« 2007年04月 | メイン | 2007年06月 »

2007年05月 アーカイブ

2007年05月06日

GW終わっちゃいますね..。

GWもいよいよ終わり。明日からの仕事が脳裏をかすめ、憂鬱な気分になる時間帯となって参りました..。orz

今年のGWは上海で過ごしてました。改めて考えると、中国本土に行くのは2年ぶりでした。それに、今回は勝手知ったる北京ではなく、初めての上海でしたので、結構、ずいぶん変わった印象も受ける所もままありました。

中国でもメーデーのタイミングで長期連休が設定されたことから、日本と同時期にGWに入るわけですが、今年の中国のGWはニュースにもなっていた通り、驚異的な人出がありました。上海の目抜き通りが歩行者天国になっているのですが、人が多すぎて歩けない状況。むちゃくちゃでした。

この時期の上海は例年こうなのかとも思ったのですが、今年はやはり特別だそうです。私が見たところでは、明らかに地方から上京して上海見物をしている人が大量に居ました。上海の観光名所の1つとなったタワーにも行きましたが、上に上がるのに3時間待ち。降りるのにも1時間弱掛かりました。(もぅ、死にそう..。)

私が意外だったのは、このタワーに上がるのに、最も高いチケットが135元、次が100元..と、行ける階層に応じて値段が高いのですが、135元から売り切れになっていたこと。,..で、大半の人々は100元のチケットを買っているのですが、家族4人で上るとして合計400元(日本円で約6000円)。これって、田舎の人にとっては結構な金額です。

交通費も考えたら、かなりの出費になる筈で、これはやはり景気の良さが内陸部まで広がってきており、財布の紐が緩んできているとしか思えない訳です。

現在の中国のA株市場は明らかにバルブだと思っていますが、「これだけ凄まじい人口の消費行動が高まれば、中国の内需はまだまだ延びるかもしれない」と感じて帰国したしだいです。

PS.
只、オリンピックを控えても、相変わらず解決されない問題点も多数残っています。交通マナーの悪さは全く改善されてません。自動車が増えた分だけ、渋滞も増えておりあるいみ悪化しています。

紙幣の質の悪さも問題です。偽造紙幣を減らすことなどは当たり前で、そもそもボロボロの紙幣が未だに多数流通していることが問題です。地下鉄の切符売り場に自動販売機が設置されているのには驚きましたが、ボロボロの紙幣を突っ込んでは、リジェクトされて怒る人がたくさん居るわ、無理に突っ込んで自動販売機を使用不能にするわ、もう...。

根本的な部分でのインフラの整備はまだまだ追いついていない状況です。(観光地のトイレはかなり改善されているのには、良い意味で驚きました。)

2007年05月07日

保有銘柄(2007/05/02・円建て)

・GW前にトレーディング銘柄のポジションを落としました。


■長期運用銘柄

1.個別株式

 - 東芝(フラッシュメモリ・代替エネルギー)
 - JR東日本(電子マネー・駅中開発・不動産開発)
 - 任天堂(DS・Wii)
 - 三井不動産
 - 塩野義製薬(業界再編・インフルエンザ新薬)
 - 雪印乳業(復配期待)
 - ビ・ライフ投資法人
 
2.ファンド

 - 三菱UFJ投信・外国株式インデックス *1
 - 富士投信・みずほウェルズファーゴ・エマージング株式 *2
 - DKA・みずほJ-REIT *2
 - DIAM・ワールド・リート・インカム
 - 東京海上・エネルギー・食料関連ファンド

  *1: 三菱UFJ銀行のATMと振込み手数料無料化のために保有
  *2: みずほ銀行のATMと振込み手数料無料化の為に保有


■トレーディング銘柄

[バリュー]
 - セガミメディクス(業界再編)
 - ADM(Wiiの加速度センサ、AU携帯の指紋センサ)
 - くろがねや(収益改善・配当取り)

[グロース]
 - ジャストシステム(xfy,IBM)

[システム運用]
 - TOPIX連動型ETF

保有銘柄(2007/05/02・外貨建て)

・5月暴落を恐れて新興国株のポジションを縮小中
・米国はベアファンドでショートポジションを構築中。

■長期運用銘柄

1.ETF(香港マーケット上場)

- 現在なし

2.ユニット・トラスト・ファンド

- Fidelity ASEAN (Class A)
- Fidelity American Diversified Fund (Class A)
- Franklin Mutual European Fund (Class A)
- Templeton Eastern Europe (Class A)
- HSBC Managed Growth Fund (Class A)
- Shloder Select BRIC's Equity


■トレーディング銘柄

[中南米]
- 現在なし

[中国]
- 現在なし

[インド]
- 現在なし

[東南アジア・太平洋]
- iShares MSCI Maraysia Index (EWM)
- iShares MSCI Singerpole Index (EWS)

[アフリカ・中東]
- 現在なし

[北米]
- UltraShort QQQ ProShares (QID)
- UltraShort Financials ProShares (SKF)

[西欧]
- iShares MSCI EMU Index (EZU)
- WisdomTree Europe Small Cap Dividend Fund (DFE)
- WisdomTree Europe High-Yielding Equity (DEW)

[コモディティ]
- PowerShares DB Agric (DBA)
- U.S. OIL FUND (USO)
- streetTRACKS Gold Shares (GLD)
- iShares Silver Trust (SLV)

[金鉱]
- Gold Fields Ltd.(GFI)
- Market Vectors Gold Miners (GDX)

[REIT・不動産]
- 現在なし

[債券]
- BlackRock Debt Strategies Fund II (DSU)
- Aberdeen Asia-Pacific Income Fund (FAX)
- Global High Income Fund (GHI)
- Templeton Global Income Fund (GIM)

[為替]
- PowerShares DB G10 Currency Harvest (DBV)

2007年05月08日

休み明け急反発

今日は寄り天を予想しており、GUして始まった所までは想定通りでしたが、その後、最後まで値を保ったのは見込み違いでした。結果的にはGW中に勇気を持って持ち越した人へ、ご褒美の出る結果となりました。ポジションを縮小していた私的には、ちょっと乗り遅れ感のある一日です。

問題は明日以降どうなるかですが、正直、まだ強気には転じられていません。今日の日経も17700円台では頭を抑えられており、これまでの上値の重さを打ち破るものにはなっていません。ここを一気に突き抜ける様ならば、焦るものがありますが、まだ完全な強気にはなれません。週末はSQですし、不吉な福井さんの口演も今週は予定されているはずです。

海外で気になるのはFOMCの会合です。金利は据え置きだと思いますが、コメント次第では不気味に強いダウナスが変調する可能性もあります。

そして、最も気になるのは中国市場の動向。かねてからGW明けの利上げが噂されており、これが行われたときの反動が心配です。2月末の世界同時株安も、春節の連休明けのタイミングで仕掛けられた経緯があり、今回も休み明けは注意が必要です。

