再び怖い展開に
順調に上値を追い、光明が差したかに見えた株式市場でしたが、再び暗雲が立ち込めて来ました。今回の変調の原因もまたバーナンキ議長。議会証言にて、利下げを示唆した所はマーケット的に歓迎されるところでしたが、中小銀行の破綻の可能性に言及したり、ドル安容認ともとれる発言をしたのは困ったもの。急激にドル安が加速してしまい、結局一週間でドル円が4円も下げてしまいました。orz
バーナンキ発言の真意が、状況を正しく理解しないマーケットに対する警鐘であるなら、それはそれで正しいのかもしれません。しかし、どうもこの議長の場合「単なる失言なんじゃねーの?」とか「責任逃れ始めたんじゃねーの?」とか思われてしまうところが、市場からの信任不足を露呈してる様に思います。
..と言うワケで、先週の日経平均は14000円台を付けて上値を切り上げた所までは、優秀でしたが、結局ここが天井。週末はNYの下落も受けて大幅にダウン。かろうじて25日線で踏ん張った所で止まりました。
尤も、騰落レシオでみれば水曜日の時点で130を越えてましたので、騰落レシオ信者ならば上手く木曜日に売り抜けられたことなんでしょう。
..で、私の場合は先週のエントリーで『騰落レシオの件も有るし、高い所があったら、「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」を少し売るかもしれません。』と書いたとおり、一部マネーファンドへスイッチしようとしたのですが、ここで痛恨の入力ミス..。orz スイッチングの指示を出す際、口数の入力をスイッチング元ファンドの口数で行うところを、スイッチング先ファンドの口数と勘違い。結局、予定の半分しか逃がすことが出来ませんでした..。(TT)
尚、先週の日本株トレードでは、東京カソードを予定通り損切りしています。この資金については、「低PBR銘柄バスケット」を買います予定でいましたが、相場が急落しそうなので、振替え先はもう少し様子を見てから決めたいと思います。
一方、先週の海外市場での取引は、ドルの急落を見て、取り合えず売りやすかったFXIを処分。売った資金はコモディティに逃避することにして、DBBとDBCを買い増ししています。
最後に今週の予定ですが、山場は5日(水)に発表されるISM非製造業指数だと思います。2月はこれが急落して大幅な相場の下落を導きました。3月は利下げ効果でこれが下げ止まるのか、それとも一向に下げ続けるのか、指数の値によって相場に与える影響は大きいと思います。
逆に言えば、水曜日までは買いは様子見で下げ続けることになる可能性が高そうです。問題は下値の目処を何処に置くかですが、日経平均をドル建てで見たとき、次の下値支持線は125ドル付近になります。従って、ドル円を現在の103.69円とすれば、下値の目処は12961円。再び13000円割れを覚悟する必要がありそうです。更にドルが下がる様であれば...。
なので、月曜日の日経平均が13300円付近で辛うじて止まってくれる様であれば、「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」を一旦ベアにスイッチすることも視野に入れて臨みたいと考えています。何れにしても、押し目買いを考えるのは水曜日を含めてそれ以降になると思います。
一方で海外の方も、もう少し株式を売って、コモディティETFか債券ETFを買うことを考えます。有力候補はPUAまたはEWSを売って、DBA・DBB・DBC辺りを買う感じでしょうか。特に、DBAはもう一下げして10日移動平均を割ってくる様なら、かなり買ってみたい所です。