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今日の相場 アーカイブ

2007年01月04日

2007 大発会

2007年の相場もスタート。日経は過熱感がピークに達している感もあれど、今年も大発会は上昇でスタート。やはり大納会の引けで1306を仕込んでおくのが正解だった。ちょっと後悔。尤も、大納会で仕込んだKIMOTOは大幅アップしてこれは好結果に。同じく仕込んだ応用地質も25日線のサポートを受けて堅調だった。

今年最初の買い付け銘柄はセガミメディクスに決定。東証銘柄は騰落レシオ的に手がけ難いこともあり、ジャスダック銘柄・低PBR・13週線が上昇転換、と下げるとしても底堅そうな所を評価。ドラッグストア業界は確実に再編に向かうと思うので、セガミ辺りはM&Aのターゲットになりそうな気も。

今日のトピックスは新日鉄が調整したこと。さすがに25日線乖離率が20%を越えてしまうと、調整もやむなし。小幅な調整となるか大幅な調整となるかは、日経の動き次第?

また任天堂も久々の調整。こちらは高値圏ではあるものの、過熱感はさほど無いため、むしろ押し目買いのチャンスっぽい。

新年に入って、もう一つ特徴的な動きが電機メーカーの高騰。特に日立に引っ張られた感じ。割安、円安、M&Aのターゲットと材料にこと欠かず、当面の要注意か?只、年末の雑誌記事などに煽られた感も強く、日経が調整モードに入れば、あっさり沈静化しそうな気も。

手持ち株で悩ましいのは、鉄鋼調整の流れを受けて、共英鉄鋼が軟調に推移したこと。この地合だともう少し落ちる可能性が高そうだが、Topix買いへ向けての動きもある筈なので、ちょっと動きにくい。半分手放したい誘惑にも駆られるが、株価的に割り安な内はホールドしてみたい。

2007年01月05日

NY原油続落

初日から乱高下したUS市場。特に派手に調整した原油(USO)と金(GLD)ですが、今日も続落中。とりわけ原油チャートのヘタリ方は危うい感じで、直近の抵抗線を大きく割り込む結果に。こうなるともう一段安も充分にありそう。手持ちのUSOを監視分を残して処分。

一方の金(GLD)は下げ止まりの気配。なんとかこの辺りで踏ん張って欲しいところ。米ドルが強いうちは金は弱含むとは思うけど、米ドルもここらで頭打ちのハズなので、GLDは一定量ホールドしておきたい。

加えて今日は、中国を筆頭にエマージング株が調整中。年末にかけて騰がりまくったので自然といえば自然な調整ではあるが、油断するとドカンと来るのがエマージングストックなので、油断は出来ない。只、相変わらずASEAN諸国の値動きは堅調。雑誌ではベトナムが話題だが、マレーシア(EWM)・シンガポール(EWS)等は着実に右肩上がりを続けている。投資自体が難しいベトナムより、ETFが設定されているマレーシア・シンガポールに投資した方が、出口の確保が出来る分だ安全だと思うのだが、如何でしょう?

東南アジアの中では、唯一、テロの発生したタイ株が続落中。只、事件で売られてはいるものの、チャート的にはここらは買い時な気がしてならない。TTFが$10を付けるなら買って見たい。

昨日から、グーグル(GOOG)の動きに変化の兆しあり。500を付けてから調整を続けてきたが、そろそろ買い戻しの時期かも?すこしだけ打診買いしてみました。

ようやく日経調整

異様にしぶとかった日経平均でしたが、ついにというか-1.5%の調整。TOPIXも-1.4%と同調。一方、日経ジャスダック平均は-0.31%と小幅調整。

個人的には年末にかけて東証主要銘柄からバリュー銘柄に軸足を移していたため、調整の直撃は回避できました。特に今日は、テクニカル的なピークに加えて、3連休前なので引けにかけて安くなるとの予想は易いところ。1306で行っているシステムトレードを熊モードに変更して、朝から空売りで仕掛けました。そのまま持ち越すつもりでしたが、予想以上に調整したため、一旦、引け間際で利確することにしました。来週は月曜日のアメリカ次第ではありますが、騰落レシオ・25日乖離率からみて、熊モード継続になりそうです。

個別銘柄ではノーポジですが新日鉄が続落。チャート的にはまだ下げ止まらない感じ。持株では共英鉄鋼がつれ安。下ヒゲつけて戻り基調ではあるものの、やっぱ逃げ損ねたっぽいです..。割安だし、月末にはTOPIX買いだし、M&A関連銘柄だし..、アホールドの材料満載ですが、これって得てしてやられるパターンに嵌ってる気もします。