思い起こせば、昨年もGW明けの初日は高騰し、その翌日から崩れた様に記憶しています。..であれば、今年の5月もまだまだ予断は許しません。相場は日々やってくるので、ここは焦せることなく対処して行きたいと思います。


..で、今日のトレードですが、基本は様子見と言って置きながら、全く置いてきぼりを喰うのも嫌なので、引けで銀行業ETFを少しだけ買ってみました。チャート的には底っぽいですし、打診買いして置きました。

保有銘柄の値動きは概ね好調。東芝・任天堂・三井不動産のBuy&Hold銘柄が大きく騰げており、ポジションを縮小した割にはリターンはそこそこ得られました。一方、連休中に悪材料出尽くしで底打った感のあるジャストシステムは、今日のところは小動き。一気に反発してくれない辺り、まだまだ心安らかにはしてくれれません..。

今後は、海外の動向と日銀の動きに注意しながら、決算が出た銘柄から順次買い戻す相場になると思います。東1で主要銘柄で必要以上に売られた銘柄には監視の目を光らせたいと思います。トヨタ辺りはそろそろ良い頃合かもしれません。消費者金融関連も今週決算が出ますので、悪材料出尽くしの可能性に掛けるならば、直前に少し仕込んでおくと面白いかもしれません。

ポジション調整します

GWに向けて日本株のポジションを縮小して来ましたが、この機会に日本株様の投資資金の一部を外国株式の投資資産に振替えることにしたいと思います。

そもそもここで触れた様に、年初に計画したポートフォリオでは、日本株のポジションを落として、外国株のポジションを増やすことになっていましたが、日本株が比較的好調だったことと円安傾向が変わらないことから、振り替えが進まないでいました。

このポジション調整をすることで、現在の日本株のキャッシュポジションは見かけ上、縮小することが出来ます。只、この結果として、日本株の内訳として長期投資銘柄の占める割合が増加することになりました。

今後、フルインベストメント時の日本株ポジションとしては、

 50% 長期投資
 25% システムトレード
 15% バリュー
 10% グロース

程度の割合で行きたいと思います。こうしてみると、裁量取引の比率がかなり減ってしまっています。(まぁ、下手くそはこの位が良いのかもしれません。)

2007年05月09日

上抜くには力不足

今日の東京市場は一進一退。昨晩のNYも小動きだったことからか、東京市場もハッキリしない展開となりました。やはり17700円台の上値は重い様で、昨日の勢いは完全に消え去った感じ。昨日騰げた銘柄は今日は調整と言った所でしょうか。

そんな中で強さを感じたのが金融セクタ。昨日あった、債権の格付けアップのニュースが微妙に効いたのか、メガバンクを中心に値を騰げる銘柄が目立ちました。(昨日、銀行業ETFを仕込んでたのはラッキーでした。)

更に強かったのが信販会社。これまで、上限金利変更のあおりを喰って、地獄の下方修正を続けてきた信販系でしたが、昨日のUFJニコスの決算で今期業績に改善見込みが示されています。これでニコスは大幅高。連想で信販会社全般が連れ高しています。

..でもって、今日のトレードですが、昨日は「焦らずに慎重に行きたい」と書いておきながら、結局我慢できずに仕込んじゃいました..。

1つ目はAOCホールディングス。石油セクタの中で明らかに出遅れており、チャートも「私を買いなさい」と語るが如き形状をしています。原油価格もここらで底打つと見ていることから、ここからの下値の心配はしていません。逆指値で「前日高値を上抜けたら買い」の注文を入れていたところ、あっさりと約定。

2つ目がクレディセゾン。UFJニコスの高騰を見て、連想で飛びつき買い。もう少し、決断力があれば、今日の安い所で仕込めたのですが、前引けまで様子見してしまった辺り、甘かったです。ちなみにクレディスイスの決算は来週になります。

..で、ここまで買っちゃうと後は勢い。信販が復活するなら、次は消費者金融が来るはず。この業界は銀行を含めて業界再編が必ず起きるとされています。予定でも、決算前に武富士を仕込むつもりでいましたから、今日の大引けで前倒して少し仕込みました。明日も仕込みます。

その他、保有銘柄は、東芝が絶好調を維持。JR東も今日は頑張りましたが、これらプラス分をジャストシステムが吐き出しました。orz ジャストの短期リバウンドは終了ですかね。再び、決算までは試練の日々が続きそうです..。

連休中に唯一打診買いした「くろがねや」ですが、上方修正後も勢いがありません。一旦処分するかホールドするか迷う所。今月が配当月なのがまた悩ましい。PER・PBR的には割安ですが、キャッシュフローが少ないのが気になります。決算短信を再精査して方針を決めますかね..。

PS.
我慢しきれずに仕込みを始めた途端にNYが反落..。新興国株も大きく調整中。こりゃ、明日の東京市場は荒れますね、SQ前の魔の水曜日ですし。私的には底値で拾ってるつもりなので、嵐が来てもじっと耐え忍ぶことにします。

2007年05月10日

奇妙に強い

昨晩の時点では大荒れを予想した東京市場でしたが、予想に反して前場でもみ合った後、後場は上昇しました。ついに17700円台の半ばまで来たことで、普通に考えれば、今度こそボックスのレンジを打ち破りそうな気配です。

しかしこの上昇、なんとも強気に成りきれない雰囲気もあり。そもそも、昨晩のNYの動きが怪しげです。一言で言って強いのですが、なんでそこまで強いのかが解せません。決算が良いのは確かですが、先の雲行きを見れば材料で尽くしで下げても良さそうに思うのですが。天井感がアリアリなのに一向に崩れません。

もう1つ強いのが上海。もう訳判りません。昨晩のNYで、新興国は大きく下げてるのに、中国国内だけは別世界化してます。ファンダ的には明らかにバブルだと思いますが、勢いが全く落ちません。こりゃ、ソフトランディングの道は既に視界に無さそうですね。行くところまで行って、あとは奈落まで落ちますか..?「同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」が正しいのかもしれません。だんだんキャッシュポジで指咥えてるのが耐え難くなってきました。

今日の保有株は然したる動きなし。日経は騰げてる様ですが、自分的には「何が騰げてるの?」ってな感じ。どうやら資源株関連に来ていた様です。昨日のアルコアの買収報道の絡みでしょうか?
只、動きのない中では、直近で仕込んだ銀行業ETFとクレディセゾンが堅調を維持してくれているのが、救いではあります。AOCHDは動きなしですが、ペナントが煮詰まって来ているので、もうすぐ動きがあるでしょう。ここから↓は無いと思うのですが..。

