のために保有
  *2: みずほ銀行のATMと振込み手数料無料化の為に保有


■トレーディング銘柄

[バリュー]
 - セガミメディクス(業界再編・花粉症)
 - エース交易(金市況・高配当)
 - 日本アンテナ(地上波デジタル放送)

[グロース]
 - ジャストシステム(xfy,IBM)
 - エイベックス(株主優待)

[システム運用]
 - TOPIX連動型ETF
 - 銀行業株価連動型ETF

2007年03月12日

保有銘柄(2007/03/09・外貨建て)

2007/03/09現在の外貨建て資産の状況

・トレーディング枠の新興国株を大幅に処分し、ボラリティの低い対象にスイッチしています。

■直近のトレード

・香港市場で買っていた中国とインドのETFを全て処分。
・トレーディング枠の銘柄から新興国株式を大幅に処分。
・トレーディング枠の銘柄から米国株を全て処分。
・一方で、米国株のベア型ETFを新たに購入。
・ユーロの為替連動型ETFを購入。
・欧州株のETFを買い増し。
・米国REITのETFを全て処分。
・コモディティのETFを買い増し。銀ETFを新たに購入。


■長期運用銘柄

1.ETF(香港マーケット上場)

- 現在なし

2.ユニット・トラスト・ファンド

- Fidelity ASEAN (Class A)
- Fidelity American Diversified Fund (Class A)
- Franklin Mutual European Fund (Class A)
- Templeton Eastern Europe (Class A)
- Shloder Select BRIC's Equity
- HSBC Managed Growth Fund (Class A)


■トレーディング銘柄

1.ETF, CEF(米国マーケット上場)

[中南米]
- 現在なし

[東南アジア・太平洋]
- iShares MSCI Maraysia Index (EWM)
- iShares MSCI Singerpole Index (EWS)
- The Indonesia Fund Inc (IF)

[アフリカ]
- 現在なし

[北米]
- UltraShort QQQ ProShares (QID)

[西欧]
- iShares MSCI EMU Index (EZU)
- WisdomTree Europe Small Cap Dividend Fund (DFE)
- WisdomTree Europe High-Yielding Equity (DEW)

[コモディティ]
- DB Commodity Index Tracking Fund (DBC)
- PowerShares DB Agric (DBA)
- U.S. OIL FUND (USO)
- streetTRACKS Gold Shares (GLD)
- iShares Silver Trust (SLV)

[REIT]
- 現在なし

[債券]
- BlackRock Debt Strategies Fund II (DSU)
- Nuveen Municipal Value Fund (NUV)
- Aberdeen Asia-Pacific Income Fund (FAX)
- Global High Income Fund (GHI)
- Templeton Global Income Fund (GIM)

[通貨]
- CurrencyShares Euro Trust (FXE)

2.個別株式(米国マーケット上場)

[日本]
- Mitubishi UFJ Financial Groupe (MTU)

[金鉱]
- Gold Fields Ltd.(GFI)

2007年03月14日

日興は上場維持へ..

大方の予想を裏切って、東証は日興コーディアル証券の上場維持を決定しました。多分に政治的な横槍が入ったことは想像に難くありません。確かに、シティグループがTOBを掛けている状況で上場廃止を決定すれば、個人投資家はTOBに応じるより道は無く、二束三文で日本3番手の証券会社を外資に売り渡すことになります。今回、上場を維持したことで、シティはTOB価格を上げ無い限りTOBの成功は在り得ませんし、今後上場廃止される危惧も消えましたから、これまで売られた分の日興の株価は戻してゆくことになるのでしょう。

しかし、やはり今回の東証の決定には納得が行きません。(日興の価値を維持することが目的なら、大証だけでも上場維持させておいて、東証には毅然とした態度を示して欲しかった。)

当ブログのタイトルは「マネーゲーム&ボードゲーム」ですが、これには「マネーゲームの何処が悪い?そもそもゲームを悪者扱いしないでよ」と言う隠れた意味があったりします。ゲームと言う言葉には、私の好きなボードゲームもあれば、スポーツの試合もまたゲームです。単なる娯楽でもあれば、時には真剣勝負にもなり得ます。そして、これらゲームに関する普遍的なことは、プレイヤーが予め定められたルールに則って、勝利を目指して最善と思われる手を尽くすことです。そう言う枠組みで考えるならば、マネーゲームだって極めて健全な勝負です。

しかし、今回の東証の決定は、ゲームのプレイ中にゲームのルールを都合よく変更してしまったことに他なりません。これではゲームは成立しませんし、参加していたプレイヤーは堪った物ではないでしょう。