ついでに任天堂も続落。今日で25日線にほぼタッチしたので、あとは多少下げても値を戻しそう。反転が確認できたら買いましてみたい所ですが、ポートフォリオのバランス的にも諦めす。
(しかしWiiは素晴らしい出来です。一旦はコンシューマーゲームの世界からは身を引いた、私の様なオヤジでも完全にハマってしまいました。プレイヤー層を拡張すると言う任天堂の目論見は見事に成功していると思います。まだまだ売れ続けると思いますし、Wiiスポーツ並みのコントローラーの特性を生かしたソフトが出れば、それも間違いなくヒットするでしょう。材料的にも任天堂はまだまだ安泰だと思います。)

直近で仕込んだセガミメディクスと応用地質は、悪地合にもめげず堅調。日経が調整モードに入ったので、一旦処分して手持ちキャッシュを増やしておこうかと思い、逆指値で何時でも利確できるようにしておきましたが、結局、逆指値には掛からず持ち越し。
KIMOTOは調整しましたが昨日の騰げを考えればこんなものでしょう。

武富士が続伸してます。2つ目の節目を抜きました。乱高下する油断のならない株ですが、13週線が上向いたら買い益します。

IIJも大納会以来の3日続伸。日本が休みの間、円安で動かせなかった海外の円資産を使って、ADRで買ってました。外国人比率の高い株なので、円高へ移行するに従って利益確定売りが増えてくると思いますが、月末のTOPIX組み入れも見越して、まだ上昇余地は有りそうです。ドル円は円高に一旦動くと思うので、円の騰け止まりを待って処分します。

2007年01月06日

いやな感じ

NYは今日も軟調。ダウ・ナスの下落は1%程度なので然して気になるものではないが、エマージング諸国の株価が昨日に続いて派手に反落中。日中は、香港・シンガポール・インドのマーケットが値を保っていたこともあり、NYの大崩は無いかと思いきや、今日も下げが止まりません。

中国・東欧・南米は特に酷く、FXIは昨日から10%程度の下落幅。一方、東南アジアはまちまちで、インドネシアとタイが酷く、シンガポールとマレーシアはまだ耐えている状況。なんとなく、世界的な資金移動が開始されている用で不気味です。短期調整で済めばよいのですが、昨年の5月の再来とならないことを祈るのみ。(原油の下落が何かの引き金を引いたのは間違いないでしょう。為替も乱高下していて判断が難しいです..。)

..とはいえ、手をこまねいても居られないので、スイングトレード分のストックをリバランス。ブラジル(EWZ)を1/2に減らし、南ア(EZA)は全て処分。東南アジア系もトータルで30%程度を現金化。中国(FXI)とインドネシア(IF)は逃げ損ねました。既に10%程度調整しており、もはや慌てて売れるタイミングでもありません。ホールドしてリバウンドを待つことにします。
その一方で、底値と見たタイ(TTF)を$9.8で仕込みました。また、昨日騰げて今日も地合の中で粘りが感じられるグーグル(GOOG)を買い益してます。

今日はコモディティも株も債券もダメ。こうも逃げ場が無いとお手上げです。今日は下げてますが、欧州株(EZU)辺りに避難するのが正解かもしれません。

月曜日には落ち着いてくれると良いのですが、こんな状態が続いていると、火曜日の日経が悲惨なことになりそうです。

利下げ後退懸念

今日の報道を見ると、昨晩のNYの下げの理由は、「雇用統計が予想を上回ったことから、契機の底堅さが認識され、結果利下げが遠のいたことを嫌気した売り」と認識されている様です。

そもそも、NYが近々の利下げを織り込んでいたとも思えず、然程のサプライズでも無いでしょう。まさか、FRBが利上げを考えているとまでも思わないでしょうし、その点では、最終的にダウ-0.66%・ナス-0.78%と大幅な下落とならなかった点も納得が行きます。

利下げが遠のいた→ドル高継続で、一瞬、円高に振れたドル円も円安に戻りました。金の下げもドル高の認識を受けたものでしょう。
問題は、エマージング株の一斉調整の理由がはっきりしないこと。今回の下げは、一昨日から始まっており、昨日の雇用統計とは直接関係は無し。ドル高継続→対外投資縮小と言う読みでしょうか?そうなると、日本株も週明けから売られるかもしれません。EWJも-2.6%と下げており気がかりです。

