個人的に、以前から注目していたETFです。先週の10月11日より上場され取引可能となりました。このETF、トラッキングするのは「Deutsche Bank Emerging Market U.S. Dollar Balanced Liquid Index」で、新興国による米ドル建て国債のインデックスに連動します。
即ち、エマージングソブリン債(通称エマソブ)を投資対象とするETFなワケですが、私の知る限り、CEFはありましたが、エマソブを投資対象にするETFはこれまで存在せず、初めての組成になると思います。
具体的な投資対象は約17ヶ国の新興国の米ドル建て債券で、現在25種の債券に分散投資しています。ちなみに、現在の上位5種は、ウクライナ、ウルグアイ、南アフリカ、ベトナム、ブルガリアの国債で、全体の加重平均利回りは7.998%となっています。尚、各投資債券の格付けは"BBB+"以下で、平均では"BB"です。
最も気になっていた信託報酬については0.50%でした。これならば、一般のエマージング・ソブリン債ファンドは言うに及ばず、既存のCEFよりも格段に安い設定と言えるでしょう。(因みに、国際投信の所謂エマソブの信託報酬は1.65%)
インデックスのバックテストデータは、直近5年の利回りが17.80%で、シャープレシオは1.77と、取り合えず文句はありません。出来れば過去10年の利回りも知りたいところですが、データは公開されていませんでした..。
流動性については、上場日こそソコソコな取引量がありましたが、2日目には激減しています。まぁ、長期投資前提の投資対象だと思うので、然して気にする必要は無いかもしれません。
取り合えず、僅かですが記念に打診買いしておきました。