今日のトレードはイマイチ動きの冴えない「くろがねや」を買値で処分。代わりに、少しずつ武富士を仕込んでます。明日が決算発表なので、その前にもう少し仕込みたいと思います。

海外ETFで世界好配当ファンドに投資

昨年来、ピクテの「グローバル・インカム・ファンド」がその成績の良さが噂になってます。なんでも、グロソブの地位を奪うほどに伸びているとかいないとか? 遂にその資産規模が上限に達し、新規申し込みが停止されるとのニュースが聞こえてきました。

さて、好配当ファンドの成績がそんなに良いのであれば、海外ETF投資家としても、同じ様な投資をETFで実現出来ないか考えてみたいところ。

..で、そう思って探してみるとやはり幾つか候補が見つかりまして、私の注意を惹いたのが次のETF。

 ・WisdomTree International Dividend Top 100 Fund (DOO)

トレースするインデックスは「WisdomTree International Dividend Top 100 Index」で、これは、米国を除く地域から一定の時価総額以上の企業を選び、その中から配当利回りの高い上位100社を選択し、更に配当の割合に応じてポートフォリオの構成比率を決定するものです。

組成日が2006/6/16なので、現在1年程度の実運用ですが、騰落率が約40%と好成績を叩き出してます。同地域を対象とするEFA・EFVをベンチマークとして比較すると、大幅にアウトパフォームしていることが判ります。

残る問題は、「直近1年だけ調子良かったんじゃない?」と言う疑問ですが、これについてはWisdomTreeのWebサイトに答えがあります。ここにはインデックスの過去10年間のバックテスト結果があり、10年間の年利回りが16.17%と、MSCI-EAFEの11.08%を大幅に上回る結果を示しています。( http://www.wisdomtreeindexes.com/index-details.asp?indexid=45 )

 ※ちなみにETFなので信託報酬は年0.58%と、ピクテのファンドよりはかなり低コストです。


他にもWisdomTreeでは

 ・WisdomTree DIEFA High-Yielding Equity Fund (DTH)

と言うETFが組成されており、これは同地域を対象としながら、上位100社に限定しない点が異なっています。尤も、パフォーマンス的には両者に然したる違いは無く、どちらを選ぶかは趣味の範疇でしょう。(注パフォーマンスに然したる差はありませんが、流動性はDOOの方が良い様です。)

実は、WisdomTreeには他にも幾つかの好配当ファンドが用意されており、マニアックな品揃をしてくれています。

 ・WisdomTree International Small Cap Dividend Fund (DLS)

これは小型株に限定した上で、先と同様のロジックで好配当銘柄に投資するものですが、数年来の小型株相場も反映して、直近5年間のバックテストでは、30%を超える年利を叩き出してます。グローバルファンドでありながら、エマージング諸国並みの脅威のパフォーマンスです。(但し、直近10年でみると、パフォーマンスは大分落ちます。)


他にも、地域を限定し、ヨーロッパの小型好配当株を対象とした

 ・WisdomTree Europe Small Cap Dividend Fund (DFE)

や、アジア(除く日本)を対象とした、

 ・WisdomTree Pacific ex-Japan Total Dividend Fund (DND)

等もあり、何れも更に良好なバックテストの結果を示しています。(注:DNDは中国の比重が低くオーストラリアの比重が高いので、一般のアジアファンドとは違う値動きをすると思います。)

これらを見ていると、スタンダードなEFAに投資するよりも、DOOを選択したほうがベターであると結論して良さそうです。同様にEPPに投資するよりはDNDの方が有利と言って良いでしょう。また、小型株の強気が続くと見るならば、DLSやDFEを選択する手も有りだと思います。


PS.
CEFに物色の手を広げると、更に面白そうな好配当ファンドが見つかりますが、それはまた別のエントリーで。

2007年05月11日

利益確定に押される

昨晩のNYはFOMCの結果待ちでしたが、結局金利は大方の予想通りの現状維持。発表の直後は乱高下しましたが、最終的には↑でした。

天井感がありありのNY市場や、少なくともミニバブルの上海市場が下げない一方で、少しは継続的に騰がっても良さそうな東京市場は弱含み。SQ前日ってのもあってか、利益確定売りに押されました。日経平均でみるとそれほど下げていないのでが、実感的にはかなり下げた印象があります。

まぁ、最近の主体動向を見ると外国人が買って個人が売っている状況ですから、日本だけが冴えない原因は我々日本人個人投資家にある訳で、愚痴ってても仕方ないですかね。私を含めて2年連続の5月の暴落がトラウマになってる可能性も高そうです。(そういや私も、国内資金を海外投資に振り替えたばかりだっけ..。汗)

こうなると、外人さんに更に頑張って貰う他は、6月のボーナスまで膠着かもしれません。尤も、お金が入っても、皆で外国投信を買っちゃったらダメですが..。orz

今日の保有株の動きは総じて冴えませんが、唯一、三井不動産だけが強気の経営計画をしめしたことで上昇しました。只、朝方は大きく騰げたものの、後半は地合に押されて戻してきてしまってます。(但し、この手のパターンの時は明日再騰する可能性も。)

今日のトレードは寄り付きでまた武富士を買って、ちょこちょこと数を増やして来ました。..で、今日の引け後に決算が出たわけですが。前期の数字自体は事前に下方修正が出ているので、赤字転落ですが、改めての驚きはなし。注目は配当が維持されるかと今期の業績予想です。

まず、配当については前々期から変更無く維持されました。今期の配当予測は出ませんでしたが、前期がこの酷い赤字の中で配当維持ですから、今期の維持も硬いと思われます。次に、業績予測はEPS=380円が示され、税効果はあるにせよ当面の不安は払拭される数字だと言えるでしょう。明日からは悪材料出尽くしで↑へ行くことを期待します。(騰がれば買い増し。)

PS.
NY、今晩こそ遂に逝ったっぽい。今こそベアETF買い増しする時かも。
東京は明日こそ大荒れ?

