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2007年12月23日

家庭で遊ぶテーブルゲーム

日経新聞の金曜日のオマケに「NIKKEIプラス1」ってのが付いてきます。世間の流行を知る上で、投資ネタにも使えたりして、案外役に立つ別刷なのですが、その1面に「家庭で遊ぶテーブルゲーム」なるテーマが取り上げられていました。こりゃ、一応ボードゲームをタイトルに掲げる当ブログとしても、コメントしないワケには行きませぬ。

往々にして、マスメディアにボードゲームが取り上げられる場合、底が浅くて判っていない、思わず閉口してしまうケースが多いのですが、そこは日経(?)、意外とマトモな記事でした。予想以上にちゃんとしてるので、思わず誰が関わっているのかを確認してみると、一階さん、草葉さん、能勢さん、百田さん、安田さん(敬称略)と言った、日本トップクラスの識者が名を連ねており、これならさもあらんと納得をした次第。(まぁ、残りのメンバーには怪しいのも混じってますが..。)

紙面には、ランキングが10位まで掲げられています。個人的には「人生ゲーム」なんていう代物が4位に居座っているのが気に入らない訳ですが、まぁ、国内で売られているボードゲームのランキングとしては結構イイ線かもしれません。

ちなみにランキングトップの「チケットトゥライド」はドイツ年間ゲーム賞もとった、あらゆる意味で真に優れたゲームです。子供と一緒にファミリーで遊べますし、大人同士でグラスを片手に遊ぶことも可能です。8歳以上のゲームだからといって決して子供だましではないのです。

3位の「カタン」もかなりの好ゲームですが、記事にあるように若干大人向けかもしれません。しかし子供の理解力は素晴らしいですから、初めに大人がちゃんと遊んであげれば、直ぐに大人顔負けのレベルに達する可能性も有ると思います。

6位の「黒ヒゲ」には、多少違和感を覚えますがパーティゲームと言う見地からすれば、一定の評価を与えて良いのかもしれません。むしろ、日本産ゲームとしては9位の野球板とならんで、2つだけのエントリーなので貴重と言えば貴重かも。

逆に言えば、トップ10内の8つまでが海外生まれである点が、日本のおもちゃメーカーの怠慢さを露呈するものでもあるわけです。(ちなみに、人生ゲームもその起源は海外で、原型はキリスト教の布教を目的としたものでした。尤も現在の人生ゲームは純日本製。単なるスゴロクの変形に過ぎません。)

注意が必要なのが7位の「モノポリー」。優れたボードゲームだとは思いますが、負けるとメチャメチャ悔しいのが問題です。これが始めてのボードゲームだと、ゲーム嫌いを生み出す恐れすらあります。「人間関係を壊すゲーム」との意見もあるほどで、子供が遊ぶには注意が要るかもしれません。(だからこそ、意外にランキングが低いのかも。)


記事の中で最も賛同できたのが、

 「知能の発達につながるとのイメージから、親は対象年齢の高いゲームをやらせたがる傾向が
  見られるが、それは関係ない」(一階さん)

の部分。これは私も100%同意します。もちろん、「黒ヒゲ危機一髪」や「人生ゲーム」を数多く遊んでも知能の発達には疑問ですから、よいゲームを選ぶ必要はあります。問題は、それが対象年齢ではないと言うこと。恐らく、8~10歳がベストでなないでしょうか。対象年齢が12歳を超えるゲームは大人だって気軽に遊べない、敷居の高いだけのゲームだと思ってます。ちなみに、パッケージに「知育ゲーム」と謳うゲームは、100%ゲームとしては楽しめない代物だと思って間違いありません。

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