今回の東証の選択は、自らの市場を鉄火場以下に貶めたことに他なりません。

(東証はさっさとNYと統合して、海外基準に準拠して欲しいです。クルクル変わる日本ローカルのルールなんぞ要りません。)

一進一退

昨日は騰げた東京市場でしたが、今日は反落。ドル円が再び円高傾向にシフトしている所がポイントなのでしょう。改めて日経は、17300円前後に壁が感じられる展開となりました。日経の下落率としては-0.66%程度ですが、TOPIXの下げ幅は-0.91%ですから、数字以上に下げた感触の1日ではなかったかと思います。特に、これまで相場を牽引してきた銘柄が総じて下げに転じている所が気重な所でしょう。

私的には、週末にポジションを落としており、比較的ディフェンシブな銘柄を残す状況ですので、それほど手痛い打撃は受けていません。出来れば今週中に2番底を叩いてもらえると嬉しいのですが、16500円を切るレベルに達するにはもう少し時間が必要でしょうか。

何れにしても、17500円を超えていけるエネルギーの無いことは明らかになって来ましたので、一旦は↓に向かう展開とみて良いと思ってます。

今日の保有銘柄は何が如何と言うことも無く全体的に下げています。任天堂は日々のボラリティが大きくなっており、精神的には宜しくない銘柄になってきました。後は、ビ・ライフ投資法人も騰げたり下げたい忙しい銘柄です。(何度、利益確定したくなったことか..。)

売り買いは特に無し。日本アンテナは下げたら買いたいのですが下がりません。このままだと四季報発売されちゃいますね。あと1日しかない..。

PS.
などと言っている間にNYが暴落モードに入りました。明日の東京も荒れそうです.。

NY暴落中

今日のNYは荒れるだろうと思いつつ場を眺めていたのですが、寄りで下げはしたものの、意外にもリバウンドの気配。「こりゃ、ニューセンチュリーがアボーンした一件も、相場の体制には影響しないのか?」といぶかしんでいた所、午後に入って一段安となりました。現在ダウ/ナス共に1%程度の下落中。

こうなると新興国株は更に酷くて、シンガポール等、2%程度の下げを記録しているETFも見受けられます。このまま、暴落Part2となり、2番底探しに入りそうな勢いです。

やはり、サブプライムローンの問題はジワジワと効き始めているのでしょう。金融機関の体力が落ちてきた所に株安が襲うと、更に悲惨な展開を見ることになるかも。

私的には新興国株と米国株のポジションを大きく落としてしまいましたので、この状況を比較的気楽に見ていられますが、それでも手元に残した株は派手に下落しており、実情的には結構痛いものがあります。

また、初めて買ったナスダックのベアファンド(QID)が騰がっているのは良かったのですが、全体の損失に対しては、ザルで水を汲むが如き状況です。採り合えず、これで米国株は当面の天井を打ったと思ってます。様子を見ながら、今度はダウのベアファンドも買ってみたいと思ったりしてます。

逆に、比較的強気で居るのが金(GLD)と銀(SLV)。チャートを見ると、如何にも良い押し目を作ったように見えて仕方ありません。(2番底を付けた様にも見なくもない。)ここ最近、振興国株を売った資金で金と銀のポジションを増やしました。あと金鉱株のETF(GDX)も買ってます。(尤も、今日の金鉱株は全体相場に連動して派手に下げてますが..。)

現状で、株に関しては2番底を探ってくれない限り、ちょっと買い向かう気になれません。暫くは金・銀で勝負したいと思ってます。

(その他コモディティは原油(USO)をホールド、穀物(DBA)も少し買い増してます。)

2007年03月15日

そして暴落

昨晩のNYの暴落を受けて、東京市場も呆気なく陥落。まぁ、株価的にみて、何時落ちても可笑しくない感じの値動きと言うか力強さでしたから、一度トリガが引かれてしまえば、あとは転げ落ちるしかありません。

先の暴落初日と比べると寄り天になったのが違いでしょう。前回は寄り底で、私を含めて朝から成り行きで売ったプレイヤーが多かった様です。これに反省したのか、今日は寄り付きこそ普通に安い状況で、ここから只管落下を続けました。

私の場合、銀行業ETFを処分する予定でおり、その方法に悩みましたが、前回と同様に成行売りを選択しました。結果的にはこれが成功で、被害を最小限に収めることが出来ました。

