あけましておめでとうございます
2007年を期してブログをつけることを思い立ちました。
今年の相場は果たして如何なものとなるでしょうか?堅調に推移することを切望しつつ、このブログのスタートを切りたいと思います。
2007年を期してブログをつけることを思い立ちました。
今年の相場は果たして如何なものとなるでしょうか?堅調に推移することを切望しつつ、このブログのスタートを切りたいと思います。
2007年を機に、然したる目標も無く始めたこのブログ。日々のトレードの記録と雑感を残すことが目的となっていますが、始めてみると意外と投資上の実質的な効果があるような気がして来ました。
トレードの結果を評価・反省するにしても、投資方針を立案・決定するにしても、具体的に書いて残すことと、頭で考えて終わることは、実行面として大きく違いが現れる様に思えてきました。
例えば、書いて残したルールや方針は頭で考えただけの物より遵守し易い様に思います。別に公約をしている訳ではないし、そもそも見てくれている人が居るか居ないか定かではないこのブログに何処まで義理立てする必要があるのか、まじめに考えれば疑問です。
でも、一度書いたことは守ろうとする。そう言う無形の力は確実に存在する様に思います。これによってザラ場で焦って投資方針に逆行したトレードをすることが減りました。(無くなりましたとは書けませんが..。)
また、翌日に向けて相場観と投資方針を書く段階で、やはり、頭で考えるだけより、書いたほうが、より整理され、熟考した結論が導け出せる様に思います。
「ポジションを落とすと決めたのに、いざとなると損切れない」こういう心の弱さがなくなれば、投資成績は確実に上がると思いますし、その為にブログを付けることが、予想以上に役立ってくれている様です。
明日より約1週間の予定でオーストリア出張に行って来ます。オーストリアからですと、夜更かししてると日本の寄付きが見れて、朝起きると引け間際になります。また米国市場も寝る前が丁度引け間際なので、意外と日本に居るときよりも、相場を見るには都合が良かったりします。まぁ、ネットに繋がらない様な事態が起きると悲惨ですが..。
相場の雲行きが怪しいときは、全てキャッシュにしてから出発することもあるのですが、今回はそこまでする必要な無いと思うので、逆指値だけ厳しく設定して出かけたいと思います。
ブログの更新は滞るかもしれません。
本日、オーストリアから無事帰国。
午前中に到着すると、丁度、日銀の政策決定会合2日目。
携帯を更新しまくって、速報が出るのを待ってました。
..やはり、利上げですね。
帰国して最初の休日を迎えてやっと一心地。出張前に宣伝を見て見たいと思ってた映画「バブルへGO!!」を見てきました。この映画、あのホイチョイプロの製作なので、見逃す訳には行きません。(先日、本屋には「気まぐれコンセプト」の完全版が売られていました。大学時代が懐かしくてコレも買っちゃいました。)
私の場合、映画は好きな方なので、日本人の平均視聴回数よりは映画館に足を運ぶとは思いますが、かといってマニアではありません。そんな私の見終えての感想としては、まぁ面白い映画でした。ホイチョイの製作なので笑いのツボは外れてませんし。
只、この映画を楽しめるのは、やはりあのバブルの時代に何らかの思い入れのある人に限られる様に思います。観客の中には小学生位の子供連れの姿が多数見られたのが意外でしたが、これは親御さんが見たかった為でしょう。今、小学生の子供が居る世代をターゲットにした映画なんだと思います。
