ちょっと悩ましい展開になって来ました。
先週の東京市場は月曜日にNYの下げを受け、予想の通りGDのスタート。そこから15656円まで下がったところで、少し戻して終了。更に、月曜日はNYが休場だったこともあって、この地合を引き継いで火曜日は15619円まで下落。しかしそこから急反発してプラスの引け。結局先週は、そのままジリジリと値を上げて行き、金曜日にはSQも明けて買いの安心感が出たことと、週明けのアメリカの利下げを見込んで大きく値を騰げ、最終的に16127円で終了。なんのことは無い、1週間かけて、月曜日の下げ分を全て戻してしまいました。
この間は安倍さんの職場放棄があったりして、政治的には大混乱状況でしたし、発表された経済指標も悪かった。でもでも、マーケット的には何処吹く風。全てはアメリカの利下げ期待が相場を下支えて格好。なにせ、先週のNYダウは約2.5%の上げ。13000ドルの底の硬さを見せ付けています。
NYダウのチャートを見ていると、このまま13500ドルを越えてしまえば、かなり底入れ感が強くなります。一方、東京市場のほうは底入れ感を出すには16600円を越えてくる必要が有り、やはり東京市場のほうが戻りの遅い印象です。
問題は先週で2番底の確認が終わったのかと言う点。NYダウを見ていると2番底を付けた感もあるのですが、東京市場はなんか中途半端な感じが否めません。私の間隔では、15500円を割り込んで2番底と考えていましたから、現在の戻り状況には疑心暗鬼と言うか、強気になり切ることが出来ていません。
ポイントはやはり18日で、「マーケットの期待通りアメリカの利下げが発表されるとして、そこで材料出尽くしとなってしまい、もう一度下値を探るのではないか?」これが最も危惧されるストーリーでしょうか。
只、9月を底にした反発を示唆する材料はアメリカの利下げ以外にもそれなりにあって、「ヘッジファンドの解約が一段落すること」、「郵便局の民営化にあたっての保有株式の一旦処分が終了すること」は、やはりプラス材料となってきます。特に民営化された郵便局は改めて株式のポジションを取り直す筈なので、今度は逆に買い圧力となって相場を押し上げる可能性も秘めています。
..なので、出来れば先週はもっとすっきり下げて欲しかった。そうすれば、今週の買いも入り易くなったと思うのですが、今暫くは手探りの状況が続きそう。お彼岸まではあと1週間。自分的には引き続き15500円台を待ってから動きたいと思います。(その時は日本株のブルファンドを仕込みます。)出来れば、騰落レシオが70を割ってくれると仕掛け易いのですが、さてどうなることやら..。