2007年05月13日

週末の状況と今週の作戦

金曜日の東京市場は前日のNYが反落したのを受けて、久々に大きく値を下げました。只、チャート的には下ヒゲをつけて25日線まで戻してますし、7日に開けた窓を埋めきらなかったことからみてもトレンド的には↑と見て良い気がします。個人的には5月恒例の暴落待ちだったのですが、どうも今年は雰囲気が違うのではないかと思い出しました。

一方、反落したNY市場も金曜日にはあっさりと反発。天井感満載のダウ・ナスが一気に崩落していたら、日本も連れて↓トレンドと見る所でしたが、NYが戻した以上、少なくとも週明けの東京はGUスタートでしょう。只、寄天の可能性もかなり高いので、買いに行くのは悩ましいところ。

また、NYは戻したといっても全戻しした訳でもないので、何時崩れるか判らない状況に変わりはありません。只、ここで気になるのは中国の動き。金曜日のNYが戻した一因として、中国が国内機関投資家に海外投資の門戸を開くと言うニュースがあったことが挙げられます。これにより、中国国民が買い上げてプレミアムが付きまくったA株が下げ、代わりにレッドストック・H株が上昇する裁定が発生することが見込まれます。

これを受けて金曜日のNYでは中国企業のADRが買われ、ETFでもFXIが前日の下げ分を上回る5%以上の上昇をしています。(私も、金曜夜の時点でこのニュース知っていれば、買いに向かったのに..。orz)
一方で、A株を対象とするCAFもFXI程ではありませんが、騰がりました。A株は下がるとみるのが普通だと思うのですが、ちょっと解せません。

今回のニュースで中国の機関投資家がどの程度A株を売ってくるのか判りません。政府が急には売らないように指導している可能性もあると思います。そう言う意味では、急に動かない可能性もありますが、私が思うに、(どの程度、本ニュースが報道されているかも問題ですが)中国の人々は一旦はポジションを整理しようとする気がします。こうなるとA株が雪崩をうって暴落する可能性もかなり高いのではないかと見ています。中国の人々を直に見てきた、とにかく「我先に」とか「早い者勝ち」と言う発想があります。結果の良し悪しは別にして、日本人の様に悩んだまま様子見することはないと思います。月曜日に仕事を放っぽり出して、証券会社に詰め掛ける可能性だって有り得ます。

..てな所を背景にして今週の作戦ですが、日本株は取り合えず下げた分は戻ると見ます。只、日本株用の資産を海外投資用に振替えてしまったことから、手持ちのキャッシュが減ってしまっており、積極的に買い向かえる状況にもありません。また、外国人投資家も、今週は物色の矛先が中国に向かう可能性が高く、日本株の強い上昇力は望めない気もします。
なので、日本株については取り合えず、様子見。現状のままホールドして、銀行業ETFや武富士の下値があれば適当に拾ってみたいと思います。それでもし、日経が17843円を越えて行く様であれば、その時点で判断をしなおします。まぁ、基本的には今週も海外市場の状況に左右されることになるんでしょう。

むしろ問題は海外。新興株に関しては、しばらくノーポジでいましたが、先のニュースを受けて、ここらで中国株に買い出勤したいと思います。出来れば、香港市場でH株のETFを買いたかったのですが、香港には現状で動かせる資産がありません。既に出遅れたことを考えれば、この1日が重要なので、NY市場でFXIを買うことにします。資金的には日本株用から振替えておいた資産を使うことになりそうですが、円安なのが痛いところ。なので、新興国ETFを売って購入していた為替ETF・金ETFを、再度売って資金を作ることも考えます。只、金ETFはここらが押し目の底と見ているので、出来れば今は売りたく無いところです。

一方、ダウ・ナスのベアファンドは、いよいよ含み損が-10%に達して来ました。自己ルール的にも一旦損切りしなければならない状況ですが、米国は何時でも大崩れしそうな状況です。やはり今は売り難い状況なのですが、さて如何しましょうか..。最後はNYマーケットが空いた時点の雰囲気次第です。

2007年05月16日

アイランドリバーサル

月曜日はギャップアップ後に失速し、トータルではかろうじて騰げた東京市場でしたが、今日は完全に失速。昨晩のNYが軟調だった所に加えて、寄り前の機械受注の発表値がロイターの予想を大きく下回ったことで、息の根がそうそうに止まりました。

結局ギャップダウンしてスタートしたことで、日経のチャートはアイランドリバーサルを形成。離れ小島の所には塔婆が立っており、テクニカル信者であれば文句なしの弱気転換サインと言えるでしょう。

もう1つ、今日下がった理由ではないかと思うのが、本日が決算発表が集中する特異日だったこと。決算前にポジションを外す投資行動は多数見られた筈であり、これが全体を軟調にさせることに一役買った可能性はあります。

保有株の状況は散々で特に見るところ無し。頑張ったのは任天堂くんだけでした。逆にまたやっちゃったのが、昨日打診買いしたウィーヴ。打診買い程度とは言え、買った直後から2連続S安とは、これ以上ない見事な高値つかみ。orz ホント、これは金額以上に精神的にくさります。

先週末に上方修正を発表し、今期の黒字転換に目処が立ったことと、チャート的にもダブルボトムを形成してネックラインをブレイクしたことから、当面↑を目指せると見たのですが、見事なまでに売り崩されました...。月曜日に出た決算は特に新規性はないので、これが売り材料になるものでは無いのですが、もう何がなにやら。(すっかり弱気..。)

一方、海外市場では、注目の中国が予想通りの値動きになってきました。H株が頑強な値動きを続けており、一方でA株の値動きが怪しくなってきています。月曜日こそ、A株も騰げたのですが、今日はH株は騰がってA株は下げています。月曜日に入ったファンドの解約注文が今日になって影響として出ている可能性もあります。

今晩のNYは方向感なし。ナスダックはプラ転とマイ転を繰り返しており、為替も不安定な状況です。但し、ダウだけは必要な頑強で、今日も史上最高値を更新し続けています。

私的には、今日のアジア株の弱さを受けて、NYが大崩するのを恐れていたのですが、予想以上に粘ってくれました。これには、欧州のGDP速報値が市場予想を上回ったこともプラスに働いたと思います。これで、欧州の追加利上げは確定的と言えるでしょう。

尚、予定通り、昨日から今晩に掛けて、海外ETFのポジションをかなり変更しました。コモディティ関連(GLD・GFI・DBA)と金融セクタのベアETF(SKF)のポジションを落とす一方で、FXIを仕込みました。

これまで見ている所では、CAFは下げて、FXIは若干ながら騰げています。明日の中国市場でもこの傾向は続くものと思います。

2007年05月17日

新興/小型は壊滅

本日の東京市場は昨日の決算発表を受けて、結果が目標に届かない銘柄が叩き売られる相場でした。特に個人投資家に人気の銘柄が酷い状況。新興/小型株はバリュー・グロースに関わらず、買い手不在の相場状況です。チャートは先端が垂れてしまい、多くの銘柄が崩れたチャートになっています。

思えば、昨晩のNYもダウが値を保った一方で、ナスダック指数は続落してます。日米共に一部の主力銘柄だけが堅牢な状況と言えます。今日の指数だけみれば、日経はもみ合いの中で値を保ったことになりますが、小型株だけみれば、状況は悲惨です。TOPIX_Largeのチャートはボックスの上端に位置しているのに対して、TOPIX_Smallはボックス圏の下限まだ下がってきています。

