何でも、先週末の金曜日は件のブラックマンデーから20周年にあたる日だったとか。国籍に関わらず山師さんはゲンは担ぐのが好きなのか、日・欧・米・新興の例外なく、アニバーサリーを大幅な下落で飾ってくれました。
まぁ、先週は頭から、インドがPノートを規制するとかしないとか、中国がA株とH株の乖離調整に動くとか、ムチャクチャ怪しい雰囲気はあった訳で、それに加えて、欧米の金融機関の決算が冴えない上に信用不安が再燃して、結局20周年に大幅な陰線を引いてしまったと言うことなんでしょう。
個人的にはそろそろ落っこちると覚悟していたので、意外感は別に無いのですが、それでもポートフォリオの大半がマイナスになるってのや、やっぱり気分が悪いです..。orz
そんなこんなの先週について、先ずは東京市場から振り返ってみると、月曜日からほぼ一貫した下げ基調。結局、先週予想した17500ラインが当面の天井ってのが、当たってしまう結果になりました。ついでに下値についても、予想した25日線が居座る16700円付近で一旦反発しています。
これで、種明けから↑を目指してくれれば、100点満点の予想なのですが、どうもNYの気配から見て、そうは問屋が卸してくれそうもありません。CMEの終値は16460円と、一気に次の節目である16500円を突破してしまっています。この感じでは、月曜日には下方に開いた窓16458円を埋めてしまうでしょう。寄り底になってくれれば良いのですが、今回の下落はNYが下げ止まるのを確認するまでケリが付かないと思いますから、月曜日はズルズルと↓な展開になる様な気がします。
先週のトレードとしては、相場の怪しさを察して久々に売り買いを行ってます。まず、ミューチュアルを全株損切りしました。基本的に下げ止まってる株式ですが、ここから市場全体が↓を目指す展開を予想して、現金化を行うことに決めました。問題は、この資金の振り向け先ですが、今のところ日本株への再投資では無く、海外に向けようと考えています。正直、今の政治と社会情勢を見ていると、日本株のポジションを引き下げる必要性を強く感じてしまう所です。証券減税も終わりっぽいですし、日本株の未来はかなり暗いと思ってます。
..と、中期的にみて日本株に弱気であるにも関わらず、金曜日の引けで日本株のブルファンドを打診買いしています。一応、日経が下げたらブルファンドを仕込もうと言うのは以前からの計画ですし、下値の節目のひとつである16700円をつけたことから、予定通り作戦を実行しています。一応、今後の作戦としては、16500円と15800円を目処に買い下がりを行いたいと思います。ちなみに仕込んだのは大和の「日本株ブル2.5ポートフォリオ」です。この投信に関しては、そのうち別スレッドで触れたいと思います。
あと、ナンピンと言えば、私の「貸金業ポートフォリオ」が日経に逆行して大幅高を記録しています。主因はアコムの決算で、前年マイナスにも関わらず、予想を上方修正したことで、見直し買いがセクタ全体に入っています。クレディアの処置が明確に決まらないなど、不安定要素はまだ残っていますから、安直に底打ちと見てよいのかは微妙ですが、そろそろ、買い上がりを考えても良いかもしれません。
(注:ローソク足は当貸金業バスケットを指数化したもの。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)
一方、海外のほうも今週はトレードを行っています。先ず、週の前半から中国が怪しくなってましたので、残っていたFXIを全株利益確定してしまいました。かなり以前から保有していた玉でしたので、リターンもかなり大きくなってます。
更に、金曜日の初動で、欧州(PEH)とロシア(RSX)も一旦処分し、その返す刀で、米国金融セクタのベアファンド(SKF)を仕込んでいます。
現時点で、総投資用資産の15%程度がキャッシュポジション。もう少しキャッシュ比率を高めた方が良い気もするのですが、コモディティや債券はアホールドで良いと考えていますので、株式投資資金としてみればコレくらいの資金を用意しておけば、今回の下げにも余裕を持った対処することが出来るのではないかと思ってます。
今回の世界同時株安を止めるのは、米国の追加利下げと大量の資金の市場投入しか無いと考えています。先週まで、私は追加利下げなしを想定してきましたし、市場も利下げ無しに傾いていると思いますが、現時点で私の予想は追加利下げ-0.25%に変更しました。即ち、「今週末には追加利下げが発表されて、株式反発」と言う展開を予想しています。
如何に相場の反転に乗り遅れないようにするかが、腕の見せ所でもある訳ですが、結局は「落ちるナイフを拾うな、刺さってから抜け」が、今回も鉄則なんだろうと思ってます。