私の場合、大学時代にバブル期を迎え、バブルの絶頂の中で就職をしました。あの時代、就職活動なんてものは存在せず、好きな会社なら何処にでも就職できる勢いでした。私は技術系でしたので、それこそ企業からの就職は引く手あまたで、本来ならよりどりみどりだった訳ですが、我が大学の場合、「卒業生を多種の企業に分散させて就職させることで社会貢献を図ると言う」、学生には理解しがたい事由によって、就職先企業を大学側が制限していました。
学生の好きにさせると、偏った企業に大量就職してしまうのを、大学側は防ぎたかったのです。大手企業は来てくれるなら学部全員だって採用したかもしれません。そこで、内部では何が行われたかというと、学生同士が志望企業を入札して、希望数が予定数を超えた企業はその中で人数を調整する訳です。
しかし、就職というと学生にとっても一生事なので、話し合いなどで簡単にケリが付くものではありません。最悪、何かの規準をもって、当選と落選を決める必要があります。この決め方が、毎年の就職担当教授の趣味で決定すると言う有様。成績で決める年もあれば、アミダくじで決める年もありました。(マジですぜコレ。私の友人は未だにアミダくじを怨んでます。更にそんないい加減な当時の就職担当教授は今や学長です。笑)
これって、プロ野球のドラフト制度と大差ありません。就職前まで、私はドラフト賛成論でしたが、自分がその身になって、江川の気持ちが良く分かりました。(笑)
そんな理不尽なら、「大学なんて無視して個人の責任で就職活動すれば良いじゃん」と思われるかもしれませんが、企業としては大学の推薦だけは持ってきてもらう必要があるのです。何故ならば、大学に逆らった採用をすると、企業はペナルティを喰らい、「翌年から一切学生を回さない宣言」を大学から通達されます。逆に、大学が企業の希望枠内で推薦した人材を余程の理由なく不採用にすると、やはり翌年からの採用が不能になります。(コレ、桑田事件で、PL学園から早稲田への進学が出来なくなったのと同じ理論ですね。)
まぁ今にして思えば、第1希望が駄目でも第2希望には就職できる様な状況でしたから、バブル崩壊後の辛酸を舐めた世代の学生さんからみれば、天国のような状況だったことは間違いないと思います。
さて、本題の映画ですが。全編を通してバブル期が懐かしくなります。当時はまだ学生でしたから、溢れるお金を持っていた訳ではありませんが、それでもバイトでは稼げたし、なにより世間が浮かれてて楽しいムードに満ちた時代でした。「あの頃に戻りて~」って思わずには居られない訳です。17年程度のタイムスリップなら生活は不便になりませんし。まぁ、インターネットが無くて、パソコン通信に戻る位でしょう。
ところで、映画ではバブルの崩壊の原因を「土地取引に関わる融資の総量規制」にあるとしています。当時投資の世界に入っていなかった私には、これがバブル崩壊の全原因とは思えませんが、伊武雅人演じる大蔵役人が、話に聞く日銀・速水総裁にダブって仕方ありませんでした。映画では伊武雅人は確信犯的にバブル崩壊を図りますが、速水さんも金融政策の結果どうなるか本当は分かってたんじゃないですかね?昨今の福井さんの発言を見ても確信犯的な所が多々見られるので、そうも疑いたくなってきます。orz
映画のラストはもう少しやりようがあった気もしますが、まぁあんなもんでしょうか。なによりバブルの再来が待ち遠しくなる映画でした。バブルになる位、株価には上昇してもらいたいもんです。世界恐慌は困りますが、日本だけのバブルが弾ける程度で済むのならば、即退場はしない程度に国際分散投資しますので、日経平均3万円を目指して欲しいと願ってしまう映画でした。
「バブルって最高~」
PS.