同様に、NT倍率にも乖離が出てきいます。只、乖離状況は既に最大に近く、乖離解消に向かう可能性も感じられます。また、騰落レシオも安値圏に入ってきており、日経の反発の可能性も十分にある状況と言えるでしょう。

明日はGDP速報値の発表があります。これが市場コンセンサス並かそれ以上であることを切望する状況です。只、今回はロイターの予想値自体が高めなので、これを上回ることは困難では無いかと思います。下げ要因しか見あたらない厳しい状況に思います。

保有株の状況は、今日も任天堂を除いて崩壊中。任天堂はついに大台の40000円台に乗せてきています。

一方で、またもヤラレたのがAOCHD。決算発表で超保守的な今期予想を出してきたことで、市場の嫌気を誘いました。寄付きからS安模様で推移し、一旦はリバったものの、再び下落。私の方は、一旦リバった所で売り抜けたので、辛うじてマイナスは最小限に押さえ込むことが出来ました。

今晩のNYは今のところ無難な展開ですが、再びナスダックから崩れる可能性も多々あります。特に、ナスダックのチャートは20日移動平均線を割り込み、下値を切り下げる動きをしています。日本同様、弱気感アリアリの状況と見ています。気付けば、一時は含み損が-10%近かったQIDも、プラテンの可能性が見えるとこまで来ています。

2007年05月18日

指数以上に弱い感じ

東京市場ですが、なんと言うかもう、へろへろな感じ。指数自体はそこそこ保っているのですが、実感的には最悪の気分です。もはやファンダメンタルなんぞは無視。決算発表直後の銘柄を何でも良いから空売ってるのでは無いかと勘繰りたくなる状況です。サプライズでプラスが出ない限りは、全て売られている気がします。特に個人投資家が主体の銘柄は酷いですね..。

日経はチャート的にもかなり怪しい雰囲気になってきました。17441円まで下げると下方の窓を埋めてしまうので、更に弱気が強まることになります。そうならないことを祈るのみ。
只、17400円~17350円のレンジは、これまでにかなり揉まれてきた価格帯ですから、ここで跳ね返してくれる可能性に期待はできます。(万一、ここを割り込んだら、総員退避ですね..。)

Topix-Smallはボックスの下限に到達しましたし、東1の騰落レシオ25も80を割り込みました。希望的観測も含めて、そろそろと言えば、そろそろな気もします。

思うに、現在のファンダ無視の相場こそ、バリュー投資の出番である気がします。ちょっと探しても、今期業績予想レベルでも十分な割安銘柄が見つかります。この最悪の地合の中で、長期のスタンスで買える人こそ、真のバリュー投資家なのかもしれませんね。(私はなかなか悟れませんが..。私が監視するバリュー銘柄を、別エントリーで示しておきます。)

..で、今日の保有株の値動きですが、昨日に引き続き、任天堂くんだけが頼りの状態。ついに40000円台に乗せ、水準訂正をしています。円安傾向は止まりませんし、安心してストロングホールドできます。

逆に、その他の銘柄は総じてダメ。昨日決算が出たセガミメディクスも、内容は悪くないと思うのですが、売られています。

今日の引け後にはクレディセゾンが決算を発表しました。信販業界が赤字決算を続ける中で、黒字をキープしたことは評価できると思います。今期の予測もこんなもんで、これならば業績不安払拭で↑を目指せると思うのですが、四季報の予想値を下回っていることで、結局売り崩される悪寒もします。こんな地合では、もはや、自分の相場観を信じてホールドするしかないです。

あと、今日の寄りで東京カソードを打診買いしてしまいました。今回の決算でV字回復が鮮明となり、バリュー株と言える銘柄です。流石に売り崩されはしませんでしたが、好決算発表後も、なぜか頭を抑えられ続けています。

割安な監視銘柄

あまりに酷いファンダ無視の相場に、拠り所を失ってしまいそうなので、意志を固めるためにも、定性分析を書き記しておきます。

--------------------------------------------------------------
東京カソード研究所 (JQ)

 今期予想PER: 9.91倍
 PBR: 0.68倍
 PCFR: 25.17
 PFCFR: -
 経常益利回りの逆数: 9.51
 ROD: 12.07%
 ROA: 3.40%
 売上高経常利益率: 6.88%
 自己資本比率: 48.9%
 配当利回り:1.92%

財務が若干弱目ですが、PERxPBR=6.75はメチャメチャ割安です。増配も発表して配当利回りも約2%まで上がりました。純利益で、前期比+30%の業績予想を出しています。製品セグメントでは、お荷物だった装置事業が大幅に赤字幅を縮小してきています。

--------------------------------------------------------------
KIMOTO (東1)

 今期予想PER: 10.13倍
 PBR: 0.86倍
 PCFR: 5.78
 PFCFR: 12.35
 経常益利回りの逆数: 10.58
 ROD: 23.23%
 ROA: 5.31%
 売上高経常利益率: 9.23%
 自己資本比率: 62.3%
 配当利回り:2.02%

財務的にも問題ないにも関わらず、一方的に売られ続け、気付けば東1屈指のバリュー株になりました。今期の業績予想は前年並みで、成長性こそ感じられませんが、安定感は感じられます。今回発表した中計でも3年後の経常利益で+18%の計画を出しており、安定性を考えれば、現在の水準は評価不足と考えられます。

--------------------------------------------------------------
ADM (JQ)

 今期予想PER: 14.56倍
 PBR: 0.78倍
 PCFR: -
 PFCFR: -
 経常益利回りの逆数: 13.91
 ROD: 9.47%
 ROA: 2.65%
 売上高経常利益率: 1.81%
 自己資本比率: 51.0%
 配当利回り:2.02%

10月決算銘柄です。売上高経常利益率がかなり低めですが、部品商社なので仕方ない所でしょう。PER的にはもう一声安くてもと思いますが、既に1/4Q決算で期初の中間期の目標利益を越えています。6月の中間決算の前には確実に上方修正を入れてくると予想しています。利益が上振れている主因はWiiのコントローラに採用されるアナデバ製加速度センサを納入している点にあると思われます。次の中間決算では、2~4月の業績が加算されますが、この間のWiiの売上げは1Q以上の筈ですので、更なる上振れも期待できます。ちなみに、Webサイトは大和證券から優秀IRサイトに選ばれています。

2007年05月19日

totoとファンタジーサッカー

久々にtotoが巷の話題になっています。原因はキャリーオーバーが積み重なって当選金が制度上最高額の6億円まで上昇したこと。

そもそもtotoは胴元である政府が吸い上げるテラ銭が大きすぎる為、ギャンブルとしてみてもメチャメチャ割の合わない代物です。要は、投資家としての視点で見れば投機にすら値しない訳ですが、キャリーオーバーが発生すれば理論的に期待値は上昇する筈です。

