一時運用を停止していた1306を対象にしたシステムトレードですが、アルゴリズムを修正して先週より運用を再開しました。
当初のシステム運用は06年の11月末から開始していました。丁度、日本市場の反発時期とも重なり、まあまあの成績を残して来ましたが、2月末の上海発暴落を喰らって、損益率約+3%まで急落。一旦ここで運用を停止して、運用実績の評価をすることにしました。
3ヶ月の運用期間で+3%は決して悪くない成績とも言えますが、この期間のTOPIXの騰落率と比べれば、アンダーパフォームしており、然して威張れるものでのありません。最終的な結果をシステムトレードらしく整理&評価すると、
運用スタイル:現物買いのみ
期間:2006/11/27~2007/03/8
トレード回数:21回(6.24回/月)
勝率:62%
プロフィットファクタ(PF):1.4
プロフィットレート(PR):0.95
となり、辛うじてPF>1ですが、PRは1を割れていて、その分を勝率でカバーしている状況です。
ちなみに、2/28の暴落前までの期間で評価すると、
運用スタイル:現物買いのみ
期間:2006/11/27~2007/02/26
トレード回数:19回(6.26回/月)
勝率:63%
プロフィットファクタ(PF):3.32
プロフィットレート(PR):2.25
となり、数字的には優秀とも言えます。
そういう意味では、2/28の様な暴落が特異的であると考えて、システムの運用を継続することも考えられるたですが、後者の期間で見てもTOPIXをアンダーパフォームしている点が気になります。実際、シミュレーション結果と比べても成績が劣っており、この原因を改めて調査することにしました。
結果、スリッピングの額が予想以上に大きく、これが収益にマイナスの影響を与えていることが判明。実際、取引の大半が寄り直後の値動きの大きいときに行われており、これがスリッピングを招く原因となっています。
そこで、アルゴリズムを見直し、スリッピングの額が抑制されるものに変更をすることにしました。シミュレーションの結果レベルでは、次の様な結果が出ています。
運用スタイル:現物買いのみ
期間:2001/10/16~2007/04/20
トレード回数:272回(4.07回/月)
勝率:58.46%
プロフィットファクタ(PF):2.64
プロフィットレート(PR):1.77
最大ドローダウン:-7.65%
尚、上記バックテストは取引手数料を現在運用時の実レートである0.034%を使用して計算しています。トレードの成績はこの取引手数料がかなりの要素を占めて来ます。運用額を更に増やせれば、手数料率を下げられて、成績ももう少し上がる所ですが、現状ではこれで行くしか有りません。(実際、この手数料率でも、一般のネット證券よりもかなり安いですし。)
先ずは、3ヶ月ほど運用して、結果を見たいと思います。(ちなみに、現在-1.33%のマイナス..。orz)