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2008年01月 アーカイブ

2008年01月02日

今年もよろしくお願いします

相場を追いかけていると月日が経つのも早いもので、2008年の相場がスタートしようとしています。今年の投資目標は、昨年と同様に+10%リターンに置きたいと思います。まぁ、達成が難しいことは重々承知してるワケですが、目標は高く据えておかないといけません。

一方、当ブログとしましては、次の目標を掲げて進めて行きたいと思います。

 ・少なくとも週末には必ず更新する。
 ・未だにエントリーを上げていない「運用ルール」を今年こそ掲げる。
 ・毎月1回はボードゲームのエントリーを上げる。
 ・"マネーゲーム"でググったとき、1ページ目に当ブログが表示される様にする。

..と言った所で、今年も宜しくお願いを致します。

2008年01月04日

バリュー投資を見直します

今年の日本株への投資を考えたとき、正直言って、あまり明るい展望は描き難い状況です。しかしポートフォリオの都合上、一定のポジションは日本株に取らなければならないとすれば、その中での選択を考えないといけません。

昨年ならは「大型株で海外投資家からの資金を集め易い銘柄」と言う方向性から、東1の主力銘柄重視がメインシナリオでしたが、今年は海外からの資金も細りそうだし、これ一本で今年を乗り切るのはちょっと厳しい。

そこで今年ですが、改めてバリュー投資を見直してみようかと考えてます。昨年1年間を通して、バリュー投資の成績は散々で、バリューファクターは市場から全く無視されている状況です。確かに新興市場の銘柄では、IRそのものが信用し難いものが含まれており、バリュー銘柄と言ってもそのプライシング自体が信用できません。これではバリューファクターが無視されるのも当然といえば当然ですが、今の状況は1部上場銘柄にまで割安銘柄が散見されており、これもちょっと行き過ぎではないかと..。

..と言うワケで、現在保有するバリュー銘柄を一旦処分した上で、バリュー銘柄による新たなバスケット運用を開始したいと思います。基本的な銘柄選択基準は次の通り。

 ・PBRが0.7倍以下。
 ・自己資本比率が50%以上。
 ・配当利回りが3.0%以上。
 ・東証/大証の1部銘柄。(条件次第で2部も含める)
 ・上記はあくまでも基本条件として、最終選択は流動的に行う。

新興市場銘柄を除外したのはIRの信頼性を期待してのこと。PERを含めないのは、今年はどうせ悪化することが目に見えているため。要するに、地合が悪くなろうとも下値が限られる銘柄で、配当利回りが十分高い銘柄をピックアップして長期投資しようと言う作戦。こんな条件の銘柄、昨年初には存在しませんでしたが、現在は普通にゴロゴロしてたりします。

今のうちに10銘柄程度に絞り込んでおき、タイミングを図りながら3回程度に分けて投資を行いたいと思います。

2008年01月07日

荒れ荒れのスタート

まぁなんと言いますか、東京市場のスタートは想定はしていたものの大荒れのスタートとなりました。前日までにCMEが大きく下げていましたから、GDして始まるのは想定の範囲でしたが、600円の下げまではちょっと予想できませんでした。尤も、その晩のNYの下げっぷりを見ると、当然の結果だったのかもしれません。ちなみに、現在のCMEの終値は14505円ですから、明日の東京市場も再び暴風雨に見舞われそうです。

..とは言え、日本株式のポジションは現在の20%弱からこれ以上引き下げる予定はありませんので、基本的に長期放置モードで臨む予定です。そこで、「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」は、14000円台に突入したことから、予定通りナンピン買いを実行しています。尚、ナンピンはあと3回まで実施する予定でいますので、月曜日に14500円を大きく割り込んで14000円に近づく様でしたら、更なるナンピン買いを実行したいと思います。

あと、これだけ下げている状況は銘柄入れ替えのチャンスと捉え。先にエントリーに上げたバリュー銘柄のバスケット運用を早々に開始します。


一方、海外の方は円高の影響が厳しいですが、ドル建てでみると個々の銘柄は極端な下落はしていません。これは、銘柄構成をコモディティ関連銘柄に偏重させておいたことが効果的に働いた模様です。具体的にはMOO・GDX・GUR・GAF辺りは、大きな影響を受けていません。また、CAF・EOD・EDD等のディスカウント率の高いCEFも比較的堅調な値動きをしてくれています。