こうしてみると、資源安、地政学的リスクの増大、過熱感からの調整危惧、とエマージング株にとっての悪材料が一気に噴出した感じです。

2007年01月09日

とりあえず下げ止まり

ここまでの所、先週より始まった新興国株式の下落は下げ止まりの様相。ダウ・ナスが一進一退の中、中国(FXI)は+2%程度の戻り歩調を示しています。只、勢いの差はまちまちで、ブラジル(EWZ)は+1%程度で寄り付いた後、失速気味となっています。ASEAN諸国は概ね±0%近辺ですが、タイだけは続落中。先週の買い仕掛けは、どうやら早まった模様です..。

このまま推移すれば、CMEのNIKKEI225やEWJの株価を見る限り、明日の日本市場は先週の終値近辺でスタートしそうですが、その後どちらに振れるかはさっぱり読めません。只、どちらかと言うと、若干、円高気配なので軟調に推移しそうな気がします。

2007年01月10日

リバウンド

東京市場は、寄り付きこそ先週末の引け値で始まったものの、その後の動きは強く、リバウンドとなりました。これで、週末に下げた分の半分程度戻したことになり、結果的には他の新興国と同じような動きになりました。只、私的には目先↓を予想していただけに、肩透かしをくらいました。1306のシステムトレードは売り仕掛けで待っていたのでフラグが立たず、今日はポジション無し。↓の予想は変えないものの、すこし方向性が見えるまで、システムトレードは数日お休みしようと思います。(今週末にはSQイベントも控えており荒れそうです。)

持ち株的には任天堂が降下速度は緩んだとは言え続落。新日鉄は持ち直した様ですが、手持ちの共英鉄鋼もやはり続落。只、下ヒゲは付けているので、底は硬そうです。更に、鉄とは直結しないUEXも続落。結局、年末に騰げた銘柄は総じて調整に入ってます。UEXは1枚だけ逆指値に引っかかって掛かって処分されました。

一方で、低PBR銘柄は今日も好調。応用地質・セガミメディクス・武富士・中電工はよい感じに上げてくれました。唯一、KIMOTOは蓋に跳ね返され下落。そのままストップロスに掛かって処分されてしまいました。
相場全体として目先↓と予想していることから、明日以降もトレーディング銘柄には積極的にストップロスを設定して臨みます。下げきったところで、ある程度のキャッシュが手元にあれば理想的です。

最後に森ヒルズ。個人投資家にはあまり注目されていない感じですが、今日も爆上げしました。間違いなく割高な領域に入ってますが、未だに勢いは衰えません。7桁に乗ってから更に加速しています。こうなると売り場にかなり迷いますが、行ける所まで付いていくより無い感じです。

2007年01月11日

行って来い

案の定と言うか、東京市場は昨日上げた分を全て戻して更にマイナスとなりました。昨晩のNYが、ダウ・ナスこそ粘ったものの、新興国関連が再び大きく下げに転じていたので、今日の東京の動きも自然な所でした。

只、一応日経は25日線にタッチして戻したので、結構底堅いのかもしれません。明日はまた読みにくいですが、一旦は↑へ戻すような気がします。NYが今晩も大きく下げているので、安く寄り付いた後、そこから戻して行く感じで。明日は1306を買い向かってみます。

海外市場はどこも燦々たる状況ですが、とりあえず東証1部の騰落レシオは100近辺まで戻りましたので、節分までは上を目指す展開を期待しています。実際、外国人の立場に立つと、新興諸国の株式を売却した資金の振り向け先が見つからない状況です。今日も好調な貿易収支が伝えられた米ドルが、当面↑へゆく気配なので、欧州株は買いにくく、米国株を買うか、さもなければ更に為替的に安い日本株に触手が向かうことになるのではないかと..。

個別銘柄は鉄鋼を筆頭にボロボロですが、任天堂は反発しました。丁度、これ以上落ちると嫌だなと思う付近で、タイムリーなIRが出て甦りました。今日の上方修正はDSの売上分だけの話なので、今後もWiiの分と為替分の積み上げがまだ期待できます。当面、材料出尽くしとはならないでしょう。

