先ずは、金曜日の東京市場から回想。前晩のNYが前日の急落から半値戻す引け味の良さを見せたことから、東京市場も続伸が期待されたところでしたが、朝から予想外に弱く、利益確定売りに押される展開。まぁ、一気に上げてくる展開でしたので、週末に利益確定が出るのも理解できない分けじゃない。むしろ、18100円台でリバってた所に、強さを感じたりもします。
只、個別を見てゆくと、輸出系銘柄が指数を引っ張る展開で、逆に内需関連はボロボロ。円安と金利高の影響で、強弱が2分する状況。保有銘柄でも、東芝と任天堂が相変わらず強い一方で、不動産関連が再度下落。なんとか、金利だけでも落ちついて欲すい所。えびちゃんも遂に70万台陥落です。(^-^;)
あと、銀行関連も軟調で、これはヘッジファンドの破綻をキッカケにして、再び米国サブプライムローンの問題が再燃し日本まで波及してきている悪寒。(後述)
逆に、小型株は案外安定していた気がします。四季報相場をアテ込んで仕込んだミューチュアルでしたが、一週間で地味に5%上げて来ました。(^o^)v
また一方で、中国市場は不穏な動き。強気一辺倒だった上海市場が軟調に転じた一方で、香港は強さを保っています。当初、QDII拡大の話題が出たころから、A株→H株の資金シフトが起きるのではないかとの予測がありましたが、ここへ来て動きが明確に出てきたのかも。(数日前にCAFを処分してFXIに乗り換えましたが、これが結果的に大成功。もちろん単にツイてただけっす。)
..で、掛かる状況を受けてのNY市場でしたが、完全に失速しました。前日に戻した分を吐き出して、更に下落。なんかダウントレンドの方向性が見え隠れし始めました。ダウが$13264を割るようだと怖いですね。
ところで、この日のNY市場の最大の話題はBlackstone(BX)のIPOでした。$45で寄り付いたものの、結局、寄天で終値は$35.06。スタート価格こそ割らなかったものの、全く見せ場はなく、市場の弱気を象徴している感もありました。(私も一度リバった所で、投機に参加してみましたが、再度下値を割り込んだ時点で、とっとと脱出しました。取りあえず、祭りには参加したぞ..と。)
今回の相場の下落は、長期金利の上昇もありますが、主因はベアスターンズ傘下のヘッジファンド2社が破綻したことと言うのが専らの論調。債権者のメリルが担保のサブプライムローンのCDOを売りに出したものの、担保価値通りには処分できず、結局、保護者のベアスターンズが出てきて救済したとか。その救済額が32億ドルと言うのですから、やはり巨額。(^-^;)
まぁ、これで本件が幕引きしてくれれば良いのですが、問題はCDO自体に額面通りの担保価値が無いことが、(うすうすは皆知ってたけど)周知の事実となってしまったこと。金融機関に信用懸念が出てくると、世界市場に波紋を広げそう。日本企業も野村とか三菱UFJとか、噂が色々あったと思うので、月曜日がちょっと心配。
そんな状況なので、日経がどんなに頑強でも、泣く子と地合いには勝てないと言う感じもしてきます。日本だけ見ている限り、まだまだ強気でいるのですが、場合によっては一旦25日線までの下落は覚悟かも。(何れにしても強気継続。)
但し、月曜日の寄りで銘柄の入れ替えを行うかもしれません。フルインベストメントはキープです。
最後に、個別のトレードとしては、放置モードの日本株に対して、海外株(ETF)は銘柄の入れ替えを行ってます。新し物好きとして、PowerSharesから出たETF2種を仕込み、代わりに同セクタのETFを処分してます。
・EZU、DFE一部処分 → PEH購入
・DNH全処分 → PUA購入
特に、ポジションを増減させる話ではないので、下落相場中でしたが、構わず断行。
あとは、予算枠以上にポジションを取ってきたDBVを一旦利益確定してます。(予算分はホールド継続。)
また、円安が止まらず、海外に送ったままドル替え出来ず、放置モードになっている日本円をなんとか有効活用したいと思い、ADRで日本株を買うことにしました。..で、今回仕込んだのはオリックス(IX)。現在、バリューライン的に、良い所に位置してる気がします。これまでも、IXとは愛称が良く、殆ど負けた記憶がないので、今回も頑張ってくれよと。