薬師丸ひろ子がお歳を召していたのが、我々世代的にはちょっと悲しいですね。それだけ、自分が老けたってことなんですが..。orz
大方の予想を裏切って、東証は日興コーディアル証券の上場維持を決定しました。多分に政治的な横槍が入ったことは想像に難くありません。確かに、シティグループがTOBを掛けている状況で上場廃止を決定すれば、個人投資家はTOBに応じるより道は無く、二束三文で日本3番手の証券会社を外資に売り渡すことになります。今回、上場を維持したことで、シティはTOB価格を上げ無い限りTOBの成功は在り得ませんし、今後上場廃止される危惧も消えましたから、これまで売られた分の日興の株価は戻してゆくことになるのでしょう。
しかし、やはり今回の東証の決定には納得が行きません。(日興の価値を維持することが目的なら、大証だけでも上場維持させておいて、東証には毅然とした態度を示して欲しかった。)
当ブログのタイトルは「マネーゲーム&ボードゲーム」ですが、これには「マネーゲームの何処が悪い?そもそもゲームを悪者扱いしないでよ」と言う隠れた意味があったりします。ゲームと言う言葉には、私の好きなボードゲームもあれば、スポーツの試合もまたゲームです。単なる娯楽でもあれば、時には真剣勝負にもなり得ます。そして、これらゲームに関する普遍的なことは、プレイヤーが予め定められたルールに則って、勝利を目指して最善と思われる手を尽くすことです。そう言う枠組みで考えるならば、マネーゲームだって極めて健全な勝負です。
しかし、今回の東証の決定は、ゲームのプレイ中にゲームのルールを都合よく変更してしまったことに他なりません。これではゲームは成立しませんし、参加していたプレイヤーは堪った物ではないでしょう。
今回の東証の選択は、自らの市場を鉄火場以下に貶めたことに他なりません。
(東証はさっさとNYと統合して、海外基準に準拠して欲しいです。クルクル変わる日本ローカルのルールなんぞ要りません。)
週初より、原因不明の発熱でダウン中。病院にいって診てもらうと、インフルエンザでは無いとのこと。インフルエンザの検査がものの10分で終了することに感心する一方で、この検査セットは何処が生産しているのか気になったり..。
そんなこんなで、頭が回る状況ではなく、ポジションは全てホールドしたまま。なんとか堅調な相場を期待していたのですが、どうも怪しい気配も出てきました。17000円で持ちこたえてくれれば良いのですが、割られてしまう様だと、一部損切りも覚悟しなければならないでしょうか。4月中旬までは強気のスタンスを崩すつもりはないのですが..。
月末のドレッシングに期待したい所です。
GWもいよいよ終わり。明日からの仕事が脳裏をかすめ、憂鬱な気分になる時間帯となって参りました..。orz
今年のGWは上海で過ごしてました。改めて考えると、中国本土に行くのは2年ぶりでした。それに、今回は勝手知ったる北京ではなく、初めての上海でしたので、結構、ずいぶん変わった印象も受ける所もままありました。
中国でもメーデーのタイミングで長期連休が設定されたことから、日本と同時期にGWに入るわけですが、今年の中国のGWはニュースにもなっていた通り、驚異的な人出がありました。上海の目抜き通りが歩行者天国になっているのですが、人が多すぎて歩けない状況。むちゃくちゃでした。
この時期の上海は例年こうなのかとも思ったのですが、今年はやはり特別だそうです。私が見たところでは、明らかに地方から上京して上海見物をしている人が大量に居ました。上海の観光名所の1つとなったタワーにも行きましたが、上に上がるのに3時間待ち。降りるのにも1時間弱掛かりました。(もぅ、死にそう..。)
私が意外だったのは、このタワーに上がるのに、最も高いチケットが135元、次が100元..と、行ける階層に応じて値段が高いのですが、135元から売り切れになっていたこと。,..で、大半の人々は100元のチケットを買っているのですが、家族4人で上るとして合計400元(日本円で約6000円)。これって、田舎の人にとっては結構な金額です。
交通費も考えたら、かなりの出費になる筈で、これはやはり景気の良さが内陸部まで広がってきており、財布の紐が緩んできているとしか思えない訳です。
現在の中国のA株市場は明らかにバルブだと思っていますが、「これだけ凄まじい人口の消費行動が高まれば、中国の内需はまだまだ延びるかもしれない」と感じて帰国したしだいです。
PS.