共英鉄鋼は完全に逃げ遅れました。ただ含み益がある分だけ状況は気楽なのが救いです。割安なので只管ホールドして、M&Aの話題が出るまで待ち続けます。

武富士は寄りで少し買い乗せしておきましたが、案の定、買ったら下がっちゃいました。尤も、売り長の銘柄なので、下げても底堅い感じです。

森ヒルズも今日は一服。ここは長期保有予定なので、出来れば落ち着いた値動きで↑を目指してくれれば嬉しいのですが..。


エマージング株が下げ止まりません

昨晩より再び下落に転じたエマージング株が下げ止まる気配を見せません。比較的底堅かった東南アジアの株も今日は大きく下落に転じました。

急激に騰げた分の調整と言えば簡単ですが、あまりに同時発生で気に入りません。昨年の5月を髣髴させる展開です。あの時は、どこぞのヘッジファンドが天然ガスのディールに失敗して破綻したのがキッカケだったと後に判明しましたが、今回も原油の下落でどこかのヘッジファンドがコケたのかもしれません。で、利の乗っているエマージング株で補填したとか..?

とにもかくにも、原因は不明ですがこの下げはもはや一定額下げるまで止まりそうもありません。最も急騰していた中国株あたりだと、-20%辺りまで下げることになるんじゃないかと思ってます。

取り合えず、中国、南米、南アのエマージング株はトレーディング用に所有している分の大半を処分しました。(インドネシアとタイは売り損ねたので、仕方なくホールド。シンガポールとマレーシアは然して下げていないので、逆指値だけ入れて何時でも降りられる用にしてあります。)

そこで、今度は売却金の振り向け先に苦慮するところですが、コモディティは全滅だし、欧州もユーロが対ドルで下げているので買い難い。で、やはりここは米国株が安泰だろうと思い、アップル・グーグルの好調を受けてXLKを買ってみました。あと、何気に底堅い住宅関連でVNQも買いましています。

あとは、対米ドルで割安なのは日本円くらいだろうと言う事で、ADRでみずほ銀行(MFG)を買いました。みずほ銀行は今日こそ東証で下げましたが、内容的には割安なので、当面↑を見ると予想します。
IIJはチャートこそ良かったのですが、失速して再び25日線まで戻ってしまいました。とは言え、これも上昇トレンドは変わらないので、TOPIX組み入れに向けて騰げてくれることを期待しています。(明日の東証では反発する予感がします。)


2007年01月12日

下げちゃいました

東京市場は寄り付きこそプラス圏でしたが、結局マイ転。予想に反して下げちゃいました。そもそも、NYが軟調の筈だったのですが、盛り返してプラスで引けてた辺りから予想が狂ってます。(尤も、米国株はプラスでしたが、エマージング諸国散々でした。)

で、東京ですが、円安が加速した為か、輸出系は値を保った一方で、内需(特に金融)が売られた気がします。鉄鋼は全般に反発し、お蔭様で共英鉄鋼も昨日の2600円を底値にして↑を目指す展開になりました。これで胃痛の種が一つ減りました。

また、任天堂も昨日こそIR後に利確の動きがありましたが、今日は素直に好感して大幅高となりました。これも一安心。

保有株のトピックスは、なぜか放置モードの2銘柄が突然ストップ高したこと。バルスとウィーヴで、バルスは月次報告が良かったことと、チャートの形が非常に良かったこと、優待月であること、などが相乗して一気にストップまで走った感じです。一方のウィーヴは全くの謎。大きく下げた後の自律反発でしょうか..?

で、どちらにも共通したのが、素直にストップ高に張り付かなかった点。ウィーブはストップ高を付けた後にマイ転し、再びストップ高を付けました。訳が分かりません。ウィーブにはあと5回位、S高をつけて欲しいのですが、如何見ても無理っぽいです。明日はまた下げそう..。

一方のバルスは、比例分配狙いの買いが集まって来た所に、大量の売り玉がぶつけられて来ました。恐らく、かなりの人が予定以上の枚数を買わされた状況になっていると思われます。非常に良い感じで戻してきていたのですが、ここへ来てかなりのしこりが発生してしまいました。今日買わされた人は明日朝から売るでしょうし、一気に急落もありそうな予感です。

下げた銘柄としては、森ヒルズが筆頭。明日は100万切る手前まで行きそうです。100万を切ると、確実に買いたい人が沸いてくると思うので、このままホールドすることにします。