先週の唯一のトレードとしては、年末最終日にDGSを全処分しています。これはDGSに問題を感じたのではなく、口座のキャッシュが不足してしまったことから、仕方なく最もポジションの小さかったDGSを処分することになりました。まぁ、これに関しては結果オーライだったと言うことで..。

2008年01月14日

ノックインにノックアウトされてます

先週の東京市場は大幅下落のあとを受けたこともあり、反撥が期待したい所でしたが、その儚い望みも露と消え、なんとも憂鬱な展開になって参りました。それでも、火曜日と水曜日はNYに逆行して陽線を付けるなど、反撥の機運もあったのですが、結局木曜日に再び崩れて再びヘロヘロ。

識者の解説を聞くに、先週の東京市場があっさりと売り崩された背景にはノックイン債の存在があるそうな。この辺りの解説はネット上でも多数の方々より説明して頂けておりますので、追記することもないのですが、気になるのはどの位の価格帯にオプションが多数設定されているのかと言う点。先週は14231円が意識されて、結局ここまで売り崩された訳で、これで終わりなら良いのですが、13700円辺りに次の山があると言う噂も聞こえてきます。今の内に、このラインまでは普通に落ちてくることを覚悟しておかないと、気力がもたない感じ。

..と言うことで、日経平均が14500円を大きく割った時点で計画していた「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」のナンピンは中止しました。ナンピンは13700円付近まで引きつけてからにしたいと思います。

しかし、今の相場状況は「10年スパンで見たら絶好の買場なんじゃないの?」って言う気もしてなりません。しかし、10年スパンで考えるなら、一ヶ月~二ヶ月を買い焦っても仕方ないって言う話でもありますので、なけなしのキャッシュの投入タイミングは慎重に行くべきなんでしょう。


一方で、日本株以外の成績は意外なまでに悪く有りません。円高基調に戻ってきたのは痛いですが、それでも週単位ではむしろプラスの成績でした。金・穀物と言ったコモディティ関連が堅調だったのに加えて、インド・中国A株も下げていません。債券ファンドも概ねプラスでした。欧米の株式には殆どポジションが無いのが功を奏しています。

逆に大きく下げたのは、PIO・EVXと言った、先進国がメインのグローバルセクタファンド。この辺りは、成績が-10%を越えて来ており、一旦損切りを視野に入れる必要がありそう。

また、EOD, EDD等の高Discout率のCEFへの投資は一定の成功を見たので、そろそろ利益確定して、別の高Discount銘柄に切り替えることを考えます。


最後に、先週のトレードの覚書。

先ず日本株ですが、ADMを遂に損切りして、その資金でバリュー株のバスケット運用を開始しました。これは別エントリーに追って纏めます。東京カソードも処分する予定でしたが、上手く約定できずに売り抜け損ねました..。仕方なく、当分ホールドになりそう。

外国株の方は大きなポジション変更は無いのですが、E-Tradeで購入したために配当が再投資されない設定だった「DIAM 中国関連株オープン(チャイニーズ・エンジェル)」を一旦処分して、これをFidelityダイレクトで配当再投資型にして仕込み直しました。その際、チャイニーズエンジェルのポジションを1/2に減らして、残り1/2を「新光・新成長中国株式ファンド(シャングリラ)」に切り替えてます。ポートフォリオの1/3をA株が占めているのと、所謂、中国の大型銘柄群が入っていない所がミソです。

2008年01月15日

DBAの購入について

偶然なんでしょうか、2人の方(カテナチオさん、ymaiさん)より同じ質問を同時に受けましたので、本エントリーにて回答させて頂きます。

質問は「DBA(PowerShares DB Agric)は何処で購入できるのですか?」と言う物ですが、先ず私の場合、米国の証券会社に開いている口座を利用して購入しています。問題は「国内証券会社で購入できるか?」と言うことですが、残念ながら国内のネット証券の類でDBAを扱っている所はないと思います。