まぁ、それでも賢明なる投資家ならば見向きもしない訳ですが、祭り好きな私としては参加しないわけにも行かず(?)、10口3000円だけ買ってみました。只、速報の売上を見ると、なんと今週はBIGだけで61億円の売上。全体売上がが65億なので、いかに偏ったか判ります。こうなると、キャリーオーバーで期待値が高まっても参加者が増えることで、確率論的な優位性は消滅しそうです..。orz


ところで、1銭にもならないお遊びですが、Yahooが提供しているファンタジーサッカーと言うゲームがあります。これはJリーグの試合内容を予想して、週毎に活躍しそうな選手を集めてチーム編成し、ポイントを競うと言うものです。

私はずいぶん前から2チームを運用(如何にも投資家的な言い回しですが..)していて、両チームともトップリーグ(1部リーグみたいなもの)をキープしています。(残留するのは結構大変なんすよ。)

..で、最近感じるのはチームの編成にあたって、知らず知らずに投資の知識を応用していること。まず大切なのは分散投資。チーム編成を1チームの選手に偏らせると、ボラティリティが大きくなりすぎて、大量ポイントをゲットできることもあれば、ボロボロになる可能性もあります。(今日も、鉄板と思われたフロンターレがトリニータに完敗。フロンターレの選手で固めた参加者は爆死してる筈です。)

他にも、ディフェンス・中盤・フォワードの選手はそれぞれ、公共株・日経225銘柄・新興株と分けて考えると判り易かったりします。ディフェンスの選手は獲得するポイントは少な目ですが、手堅く予想すれば大崩もしません。正に配当狙いのディフェンシブ銘柄。

中盤は活躍次第で大量ポイントを獲得できる正に花形。日経225に代表される銘柄の様に、安定て高いポイントを狙いたい所です。

フォワードは一発あたれば大量ポイントが得られますが、通常は高得点が得られないことが多く、正に新興銘柄。

後は、その節の対戦カードに応じて、予想がし難いカードが多いならディフェンスを増やし(相場が荒れているときはディフェンシブ銘柄に逃げて)、鉄板の試合が多ければ中盤を増やす(相場が上昇トレンドなら東1主力銘柄に集中する)、と言った作戦を取ることになります。


気付けば、物の考え方にスッカリ投資が染み込んでいる自分が居るわけで、やはり投資バカですかねぇ..。

2007年05月20日

出遅れ日本株

2末の急落局面後、日本株だけ戻りが鈍いと言う話は良く耳にする訳ですが、感覚的に把握するために、改めて、通常監視中の銘柄と日本株の騰落率について調べてみました。調べたのは2007年初から先週末までの期間の騰落率を年利ベースに計算しなおしたもの。(注:騰落率は米ドルベース。日本株の指標にはEWJを使用しています。)

chart.GIF

こうしてみると、まぁ呆れるほどに出遅れていると言うか、もはや違う次元です。日本株(EWJ)の換算利回りは10%に達していません。私が外国人投資家だったら、これを見たら、よっぽど安全な債券に投資します。グローバルボンド(GIM)は先週末に大きく下落しましたが、それでも日本株と大差の無い状況です。

反対に凄いのがマレーシア。株価の上昇と言うと中国株が浮かびますが、年初からで計算すれば、マレーシアに軍配が上がります。他にもオーストラリアの利回りが約75%と言うのも目を引きます。オーストリアドルの対米ドルでの20%近い上昇分が加わっている訳ですが、それでも凄い上昇。正に新興国株なみです。

もはや何に投資しても、日本株以外なら成功しそうな状況です。日本株にポートフォリオの一角を割くのが阿呆らしくなってきました..。

2007年05月21日

割安な監視銘柄②

保有/監視銘柄の割安性確認の続きです。

--------------------------------------------------------------
セガミメディクス (JQ)

 今期予想PER: 12.37倍
 PBR: 0.75倍
 PCFR: 9.11
 PFCFR: 12.66
 経常益利回りの逆数: 9.40
 ROD: 19.87%
 ROA: 3.59%
 売上高経常利益率: 7.47%
 自己資本比率: 59.0%
 配当利回り:1.50%

前期決算も無難にこなし、来期予測も増収増益にも関わらず株価は下落中。「経常益利回りの逆数」が9.4倍に対して、PBR0.75は評価不足と考えます。最低でもPBR=1倍の株価であって、全く不思議はありません。今後はセイジョーとの合併が予定されており、これもセガミの株価にとってはプラスに寄与すると思われます。

--------------------------------------------------------------
ユニバース (東2)

※会社発表の前4月期の予想EPSは270円ですが、これは税法上の優遇処置が含まれており、この効果は今期決算には剥げ落ちます。以下ではこの税法処置分をキャンセルし、前4月期の予想EPSを170円として計算を実施することにします。

 今期予想PER: 8.19倍
 PBR: 0.75倍
 PCFR: 7.66
 PFCFR: -
 経常益利回りの逆数: 13.96
 ROD: 13.08%
 ROA: 7.03%
 売上高経常利益率: 2.86%
 自己資本比率: 45.7%
 配当利回り:1.29%

IPOの抽選に当たって仕込んだ銘柄。公募価格は1700円でしたが、地合も悪く初値から公募割れ。その後、更に急落し、一度も公募価格を回復すること無く現在に至ってます。この銘柄を判り難くしているのが前4月期の予想EPSが税優遇処置の関係で高すぎること。この判り難さが株価を割高に見せている様に感じます。実態を見ると、公募価格の1700円は正に絶妙なレベルで、PBRは1倍を割ってますが、利益水準の低さを割り引いたとも見なすことができます。逆に言えば、公募価格から大きく売り込まれた現在の1392円は余りに割安と言えるでしょう。只、財務的にみて、流動資産に対して流動負債が多目である点は気になります。一方で、ROAが7%台である点は評価して良いと思います。最も危惧されるのは誰も見向きもしない銘柄に落ちぶれることでしょう。

週末の状況と今週の作戦

大分と滅入る相場になって来ましたが、投資方針がブレることの無い様に、今週の作戦を記しておこうと思います。

まず、週末の状況ですが、日経平均は続落して、ひとつの節目であった17441円をあっさりと割り、そのまま25日線もブレイク。辛うじて、価格帯売買高の積み上がっている17350円付近でリバウンドし、17399まで戻して終了。

