サブプライムローン問題もいよいよ政治の出番と言うことで、先週は噂の徳政令法案が提示されました。所謂、サブプライムローンの最たる詐欺的部分である金利の上昇契約を5年間据え置くと言うもの。
まぁ、金利を据え置くだけで借金を棒引きにしてくれるワケではないので、徳政令と言うのは日本語的にもちょっと違うような気がするのですが如何なんでしょう?「無理な借金をした奴ほど報われるのはおかしい」と言う論調も聞こえますが、別に借金をチャラにしてくれるのではないのだから、それほど不公平な話でもない様に思います。それなら、日本の自己破産制度の方がよっぽど不公平ではないかと...。
この法案、ブッシュやポールソンが発言した時点では株価への反応が薄かったのに、バーナンキが支持した途端に株価が急反発。「これじゃブッシュも形無し」と言うコメントも多々みられましたが、私が思うに、バーナンキが支持したことで、次のFOMCでの利下げが確定的になったと市場が判断したのではないでしょうか。-0.5%利下げ路線で正解な気がします。
そんなこんなで、日本市場も週末に掛けて上昇基調。先週書いた節目の一つである、上方の窓を埋める16081円を付けて、その後16000円を割ったところで終了。まぁ週末なので多少の売りが出るのは仕方のない所でしょう。
今週、予想通りFOMCが-0.5%の利下げを行うなら、日経平均も再び↑を目指すことは固いところだと思います。取り合えず、次の節目は13週移動平均線が位置する16200円レベル。次いで、16485円・16796円の上方の窓が意識されるものと思われます。
只、注目している日経平均ドル建てチャートを見ると、147~148ドル付近が上値抵抗線となります。仮にドル円が現在の111.5円で留まるとすると、上値の目処は16500円近辺と言う事になりますから、次の窓を1つ埋める辺りが正念場に見えてきます。17000円台を回復するには円安が115円台まで戻らないと苦しいのではないかと...。
さて、取り合えず落ち着きを取り戻したかに見える世界市場ですが、ネット上の書き込みを見ると、強気派と弱気派が拮抗している様に思われます。強気派の根拠は金融緩和の拡大による金余り。一方、弱気派の根拠はサブプライム問題の先送りに対する悲観論。どちらが正解なのかは2週間先のお楽しみ。ちなみに私は、強気派です。但し、基本的に強気なのは新興国株で、日本株に関しては戻り売りに要注意だと思ってます。
最後に、先週のトレードの記録。基本的に強気なので、FOMCの結果が出る11日をターゲットに、最後の買い仕込みを実行中。まず外国株は、SKFとSRSのベアETFを処分してフルロングへ転換。処分した資金でFXIとUNGを買い増し。あと、米ドル利下げ→世界的インフレ傾向と予想して、不動産関連久々に仕込むことを決定。只、米国の不動産は流石にダメなので、米国を含まない不動産系のグローバルファンドを物色。最終的にAWPとDRWを半分ずつ打診買いしています。
また、インド株も買い増ししました。今度はFidelityダイレクトで、「FWF インドフォーカス・ファンド(米ドル建て)」を仕込んでます。
一方、日本株に関しては資金を縮小しているのでもはや動きようが無いのですが、僅かに「日本株ブル2.5倍ポートフォリオ」を買い増ししています。このブルファンドに関しては、16500円近辺でポジションをキャッシュ→ベアへスイッチングする計画でいます。