最も海外ETFの扱いが多い楽天証券でもDBAは扱われていません。コモディティを扱うETFとしては、GSGが購入可能ですが、GSGが追従するインデックスの大半はエネルギー関連が占めていますので、これをDBAの変わりにするのはちょっと無理ですね。せめてDBCを扱ってくれれば良いのですが..。

良く判りませんが、寧ろ野村證券辺りに可能性が有りそうな気はします。野村證券のサイトの外国株式の項を見ると、

> お客さまからの注文を、その日のうちに外国にある証券業者(<野村>の海外現地
> 法人など)に送り、その日の現地市場で執行する取引です。取引が成立すると、外
> 国証券業者から<野村>に報告され、<野村>より、お客さまに取引報告をいたし
> ます。
> 取引の対象は、世界の主要市場に上場している株式です。ただし、対象市場であっ
> ても、個別に扱えない銘柄もありますので、取引可能な銘柄かどうかについては、
> <野村>の本・支店にご確認ください。

と書かれていますので、NY市場へのオーダーを通してくれるかもしれません。ダメもとで聞いて見ては如何でしょうか?

バリュー投資を見直します②

先のエントリーで述べたバリュー株のバスケット運用ですが、小額ながら先週より実運用をスタートさせました。運用予定期間は一応無期。但し、PBRが1倍になったらその銘柄はバスケットから外します。

銘柄の選定基準は前エントリーで記した通り。そして、最終的に次の10銘柄を選択しています。(データは2008/1/11の株価基準です。)

 (1) フルサト工業(東証1部)
   PBR=0.59、自己資本比率=56.6%、配当利回り=3.78%、予想PER=5.99

 (2) スルガ(東証1部)
   PBR=0.65、自己資本比率=86.5%、配当利回り=3.16%、予想PER=9.88

 (3) 富士エレクトロニクス(東証1部)
   PBR=0.83、自己資本比率=76.5%、配当利回り=3.78%、予想PER=10.36

 (4) 杉本商事(東証1部)
   PBR=0.67、自己資本比率=79.5%、配当利回り=3.38%、予想PER=9.68

 (5) フジオーゼックス(東証2部)
   PBR=0.44、自己資本比率=80.5%、配当利回り=3.53%、予想PER=7.42

 (6) NBC(東証2部)
   PBR=0.60、自己資本比率=84.0%、配当利回り=3.23%、予想PER=8.86
   ※ キャッシュリッチ

 (7) サンコール(大証1部)
   PBR=0.65、自己資本比率=68.4%、配当利回り=3.47%、予想PER=8.95

 (8) ワキタ(大証1部)
   PBR=0.49、自己資本比率=80.4%、配当利回り=3.27%、予想PER=13.2
   ※ キャッシュリッチ

 (9) アロン化成(東証1部)
   PBR=0.62、自己資本比率=76.3%、配当利回り=3.29%、予想PER=10.63

 (10)コンドーテック(東証2部)
   PBR=0.59、自己資本比率=54.0%、配当利回り=4.41%、予想PER=6.93


今後は、様子を見ながら、もう少し資金を増やして行きたいと思います。

2008年01月20日

流石に厳しい...

厳しい相場が続いています。先々週までは、「世間的に厳しいって言う割には、マイ・ポートフォリオは意外に頑強じゃん」見たいに結構余裕をかましていたのですが、先週は思いっきりヤラレました。

日本株については、日経平均が13300円台まで付けまして、覚悟の13700円ラインを余裕で下回ってしまいました。16日はセリクラを思わせる下げで、18日はその強制決算で更に下げた感じでしょうか。

ここまで醜いと、逆に精神安定剤としても好材料を探してみたいところですが、まずは木曜日・金曜日と米国に逆行して騰げたのが救いです。これで月曜日も陽線を引けば、底値圏の赤三兵になりますので一定のリバウンドが見込めそう。

2つめは騰落レシオ25が久々に50台を付けたこと。騰落レシオ信者としては、ここで買えば次に100台を付けるまではホールドで良いと見なせます。25日乖離率が-10%を越えたのも見逃せません。

そして、最大の支援材料が、強気派の本尊である"じゃーまんのむーしゃ氏"が弱気に転じたと言う話。「最も強気の人が転換したところが底」と言う法則からすれば、最大の買いサインがキターって感じ。あとは北禿氏の「落短」のお告げが出ればパーフェクトなので、ここは是非一言お願いしたい所です。

