今週は違った意味で難しい1週間になりそう。先のエントリーで触れたように、2番底を試しに行くのであれば、目先の天井は16750円付近と予想するところ。しかも、明日はCMEの終値からみてもGUスタートが確実ですから、下手すると目先目標の16500円位までは行ってしまう可能性もないではなし。
..であるならば、そこらで一旦売りを入れて、2番底で拾い直すのが理想なんですが、しろーと投資家にそんな芸当が出来るワケもなし。回転売買で勝負するのは自分のスタンスでは無いですから、ここはバリュエーション的に売りと言える価格まで待つよりなかろうと、腹を括りたいと思います。
むしろ考えるべきは、僅かに残るキャッシュをどこで投入するかという問題。2番底が来ることが確実ならば、それを待つのが正解だけど、本当に来るのか来ないのか疑心暗鬼。また、何に投資すべきなのかが、これまた問題。
先週は中国株を中心に新興国株のポジションを増やし続けて来ましたが、新興国株は週末のNYで大幅高してしまいましたから、ここから更に買い進むのは流石にちょっと難しい。では、出遅れる日本株に投資しようかと言うと、それもちょっと気後れする。そもそも、日本株のポジションを縮小することに決めたばかり。
それに、為替が115円近辺に位置する今は、やっぱり海外資産に投資すべきタイミングに思えます。まごまごしていて、為替が再び120円近辺まで戻ってしまう様なことになると、またもや海外投資には踏み切り難くなってしまう..。
そこで今、消去法的にも仕込んでみたいと思うのが新興国の国債。これまで、新興国の債券は新興国株と同様に売り叩かれて来ましたが、ひとまず底打ちの気配が出て来ています。(しかし、戻り歩調は新興国株に比べて戻りは緩やかな状況。あと、為替の面も大きい。)
また、米国では利下げが視野に入れられていますし、欧州の利上げもここら打ち止めとなれば、これまでの世界的な利上げ基調は利下げ基調に転化することになる。ならば、ここらで債券を買い始めるのも一つのスタンスではないかと。
只、ここで注意すべきはサブプライムローンが混入している可能性のある債券は避けなければならないと言うこと。そういう点で、単にハイイールドな債券ならば良いと話ではなく、ここはソブリン債を選んでみたい。
さて、これを海外CEFで仕込むのであれば、例えば「Templeton Emerging Markets Income Fund (TEI)」辺りが候補になります。現在、底値からは反発してきていますが、直近の高値からは未だ10%程下がった状況。またDiscount/premiumの状況も-6%台と、お買い得と言える水準。
一方、国内で新興国債に投資するとなると、やはり投信に頼るより術が無い状況ですが、それほどの選択肢はありません。特に、毎月分配型を避けるとなると、候補は「エマージング・ソブリン(1年決算型)」か「シュローダー・E・ソブリン債(現地通貨・1年)」等が残るのみ。更に初期費用を考えると、8月一杯まで手数料無料キャンペーン中のフィデリティダイレクトで買える「シュローダー・E・ソブリン債(現地通貨・1年)」が最終候補になりそう。
只、悩ましいのは手数料無料にするには8月中に約定しなけれなならない点。そうなると、2番底を待つだけの時間的余裕は貰えないっぽい。さて、如何したものか..?