只、オリンピックを控えても、相変わらず解決されない問題点も多数残っています。交通マナーの悪さは全く改善されてません。自動車が増えた分だけ、渋滞も増えておりあるいみ悪化しています。
紙幣の質の悪さも問題です。偽造紙幣を減らすことなどは当たり前で、そもそもボロボロの紙幣が未だに多数流通していることが問題です。地下鉄の切符売り場に自動販売機が設置されているのには驚きましたが、ボロボロの紙幣を突っ込んでは、リジェクトされて怒る人がたくさん居るわ、無理に突っ込んで自動販売機を使用不能にするわ、もう...。
根本的な部分でのインフラの整備はまだまだ追いついていない状況です。(観光地のトイレはかなり改善されているのには、良い意味で驚きました。)
久々にtotoが巷の話題になっています。原因はキャリーオーバーが積み重なって当選金が制度上最高額の6億円まで上昇したこと。
そもそもtotoは胴元である政府が吸い上げるテラ銭が大きすぎる為、ギャンブルとしてみてもメチャメチャ割の合わない代物です。要は、投資家としての視点で見れば投機にすら値しない訳ですが、キャリーオーバーが発生すれば理論的に期待値は上昇する筈です。
まぁ、それでも賢明なる投資家ならば見向きもしない訳ですが、祭り好きな私としては参加しないわけにも行かず(?)、10口3000円だけ買ってみました。只、速報の売上を見ると、なんと今週はBIGだけで61億円の売上。全体売上がが65億なので、いかに偏ったか判ります。こうなると、キャリーオーバーで期待値が高まっても参加者が増えることで、確率論的な優位性は消滅しそうです..。orz
ところで、1銭にもならないお遊びですが、Yahooが提供しているファンタジーサッカーと言うゲームがあります。これはJリーグの試合内容を予想して、週毎に活躍しそうな選手を集めてチーム編成し、ポイントを競うと言うものです。
私はずいぶん前から2チームを運用(如何にも投資家的な言い回しですが..)していて、両チームともトップリーグ(1部リーグみたいなもの)をキープしています。(残留するのは結構大変なんすよ。)
..で、最近感じるのはチームの編成にあたって、知らず知らずに投資の知識を応用していること。まず大切なのは分散投資。チーム編成を1チームの選手に偏らせると、ボラティリティが大きくなりすぎて、大量ポイントをゲットできることもあれば、ボロボロになる可能性もあります。(今日も、鉄板と思われたフロンターレがトリニータに完敗。フロンターレの選手で固めた参加者は爆死してる筈です。)
他にも、ディフェンス・中盤・フォワードの選手はそれぞれ、公共株・日経225銘柄・新興株と分けて考えると判り易かったりします。ディフェンスの選手は獲得するポイントは少な目ですが、手堅く予想すれば大崩もしません。正に配当狙いのディフェンシブ銘柄。
中盤は活躍次第で大量ポイントを獲得できる正に花形。日経225に代表される銘柄の様に、安定て高いポイントを狙いたい所です。
フォワードは一発あたれば大量ポイントが得られますが、通常は高得点が得られないことが多く、正に新興銘柄。
後は、その節の対戦カードに応じて、予想がし難いカードが多いならディフェンスを増やし(相場が荒れているときはディフェンシブ銘柄に逃げて)、鉄板の試合が多ければ中盤を増やす(相場が上昇トレンドなら東1主力銘柄に集中する)、と言った作戦を取ることになります。
気付けば、物の考え方にスッカリ投資が染み込んでいる自分が居るわけで、やはり投資バカですかねぇ..。
7月に入り本業の仕事内容が少々変わりました。そんなこんなで、何気に忙しく、投資のための日常のワークにも時間が十分に割けない状況が続いています。夜も早々に眠くなってしまい、NYの値動きも十分にウォッチ出来ない日々が続いておったのですが、思わず夜中に眠い目も覚ます、強烈な記事をAllAboutマネーで見てしまいました。↓コレ。
