夏休みの旅行から戻って改めてみると、東京市場は悲惨な状況...。これだけ酷いと、相場をリアルタイムで見ないで済んだのは、精神的にもリターン的にも、むしろ良かったんじゃないかと思ったり。
現時点でチャートを見る限り、日経平均は木曜日に付けた16653円までの長い下ひげで底打った感じも見て取れます。これは2月末の上海発世界株安の最安値16532円をブレイクしていないことから、このまま反発してくれるなら中期的な上昇を再び望めるものと考えます。尤も、2番底がこれから来る可能性が高く、ここで16653円を割らないことがポイントになりそう。
ここで、気になるのは外国人投資家が売り越しに転じたと言うニュース。米国クレジット市場の混乱による信用収縮の影響ならばまだ良いですが、日本の不安定な政局を嫌ったものであると、中期的に冴えない相場になることも懸念されてきます。8月の利上げ懸念も上値を重たくする原因となりそうです。
只、こんな状況の中で、1Qの決算発表の状況は悪くありません。なので、今は少し様子を見つつ、1Q決算の中身を吟味することに時間を割くのが正解の気がします。少し調べた所でも好決算が株価に反映されていないものが散見されます。これらを一括りにして、新たなバスケット運用をしてみようかと考えたりしとります。
..で以って、今週のトレードですが、日本株に関しては全ホールド継続中。相場を見なかったことで、狼狽売りも取り合えず回避されました。改めて、急落が始まった7月20日以降の、日本株ポートフォリオの運用成績を見てみると、1%弱の下落で収まっていました。(尤も、これにはジャストシステムの暴騰が、かなり寄与してますが..。)
一方で、外貨建ての方はかなり悲惨。世界同時株安&円高進行のダブルパンチを食らっちゃってます。同様に7月20日以降の運用成績を見ると、円ベースで約6%の下落中。流石にそろそろ、精神的のも下げ止まって欲しい所。
外貨建てのポートフォリオには纏まったキャッシュポジションがあったので、ここで少し買い向かってみることを決意。今後の展望として、「米ドル利下げ→過剰流動性の維持→新興国市場の再上昇」をメインシナリオと考え、エマージングストックを仕込むことに。
..で、今回はHSBS-HonKongで「JF Philippine」を買い付けました。フィリピンのファンドに関してはこれまでも監視をしていたのですが、昨年から急騰を開始して投資のタイミングを逸していました。今回の株安ではフィリピンも同様に打撃を受けていますが、ここを押し目と考えて、投資に踏み切りたいと思います。尚、フィリピンに関してはETFは愚か、適当なCEFも組成されていませんので、今回はJFアセットのファンドを購入しています。
ちなみにフィリピンですが、かつてはアジア圏で日本に次ぐ成長性のあった国ですし、英語が普及している点が魅力です。日本の企業も多数進出をしています。エストラーダと言う、いかにもインチキくさいオヤジが経済をメチェメチャにしてしまいましたが、アヨロ大統領の統治下で着実に復興路線を歩んできています。再度、妙なポピュリズム政権にとって変わられない限り、継続投資可能な対象と考えています。Next-11にもVISTAにも含まれておらず、日本を始めとする海外の投資マネーが、まだ押し寄せていないこともポイントだと思います。