昨晩のNYの引け味が悪かったことで、リバウンドも1日で終わりかと思われた東京市場でしたが、望外に強い全面高の展開。結局18000円台を奪還し、再び上値を伺う気配を示しています。
但し、注意すべきは今日が6月末日だったこと。なんでもこの日は、マイナスにならない特異日らしい。まぁ、アノマリーと言っても何らかの理由が(判らないだけで)隠れている可能性が高いと考えられます。本アノマリーについては、半期末のリターンを数字上改善したいと言う大人側の事情があるのと、ETFの配当取りの動きが出てくることでの底上げ効果が絡んでいるように思われます。
もう一つ、アノマリー話とは別に、今日はCPIの発表がされています。結果的にエネルギーを含む物価指数が-0.1%で予想通りのマイナス。更にエネルギーを除外した物価指数が-0.3%で、前回よりも下落。明らかに物価は下げ止まってません。もはや、「企業収益の改善が家計に波及する」と言う、日銀が描くダム論は、完全に見通しを誤ったと言えるでしょう。実際問題として、企業は従業員に対する報酬を大きく改善はしてませんし、その一方で、定率減税廃止分だけ税負担は増えているのですから、そりゃ個人消費が改善するワケはありません。
また、失業率も低下してませんし、物価上昇圧力を示すデータは何処にもありません。こうなると日銀の利上げには厳しい状況になっていると言う見方も浮上するかもしれません。巷では8月利上げ説が有力ですが、これ以上冴えない指標が出続ければ、8月の利上げは日銀にとっても正念場になるかもしれません。今日の市場は、8月利上げが不透明になってきたことを市場が織り込み始めていると言う見方もできるのかも。
保有銘柄の状況としては、これだけの全面高なので、総じて良い一日になっています。只、新興小型株は再び物色の圏外に追いやられたかもしれません。
手持ちのなかで特に強かったのが東芝。この数日間、好材料が出ていたのにも関わらず、地合いの悪さから上値が押さえつけられ続けていました。これが今日、歯止めが取れたことで、一気に上昇する結果になっています。思うに、最近の東芝の値動きにはこの種の動きが目立つように思います。寄付きが高くて結局下げて終わったような日の後は、狙い目かもしれません。
バスケット×2種の運用については、高配当バスケットの方が全面高。一気に含み損を減らして、手数料分のマイナスまで戻しました。もう一つ、貸金業バスケットに関しては日経に逆行し易い銘柄が多いこともあり、今日は物色の圏外。現状で、手数料も含めて若干の含み損が続いてます。
また、今晩のNYは寄付きから徐々に上昇する展開でしたが、何時もの如く失速気配が漂ってきました。このままマイ転する様では、週明けのセンチメントを悪化させるかもしれません。尚、今日はCAFを再度処分して、FXIに乗り換えています。