キャッシュポジションが高まったこともあって、なにか新しいETFは出ていないかと探してみました。以下、興味深く思ったものを列挙しておきます。
注:大半は新規設定のETFなので、現状では流動性のかなり低いものが
含まれています。
・SPDR S&P Emerging Europe ETF (GUR)
ロシアをメインとして、欧州新興国の指数に連動するETF。従来、東欧系のETFは存在せず、CEFが幾つか設定されているだけでした。まだまだ流動性が低いのですが、今後が期待できるファンドだと思います。
・SPDR S&P Emerging Middle East & Africa ETF (GAF)
アフリカと中東の新興国の指数に連動するETF。これまで、南アフリカを対象としたETFはありましたが(EZA)、中東を対象とするETFはCEFを含めても初物だと思います。(イスラエルを対象とするCEFはありました。)ポートフォリオの構成に注目したいと思います。
・HealthShares Cancer (HHK)
ガン研究事業に従事する企業に投資するETF。ガン治療は人類の最大テーマの1つであることを考えれば、長期的に有望な投資先となる可能性があります。バイオテクノロジー等、個々の企業は浮沈が大きく、海外投資し難いところがありますが、ファンドで分散されれば安心感は増してきます。尚、投資先は米国企業だけなく、世界レベルで分散投資されます。(違いが良く判りませんが、HealthShares Emerging Cancer (HHJ)と言うETFもあります。HHKに比べて新興企業で構成されるものと思われます。)
・HealthShares Metabolic Endocrine Disorders (HHM)
メタボリックシンドロームの研究に従事する企業に投資するETF。メタボリックシンドロームはヘルスケアの話題の中心ですから、ネーミング的にも注目を集める可能性があります。尚、投資先は世界各国に分散されます。
※HealthSharesシリーズにはその他の医療分野に応じたETFが多数設定されています。
・Market Vectors Steel Index ETF Fund (SLX)
世界の鉄鋼企業に分散投資するETF。年末からの鉄鋼ブームに乗って、短期間に20%近い上昇をしています。(流石に、今からエントリーするのはちょっと気後れしますが..。)ちなみに、セクター別のETFで、世界規模に分散されるものは珍しいと思います。
・Market Vectors TR Gold Miners (GDX)
世界の金鉱株に分散投資するETF。金鉱株も、個々の企業レベルではバラツキが大きく、投資には二の足を踏むのですが、ETFで分散してくれると安心感があります。金相場に強気ならば、金ETFに投資するよりもこちらの方がリターンは大きいと思われます。
・Market Vectors Environment Index ETF Fund (EVX)
ゴミ処理などの、環境サービスに従事する企業に投資するETF。これまで、環境に関するセクターのETFとしては、クリーンエネルギー関連(PBWなど)がありましたが、これはエネルギーセクターに連動しやすく、環境と言う切り口での妙味は低い感じがしました。長期的な有望なテーマと言えると思います。尚、一応は世界規模で分散される筈ですが、現状では米国企業が大半を占めている様です。
・PowerShares Water Resources Portfolio (PHO)
水資源に関わる企業に分散投資するETF。2005年の設定なので最新のETFではありません。只、水資源に対する注目は徐々に投資テーマとして高まって来ていますので、今後は注目してゆく価値がありそうです。一応、世界企業に分散することになっていますが、現状で、ポートフォリオの大半を米国企業が占めている様です。
・PowerShares Aerospace & Defense Portfolio (PPA)
航空機産業と防衛産業に関わる企業に分散投資するETF。これも2005年設定なので、比較的古いものになります。悲しいかな紛争がこの世から無くならない限り、防衛産業は安泰なのかもしれません。ファンドの成績も良好な結果を残しています。只、民主党政権になったら如何でしょう?
・PowerShares International Dividend Achiever Portfolio (PID)
継続的に好配等を続ける世界の中小型企業に分散投資するETF。米国企業は含まれません。前回の配当は2.28%なので、メチャ高い配当と言うほどではありません。2005年に設定されたETFで、これまでの成績は良好です。