日経平均は首の皮一枚残して踏みとどまった感じですが、状況的にはかなり危ない気配です。更に、新興・小型株の状況は壊滅的となってきました。マザースはまだしも、ジャスダック平均も直近の安値を切り下げてしまいました。

こうなると、晩のNYが下げたら死刑宣告確定だったのですが、不思議なまでに強い米国株がまたも踏ん張ってプラス引け。まさにギリギリの攻防です。

週末イベントとしては、中国が引け後に利上げを発表しています。只、NY市場の中国株を見る限り軟調ではありましたが、極端な下げは出ておらず、ある程度は織り込み済みであったと思われます。なので、月曜の中国市場が一気に暴落と言う心配はなさそうです。

またG8でヘッジファンドの規制が話し合われましたが、幾らドイツが気色ばんでも、米国と英国の財務大臣が欠席では何も決まるものでもなく、拘束力の無い無難な声明がでるに留まりました。これによって、一部で危惧されたヘッジファンドのポジション縮小も回避されたと思われます。

一方、週末に行ったトレードとしては、唯一、ジャストシステムのナンピンを実施しました。ジャストに関てはこれが最後のナンピンです。水曜日の決算が如何出ようと、3年放置する方向で対処します。(3年後に会社が存続していること信じて..。orz)


..さて、今週の作戦ですが、状況的には最悪に近いと思うのですが、個人投資家の息の根は止まってない様に感じます。(評価損率もそれほど下がってませんし、買残も若干プラスに転じました。)残念ながら、株価の反発には一度は強力なセリンググライマックスが発生しなければならないと思います。問題は、セリクラが発生してそこから反発するのか?、それとも更にズルズル行くのか?これはもう判りません。そこで、作戦的には次のスタンスを取ることに決めました。

 ・長期投資銘柄はアホールド。
 ・システムトレードは通常通り運用。
 ・ジャストシステムは放置プレイ。
 ・トレーディング銘柄の内、PBR1倍割れの銘柄はアホールド。
 ・トレーディング銘柄の内、PBR1倍超の銘柄は逆指値を設定して、-10%目処に損切り。

何れにしても、今週は厳しい思いをする週になりそうです。別エントリーに書いたように、何もこんな苦労しなくても、海外市場のポジションを高めれば良いじゃないかと言う、内なる声も聞こえてきます。損切りが発生したら、日本株は諦めて、その資金は海外投資に回しますかね..。

2007年05月23日

小型/新興株は底入れ?

かなりスリリングな状況下でスタートした今週の東京市場でしたが、結果的に今回もまた17400円を切った付近で反発してくれました。今回はキャッシュポジションを縮小している状況でしたので、↓に行かれるのはかなりマズかったのですが、なんとか苦境に陥らずに済みました。

更に今日の東京市場も予想外に強くて、連投。特に、直近で売り崩されてきた小型・新興株が大幅に反発しています。これで新興市場は、明日も陽線を付ける様であれば、一旦底入れと見て良さそうです。

結果的に、今となって冷静に見られるわけですが、改めて日経のチャートを見ると、4月2日・4月25日・5月1日・5月18日の終値が綺麗な直線に並んでおり、この支持線にサポートされて下値を切り上げ続けています。これを見れば、上昇トレンド継続中とみても良さそうです。只、上値の方も17500円付近で押さえられており、一種のペナントを形成しつつあります。17827円を越えられるかが次のポイントとなりそうです。

保有株の状況としては、下がったら損切する覚悟で、逆指値を並べて臨んだ今週でしたが、結果的に一銘柄も損切ラインには掛からず延命しています。特に今日は、小型株が大幅に反発してくれたお陰で、トータル1.7%程度の大幅高になりました。

最も寄与が大きかったのがジャストシステム。明日の決算に向けて売り方がポジションを整理する動きが連鎖的に加速したように思われます。このまま明日の決算で悪材料出尽くしとなってくれれば良いのですが..。

その他も、ここで愚痴った東京カソードに漸く見直し買いが入っています。

また、今回の反発の主役は銀行株だと思うのですが、それを反映して銀行業ETF(1615)も本日大きく反発しました。急すぎて買い増しのタイミングを逸してしまいました。他にも、武富士が反発し、これも買い増しのタイミングで遅れを取っています。

一方で、これだけ小型株が好調な地合にあって、ユニバースは全くの反応無し。(東2は仲間はずれ..?) ちょっとこうなると、割安でもホールドし難い状況です。処分して、他の値動きの良い小型株に切り替えた方が、情勢的に良さ気に思われ、明日の寄り付きで処分してしまおうかと考えてます。

東京カソード等はまだまだ上値があると思います。明日もジャスダック平均が↑に行く様なら、プチ新興祭りに積極的に参加するべきかもしれません。

お誂え向きに、NYもリバってきてくれました。日経がGUしないで寄り付いて、そこから↑を目指す展開になれば、これまでのレンジを破る展開も期待しちゃいます。

2007年05月25日

かなりヤバ気です

今日の東京市場は指数的には2日続きの小動き。只、自分のポートフォリォ的には大きく動きました。今週は火・水と1.5%超の上げを記録し、日経平均を大幅にアウトパフォームしてきたのですが、今日は一転してダメダメ。水曜日の騰げ分をすべて吐き出しちゃいました。まぁ、トータルでまだプラスですから十分ではありますけどね。

..で、問題はNYの方。昨晩は寝入るまでは絶好調だった筈のNY市場が、朝起きるとマイ転してました。なんじゃらほいと調べてみると、件のグリーンスパン爺が中国株のバブルを改めて指摘したらしい。これを受けて、中国株だけでなく、株式全体が売られた模様。尤も、ここまでが騰げ続けてきたので、市場参加者は下げの口実を待っていた気がします。結果、一気に雪崩れ込む形になった模様。

そして今晩ですが、再び軟調。住宅関連で新築件数の好調な指標が出たはずなのに、市場は売り一色。これはかなり怪しいムードです。そろそろ真剣に調整モード入りかもしれません。採り合えず、トレーディング中の中国(FXI)、マレーシア(EWM)、シンガポール(EWS)のアジア3カ国の株式について、一旦すべて利益確定しておきました。

すべて処分するには早かったかもしれませんが、ここ3日間の雰囲気が微妙に悪いことと、明日も崩れると週明けがかなり怖いことになるので、まぁ、一旦手仕舞いも良いと思ってます。

尚、ヨーロッパを対象としたETFとグローバル市場を対象としたETFはまだ残していますが、これらも様子を見ながら処分することを視野に入れて対処してゆこうと思います。


しかし、こうなると明日の日経はギャップダウン確実です。再び抵抗線で跳ね返してくれるか、正念場になりそうです。自分の作戦的には、「逆指値を使って-10%の含み損で損切り」のスタンスを採ることにします。

2007年05月28日

今週の作戦

先ずは週末のおさらいから。

木曜日のNYが大幅下落が直撃し、チキンな東京市場はあっさりと陥落。但し、こんかいも17300円台の壁が立ちはだかり、崩落を防いでくれています。右上がりの下値支持線が依然として機能しており、その点が救いなのですが、一方で今回は、水曜日に17827円を越える高値をつけられなかったことで、上値抵抗線が切下がる形になってしまいました。チャートの教科書通りに進めば、今週中にフラッグが頂点に詰まるので、上か下か何れかに放たれることになりそうです。さぁどっち?

