週足が陽線を付けて戻りが期待された日経平均でしたが、先週はあっさりと陥落。再び長い陰線を引いてしまいました。終値は辛うじて13000円台をキープしましたが、一時はそれも割り込むなど、再び底抜けの恐怖が襲う状況です。(それにしては、政府と日銀が全くの他人事モードで、もう呆れたと言うか、期待するだけ無駄というか...。)
元を辿って、今週の失速の原因は米国のISM非製造業指数が急低下したこと。遂に、サブプライムローン問題から、米国頼みの綱の個人消費がダメージを受けたと言うことで、もはやリセッションは確実と言うことで、市場の認識は固まりました。
しかし、一方では英国こそ追加利下げを行ったものの、ECBは金利据置。この辺りの協調性の無さも、投資家の落胆を誘ってます。もっとも、ドイツ銀行の決算で、予想以上にサブプライムローンの影響が無かったことが明らかになりましたし、簡単にECBが利下げに踏み切るだけの根拠が得られないのかもしれません。
週末はG7が開かれましたが、結局何も決まらずじまい。もっとも参加国がみなヘロヘロな状態では、有効な対策が出る訳も無く、「G7イラネー」って意見も出てきそう。参加国を入れ替えるなり、追加するなりしないと、無用の長物となり果てそうな。
今回のG7では、結局「みんな自分で出来る範囲のことを頑張りましょう」みたいな結論しか出ませんでした。逆に言えれば、アメリカは自分で如何にかしますと言うことなんでしょう。その為には、利下げしつつ、なおかつドル安を食い止め、出来ればドル高に誘導したいと言う離れ業が必要になりそうですが、さてどうなることか..。
そんな中で、日経平均株価は再び急落しているワケですが、これが2番底を探る動きならば、それはそれで期待したいところ。もし、これが本当に2番底探りであれば、今回の底は13日(水)じゃないかと思ってます。これまでも、2番底を付けたケースを見ると、1番底から戻り高値までの営業日数に対して、その2/3営業日程度で2番底を付けています。今回は、1番底が1/22で、戻り高値が2/4。この間の営業日は9日とすると、2番底までは6日。とすれば、あと2営業日で底値ですが、さて如何なることか?
さて、先週のトレードですが、日本株では再び「貸し金業バスケット」を買い増ししました。その事由はアコムの決算がなかなかに良かったこと。敢えて、貸し倒れ引当金などを積み増さずに決算を良くした可能性も残るのですが、セクタ全体としても業績悪化の流れが逆転しつつあるのが感じられます。
てなワケで、日本株の中では最も買い安心感があるセクタではないかと思っている訳ですが、ちょっとやられたのが、週末に出た武富士の下方修正決算。貸し倒れ引当金の積み増し等を受けた下方修正ですが、別にココで出さなくても良かったんじゃないかと思わせる所もあり、判断が悩ましい。もし、下方修正を嫌気して、大きく売られる様であれば、絶好の買い場になりそうな気もします。2700円まで下げれば、利回りは6.5%強ですから、凄く買ってみたいですが、肝心の資金が...。orz
その他、保有株の状況としては、雪印が極悪に売られています。下方修正&餃子騒ぎでのこの急落ですが、25日乖離が-15%強と言うのは幾らなんでも下げすぎではないかと..。
もう一つ、週末にはジャストシステムが決算を発表しています。予定通りの赤字決算なのでもはや今更ですし、すでに十分売り込まれてますので、ここからの下値は限られていると思うのですがどうなることか..。流石に、赤字決算も今期で止めないと、会社そのものがヤバクなりそうです。
最後に海外ですが、先週はTAOを処分した他は、特に目立ったトレードはしてません。利下げを受けて戻り基調を見せていた不動産セクタが再び軟調になったことと、春節明けの中国市場の動きが怖かったので、ここは潔く損切りを決定しました。