実施したトレードはこれだけで、残る保有銘柄は長期ホールドです。とは言え、暴落の波は直撃していますから、気分の良いものではありません。

今後の展開予想としては何処が2番底になるかでしょう。今晩のNYの状況を確認する必要がありますが、普通に考えれば、今日の時点ではまだ2番底を打ったとは考えられません。先ずは金曜日の値動きがどうなるかで、目先の判断をしたいと思います。そこまでは仕掛けません。

今日の暴落で追証が発生してるとすれば、その強制決済日である金曜日にゆれ戻しが襲うことになります。何れにしても、セリングクライマックス的なムードはまだ現れていません。買い出勤は、セリクラが1度は発生した後に、再開したいtと思います。

PS,
今晩のNYは一進一退。昨晩の下げを取り合えず戻しに行くような力強さは見て取れません。この調子では、明日の日経も引き続きダメポっぽいです。2番底を浚うには、最低でも終値で16500円は付けて欲しいところです。確実に2番底を打つには16000円までつける必要があるかもしれません。

2007年03月16日

恐る恐るのリバウンド

今日の東京市場は昨晩のNYが後半持ち直した流れを受けて、暴落からのリバウンド。但し、プレイヤーの動きは比較的慎重な感じで、前日下げた分の約1/3を戻したレベルに留まりました。これですと、昨晩のNYの戻し方の力強さに比べて、ちょっと弱い感じがします。NYは2番底を固めた感じもありましたので、もう少し東京が強くても良かった気がします。今日の終値の日経16800円付近は一つの節目と言う事でしょう。

明日の動きは再び今日のNYが握っていると思いますが、日経平均の値動き的には、昨日の下げでも前回暴落時の値段を、最安値&終値共に下回りませんでしたから、2番底を確認したと言って良いと思います。3番底があるのかもしれませんが、当面は↑を目指すのではないでしょうか。来週からはお彼岸Week入りですし、相場格言に従っても、ここらが当面の底と見るのも1つのスタンスでしょう。

私の今日のトレードですが、昨日の時点では金曜日まで買戻しを控えるつもりでしたが、NYがあまりにも強いのを受けて、寄付きから跳ね上がらない銘柄があれば拾ってみたいと思ってました。

先ず、今日発売の四季報でも↑↑の上方修正が付いた日本アンテナを買い増しました。

もう一つ、何故か全くリバウンドの気配がなかったスルガを買い戻しています。優待を含めた配当利回りはかなり高く、お買い得銘柄なのですが、何故か全く無視されてます。好財務で独創性の有る良い企業だと思うのですが、どんなもんでしょう。

明日は予定ならば買戻しの日なのですが、特に買いたい銘柄が見つかりません。欲しかったものは微妙にリバってしまい、テクニカル的に買いに行く形になりません。急騰・急落の繰り返しですと、なかなか買いのタイミングが難しくなります。何と無く、まだいやな予感が払拭しきれないこともあり、特に欲しい銘柄がないなら、キャッシュをキープしようかと思います。

(野村不動産などはリバしておらず、買っても良さげなのですが、米国の一件が落ち着くまで、金融と不動産セクタには手を出しにくい所です。)

2007年03月19日

仕掛け売りに騙し上げ

取り合えず、先週末のトレードのおさらい。

NYがそこそこ踏ん張ったこともあって、値を保つかと思われた東京市場でしたが、外資系証券が売りこしだったことおあってか、朝から軟調な展開。先物から売り崩されたとの解説も聞かれますが、ずるずる下げる展開と成り、2番底の形成が危ぶまれる状況になりました。

これが午後から一転して切り返し。力強く戻ったことで、完全に底入れしたか?と期待できる展開となりました。..が、しかし午後2時過ぎから再び下落。完全に騙し上げの形となりました。まぁ、週末要因でポジションの整理もあったのでしょう。

で、私のトレードも、この流れに振り回されました。まず、寄り付きで、前日に予想外の好1/4半期決算を出したADMを購入。一方で、午前中の一段下げの気配を見て、前日に仕込んだものの終始力の無い動きをしたスルガを、一旦売却。

しかし、午後に入って底入れムードが強まったことで、スルガを再度買い戻し。でも、その後は再び下落。動いただけ損した一日でした。週末だったので晩のNYが崩れるのが怖いと言う意識があったのですが、それにしても一貫性の無いトレードになっちゃいました..。

ところで、今日買い戻したADMですが、なかなか良い第一四半期決算を出したと思います。1/4時点で既に中間期の利益予想をほぼクリアしています。業績予測こそ変更しませんでしたが、実質的にみて、中間決算前に上方修正が入るのは確実です。今日の高値のレベルでもPBRは1倍切ってますし、これが上方修正確実ならば、株価は着実に水準訂正されるでしょう。期末決算で売り崩された価格帯である1500円台には確実に戻るでしょう。目標はPBR1.5倍で2000円でしょうか。