一方、アメリカの方が更に悲惨。先週は新興国市場が大きく崩れましたので、これがマイ・ポートフォリオへの大きな打撃となりました。週末こそ、一旦リバウンドしましたが、1週間での急落っぷりは目を覆うばかりです。原油も金も下がりましたし、世界の資金は何処に退避してしまったのか、流れが見え難くなってます。


..で、そんな中での先週のトレードですが、まず日本株は13700円を割ったところで、予定通り「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」をナンピン買いしました。残るナンピン予定回数は2回なので、ここも大分厳しくなって来ました。

海外の方は、予定通り週初にEODを処分して、幸いにも利益確定に成功。売った資金はDBVに投入しています。(迷ったときはDBV。)尚、EODは週後半に下落して再びDiscount率が上昇しています。もう1段の下げ来るようなら、買い戻してみるかもしれません。

次に、「相場が下げたときは銘柄入換のチャンス」の教えに従って、損切りを考えていたEVXとPIOを処分しました。代わりに、大きく下げてきたMOOを買い増し。更に、遊びでGEXとKOLのエネルギー系ETFを仕込んでます。(そして、大きくヤラレました..。orz)

ちなみに、KOLは新規に上場された、石炭産業セクターをターゲットにするETFです。石炭は温室化ガスの排出の槍玉に上げられる悪役ですが、未だに新興国では必要なエネルギー源ですし、原油の高騰を受けて石炭価格は上昇を続けています。ターゲットのインデックスは昨年1年間で大幅に上昇していますし、バリュエーションも高いので、既に乗り遅れの感もありますが、ここから原油を買うよりは妙味があるのではと思い打診買いしてみました。。

GEXは以前からマークしていた所謂代替エネルギー関連銘柄のETFです。直近の天井から30%近く下げて来ており、値ごろ感からそろそろと思って出勤しましたが早すぎでした。正に落短...。

2008年01月21日

円建て保有銘柄(2008/1/18)

・「中国関連株オープン」の1/2を「新成長中国株式ファンド」に変更。
・「新成長国ダブルプラス」を新規に買付。
・「世界のサイフ」を買い増し。(これまで本リストから抜けてました。)
・「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」を買い下がり。
・雪印を買い増し。
・ADMを処分して低PBR銘柄のバスケット運用を開始。

■ファンド

 - 三菱UFJ投信:外国株式インデックス *1
 - みずほ投信:みずほウェルズファーゴ・エマージング株式 *2
 - みずほ投信:みずほJ-REIT *2
 - DIAM:中国関連株オープン
 - 新光:新成長中国株式ファンド
 - HSBC:ブラジルオープン
 - AIG:新成長国ダブルプラス
 - 東京海上:エネルギー・食料関連ファンド
 - 日興:世界のサイフ
 - ブラックロック:グローバル・フレキシブル・バランス・ファンド
 - セゾン投信:バンガード・グローバル・バランス・ファンド
 - 大和証券投信:ブル2.5倍日本株ポートフォリオ
 
  *1: 三菱UFJ銀行のATMと振込み手数料無料化のために保有
  *2: みずほ銀行のATMと振込み手数料無料化の為に保有


■個別銘柄

[長期ホールド]
 - 東芝(フラッシュメモリ・原子力)
 - JR東日本(電子マネー・駅中開発)
 - 任天堂(DS・Wii)
 - 雪印乳業(優先株償却)

[バリュー]
 - セガミメディクス(セイジョーと合併・東証1部へ)
 - 東京カソード

[バスケット運用]
 - 好配当銘柄バスケット(DNLトラッキング)
   日産自動車、ホンダ、野村HD、JFEHD、新日鉄、関西電力、大和証券
   九州電力、アステラス製薬、中部電力、第一三共、エーザイ
   神戸製鋼、東北電力、花王
   
 - 貸金業銘柄バスケット
   アコム、武富士、アイフル、プロミス、クレディセゾン、UFJニコス
   イオンクレジット、OMCカード、SFCG、ロプロ

 - 1Q好決算銘柄バスケット
   島精機製作所、ダイキン工業、JUKI、グローリー、芝浦メカトロにクス
   スタンレー電気、富士フィルム、生化学工業、日野自動車、アイシン精機

