先週の東京市場は、一旦下に押すと言う素人の読みを裏切って急上昇。福田内閣組閣のご祝儀相場だったとか、月末のドレッシング買だったとか、諸説がありますが、一つの目処としていた16491円を、あっさりと上抜けてしまいました。一気に16750円の窓も埋めてしまっています。
この辺りの価格帯出来高は少ないので、17000円を越えて行ければ上値は軽くなりそうなんですが、そう簡単に17000円を追える気もしません。寧ろ、先週の上昇率が急峻だった分、一旦は下値を固めに行く展開の方を予想しています。
そこで、下値の目処を幾らと見るかですが、1つ目の抵抗線が25日線の16250円、その次が心理的な抵抗線の16000円。もし、15750円を付けてくれればそこが大底かと。
また、一方でNYダウのインチキ臭い上昇も気になります。金融システムのクラッシュが叫ばれる状況下にも関わらず、利下げ効果でダウは上昇を続けていますが、幾らなんでも14121ドルの最高値を伺うと言うのは如何なものかと..。
そこで、東京市場がNYに連れ安する展開を予想して、NYダウが13500ドルを割り込むまで日本株の仕込を待つと言うのも一つの指針になりそうです。
と言う訳で、先週も日本株のトレーディングは無し。只管ホールド継続中。日経平均に連動して、「好配当銘柄バスケット」と「1Q好決算銘柄バスケット」は順調な上昇を続けています。
また、完璧に塩漬けモードに入った「貸金業バスケット」についても先週は大幅に反発。底値から一気に22%反発しています。クレディアの破綻など、悪いニュースの連続でしたが、ここへ来て、武富士やSFCGの市場予測よりも良い決算見通しが出るなど、業績の下方修正の流れにストップが掛かる気配も出てきました。依然として13週移動平均線との乖離は-20%もあり、先ずはこれを埋める展開を期待したい所です。
一方、海外の方も特に目立ったトレーディングは無し。少しずつ新興国の国債の仕込を行っており、今回はEDD(Morgan Stanley Emerging Markets Domestic Debt Fund)を試し買いしてみています。現在、保有するエマージングボンドは GHI, TEI, EDD とバラバラなので、少し様子を見て、銘柄を絞り込みたいと思います。特に、10月にはPowerSharesから新興国国債のETFの組成が予定されています。エマージングソブリン債のETFは多分始めての組成であり、その信託報酬が気になる所ですが、基本的にはCEFよりはETFへスイッチさせて行きたいと考えています。