2007年01月13日

全面高

東京市場はSQを無難に通過し全面高となりました。こんかいもSQ当日は↑のアノマリーが生きた格好です。今後のスタンスとしては、とりあえず今回の調整で騰落レシオが100近辺まで下がりましたので、これが120を再び越えるまでは強気で行こうと思います。節分天井のパターンに期待したいと思います。
気がかりなのは日銀の利上げです。各種指標を尊重するなら、利上げは如何見てもありえませんが、日銀的には1月に利上げを逃がすと政治日程的に当面動きづらいと言う観点から、マーケットが堅調なら意外と強行するかもしれません。そうなると、今回の上昇基調は一旦ストップすることも考慮しておきます。(マーケットが利上げを織り込んでいるとは、私には思えません..。)

手持ち株は、全体に上がったので基本的に言うことありません。木曜日に仕掛けてマイ転してしまったシステムトレード用銘柄の1306は持ち越しされており、再度プラスに転じまています。

前日、堅調な決算を出したマルカキカイは普通に騰げましたが、全体が好調な中では特出した騰げとはなりませんでした。今後、水準訂正の流れになるのか、今ひとつ読めません。

前日ストップ高した2銘柄の内、ウィーヴは2連続S高を達成。でも、あと4回くらいお願いしないと買値に戻りません。(汗)  月曜日以降、25日線で押し戻される可能性が高いですが、財務は良いのでこれは気長に持ちます。
一方、バルスは予想通り今日はマイナス。只、私の予想よりは意外と強かった感じ。もう少し落ちるなら、買い増ししても良いかもと思わせます。

その他、応用地質・セガミメディクス・中電工の3銘柄は今日も好調。書きそびれましたが、前日には昭文社も打診買いしています。こちらは今日は小動きのまま。昭文社を入れると好財務の地味系低PBR銘柄は4種に増えました。

あと、今日は加ト吉を25日線で待っていたのですが、寄付きから上昇してしまいました。どうやら縁が無さそうです。

共英製鉄は鉄鋼の戻りに乗れずに下落。2700円付近で値固めしてくれると安心なのですが、微妙な感じです。割安感を信じきれるか、精神力の強さが求められそう..。

2007年01月14日

海外の調整も一段落

今日のNYは米ドル高を受けて好調な出だし。エマージング株の急落にも完全に歯止めが掛かりました。ユーロ株だけは、ユーロが対米ドルで下げている関連で弱いですが、あとはコモディティまで含めて全てが騰がってます。

今後のスタンスとしては目先の調整は終わったと見て、エマージング株を買い戻して行きます。只、グーグル等の米国株に逃げて成功した分は当面ホールドするので、調整前と同じポジションまではエマージング株を買い戻すことは出来ない状況です。南アフリカは取り合えず買戻しを断念。ASEANと南米は比率を若干落とすことになります。

あと、中国は今回FXIを全て売ってしまったので、この機会に香港市場で2823.hk(A50 China Tracker)を買い付けて、銘柄の変更をする予定。オリンピックまでは人民元も対米ドルで騰がり続けると予想することと、IPOがまだ続くことから、バブルも覚悟でA株で勝負してみたいと思います。

2007年01月16日

利上げ織り込んだ?

東京市場は今日も全面高の商状となり続伸。一応、節分までは↑と言う予想通りの展開ではあるが、ちょっと急すぎる気もします。今朝は、今回から発表時間に変更があった機械受注の発表があり、これが無難な数字だったことと、なにより週末の海外市場に復活の気配が出たことが大きかったように思います。
しかし、今日の全面高で当落レシオは再び120弱まで上昇。まだ乖離率などの指標を併せ見て、セーフですが、徐々に過熱感が再び台頭してきそうな予感です。

ところで、各種指標の数字が良いと、日銀による今月中の強行利上げの可能性に拍車が掛かることになる訳ですが、それも無視するように株価が上がるところをみると、「既に利上げは織り込んだ」と言う論調が出てくることも頷けます。只、個人的には「如何あがいても利上げは出来ない」とマーケットが高をくくって、株価を押し上げている気もしたりして..?

尤も、みずほ銀行を始めとして金融株が騰げているのは利上げを想定しての動きでしょうし、やはり利上げは織り込み済みなんでしょうか。それならそれで、1615でも買ってみましょうかと思ったり。改めてチャートを見ると、これが妙に良い形。13週線が上向き転換気配でGCも近そう。

今日の持ち株の動きとしては、日々の不安材料の共英製鋼が今日は反発。このまま2700を固めて安心させて欲しいです。森ヒルズの方は、どうやら落ち着いてきた様で、110万円近辺で値固めしてくれそう。

