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China Fund (CHN)

ここへ来て、台湾関連株の動きが注目を集めています。転換点はやはり台湾の総統選挙。経済優先で中国との対話路線を採る馬候補が勝利したことで、相場的には好材料が着実に多くなってきています。

そして何より、ファンダメンタルが良好なのが台湾株の魅力です。そもそも、地政学的リスクで株価が安く抑えられてきた側面があるワケで、中台関係が改善すれば、バリュエイションの見直しが行われることは必然とも考えられます。ちなみに、台湾株の代表的ETFであるEWTのP/Eは12.33倍でしかありません。

ここで、台湾に投資する場合の銘柄ですが、筆頭候補はEWTで間違いありません。他のETFとしては、DGSやDEMは25%前後が台湾株で占められており、これらも一応候補になると考えられます。(ちなみにEEMやVWOでは10%前後まで下がってしまいます。)

では、CEFの方で何か面白いものは無いかと探してみますと、TWN・TFCと言った所が見つかります。これらは100%台湾株が占めるポートフォリオですが、今ひとつ華がありません。ディスカウントが-5%~-10%程度付いているのは良いのですが、信託報酬が2%近いというのが長期的には戴けません。これならEWTで我慢したほうが良さそうです。

そんな中で、1つ気になる存在が、掲題の "China Fund (CHN)" です。中国関連株式で構成されるポートフォリオですが、最新の状況で35%強を台湾株が最も大きい比率を占めています。香港株が28%で続き、H株が20%弱、A株は15%弱になります。

そして魅力なのがディスカウント。現時点で-20%程度付いており、設定来で最低レベルの水準になっています。また、信託報酬も1.08%であり、ETFには見劣りするものの、極端に高いものではありません。

中台の関係改善が両国の経済にプラス効果を齎すと考えるのであれば、CHNは1つの選択候補に成り得るものと思います。ちなみに、CEFにしては流動性もそこそこあるので(実際、DGSより遥かに多い)、売り買いに苦労することは無いと思われます。

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2008年04月14日 02:04に投稿されたエントリーのページです。

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