まぁ良くぞここまで書いたと言うか、言い切ったというか、その胆力には恐れ入るよりありません。さすがプロな方の意見は一味も二味も違います。(-_-;)
ガイドの方の言い分を平たく直せば、「最近じゃ投資信託がブームになったのは良いんだけど、その分ニワカ評論かも増えてきて、そいつらがまた中途半端な知識で投信を語るもんだから、間違った情報(ノイズ)が巻き散らかされて困ったもんだ」..と言う事らしい。
しかし、ニワカ評論家の1人として、その本音を推測すれば、「最近じゃ投信がブームになって、その分、個人投資家の知識レベルも上がってきたので、今までみたいなボロイ商売がし難くなって困ったもんだ」と言っているとしか思えないワケで..。
そもそも、このガイドさんの主張されるニワカ評論家のノイズとは次の通り。
ノイズその1:投資信託は市場平均に勝てない。
ノイズその2:だから手数料や信託報酬の安い投資信託を探すべき。
ノイズその3:投資信託は銘柄株に勝てない。
(以上原文のまま)
この3段論法、私的には概ね納得出来る主張なんですが、このガイドさんの理論ではこれは間違っているそうな。で、彼の主張に寄れば..、
(1) しかし、ちょっと待ってください!投資信託の成績が平凡で、市場平均
(日経225やTOPIX)に勝てないなんて、どこで確認されたのですか?
となり、
(2) あるいは、大半の投資信託は市場平均に勝てる?勝てない?なんていう
一般論が、あなたにそもそも必要なのでしょうか?
と言う事らしい。でもって、
(3) 一般の個人投資家は、市場平均に勝つ(もうかる)投資信託を1本持って
いればそれで良いと思うのですが、いけませんか?
と言う結論になってます。
そもそも、私自身が100%のインデックス信者では無い訳ですが、それにしても、この論旨はちょっと酷すぎる。つっこみ所、満載です。
ここで、このガイドさんは市場平均に勝てるアクティブファンドが多数あると主張し、その根拠として次のデータを示してます。
まぁ、ここで示される数字は正しい値なんでしょう。で、このデータを以って、
(a) 5年収益で市場を上回るのは6割にのぼる(320本中、193本)
(b) トップの収益率は市場平均の2.7倍の好成績(TOPIXは9.41%、第1位は25.88%)
(c) 成績のバラツキは、コストの違いを大きく越えている
..と言う事実を認定しています。そして更に、その結論として、
「市場平均に勝つ投資信託がたくさんあるということは、次の悩みをどうやって
絞り込むか?ですね。」
..と、話が進み、最後の結論が、
「投資信託の厳選方法は、専門家や販売会社への賢明なる依存です。」
と結んでおりまする。凄いですね。どっから見てもポジショントークです。本当にありがとうございました。
じゃぁ、何がニワカ評論家からみてこの主張の何が納得できないかと言うと、まず(a)の所。立派なリストが引用されていますが、これらのファンドって、確かに日本株に投資するものですが、新興市場にエクスポージャする投信まで含まれているじゃないですか。アクティブファンドがインデックスに勝てないと言う話は、あくまでも同じユニバースで投資することが大前提。それを無視して、アクティブがインデックスに勝てると言われても、シャープ大先生も困ってしまいます。
このリストを以ってアクティブの有利を主張するなら、いっそ中国やらロシアやらの投信も全部混ぜて、「ほら、大半のアクティブファンドがTOPIXより高リターンでしょ。」と明確に主張して欲しいものです。(^-^;)
それと、このリストでもう1つ考慮すべきは、5年間生き残ったファンドの中から集計している点。当然、成績の悪いファンドはさっさと償還されてしまい5年もたないワケで、5年生き残ったファンドはそれなりに好成績を残したものと考えられます。結果的にこのリストではアクティブに有利なバイアスが掛かっていると見る必要があります。(サバイバーシップ・バイアス)