ちなみに、会社は具体的な名前を挙げていませんが、今回の利益アップの源泉は任天堂Wiiに採用される加速度センサとみて間違いありません。今回の四半期決算の対象は11月~1月です。2月以降もwiiの生産は堅調ですので、更なる業績上乗せ確実にあると思います。

あと、保有銘柄で検討したのはセガミメディクス。特に材料はありませんでしたが、25日線にタッチしたことがポイントになったのか、5%強上昇する、大幅な逆行高でした。

意外と粘ったかも

個人的に週末の暴落を恐れていたNY市場でしたが、米国株は軟調であるものの、暴落は免れ、意外としぶとさを感じさせる結果でした。

個人的にはキャッシュ比率を再び下げに入りました。只、東証は中国・インドを買い戻す予定だった資金でしたが、どうしても中印を今買い戻す気持ちにはなれず、ゴールド関連を買い増し。また新興国株としては、中印の代わりに、シンガポールとマレーシアを買いまして居ます。

週末に掛けて、ゴールド関連に値動きが感じられます。前日に金鉱株が一斉に上昇しましたが、今日はゴールドそのものが騰がっています。またゴールド以上にシルバーも上がっているのに注目です。

先行きの読めない米国経済ですが、サブプライムローンの問題を早期に消火してしまう為に、次回のFOMCで利下げを発表する可能性も0でな無いように思います。そうなると、「一時的にドルが下がり、インフレ→ゴールドの買戻し」と言う動きも想定しなければならないストーリーです。あと、債券の上昇も想定しておく必要ありそうです。

2007年03月20日

FOMCに向けて投資戦略を整理する

サブプライムローンの破綻問題から米国市場の混乱が続く中、FOMCの開催が近づいてきました。ここ暫くは日銀の金融政策にばかり注目が集まっていましたが、これからはFOMCの動向から目が離せなくなっています。

先日の消費者物価指数が高めに出たことからも、これまでの委員達の発言を踏襲するならば、インフレ退治に全力を注ぐことが考えられます。..となると利上げを警戒するのがノーマルな投資姿勢な訳ですが、今回はそれは無いだろうと思ってます。

と言うのも、サブプライムローンの破綻問題がどの程度深刻と考えているのか傍目には判らないこと。これまで、委員たちは強気の発言を繰り返して居るわけですが、逆に考えれば不安発言などしたくても出来ない訳であり、彼らの強気発言を何処まで信じてよいか、甚だ疑問です。

寧ろ、「これ以上の利上げをする気ならとっくにしている」と考えるのも一つの考え方です。今利上げするのはあまりにもタイミングが悪い。下手すれば金融システムの破綻を加速することになりかねません。

..なので、考えるべきは「利下げがあるのか無いのか」に絞られます。確率的には利下げありに20%・金利据え置きに80%の予想で行きたいと思います。(利上げの確立は0%)

次に、それぞれのケースで同様な対処をするかですが、現在マーケットが利下げを織り込んでいることは考えられません。従って、仮に金利据え置きとなっても、株式市場に対するマイナスインパクトはありません。逆に万一利下げがあれば、株式市場に対してはポジティブサプライズです。

即ち、現在の状況はどっちに転んでも株式市場にネガティブはことは発生しないことになり、強気で臨む方が美味しい様に思われます。(特に短期的には。)

只、今後米国が利下げ基調になる場合、その時の投資環境をイメージしておく必要はあります。

先ず株式ですが、利下げすれば米国株も短期的にリバウンドすると思いますが、そもそも問題を抱えているからこその利下げである以上、上昇に転じることは期待できません。利下げを続ける限り米国株は下落基調と考えるほうが普通です。その意味で、米国株に対するポジションは、長期的にはベアとします。

一方、米国株がソフトランディングする状況になれば、利下げで生じる流動性は新興国を中心に欧州&日本を含むアジアに向かうと考えられます。未だに割高感の有る中国株をどこまで買えるかは微妙ですが、欧州・東南アジア辺りの株式市場は狙い目の気がします。(とはいえ、現在0の中国株のポジションも、そろそろ少し取りたいと思います。)

次に債券については、常識的に見てポジティブと考えたいと思います。利上げを無いと断定する以上、債券のポジションは増したい所です。(でも、資金が..。)