尚、金曜日の下落の際に、持株のクレディセゾンが損切りラインに抵触して処分されてしまいました。相変わらず、クレディセゾンとの相性は悪いです..。orz

一方、海外の方は木曜日に私が感じた第六感が見事に外れ、金曜日の晩に反発しました。従って、続落したら利確するつもりだった、欧州とグローバル系のETFはホールド継続です。只、反発したといっても、木曜日下落分の半値戻し状況ですので、一旦処分してしまった、EWS, EWM, FXI のアジア系ETFは買い戻さずに様子見したままです。尚、利確で生じたキャッシュは全てDBVにさせています。(こう言う、動き難いときにDBVは便利な逃避先かも。)

..でもって今週ですが、日本は取り合えず↑でしょう。只、週末で多少熱も冷えたので、寄天にはならない様な気がします。クレディセゾンが売られた分のキャッシュも出来たので、寄りが高くなければ、買いに行く手もあるのですが、ちょっと新しい投資作戦として思うところもあり、ここは現在のポジションをキープすることにします。(下がれば逆指値で損切りは継続。)

悩ましいのは海外の方。このまま↑を目指すムードになるのか、再び揉み合いに入るのか、見極めてから再投資を考えたいと思います。気になるのは米国の新築件数の指標が良かったことで、逆に利上げが懸念される状況になったこと。利上げムードが漂うだけで、株も債券も上値が重たい展開になってきます。ここで原油が騰がろうものなら、かなり危険な雰囲気になりかねません。

一方、利上げといえば日本のほうですが、CPIが若干のマイナスを続けたことで、流石の福井さんも利上げは出来ないと思います。アナリストの一部には参院選前の利上げを唱える人もいますが、これは間違いなく無いでしょう。日銀さんは責任を取るのが大嫌いですから、責任を指摘されかねない状況での利上げは先ずやらないと判断します。日経新聞の利上げ疑問視キャンペーンも続きましたしね。(笑)


てな訳で、今週は結局様子見です。日本株に関しては上放れる可能性もありますから、極端に弱気のスタンスはとれません。「下がったら損切り。」 これだけを守って臨みたいと思います。

海外の方は、EWM・EWSが年初来高値を付ける様な事態になったら買い戻しますが、それまでは現状のままホールドします。(ナスダック・ベアのQIDの扱いが悩ましい..。)

2007年05月30日

上か下か?

なにやら政治的にきな臭い事件が続き、投資家からは敬遠される状況下の東京市場でしたが、米国の休場に救われたのか、急変を招くことなく、事件の影響を織り込んでくれました。

結果的に2連騰。取引高は少ないものの、全体の雰囲気はかなり改善してきています。特に、小型・新興株が持ち直してきていることが個人投資家にも力を与えている様に思います。尤も、チャート的には三角持合の範囲内で動いているだけに過ぎません。フラッグも頂点に達しつつあり、上か下かの神託は時間の問題で下ることになるでしょう。

私的には先に記した様に、予断を持つことなく、落ちたら直ぐに売ることが出来る体制を以って相場に臨むことにします。只、上か下かどちらに行くかを敢えて予想をするならば、今回は↑へ行くような気がします。米国と中国の急落は怖いですが..。

私が↑を予想する理由は2つあって、その1つはチャート。日経の日足チャートだけ見てると方向感が見え難いのですが、週足で見ると、支持線にサポートされた綺麗な右上がり直線を描いています。今回もこれに沿った上昇をする可能性が高いように思います。

もう1つ、今日感じたのが、現在進行中の米国市場の雰囲気。寄付きで米国株が↑へ行った割には、新興国の株式の値動きは芳しくありませんでした。そして、米株がマイ転した後は、当然のように新興国株もつれ安しています。..で、こんな状況下でEWJ・DNL等の日本株インデックスはプラスを維持しています。急騰を続けた新興国から一時退避した資金が、出遅れている日本株に振り向けられる可能性があるように思います。

最後に、今日のトレードは特に売り買いなし。保有株としては、東京カソード・ADMと言った割安株に物色が巡ってきたことは嬉しいところ。また、優先株の償却方針を示した雪印乳業も、今日になって上昇の機運を見せています。あと、ビ・ライフ投資法人が90万円を突破しました。ミリオンも完全に視野に入ったものと思ってます。

2007年05月31日

妙に強さを感じさせます

今日の東京市場は、朝方の機械統計がコンセンサスを下回ったことから弱気のスタート。そして、昨日中国政府が発表した証券税制の課税変更により、中国A株が暴落。ほぼ最悪の環境下となった1日でしたが、その割りには強い印象。結局、上下に髭をつけつつ、もはや狭まるだけ狭まってきた抵抗線の間に収まって、動きを終えています。

いよいよ三角持合も最終局面。今週中には上か下へ放れそうです。..で、私のスタンスとしては、上へ放れるほうに掛けることにしました。かなり予算枠を削ってしまった日本株への投資ですが、予算枠一杯まで買いたいと思います。これでヤラレたら潔く損切りします。

環境的には、まがりなりにも上海が調整したので、多少のゆれ戻しがあるにしても、中国A株の大暴落は少し先に延びたと思います。むしろ心配なのは米国の方ですが、今晩もアジア株安の流れを受けて、全面安でスタートしながら、現在はプラ転してしまいました。中国がコケると、その余波で米国も変調するかと思いきや、今日はそうなりませんでした。

国内的には日銀の利上げが心配ですが、政治が混乱する現在の状況下で、利上げを断行する度胸は福井さんには無いと思います。各種の経済指標が利上げを肯定しない状況では、結果責任を問われる可能性が高く、これは日銀にとってはインフレ以上に嫌なことでしょう。利上げは参議院選挙後まで無しと決め打つちたいと思います。

明日は寄り底を想定していたのですが、予想以上にNYが強いため、判断が微妙になってきました。只、このままNYが終わるようであれば、GUはしないと思います。午前中に仕込みを終えて、あとは上放れを待ちたいと思います。

About 2007年05月

2007年05月にブログ「マネーゲーム&ボードゲーム」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2007年04月です。

次のアーカイブは2007年06月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。