続いて(b)の部分。トップの成績を収めたとされているインベスコの「ジャパン・エンタープライズ・オープン」ですが、これは新興市場にもエクスポージャを持つファンドです。当然、ボラティリティもTOPIXの比ではありません。それを無視して、トータルリターンだけでファンドの優劣を論じるのは、あまりに初心者的な視点です。
実際、「ジャパン・エンタープライズ・オープン」の過去3年のトータルリターンを見ると、年利換算で僅か0.11%しかありません。この間のTOPIXは約15.5%ですから、この部分を見ればTOPIXの圧勝です。
(c)に関しては、私の考え方が若干異端なこともあって、特に反論はありません。BRICsファンドの様な、ボラティリティが高いファンドについてなら、信託報酬が0.5%でも、1.5%でも有意な差にはならないと思ってます。只、「同じリターンをもたらすファンドなら、コストの安いほうを選ぶべき」と言うのは普遍的な事実です。
長文になってしまったので、ここらで筆をおきたいと思いますが、まだまだ突っ込み所は残ってます。例えば、
「日本はまだまだバイアスや情報格差にあふれた野蛮な市場なので、アメリカ
ほど効率的でも合理的でもありません。ですから、投資信託が市場平均に負
けることも、アメリカほどではないのです。」
本気でそう信じてるなら、もう一度、同ページにも掲げられているマルキールの著作を読み直した方が良いかもしれません。
「良いファンドを選び、それが良い限り持ち続け、悪くなってきたらすっぱりとより
良い投資信託に乗り換える。それが、長期投資家のお手本です。その際に、
コストの安いことは優先順位の高いことではないのです。」
私もマーケットタイミングを図るトレードは否定しない派ですが、ここまで言い切る自信はありませんね。私の場合は投資に楽しみを加える意味でETFのトレーディングを加えてますが、個人が効率的な資産形成を目指すなら、ボーグルが主張するようにタイミングなど考えずにBuy&Holdするのが正解なんだと思います。
また、マーケットタイミングを図って投信を乗り換えて行く方針を採るとするならば、それこそコスト(初期費用)の安さを重視する必要があるはずです。(だからこそ、私の場合は海外ETFで低コストなトレードをしてる訳で..。)
--
(追記)
(1)の質問の投げ掛けについては、下記の様なデータもまとめられています。どちらの方が信用に足るかは言わずもがなってもんです。
全く以って今更ですが...。本ブログをつけるに当たっての私の思うところを書き記しておきました。右メニューの「このブログについて」より飛べますので、一読して頂ければ幸いです。
常々腹立たしく思っているのが「証券税制の特別減税の延長/恒久化は金持ち優遇政策だ」などとのたまう、ポピュリズム民主党と、何も考えてないアホなマスコミの論調。
そんな所に、次のような記事を発見。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070907-00000686-reu-bus_all
「投資信託を購入する所得階層で一番伸び率が高いのは年収400―500万円。高所得層というより中所得層だ。普通の方々が関心を持ってこうした運用を選んでいる」と指摘したうえで「この流れを応援したい。証券税制は決して金持ち優遇ではないとPRしていきたい」
..の部分は、全く持ってその通り。良くぞ言ってくれました。ついでに、「インカムゲインへの課税は2課税」と言う問題も指摘してくれればパーフェクト。
正直、自民党支持者では無いんだけど、この渡辺金融大臣はちょっと応援てあげようかと思ったり。
実際に私の場合、すでに減税が解除されることを前提として、国内の投資資産の一部を売買をしないですむ長期保有を前提としたバランスファンドへシフトさせ始めていたのですが、もし減税を恒久化してくれるなら、方針を見直す必要が出てきます。
