さて、自らの日本株への投資成績がインデックスに及ばないと言う現状を見せつけらえるに付け、「どうせなら日本株もインデックス投資しちゃえば良いじゃん」と言う内なる声が聞こえてきます。そもそも、海外についてはインデックス投資でそれなりの成績が上がっている訳で、日本株もそれに倣わない手も無い訳です。
では何故、これまで日本株の投信は買わずに、裁量取引でやってきたかと言うと、
・投信の長期投資だけでは退屈。
・アクティブ投信は手数料が無駄に高いだけ。どうせ長期ではインデックスに勝てない。
・でも日本株のインデックス投信のリターンは期待するほど高くない。
結局、ハイリターンを求めて個別投資をして、結局インデックスに負けてると言う次第。orz
もう、ここは素直に宗旨替えして、ポートフォリオの一部を日本株投信に充てて、投資成績をインデックスに近づけた方が良いのでは? 1306を購入して放置する? ...なんて考えてみたりもする訳。
さて一方で、ジェレミー・シーゲル博士は著書の中で、「インデックス投資は素晴らしいが、もう少し良い投資方法がある」と言っています。そして、これが好配当銘柄を選別したインデックス投資です。それならば、日本の投信でも好配当銘柄に投資するものを探せば良いものが埋もれているかもしれない。なにせ、日本ではお客さんが儲かる金融商品は積極的に宣伝しない傾向がありますから。
..と言う訳で、長い前振りですが、探してみました。..で見つかりました候補が。三菱UFJ投信より売られている「日本新世紀・日本株インカム・ファンド」と言う商品です。(注:運用期間は短いでずが、「好配当日本株ファンド(2ヵ月決算型)」と言うのもあり、これもマザーファンドは同じと思われます。)
運用成績を見て、驚いたと言うか、眼から鱗が落ちました。マルキール博士の論より、アクティブ投信がインデックス長期で勝ることはないと頭から信じていたのですが、このチャートを見ると、参考指標(TOPIX)を長期に渡って余裕でアウトパフォームしています。
設定来の分配金込みの運用成績を年利換算してみると、16.66%でした。すっ、素晴らしい!なにより、2000年からのITバブル崩壊の被害を全く受けていないことが凄いです。好配当は「下落相場に強く、上昇相場ではアクセルになる」と言う、シーゲル博士の理論を見事に裏付けた結果が出ています。
改めて、モーニングスターでこのファンドを確認してみると、評価はきっちりと「★★★★★」を獲得していました。5年のシャープレシオが1.39で、これは当然の評価でした。何故、これだけ成績の良いファンドがネット上での話題には上がって来ないのかちょっと不思議。
今回は、信託報酬の高さ(1.62%)だけに注意していると、見落としがあることを認識しました。ちなみに、信託報酬は「好配当日本株ファンド(2ヵ月決算型)」の方が何故か大分と安く(1.115%)設定されていますので、表面的にはこちらの方がお得に見えますです。(注:ファンドオブファンズの様な2重コストになっている可能性があります。目論見書をよく読まないと最終的なコストの高低は判断できません。)