 - 低PBR銘柄バスケット
   フルサト工業、ワキタ、スルガ、富士エレクトロニクス、杉本商事
   フジオーゼックス、NBC、サンコール、アロン化成、コンドーテック

[塩漬]
 - ジャストシステム(xfy)


■その他

[コモディティ]
 - 地金積立(田中貴金属・G&Pプランナー)

外貨建て保有銘柄(2008/1/18)

・SKFを処分。
・DGSを一旦利益確定。
・EODを購入しすぐに利益確定。
・DBVを買い増し。
・EVXを損切りして、MOOを買い増し。
・PIOを損切りして、GEXとKOLを新規購入。

■長期保有銘柄

[Unit Trust Fund]

- Fidelity ASEAN
- Fidelity Euro Balanced Fund
- Franklin Mutual European Fund
- Templeton Eastern Europe
- INVESCO Asia Infrastructure Fund
- HSBC Managed Growth Fund
- JF Philippine
- FWF India Focus Fund
- Shloder Select BRIC's Equity


■トレーディング銘柄

[中南米]
- iShares MSCI Brazil Index (EWZ)

[中国]
- Morgan Stanley China A Share Fund (CAF)

[インド]
- iShares BSE SENSEX India Tracker (2836.hk)

[東欧・ロシア]
- Lyxor ETF Russia (2831.hk)
- SPDR S&P Emerging Europe ETF (GUR)

[アジア・太平洋]
- PowerShares Dynamic Asia Pacific Opportunities Portfolio (PUA)
- Indonesia Fund (IF)

[アフリカ・中東]
- SPDR S&P Emerging Middle East & Africa (GAF)

[新興国]
- Claymore/BNY BRIC ETF (EEB)
- WisdomTree Emerging Markets High Yielding Equity Fund (DEM)

[北米]
- 現在なし

[西欧]
- 現在なし

[グローバル]
- 現在なし

[個別セクター]
- Market Vectors Gold Miners (GDX)
- Market Vectors Agribusiness ETF (MOO)
- Market Vectors Global Alternative Energy ETF (GEX)
- Market Vectors Coal ETF (KOL)

[REIT・不動産]
- 現在なし

[コモディティ]
- PowerShares DB Agric (DBA)
- United States Natural Gas Fund (UNG)

[債券]
- Aberdeen Asia-Pacific Income Fund (FAX)
- Templeton Global Income Fund (GIM)
- PowerShares Emerging Markets Sovereign Debt Portfolio (PCY)
- Morgan Stanley Emerging Markets Domestic Debt Fund (EDD)

[為替]
- PowerShares DB G10 Currency Harvest (DBV)

ポートフォリオ構成(2008/01/18現在)

PF20080118.gif
※ 今年からは、ポートフォリオの構成も月毎に記録を残しておくことにします。

投資方針として、銘柄は変更してもポートフォリオの比率は概ねキープすることにしてますので、基本的に昨年末からの大きな比率の変更はありません。

但し、細かいところとしては、外国株式を落として外貨/外債を増やしてます。(微妙に安定志向。)

ちなみに、現在の外国株式と日本株式の比率は57:43。目標は55:45~60:40なので、一応目標ラインはキープ出来てます。また、全体に占める円資産の比率は49%で、これも目標の50%を概ね確保しています。

2008年01月25日

利益・廃液(Mull+Money/Industrial Waste)

mull%26money.gif■ タイトル

 利益・廃液
 原題:Mull+Money
 英題:Industrial Waste
 
■ デザイナー

 Jurgen Strohm

■ 発売元

 Hans Im Gluck(ドイツ)
 RIO Grande(米国)


■ プレイ人数

 2~4人


■ ゲームの概要

なんとも、ゲームのタイトルとしては奇異な印象を受けますが、「利益・廃液」は工場経営をテーマとする一種の経済ゲームです。オリジナルデザインはドイツのHans Im Gluck社で、原題は"Mull+Money"と韻を踏んだものに成っていることから、邦題も「利益・廃液」と呼ばれるのが一般的です。ちなみに、英題は"Industrial Waste"(産業廃棄物)なので、タイトルのつけ方としてはこちらの方がシンプルで良かったかもしれません。

