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フィデリティ・ダイレクトで投信を物色(その②)

世界のサイフ

日興アセット・マネージメントが組成する割と名が通った投信。投資対象はOECD加盟国(及びそれに準じる国)の中から、高金利の国を選んで、短期債券に投資しようと言うもの。

最近はサブプライムローン問題も有り、格付け会社の評価が全く信用ならない状況ですが、本投信については投資対象が短期債券に限られることから、まぁ心配は無いと考えて良いと思われます。
ちなみに、最新の運用状況を見ると、平均デュレーションは72日に過ぎません。一方、債券の最終利回りは7.44%となっています。

構成比率は10通貨を選択した上で、概ね均等に分散投資がされています。最新の投資通貨は、米ドル・ポーランドズロチ・英ポンド・豪ドル・ニュージーランドドル・南アフリカランド・メキシコペソ・ハンガリーフォリント・ノルウェークローネ・アイスランドクローネの10種。結構、新興国の通貨も入ってます。

信託報酬は0.92%なので、グローバル債券ファンドと見るとやや高いのですが、エマージング債ファンドと見れば若干安いと見ることも出来ます。

海外ETFで対抗馬を探すとすると、DB G10 Currency Harvest Fund (DBV)が浮上してきそうですが、運用方針が根本的に異なっており、やはり別物といえば別物。そういう意味で、代替が見当たらないファンドと言えると思います。因みに、DBVの信託報酬もETFとしては高めの0.81%なので、コスト面での違いは然してありません。

外国為替への投資を考える場合、最も怖いのが日本円の独歩高なワケですが、現在のDBVは日本円をショートしており、更にリスクが高くなります。円金利の見通しからみて、DBVの日本円のショートポジションは当面つづくと思われますから、目先の円高を考慮するなら、この世界のサイフの方が多少安心かもしれません。(まぁ、最初から将来の円高が判っているなら、誰も外貨/外債なんて買わないワケですが..。)

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2007年10月28日 18:38に投稿されたエントリーのページです。

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