長い下髭の1週間
相変わらず本業の方が忙しく、相場に対峙し切れない日々が続いています。まぁ、ジタバタする余裕もないのが、結果として好結果に繋がっているとも言えたりします。
先週に書いたエントリーでは日経平均の戻りの目処を16500円または16750円と記したのですが、結果的に週明け早々の月曜日に16500円を付け、そこが一旦の天井となりました。只、予想に反したのは、下値を探る動きも限定的だったこと。毎度おなじみの水曜日の下げで15830円まで下髭の伸ばして反転。更に、金曜日には大幅反発して、最終的には16569円と、16500円台を回復。
この原因を振り返ると、水曜日の下落はFOMCの議事録開示を受けてNYが暴落したことが引き金。そもそも公開されたFOMCの議事録は今回のクレジットクランチが顕在化する前の物ですから、利下げに言及が無いのも当然といえば当然でした。また、景気後退懸念が浮上と言うヘッドラインが出てましたが、内容的には従来判断を変えずに景気の底堅さを確認する内容。なので、如何見ても火曜深夜のNYの暴落はちょっと行き過ぎ。
するとその翌日、今度はバーナンキ議長から有力議員への書簡の内容が明らかになり、景気後退への懸念から利下げも辞さないと言うFRBの姿勢が明らかになり、NYは一転反発。更に週末には政府のサブプライムローン問題への対策案の提示と、先の書簡の内容を追認するバーナンキ書記長の演説もあり、株価は更に反発。完全に、米国の動きに振り回される状況が続いています。
とにもかくにも、日経平均は週足レベルでは長大な下髭を付けた陽線を作りました。これで、今暫くは上値を探る展開が予想されてきます。逆に言えば、2番底はまだ付けに行っていないことになります。こうなると、何処までの戻りを見てから2番底を試しに行くのか、改めてそれがポイントになってきます。
チャート的に見れば次の戻りの目処は先週も記した様に、上方を窓を埋める16750円でしょう。只、このラインは現在の勢いから見て、突破してくるように思います。すると次に控えるのは心理的抵抗線の17000円。これが、かなりの山になるような気がします。
何ら根拠の無い勘でしかありませんが、日経平均はあと2週間ほどかけて17000円を試し、そこから2番底を探りに行くのではないかと考えています。取り合えず、週足が陰線を引いたら注意のサインと見て、すこしポジションを落とそうかと考えています。逆に言えば、今週は再び傍観に徹することになると思います。
最後に、先週行ったトレードの記録。先週のエントリーではエマージング・ソブリンを対象とする投信を買いたいと記したのですが、NYが急落もあって、そのタイミングが計れませんでした。結果、TEIを打診買いしたのみで、十分な仕込みをすることが出来ていません。
逆に、火曜日夜のNYの行き過ぎた暴落を見て、水曜日の東京市場が連れ安したタイミングで、好配当企業と1Q好決算企業の2つのバスケット運用の買い増しを実行。週末の反発を経て、1Q好決算企業バスケット運用の方は、久しぶりにプラス転換してくれてます。