先週の東京市場は相変わらずの荒っぽい展開が続きましたが、結果だけ見ると週足で陽線を引きました。これで一先ず底打ちになってもらえると良いのですが..。我がポートフォリオの成績も、先週は久々にプラスの成績になっています。
振り返ると、先週のポイントはやはりFOMCの動向でした。一時は追加利下げ見送りor利下げ幅縮小の観測が流れたこともあり、相場が不安定になりましたが、結果は-0.5%の利下げでサプライズこそないものの、市場の利下げクレクレには応えた内容のものでした。
この利下げを受けても、米国市場は素直には反応しませんでしたが、冷静に見れば2週間で-1.25%もの利下げをした訳で、そうそう無視できるものではないと、徐々に見直しが入っている様に思います。
実際、今回の暴落の震源地である米国の不動産セクタの動きを見ると、VNQの株価はこの2週間で+15%も戻してきており、50日線も上抜いて来ています。逆張りのタイミングかもしれません。
逆に、下げがきついのが中国株。今ひとつ底打ちの雰囲気が出てきません。特に上海市場は冴えませんが、これは春節の連休を睨んで、買い控えが起きている様に思います。今年の春節は7日辺りからが休みだと思うので、これが明けるまでは当面辛抱が必要でしょうか。
只、同じ新興国でもブラジル辺りはかなり雰囲気が違ってます。米国市場との連動性が強いこともあってか、こちらは底から10%ほど戻して来ています。インドについては、戻りは弱いものの、それでも当面の大底は付けた様に感じます。
そこで先週のトレードの記録ですが、まず日本株に関しては、「1Q好決算銘柄バスケット」のポジションを減らして、その分で、「貸金業バスケット」を買い増しました。現在、東京市場では3Q決算の発表が始まっていますが、決して悪くない決算内容でも上方修正が無かっただけで、ヒステリックに売られる展開が続いています。これは、「1Q好決算銘柄バスケット」にとっては厳しい状況で、完全に投資の目算が外れた状況です。
逆に、「貸金業バスケット」の方はこの2週間で20%も戻してきており、ちょっと雰囲気の転換を感じさせる状況になっています。
(注:ローソク足は当バスケットを指数化したもの。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)
一方、海外については引き続きゴールドと食料関連をロングする方針を採っています。具体的にはCAFのポジションを落として、MOOを買い増し。あと、GAFも少しナンピン買いをしています。GAFの中心は南アフリカ株ですが、電力不安の報道もあってか大きく売られていましたが、ここへ来て下げ止まりの気配が出てきています。(EZAの方が良かったかも。)
あと、細かいところで、EDDを半分売ってESD(Western Asset Emerging Markets Debt Fund)に乗り換えました。どちらもエマージング債ですが、EDDが100%ソブリン債なのに対し、ESDは社債が40%程混じってます。只、現在のDiscountレートが-10.29%で、利回りが9.14%と言うのはかなり魅力的です。