プレイヤーは工場経営者として、原材料、加工、人件費、技術開発などをマネージメントし、利益を生み出すと同時に社会的地位を築くことが求められます。ここで、このゲームが今風と言うか特徴的なのが、環境問題をテーマとしている点にあります。工場の生産活動と同時に必ず発生してしまう廃棄物処理を、如何に処理して行くかがこのゲームのメインテーマに成ります。要するにCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)が問われるゲームってワケ。

プレイヤーは工場の経営者として利益を追求する一方で、発生する産業廃棄物の処理に頭を悩ませることになります。廃棄物の処理に十分なコストを掛ければそれだけクリーンな工場が実現できますが、その分だけ得られる利益は少なくなります。逆に、産業廃棄物を放置したりすれば、利益率は向上するかもしれませんが、社会的制裁を受ける可能性があります。

尚、作者のJurgen Strohmは産業廃棄物に関する専門家とのことです。ゲームデザイナーとしての作品は一般にこの1作しか知られていません。


mull%26money3.gif■ ルールの概要

ゲームの構成は比較的シンプルです。プレイヤーは手持ちの行動カードを使いながら、必要なアクションを行い会社を発展させ、利益を確保して行きます。


■ ゲームのポイント

ポイントは行動カードの内容です。カードには原材料の売買、製造契約、生産性向上、リストラ、廃棄物発生の抑制、廃棄物処理、不法投棄、賄賂 ...etc リアルかつ多彩な内容が示されています。

生産性を向上させリストラを推進しコストダウンを図るも良し、リサイクルを推進しクリーンな工場を目指すも良し、廃棄物を不法投棄しておいてヤバクなったら賄賂で切り抜けるのもまた1つの経営方針です。

原料の売買は相場に従って行われますので、極端の話、原材料をタイミングよく売買するだけでも、利益を得ることが可能です。これに集約して、単に原料を売買するだけで生産活動を行わなければ、廃棄物も発生しません。これも1つの作戦ですが、もはや工場ではなく商社です。(勿論、取り得る作戦の幅が広いと言うことはゲームとして優れていると言うことになります。)


mull%26money2.gif■ アートワークについて

本ゲームは非常に戦略的かつシンプルな好ゲームだと個人的に評価しているのですが、ドイツ本国での人気はそれほど高くありません。原因は、重たいテーマ性もあるのですが、アートワークがリアリスティックだったことも原因な気がします。もう少し柔らかい絵にしておけば、取っ付き易かったかもしれません。

但し、ユーロ風にデザインされた紙幣は良く出来ていると思います。


■ 入手について

本国ドイツでは絶版だと思いますが、米国版はまだ入手可能です。通販で買うことも可能です。値段はUS$30弱でしょう。
それほど有名では無いゲームと言うこともあり、国内のボードゲームショップでの在庫は無いと思いますが、オーダーすれば輸入してくれるかもしれません。

何れにしても、環境問題が取り立たされる今こそ、見直されるべきゲームだと思います。正に、早すぎた名作です。

銘柄入換の実施中

地獄の暴落相場もかろうして落ち着きを見せ始めました。 ..と言うワケで、暴落時のお楽しみ、恒例の銘柄入換を本日敢行。毎度のコトながら、玉も石も同様の売り倒されてますので、この機会に手持ちの不良銘柄を処分して、有望そうな銘柄に入れ替えます。

今回の銘柄入換でテーマにしたのはエネルギー関連銘柄を処分して、ゴールドと食料にシフトすること。そして、実施した銘柄入換は次の通り。

 ・KOL → DBA
 ・GUR → GDX
 ・IF → MOO
 ・GEX → CAF

概ね、直近の下落率が同程度の銘柄同士を入れ替えてます。

尚、CAFはゴールドor食料のテーマには関連しませんが、明日には如何見ても中国株は騰がる筈なのに(今日はソジェンの不正のニュースで急落しましたが、結局このニュースは欧米では材料視されていない)、何故か買われていないので仕込みました。ちなみにDiscount率も-30%弱まで戻っており、再び買い場になってます。

2008年01月28日

パニック売りの正体は?

