新たにもう1種のバスケット運用を開始しました。今回のバスケットのお題は1Qの好決算。これまで、私が銘柄選択の基準として成功率が高かったものとして、「1Q決算が良かった企業に投資する」と言う物があります。特に1Q決算で上方修正した企業は、中間、3Qと続けて上方修正&増配を発表するケースが多く、その度に株価の水準訂正が見込まれます。そこで今回は、1Q決算が概ね出揃った所で、有望そうな企業をバスケットにして運用しようと言うワケ。
ここで、銘柄のスクリーニング基準は次の通り。
・1Q決算で上方修正を発表した。または、今後の上方修正が確実と思われ
る好決算を発表した。
・通期業績予測に対して1Qの進捗率が高い。
・1Qの進捗率から通期業績を予測した結果として、バリュエーションが
割安。
・東証1部上場。
・信用取り組みが良好。
・有望な投資テーマを持っている。
・バスケットは10銘柄で構成。セクターは出来るだけ分散する。
以上、全てクリアする必要はないとして、可能な限り条件を万即すること。後は、大前提として、私の嗜好に合致する企業であることが最大の要件。
更に運用方針としては、
・各企業に均等に投資。(敢えて重み付けする根拠も無いですし。)
・投資期間は通期決算が始まる前まで。(概ね、08年4月まで。)
とします。
..で、最終的に選んだのが次の10銘柄。(結果的に、セクタ的な偏りは回避できてません。)
(1) 島精機製作所
対中間期85.7%の上方修正を発表するも、通期については中間期とほぼ
同額を積み上げただけ。通期上方修正の可能性高い。通期進捗率43.8%。
通期修正予想後のPERは10.7倍。対中国輸出増加。
(2) ダイキン工業
対中間期39.3%の上方修正を発表するも、通期については課税問題もあり
業績予想は据置。通期進捗率41.4%。通期修正予想後のPERは17.5倍。
オール電化ブームに乗る。エコキュートが好調。
(3) JUKI
好決算だが、業績予想の修正を見送り。通期進捗率44.1%。上方修正必至。
通期修正予想後のPERは10.5倍と、特に割安。
中国向け輸出好調。為替差益大。(想定レート114JPY/USD)
(4) グローリー工業
中間・通期共に、50%の上方修正を発表。しかし、1Q時点での進捗度は
既に47.4%に達しており、まだまだ保守的な上方修正とみなせる。
通期修正予想後のPERは10.3倍。成人識別機能付きたばこ販売機、海外向け
小型紙幣整理機好調。
(5) 芝浦メカトロニクス
前年同期の赤字より黒字転換。上方修正の発表はないが、対中間期の進捗
率は72%。フラッシュメモリ用製造装置が好調。今後、有機EL製造装置・
太陽電池製造装置に期待。
(6) スタンレー電気
経常利益が前年同期比21.4%増。上方修正の発表はないが、対中間期の進捗
率は61.4%。通期修正予想後のPERは16.3倍。想定為替レートが110JPY/USD
でかなり保守的。為替差益分を積み増す可能性大。
今後、LEDライトはあらゆる照明に取って変わる可能性も。
(7) 富士フィルムHD
税引前利益が前年同期比で289%の大幅アップ。中間期予想を20.7%上方修正
するも、通期の見直しはなし。通期進捗率35.0%。通期修正予想後のPERは
14.8倍と割安。
(8) 生化学工業
経常利益が対前年同期比で73%アップするも上方修正は見送り。通期進捗率
40.4%。期修正予想後のPERは10.2倍で割安。
(9) 日野自動車
経常利益が対前年同期比で77.1%アップするも上方修正は見送り。通期進捗率
34.2%。通期修正予想後のPERは15.4倍。
(10)アイシン精機
経常利益が対前年同期比で50.2%アップするも上方修正は見送り。通期進捗率
31.7%。通期修正予想後のPERは14.9倍。