« ついに支持線を割り込む | メイン | 金リンク債ETFの上場で考える② »

連鎖が止まりません

まぁなんとも、今となっては振り返りたくも無い1週間でした。金曜日の東京市場は前晩のNYが結局1段安したことを受けて、案の上のGDスタート。週末&選挙前と言う悪条件も重なって、リバる気配も無くずるずると終了。日経平均は長大陰線を造り、チャート的にも見る影も無い状況です。どこで下げ止まるのか、予想できない状況ですが、節目的には17200円、17000円辺りが意識されそうです。

こうなると、海外市場の立ち直りをキッカケにしたい所。唯我独尊の上海が値を保ち、欧州も踏ん張った所で、株安連鎖を断ち切ったかと思いきや、NYが引け間際から1段安。週末要因もあったかもしれませんが、雰囲気最悪のまま終了。(今週のダウとSP500の下げ幅は、過去5年間で最悪とのこと..。)

昨晩のNYの値動きの解釈は識者の意見を聞いてみたい所ですが、そこそこ良いGDPが出たことを如何解釈するかがポイントだった気がします。「好GDP→景気維持」と見るのか、「好GDP→利下げ期待後退」と解釈するのかで、マーケットの反応も分かれそう。

こうなると無理やりにでも好材料を探して、心の拠り所を見つけたい所。..で、東京市場に関して思いつくのはこんな感じ。

 ・日本企業のファンダメンタルズは崩れていない。
 ・日本企業の1Q決算の出だしは決して悪くない。
 ・サブプライムローンの日本の金融機関への影響は限定的っぽい。
  (最も怪しいとされた野村HDですら、損失をカバーして大幅増益。)
 ・東1の騰落レシオ25が70を割り込んで来た。
 ・日経225採用企業のPERが19倍を割っている。
 ・日曜日に選挙が終われば、どっちに転んでも最大の不安定要素が消える。

こうして並べてみると、「そう悲観したもんでも無いんじゃない?」とか思えたりしないですかそうですか。


逆に最大の不安要素はやはり為替でしょう。急激な円高シフトはやはり堪えます。しかも今起きているのは、対ドルの円高だけではなく、円の独歩高です。明らかに、キャリートレードの巻き戻しが始まっている様にも思います。

今回もまた、日本人主婦の逆張りパワーで円安へ戻すのか、それとも、FXに興じた分だけ手痛い授業料を払わされることになるのか、神のみぞ知るところです。(主婦の皆さん、頑張って下さい..。)

実際問題、今回のマーケットの混乱を収める為には、米ドルの利下げしか無いと思ってます。その為には物価指数の安定が重要になると思いますが、さて如何なることでしょう?(円の利上げ見送りも効くかもしれませんが、こちらは期待薄と言う事で..。)


トレーディングの状況は、木曜夜に決めた通り、日本株な売り買いなし。今回は、じっと忍の一字で耐えることにします。(ちなみに金曜日だけで、7月の利益を全て持っていかれました。)
一方、海外の方はと言うと、NYがリバった感じがあったので、ほんの少しだけ買いました。何を買うかで迷いましたが、直近から-10%と下げ幅の大きかった、ブラジル(EWZ)を仕込んでみています。(ちなみに、外貨建ての投資資産については、この2日間で、4月からの利益を飛ばされました..。orz)


来週の予定は、再び忍の一字。もしリバって来る様でしたら、2番底に備えて売るかもしれません。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.net-player.com/mt/mt-tb.cgi/196

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年07月28日 15:24に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ついに支持線を割り込む」です。

次の投稿は「金リンク債ETFの上場で考える②」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。