問題は為替で、これが良く判りません。短期的にドル安に振れることは堅いと思いますが、これが進行するか否かは判りません。思い返して、デフレ化の日本では、利下げを繰り返しても円高に推移しましたし..。

そして、為替次第でコモディティの価格も影響を受けると考えます。短期的にはドル安&インフレでコモディティ市場の上昇と言ったストーリーを考えますが、米国経済自体が失速すれば賃金が下がり、インフレも抑制されるかもしれません。

私の現状のポートフォリオでは、東南アジア株は厚いですが、他のエマージング諸国の割合は低くなっており、その分、ゴールド関連の割合が高くなっています。米国株はベアポジション。欧州株は比較的厚めです。キャッシュもまだ残っている状況。

以上を踏まえて、FOMCへ向けての短期的姿勢としては、米国株のベアポジションは一旦外します。そして手持ちのキャッシュ全てを、中国・インドに振り当て、定期預金で動かせない分を除いて、ドルのキャッシュポジションは0にします。南米はもう少し様子見。

ゴールドを中心としたコモディティは当面ホールドします。只、原油に関しては悩ましい所。もしこのタイミングで原油が大きく上昇しようものなら、米国経済的には凶悪な打撃になるはずです。スタフグレーションの可能性も無視できません。米国政府は意地でも原油価格を下へ押さえようとする気がします。ならば、原油のポジションは半分に減らす手も考えます。

2007年03月22日

米ドル金利据え置き

先ほど、米ドルの金利据え置きが発表されました。

「もしかして利下げがあるかも」と言う、私の予想&期待こそ外れましたが、「どっちに転んでもロングポジションで負けない勝負」と言う読みは当たったようです。

前回のFEDの発表の際は、金利を据え置いた上で、「インフレを注視しながら、利上げの可能性も排除しない」と言った意味合いの文言が入っていましたが、今回は利上げの可能性に言及する部分が無くなっている模様です。NYマーケットはこのコメントを受けて、株式も債券も反転急上昇を開始しています。

また、ドルが瞬間的に売られた一方で、ゴールドも急反発を開始しました。

私のトレードとしては、一昨日から中国(FXI, CAF)とインド(IIF)のポジションを復帰させていましたが、今日の発表を聞いて、更に中・印を買い増ししました。

この分だと、明日の東京は再びGUスタートとなるでしょう。毎度GUされてしまうので、なかなか参加し難い地合になっています。そろそろ、目をつぶってでも、一旦は買わないといけない時が来てるのかもしれません。

2007年03月26日

今週のスタンス

米国の利下げ期待観測から始まった世界同時株高でしたが、週末で取り合えず一服。世界を巡るウェーブは結局1周で止まってしまいました。

東京市場についても、確かに金曜日は週末要因もあって軟調でしたが、それでも後半は微妙に持ち直すなど、あながち弱気一色でも無い感じ。これは、晩の米国の流れを見極めたいと言う表れだと思うのですが、そのNYも最終的には値を保ったことで、再びゆっくりとかもしれませんが、株価は↑を目指すように思います。

そこで、相場観としては、具体的な株価ターゲットは日経18000円に置いておきます。只、このブルを続けるのも4月の中までとし、そこで一旦ポジションを整理する方針で臨みます。

明日は3月権利取り最終日なので、配当を狙った買いが入る可能性がありますから、朝の寄り付きの動きは微妙なものがあるかも。直近、配当目当てで騰がって来ている銘柄ほど配当落ちも大きいので立ち回り方には注意が必要そう。

海外市場については、米国株をニュートラルかベアと見たいと思います。その一方で、中国・インド辺りがどの程度まで値を戻してくるかがポイントと思われます。これらが、先の急落分を全戻しする動きになるのであれば、日本株も日経18000円を目指すものと思います。逆に、中・印・欧州などの株価が失速するようであれば、日本株も4月中旬を待たずに一部銘柄の処分が必要になると思います。

2007年03月28日

ダウン中

週初より、原因不明の発熱でダウン中。病院にいって診てもらうと、インフルエンザでは無いとのこと。インフルエンザの検査がものの10分で終了することに感心する一方で、この検査セットは何処が生産しているのか気になったり..。

そんなこんなで、頭が回る状況ではなく、ポジションは全てホールドしたまま。なんとか堅調な相場を期待していたのですが、どうも怪しい気配も出てきました。17000円で持ちこたえてくれれば良いのですが、割られてしまう様だと、一部損切りも覚悟しなければならないでしょうか。4月中旬までは強気のスタンスを崩すつもりはないのですが..。

月末のドレッシングに期待したい所です。

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