妙に強い相場が続いていましたが、遂にと言うか、先週は普通に弱い相場へと商状が変化してしまいました。実際、米国の指標関連は悪いながらも予想を上回るものが多かったのですが、株式相場は下げています。
逆に反発し返したのがコモディティ。原油は再び最高値を更新。ゴールドもドルの下落を受けて反発基調に転換しています。穀物も弱いながらもプラスに転じ、結果、コモディティ相場はまだまだつづくことを印象付けています。(ホールド継続しているGDXも、なんとか含み損状態を抜け出してくれました。)
一方、米国の株式市場の弱気と円高基調を受けて、日本株も失速。14209円の高値を付けて上値を切り上げた所が今回の天井で、結局金曜日の終値は13655円まで下げてしまっています。
日本株の下落の直接原因はトヨタを筆頭にする、今期見通しの悪化だと思われます。しかし、4月末頃は今期予想が悪くても、予想が保守的と判断されてむしろ上昇するパターンが多く見られました。これに対して、金曜日の素直な(?)下落は、やはり相場の流れが弱くなっていることを示すものと言えるでしょう。結果的に、今回もまた「騰落レシオに従うのが正解でした」という結論になりそうです。
ちなみに、この時期の下落の根拠の1つとして、常にヘッジファンドの解約対応のポジション整理の話が出てきます。そういう点では今年も5月15日を意識する展開になるのかもしれません。
..で、問題は日経が幾つまで下がると予想するか?チャート的には2つ下の窓を埋める13053円がポイントになると予想します。13500円台で止まってくれることを期待するのはちょっと無理そう。同様に日経平均をドル建てで見ると、US$128.63が2つ下方の窓の上限。ドル円相場が102円で耐えてくれれば、日経平均13120円辺りで下げ止まってくれるかもしれません。
と言う所で、先週のトレードと今週の計画。
まず日本株について先週は取引なし。今秋の予定としては、日経は基本的に↓を模索すると思ってますので、13000円を目処にキャッシュファンドへスイッチしてある資金を「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」に再スイッチすることを考えます。(但し、全てのキャッシュファンドをブルファンドへスイッチするのは、トウラクレシオが80台以下に下がるのを待ってからとすることにします。)
同様に、仕込みに着手した「グロース銘柄バスケット」も一旦は様子見とし、騰落レシオが80台まで落ちるか、日経が13000円を割るのを待つこととします。
(しかし、組み入れ予定の日本電波工業が来期見通しを受けて、1日で15%弱の急落をしてしまいました。これを以って、バスケットの構成を変えるつもりはありませんが、追加の仕込みのタイミングについては、焦らずに底を見極めてから実施して行きます。)
一方、海外の方は、別エントリーで経過を記した通り、CAF仕込んだものと即ヤラレ。結局ポジションを解消してしまいました。その分の資金はEWTに更に突っ込んでいます。
先週は海外の株式市場は全体に低調でしたが、唯一の例外とも言えるのがロシアの市場。原油の高騰を受けてのものなのか、急騰して株価の水準を一段上に引き上げる結果となっています。
逆に、原油が足を引っ張った気配なのがインド市場。手持ちのインド株関連銘柄は再び含み損へ転落してしまいました。
ところで、今秋の予定として個人的に注目しているのが、13日にWisdomTreeから組成される外貨ETF。(って言うか、原理的にはETNか。)中国元・インドルピー・ブラジルレアル・日本円・ユーロの5銘柄ですが、注目はやはり中国元・ブラジルレアル・インドルピーでしょう。これらの通貨は日本から投資することはこれまで困難だった代物ですが、漸く単独でポートフォリオに組み入れることが可能になります。
個人的には中国元とブラジルレアルをポートフォリオの一角に組み入れることを計画しています。資金的にはFAXとPCYを処分して中国元とブラジルレアルを同額ずつ仕込んでみる予定。