日経平均12日続落を受けて始まった先週の東京市場でしたが、月曜日は反発。これで連敗記録は取り敢えず止まったものの、トレンドが転換することは無く、火曜日から再び下落..。原因は多分に米国市場の下落に引きづられたものだと思います。
先週の米国市場は銀行の信用不安が再燃し、週末に掛けてはフレディマックとファニーメイの国有化の話が火を噴きました。サブプライムローン問題を日本の不動産バブルと照らし合わせると、いよいよ公的資金の投入でクライマックスと言う感じもしますが、規模がでかいので、潰せないと同時に果たして国有化が出来るものなのか問題は簡単では無さそうです。更に、金曜日の引け後にはインディマックの破綻のニュースが飛び込んできています。こりゃ、週明けの東京市場も確実に荒れそうです..。
ところで、大荒れの米国市場に比べて、東京市場はまだ底堅いと言う感じも受けなくも無いのですが、ドル建てで考えるとそうもばかりは言えない様です。先週のS&P500の下げ幅が2%弱であるのに対して、日経ドル建ての下げ幅も同じく2%弱。ほぼ連動している状況です。むしろ、デカップリング状態にあるのは中国市場。先週のハンセン指数は1.8%のプラス。FXIに至っては、週間で6%弱のプラスです。同様に上海市場も5%台の上昇。
中国の反発の主因は銀行系の好決算ですが、これに引っ張られる形でチャート的も2点底を打った後にネックラインをクリアしてきており、かなりの好形と言えます。暫くは中国にベットするのが正解かもしれません。
では、日経の底値を幾らと見るかですが、これは先週からの予想を継続して取り敢えず12800円台に置きたいと思います。これが抜かれるとかなり怖い展開ですが、そうならないことを祈るのみです。尚、騰落レシオ25は60台突入突入ですので、一旦反発の気配が出れば買い向かってみたい水準ではあります。
..と言った所で先週のトレードですが、日本株については特に大きな売り買いは行っていません。ブルベアファンドのスイッチングは12800円台待ちになります。
一方で、気になるバリュー株銘柄がありまして、これをミニ株を使って少しずつ仕込み始めました。大証2部の銘柄で、PBR=0.6倍・配当利回り2.6%。PERは、前期に減損会計を適用した関係で150倍台と酷く、これが株価低迷の主因と思われますが、現実的なPERは5倍台で、これは今期予想PERにも当て嵌まります。テーマ性も有る銘柄で、ここまで市場から無視されている理由がよく判らないのですが、流動性が低すぎる為、変に高値を掴まないように、取り敢えずミニ株で少しずつ買うことにしています。
一方、海外の方はPIEを処分して、その資金の一部でEPIのナンピンを実施。更に、DTOの買い増しも実施しています。ちなみに原油価格の乱高下は先週も凄まじく、一旦は含み益のあったDTOでしたが、現在は10%の含み損状態です。orz
あとは、コモディティの反発を受けて急騰した素材産業をショートするために、SMNを仕込んでみました。40%位の上昇余地があると見ているのですが、果たしてどうなることやら..。