サブプライムローンに揺れた2007年も、直に過ぎようとしています。そして当ブログも、開始から早1年が経とうとしています。新年を機に、見切り発車した当ブログでしたが、なんとか1年間続けることが出来ました。尤も、最初の頃はほぼ毎日更新していたものが、最近では週末にまとめて更新するのが常となってしまいましたが..。
こんな適当な当ブログですが、1年経ってみるとカウンタが10000ヒットを超えるに至りました。実際、何人の方に当ブログを読んで頂けているのか、興味のある所ではありますが、兎にも角にも眺めて行ってくれる方が居るだけでも、本当にありがたいことだと思っています。振り返れば、ブログをつけ始めて3ヶ月程の間は、訪問者ほぼ0人が続いてましたから、良くまあここまで来れたものだと、自分でも感嘆している所です。
ここで、私がこのブログを付け始める時に、決めていたことが1つありました。それは、「他の方のサイトにお邪魔して、自らのサイトの宣伝活動を行わないこと」でした。相互リンクを依頼することは勿論、トラックバックを送ることも行わないと決めて、当ブログはスタートを切りました。
何でこの様なルールを設けたか? それは、「宣伝を行わなくても、人は訪問してくれるものなのか?」、また「宣伝なしでも、人が読んでくれるだけの、内容のある文章を書くことが出来るか?」その辺りを確かめてみたいと言う気持ちからでした。
この1年間に得た10000ヒットと言う数字が、世間一般のブログから見て多いのか少ないのかは判りません。しかし、自分的には望外なまでに沢山の方々に来てもらえたものと、ポジティブに捉えている数字です。(*^-^*)
実は、私は過去に某ネットワークゲームのファンサイトを立ち上げていた頃がありました。その時は、ある意味で宣伝活動もしましたし、その甲斐もあってかポータルサイトの地位も獲得していたと思います。ミリオンヒットも記録し、雑誌にも何度か取り上げられました。1日に10000ヒットを数えることも普通にあったと思います。
しかし、そういう状態を維持するためには不断の努力が必要であるのもまた事実であり、知らず知らずの間に自らの生活が破壊的になっていることに気付きました。実際、本業の仕事よりもサイトの運営に悩むことの方が多くなっていたかもしれません。
また、訪問してくれる沢山の方々も、根本はそのネットワークゲームがあってこそ訪問してくれるワケであり、本質的な所で、「自分の力だけで皆が来てくれるサイトが作れているワケではない」と言う思いもありました。そして、色々なことがありそのサイトは最終的に閉鎖するに至りました。
その後数年間、サイト運営の様なネットへのアクティブな関わりは絶った生活を送りました。そしてこの期間に、オークションを手がけて小金を貯める術を見つけたり、更に貯めた資金で投資も開始しました。
しかし、自分の考えたことや調べたことをネットに情報発信することは、やっぱり好きと言うか人間の本能的な部分であり(マズロー曰く「自我の欲求」でしたっけ?)、自らの負荷にならない程度に、もう一度何かをやってみたいと言う気持ちが強くなりました。そして始めたのがこのブログと言うワケです。
そう言うことですので、当ブログの更新は気ままなペースのままですし、内容も好き勝手に書くだけです。でも、もしこんなブログでも見てくれる奇特な人が居てくれるのであれば、それを望外の喜びとして、継続の糧にして行きたいと考えました。ですから、今年得た10000ヒットは、私にとって、かつて記録したミリオンヒットに勝るとも劣らない、数字なのです。
最後に改めまして、今年1年間、当ブログを読んで下さった方々、本当にありがとうございました。来年も、引き続きマイペースで書いて行きたいと思いますので、お時間のある方はお付き合い頂ければ、これ以上の幸いは御座いません。
■最後の最後に...。
最後に、もう一つ謝辞を送りたいと思います。ある日のこと、「東大卒医師が教える科学的株投資術」の著者であるKAPPA氏のサイトで、「勝手リンク」の所に当ブログへのリンクを発見しました。
