マルカキカイ
東証1部への昇格にも関わらず、割安に放置され続けているマルカキカイですが、どうしたことか本日突然の急騰。原因は株式新聞の提灯記事と、本日引け後に予定される決算への期待によるものでした。
その決算発表結果ですが悪くありません。と言うか、大きなサプライズは無いですが普通にイイです。
今日の引値1665円で評価して、06年度のPERが10.69倍。07年度の予想で10.38倍です。今期予想は控えめですが、同時に発表された中計では08年度のPERが9.19倍になります。
ついでにPBRも現時点で1.46倍とこれもまぁ割安と言って良いレベル。PER*PBRを計算すると、15.15で、これも割安投資基準の22.5を大きく下回ります。(株主資本比率がちょいと低めですが、商社としてみれば、こんなもんでしょう。)
天下の東1上場企業の株価が、何故にここまで割安に放置されているのは全くの謎で、継続的な収益予想からしてPER=15倍はあっても普通におかしくありません。ちなみに来期PER=15倍で株価は2400円でPBRは2.1倍。これくらいは射程距離と考えてよいでしょう。
問題は何故ここまで放置されてきたのか?単純に安定的な業績確保への疑問であれば、今回のIRでもかなり改善される筈ですが、単純に地味で目立たないことが問題だとすると、今回の反発も短期収束してしまうかもしれません。(そういや、杉本商事も放置され続けてるしなぁ..。)
■株価1665円に対する今期指標値
PER: 10.39倍
PBR: 1.46倍
PCFR: 4.73
PFCFR: 11.11
経常益利回りの逆数: 9.22
ROD: 13.64%
ROA: 4.85%
売上高経常利益率: 5.74%