地味系低PBR銘柄の4種は、今日はまちまちの動き。応用地質と昭文社が小動きの一方で、中電工とセガミメディクスは大きく騰がりました。只、セガミはちょっと急ぎ過ぎてる感じもします。一旦、利確すべきなのかもしれないのですが、株価的には各種抵抗線を総じてブレイクした状態にあるので、売るのもちょっと躊躇われます。

先週手放した「きもと」が再び騰勢を示して来ました。今日は窓を開けて上昇してますので、この窓を埋める様であれば、待ち伏せして買ってみたいと思います。

2007年01月17日

新興底入れしたかも

今日の日経は小反落。すこし過熱感が出掛かった所でしたので、これくらいのもみ合いは理想的な感じです。騰落レシオ25も113.99と、若干下がってます。あと数日、これ位で揉んでくれると上昇基調が長続きして良いのですが。

今日の主役は新興系。日経に逆行して、1%ちょっとの上昇となりました。明日17日で、忌まわしきライブドアショックの日から丁度1年経過します。新興株は信用不安が露呈され低迷を続けた1年でしたが、週足チャートを見ると、先週から13週線が上向きに転換しています。もしかすると大底を打ったかもしれません。

保有株式を見ても今日はジャスダック銘柄が好調でした。セガミメディクスは絶好調を維持して続伸中。そろそろ利喰いたくなってきます。あとは、UEXが25日線にタッチする手前で反発しました。只、良いものばかりでは無く、復調兆しのあったADMは逆に25日線に押し戻されてしまっています。後は、ジャストシステムにまた一吹き欲しい所ですが、株式転換がらみで色々動きも出てるようで、過度の期待は出来ない感じ。

とは言え、ジャスダックの反転基調に乗るのであれば、Jストック指定銘柄から、割安感の出てきた銘柄を探して、仕掛けてみるのは面白そうです。

今日の共英製鋼は再び反落。どうにもボラリティが大きすぎて、精神的に良くない銘柄です。只、PER7.7倍は鉄鋼銘柄中の最低ですので、我慢してホールドするよりありません。東京製鐵なみのPERまで買われるとすれば、まだ30%の上値余地があることがある筈です。

最後にKIMOTOは、買い戻せないまま上に行ってしまいました。もう1度、降りてきて欲しいの所です。

祝日明けて

昨日のNYは祝日のため休場。お休みの間、アジアを始めとする新興国株は反発をしていたことから、今日のNYの動きは気になる所でした。今のところ、米国株は小動で、新興国株も大きく売り崩される気配は無いようです。心配していたインドネシア(IF)とタイ(TTF)も今日は戻り歩調です。

トレーディングとしては、新興国から逃げて苦し紛れにADRで買ったみずほ銀行(MFG)を処分して、立ち直ってきた南アフリカ(EZA)に振り向けました。みずほ銀行は日銀の利上げ期待で高騰が続いていましたが、明日・明後日には利上げの結論もでますので、利上げがどちらに転んでも、一旦は売られると予想します。

問題が一つあるのは、中国株が買い戻せていないこと。FXIを全て処分して、香港市場で 2823.hk(A50 China Tracker)を購入の予定ですが、一昨日、0.1HKD差で約定できなかった所から、あれよあれよと高騰してしまい(買い逃した所から一気に6%強もあがっちゃいました)、チャンスを完全に逸した格好になってます。逆指値もなければ、成行注文も無いと言うのは、便利なネット証券に慣れた身としては、なかなかビットするのが難しいです。HSBC香港さん、もうすこし注文方法を柔軟にしてください..。

今もFXIは続伸中。明日も中国銘柄は高そうです。(また買えないっぽいです。)

2007年01月18日

17000台を固める

今日の東証は午前こそ軟調だったものの、25日線にタッチしてから反転し、結局、陽線で引けました。過熱感を冷ますと同時に、17000台を固める感じの動きでかなり好ましい状況です。

市場は2転3転する利上げ報道に混乱している様でもありますが、混乱しているのは実は報道だけなのかもしれません。私的には、マーケットは完全には利上げを織り込んではいないと思うのです。利上げを延期すると不透明感が長引くことで市場にマイナス要因と言う意見もあるようですが、利上げは飽くまでも利上げでしょう。株価にはマイナスだと思います。明日、利上げ無しが決まれば、当面の利上げは無しとも読めるので、不透明感が募るのでは無く、株式により強気になれると思います。

利上げといえば、今日もREIT指数が急騰しています。利上げ予測の後退がREIT市場を更に押し上げてくれそうです。(この所、ポートフォリォ上の分散で当しているREITの成績が、他の資産より飛びぬけて好成績となってます。)

