« ボックスを脱出 | メイン | アクティブ投信を見直す »

年初来の運用成績を精査

今年前半を振り返るには少し早いのですが、結果が確定する前に状況を把握することで、ダメな所も多少の改善を図れるのではないかと思い、投資成績を改めて精査してみました。

昨年来、資産全体はお陰さまで右肩上がりを続けており、何気に心安らかな日々を送ることが出来ていた訳ですが、細かく見てゆくと問題が多々あることが浮き彫りに。

..で、問題なのはやっぱり日本株への投資状況。2月末の世界同時株安までは順調に回復を続けていましたが、その後がいけません。着実に利益を減らし続けています。「日本株全体が低調なんだから仕方ないじゃん」と思っていたりしたわけですが、改めて日経平均と比較してみると、まぁ見事なまでのアンダーパフォーム。orz  株価が上昇基調の間は若干オーバーパフォーム気味なのですが、軟調に成ってからの下落速度が日経平均よりも酷くなってます。

この原因をマクロ的にみると、新興/小型株の不調の分が足を引っ張っていると言う結論になるのですが、だから投資成績が下がっても良いと言うことにもなりません。何らかの手を打たないと..。

投資に当たっての私の基本方針は、始めにアセットアロケーションを定めてしまうことにあります。例えば今年なら、日本株へのアロケーションは金融資産の25%程度を目標にしています。更に、日本株の場合、この中身を投資方法に応じた運用比率を決めます。現状では、

 (1) 年間スパンでの中長期投資(50%)
 (2) 1306を利用したシステムトレード(25%)
 (3) 個別バリュー銘柄への投資(15%)
 (4) 個別グロース銘柄への投資(10%)

がその具体的な内分け。そして、この4分類について、年初来の成績を改めて調べてみた訳です。その結果、

 (1) 中長期銘柄への投資は大幅なプラス。任天堂を筆頭に、東芝・三井不動産がかなりの
   リターンを残しています。対日経平均も大幅にオーバーパフォーム。
 (2) システムトレードはトントン。前半に出したプラスを後半で吹き飛ばしました。現在、アル
   ゴリズムを見直して再運用を開始。
 (3) 個別バリュー株投資はまあまあのプラス。一つ大化けが出ると美味しい投資クラスです
   が、今回はUEXが一発当ててくれました。
 (4) ..でもって、個別グロースの成績がもう最悪。ボロボロ。見る影無し。何も言うことは御座
   いません。

結局、グロース株(もしくは材料株)投資さえしなければ、投資成績は余裕で日経平均に勝てたと言う事になります。ポートフォリォ上10%しか占めないこのセクタがここまで足を引っ張るとは..。orz

材料に飛びつく投資はプロに絶対勝てないと判っていながら、今度こそと思って手を出す。そして負ける..。「判っちゃいるけど止められない」って奴。

ジャストシステムさえ無ければここまで酷くも無いんだけど、結局その他銘柄も大した利益を上げてません。ジャストシステムの3年間塩漬けは決定したので、今後は、バリュエーションを無視した対象への新規投資を厳禁すること。これが成績向上の鍵を握りそうです。

しかし、インデックスを上回ることに難しさを改めて、思い知らされます。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.net-player.com/mt/mt-tb.cgi/154

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年06月02日 13:38に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ボックスを脱出」です。

次の投稿は「アクティブ投信を見直す」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。