先週の世界のマーケットを駆け巡ったパニック売りの嵐はどうやら一段落をしてくれた模様です。問題は、このパニック売りの現況は一体なんだったのか?サブプライムローン問題から米国経済のリセッション懸念により、株式市場から資金が引き上げられたと言うのが、当初の一般的な論調でしたが、如何も今回の真因は違うところにあったとか無かったとか?

振り返ると、まず最初の急落が世界を襲ったのが月曜日。日経平均は500円以上も下げ、13500円を一気に割り込みました。ポイントはこの日の米国市場が祝日でお休みだったこと。米国が休日なので大きな値動きは無いだろうと言う予想を裏切られました。逆に言えば、米国の祝日を狙った仕掛け売りだったとも言う話も..。(で、犯人は誰?)

それでもこの時点では、翌日には一気にリバウンドして、米国市場が再び開く頃には戻っているんじゃないかと言う淡い期待もあったのですが、それも露と消え、火曜日には地獄の窯が開いた様な暴落が待っていました。日経平均は700円を超える下げを記録し、12500円に迫る、正にウリがウリを呼ぶ状況。信用の人の大半は我慢できずここで売らされてしまったものと思います。

そして、この晩のNY市場が注目されたワケですが、流石のFRBも月末のFOMCを待つことは出来ず、緊急利下げを発表。これが0.75%と予想された最大値の規模だったこともあり、NY市場は下げたものの暴落はなんとか阻止。

更に水曜日にはサブプライムローン問題で破綻が懸念されていたモノラインに対し、公的資金注入のニュースが流れ、これが好感され市場は大幅反転。翌日の日経平均は300円弱騰がり、13000円台をなんとか回復。

そして、木曜日の夕刻から流れてきたニュースが今回のクライマックス。仏ソシエテ・ジェネラル銀行が、1人のトレーダーの不正取引により7700億円もの巨額損失を出したと発表。まぁ、最近のサブプライムローン騒ぎの損失のニュースは1兆円台がザラですし、SGにとって7700億円の損失が致命的な物でもない訳ですが、それでも1人で会社に7700億円も損をさせるとは、見事というか、会社の管理はどうなってんのって話。

問題は、SGがこのニュースの発表に先立って、損失を抱えたポジションの解消と同時に先物を大幅に売り建てたと言う噂。どうやら、これが今週の世界市場を襲ったパニック売りの元凶だったってこと?

今回の暴落そのものが単なる需給の問題だったと言うことなら、リセッションを恐れて売ったのは誤りと言うことになり、世界市場は急速にリバウンド。日経平均も今度は500円以上も騰がり、13600円を突破して終了。なんとも荒っぽく、壮大な下ヒゲを引いた1週間でした。

ここで気になるのが、じゃあ米国の0.75%の利下げは間違いだったのってこと。世間では今週のFOMCで追加利下げ0.5%を期待してるワケですが、先の利下げの根拠が揺らいでくると今週の利下げが本当にあるのか、不安が生じてきます。それもあって、金曜日に出た「米国の失業率が予想ほど悪くなかった」と言う本来良いニュースも、逆に利下げを遠のける悪材料と見なされる始末。週末要因の利益確定売りも発生し、金曜日のNY市場は結局マイナスで終了。CMEの日経先物も13470円まで下げており、今週もまた不安な出だしが余儀なくされる状況です..。


..でもって、先週のトレードですが、金曜日の急反発を見て「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」のナンピン買いを実行。結局、13000円割れの好機には、腕が竦んで押し目買いを入れることが出来ませんでした...。orz まぁ、遅すぎた出勤の感もありますが、金曜日は長大陽線を引くと同時にアイランドリバーサルを完成させましたので、目先は上値を追ってくれるものと信じてます。先ずは14500円を最初のリバウンドの目処に置きたいと思います。

一方で海外の方は、反撥を受けて銘柄の入換を実行してます。別エントリーで記した通り、基本的にはエネルギー関連銘柄のポジションを減らして、その分をゴールドと食料関連銘柄にシフトさせました。

何れにしても、今週はFOMCで追加利下げの発表が有るか無いかに注目です。

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