新興市場の方は今日も指数上は好調です。只、私が保有するジャスダック銘柄については今日はイマイチ。暴騰を続けてきたセガミメディクスも今日はダメ。昨日の大陽線を今日でキャンセルしてしまいました。只、底値は硬そうなので、地合いが変わらない限りホールドします。同様に、昨日上げたUEXも今日は軟調です。

一方で、昨日愚痴を書いたジャストシステムが今日は好調。単なる循環物色なのか、何か材料があったのか、高騰の理由が良く分かりません。

判らない値動きと言えば、ウィーヴ。3連続S高したと思えば、昨日は急落。そして今日はS高。ボラリティ高すぎます。取り合えず、PBRが1倍を割れている間は放置します。赤字ですが割安は間違いないので、どこかが買収でも仕掛けてくれないでしょうかね。

共英製鋼は日経同様に下値を探った後に切り替えして、長い下ひげを作りました。2605円が底値として固まった格好です。それならそれで、多少暴れても安心してホールドできます。

小動き

今日のNYは、市場予測より強い物価指数が出たことから、インフレ懸念が出て軟調な出だし。只、全体に戻り歩調で、ダウはプラス圏に戻ってます。

インフレ懸念から、改めて今度は利上げ警戒モードになるのかが、心配な所です。インフレ懸念となると金が買い戻されるのかと注視していたところ、やはり上昇に転じています。

今日の振興国株はアジアを中心に弱かったので、NYもどうなるかと思いましたが、ダウ同様に戻ってきています。

2日間買いそびれた2823.hkですが、今日は強い意志を持って入札を入れておき、約定しました。しかし、やっと約定できたと思ったら、こんどは一気に急落。簡単に含み益は持たせてもらえません...。

2007年01月19日

利上げ見送り

結局と言うか、案の定と言うか、日銀は利上げを見送りました。政府からの強烈な攻勢があったとは言え、如何見ても利上げを正当化できるだけの状況ではありませんでした。マスコミは政府の介入を問題にするのでしょうが、今回は政府の発言の方に理が有ったと思います。(只、色んな人が良く判らない発言をするのは問題ですが..。特に財務大臣がなんなんだか..。)

なんだかんだ言ってもマーケットは利上げ無しを歓迎して騰げました。そんなもんです。利上げ無しが原因で下がるなんてありえんでしょう。

さて、今日もマーケットの流れは新興に傾いています。恒例の新興祭りが半月後れで始まった格好です。尤も、私の投資スタンス的には乗り難い銘柄が多いので、簡単にこの流れを自分のものにするのは難しかったりします。そこで今日、打診買いしたのが藍澤証券。PBRが1倍割れの証券会社でJUSDAQ銘柄。しかも、証券業界は11月から株価は立ち直っていますので、もうすぐピークを迎える3/4半期決算ではサプライズがあるかもしれない。あと、ベトナムファンドなどで人気を集めてるのも好材料です。

一昨日愚痴ったジャストシステムは今日も材料が出て続伸。新興祭りに乗って、1500円をまずは目指して欲しいです。

一方、悪いところではセガミメディクスが急進の反動で続落。こうなると、一旦利益確定するか悩みます。取り合えず逆指値で逃げ道を確保して置きます。

新興国株は下げてません

物価がまた地割と上げてインフレ懸念が再び台頭。そんな所で、米国株はいまいち冴えませんが、中国を除いて新興国株の動きは悪くない様です。これには、日銀が利上げを見送り、過剰流動性が維持されたことも、無関係ではないでしょう。

今日で、先日の暴落時に売り損ねて抱えてしまったタイ(TTF)も今日でプラス圏に戻りました。あとはインドネシア(IF)の戻りを待ちと、高値掴みしてしまった2823.hkの反発待ちです。(2823.hk、今日も下げてます。)

決算の流れもあってかナスダック銘柄が弱く、グーグルの勢いも無くなって来ました。決算まで持ち越すのも博打な銘柄なので、ポジションを少し落としたいと思います。その代わりに、先の調整基調の中でも比較的値を崩さなかったASEAN&環太平洋辺りの銘柄(EPPとか)のポジションを上げようと思います。

あとは、円安が更に加速して、円のまま海外で遊んでいる資金をどうにかしたく、再度ADRで日本株を買い付けることにしました。先日、みずほ銀行(MFG)を利食ってしまったので、今度は三菱UFJ(MTU)を円高になるまで持ってみようと思います。株式分割を宣言しているので、円高を半年待つ気持ちで居れば、為替差益とキャピタルゲインの両方が取れるような気がします。

