世界の株価は再び厳しい状況になってきました。今回の不安材料は世界的なインフレ懸念ですが、その原因は原油高で、さらにその原因はドル安。でもって、ドル安の原因は米国金融機関の信用不安とそれに伴う景気の失速。
つうワケで、根本は何も変わっちゃいません。まぁ、ポールソンとバーナンキの口先介入効果切れによるドルの下落が今回の下落のトリガっていうのは間違いないんでしょう。サウジの増産ニュースも軽くスルーされてますし。
先週は、中盤までは商品安モードでしたが、後半へ来て原油と金が急反発。含み損に沈んでいたGDXも一気にプラス圏まで回復してしまいました。なんだかここにきて、「原油の高騰はファンダメンタルに裏打ちされた適正な価格で、投機による影響は微々たる物」なんて言う論調が出てきています。150ドルは当たり前で、200ドルも視野という事のようですが、こう言う意見が出てくるとそろそろ原油も天井かなって思えてきます。
そもそも、景気が減速すれば原油需要も減るワケで、その辺りを無視して需給を語るのもどうしたもかと..。
..と言うワケで、そろそろ原油のショートを考えてみたくなるのですが、「原油を直接ショート絵できる適当な投資対象が無いんだよね。前はDUGで代替して上手く行かなかったし..。」と思っていたら、ありました。この24日に組成されたばかりのETNです。
- PowerShares DB Crude Oil Short ETN (SZO)
- PowerShares DB Crude Oil Double Short ETN (DTO)
上が通常のショートで、下がレバ2倍のタイプ。何れも信託報酬は0.75%です。かなり勝負して見たい銘柄ですが、怖いといえばこんなに怖いETNもちょっと無い感じ。行くにしても小額からでしょう。ちなみにこのETN取引量はかなりあります。みんな原油はそろそろ高いと思ってるんでしょう。
で、原油のショートが怖かったら、もう少しマイルドそうなのが↓コレ。
- PowerShares DB Base Metals Short Exchange Traded Note (BOS)
- PowerShares DB Base Metals Double Short Exchange Traded Note (BOM)
ベースメタルをショートするETNです。ちょうど商品が反発した所なので、資金の逃避先に如何でせう?
そんなこんなで先週のトレードですが、日本株は急落した局面でマネーファンドに逃げていた資金の一部を、再びブル2.5倍ファンドへスイッチングしました。(騰落レシオも80割ってましたし。)今後は500円単位で日経が下がる毎に、ブルファンドへスイッチして行きます。
一方、海外の方ですが、「米国株が怪しいので、XROを処分してみたい衝動にかられてますが、とりあえず我慢しておきます」と先週書いておきながら、早々にこれを処分してしまいました。(一応プラスで処分できました。)
処分した資金では BZF, CTB, PIZ の買い増しを行っています。結果的に、BZFの買い増しは成功でしたが、PIZはちょっと仕込が早すぎました。
来週は、原油の頭打ちを待ってDTOの仕込みのチャンスを伺いたいと思います。取り敢えず、140ドル越えから仕込み始めて、+10ドル毎にナンピンするイメージで考えて見ます。