KAPPA氏の著作は私も過去に読んでおり、その考え方は私のバリュー投資のスタイルに反映されています。特にPERの代わりに「経常益利回りの逆数」を使用したり、RODを計算したりする所は非常に有用だと思っています。
ですから、そんなKAPPA氏のサイトにリンクを張って頂いていることを発見したことで、「自分が書いていることも一定の支持を受けているんだ」と思うことができ、嬉しいと同時に、当ブログを続ける上での拠り所とすることが出来ました。
遠いところから失礼なこととは思いつつ、感謝の気持ちを表させて頂きたいと思います。ありがとうございました。
相場を追いかけていると月日が経つのも早いもので、2008年の相場がスタートしようとしています。今年の投資目標は、昨年と同様に+10%リターンに置きたいと思います。まぁ、達成が難しいことは重々承知してるワケですが、目標は高く据えておかないといけません。
一方、当ブログとしましては、次の目標を掲げて進めて行きたいと思います。
・少なくとも週末には必ず更新する。
・未だにエントリーを上げていない「運用ルール」を今年こそ掲げる。
・毎月1回はボードゲームのエントリーを上げる。
・"マネーゲーム"でググったとき、1ページ目に当ブログが表示される様にする。
..と言った所で、今年も宜しくお願いを致します。
創刊に向けて、色々な所で宣伝を目にする日経ヴェリタスですが、創刊準備号が我が家にも届きました。別に契約をした訳では無いのですが、日経の集配所から暫く無料で届けます旨の連絡が来てまして、その最初の1冊という訳です。
さて、どんなもんかと一通り読んでみましたが、所謂マネー雑誌と株式新聞の中間的な代物といった感じでしょうか?特集記事は別に新聞ならではのタイムリーな内容ではなくて、マネー雑誌の企画と然して変わらない感じです。(ちなみに、創刊準備号の特集は中期計画の達成状況と株価との相関関係についてでした。)
個人的に読む気が起きたのは、後半部分の世界の株式や為替の動き、投資関連のトピックスをウィークリーに纏めた紙面です。これは普段の日経新聞の内容よりは一段詳しい内容で、かつ即応性も有り、読む価値ありと感じました。
逆に、最もイラナイと思ったのは、中盤にかなりのページ数を占めている株価や投信の基準価格を示したページ。PERなどのファンダメンタル値も出ているので、日経の株式欄よりは詳しい内容ですが、紙ベースで大量のページを割いてまで掲載する必要のある内容とは思えません。今や、インターネットで欲しい情報は一発で取り出せる訳ですから、こんな株式欄を見る人が居ると思ってるのか疑問です。
あえて載せるのならば、単なるリストではなくて、何らかの基準でランキングしたりスクリーングした結果にして欲しいところ。今のままでは、単なるページ数稼ぎにしか思えません。
あと、毎週日曜日の発行になるようですが、どうせなら土曜日に出してもらえると嬉ですね。2日間かけて読めますから。
ニュースステーションのコメントを聞く度に、TVに向かって毒づくのが日課の私ですが、今日のコメントはことの他酷かった..。ヽ( ´ー`)ノ
ネタは昨年度の年金の運用成績が市場最悪の-6%台だったって話。まぁ、鬼の首を取ったようにハシャぐこと呆れるばかり。
投資なんだから利益も出れば損も出る訳で、100%利益が出るのが当然だって言うなら、年金資金をレバ掛けまくって運用すれば良い。そうすりゃ、年金原資の問題なんて一発で解決です。
そもそも昨年度の年金運用成績は、ベンチマーク比では遜色が無い訳で、ベンチマークに勝てないからダメだと言うなら、世の中の投資家の1/2は落第ってことになります。
含み損を抱えようとも、ポートフォリオを維持することこそが最も大切なワケですが、下手な横槍が入って、ポートフォリオを変更させられてしまわれないか、そっちが心配になってきます。
まぁ、年金資金を使って政府系ファンドの原資にしようってのは、流石に話が違うだろっと思います..。