今年の日本株への投資を考えたとき、正直言って、あまり明るい展望は描き難い状況です。しかしポートフォリオの都合上、一定のポジションは日本株に取らなければならないとすれば、その中での選択を考えないといけません。
昨年ならは「大型株で海外投資家からの資金を集め易い銘柄」と言う方向性から、東1の主力銘柄重視がメインシナリオでしたが、今年は海外からの資金も細りそうだし、これ一本で今年を乗り切るのはちょっと厳しい。
そこで今年ですが、改めてバリュー投資を見直してみようかと考えてます。昨年1年間を通して、バリュー投資の成績は散々で、バリューファクターは市場から全く無視されている状況です。確かに新興市場の銘柄では、IRそのものが信用し難いものが含まれており、バリュー銘柄と言ってもそのプライシング自体が信用できません。これではバリューファクターが無視されるのも当然といえば当然ですが、今の状況は1部上場銘柄にまで割安銘柄が散見されており、これもちょっと行き過ぎではないかと..。
..と言うワケで、現在保有するバリュー銘柄を一旦処分した上で、バリュー銘柄による新たなバスケット運用を開始したいと思います。基本的な銘柄選択基準は次の通り。
・PBRが0.7倍以下。
・自己資本比率が50%以上。
・配当利回りが3.0%以上。
・東証/大証の1部銘柄。(条件次第で2部も含める)
・上記はあくまでも基本条件として、最終選択は流動的に行う。
新興市場銘柄を除外したのはIRの信頼性を期待してのこと。PERを含めないのは、今年はどうせ悪化することが目に見えているため。要するに、地合が悪くなろうとも下値が限られる銘柄で、配当利回りが十分高い銘柄をピックアップして長期投資しようと言う作戦。こんな条件の銘柄、昨年初には存在しませんでしたが、現在は普通にゴロゴロしてたりします。
今のうちに10銘柄程度に絞り込んでおき、タイミングを図りながら3回程度に分けて投資を行いたいと思います。