2007年01月20日

小型・振興祭りは続く

週末に掛かり如何かとも思いましたが、小型・振興祭りはまだ終わらない様です。東証に逆行して、ジャスダックインデックスは+1.22%の上昇となりました。只、残念ながら私の保有株については、全体が騰がる中で流れに乗れていませんでした。振興市場の中でも循環物色が続いているのかもしれません。また、利上げ見送りの影響で、今日も振興不動産系が強かった感じがします。(私は、不動産株にはノーポジなので、不動産祭りには参加ません..。)

東証に目を向けると、今日は反落しくれたおかげで、より息の長そうなチャートになって来ています。これなら、利上げも無かったことですし、あと2週間は上昇相場が期待できそうです。日経が17500円を超えてくるのは確実だと思います。問題は、TOPIXが1780円近辺の強固な壁を今度こそ超えられるのか否か?あと+4%程度の上昇でこのラインに到達しますが、なんとなく今回も跳ね返されそうな予感がします。
かりにここから4%がピークとすると、日経は丁度18000円ですし、ここらが降りるか行くかの山場となりそうです。(丁度、節分頃になりそうだし、やっぱ、一先ず利益確定ですかね。

保有株と動きは総じてイマイチでしたが、共英製鋼が完全に戻り歩調となりました。これで気に病む保有銘柄が1つ減りました。

あとは、購入以来、動きの無かった昭文社が上昇。これで、週足の良形を維持しました。また、東京カソードも2連騰で、やっと動機付いたかもしれません。業績予想を信じるなら間違いなく割安水準まで売り込まれていますので、騰がりだしたら早そうです。問題はこの会社、業績予想をクルクル修正すること。orz  今回も3Q決算を持ち越すか否かが勝負になります。

週末の手仕舞い売りを期待して、藍澤証券を空いた窓の所で待っていましたが、落ちてくることはありませんでした。

原油が反発

ニューヨークは今日も方向性の見えない動き。特にハイテク企業は、インテル決算が悪ければ売られ、逆にIBMの決算良くても利益確定で売られ、と上値が重たい状況が続いてます。やはり3Qの決算への反応は素直にならない様です。

エマージング株は比較的堅調で、乱高下した中国株が持ち直し基調になったのが嬉しい所です。(買い付け直後に下落した2823.hkもほぼ買値に戻りました。)
その他、南米もASEANも良い感じです。日本の利上げ無しが好感されて来ているのかもしれません。

さて、今日動いたのが原油。前日の急降下の後に急反発しました。なんとなく、この50ドルが当面の底のような気もするのですが、如何でしょう?これより下値を探るなら、42~43ドル付近まで落ちるのでしょうけど、果たしてそこまで行くかどうか。で、USOを少し買い戻しました。この先、もし40ドル近辺まで下る様なら、そこでもう一度買い戻しして行こうと思います。

また、原油が当面の底を打ったと仮定すれば、鉱業株をプレイしてみるのも面白そうな気がして来ました。只、円安の極みで、新規の外貨建て投資が難しいことから、海外は諦めて、週明けの東京市場で何かかってみたいと思います。昭和シェルや三菱商事は既に同気づいてますので、ここは、AOCHDがテクニカル的にもバリュエーション的にも、お買い得に思えます。1800円を付けてくれると買い安いのですがちょっと無理かな。焦って飛びつかずに、下で待ってみます。

2007年01月23日

ギャップアップ

先週後半はもみあったことで、より息が長くなりそうな今回の株価上昇ですが、今日の日経は勢いが付きすぎてギャップアップしてしまいました。明日辺りから1回下げるのかもしれません。

とは言え、今日も小型株を中心に活況。大半の銘柄が上昇しています。保有株の動きも言うこと無しなんですが、唯一、ジャストシステムだけが、引け間際に急落しました。増資した株式の市場売却が始まった様です。全て転換されるまで、暫くは重たい値動きになるでしょう。でも、それが終われば...。

マルカキカイを寄り付きで損切しました。この好地合の中であまりの値動きの重さにいい加減、嫌気がさしました。手放して、動きの軽そうな銘柄に再投資します。

藍澤証券は追撃買いをする前に騰がっていってしまいました。ちょっと買い増しのタイミングが難しいかもしれません。(ジャスダック銘柄はシステム的に注文し難いのが難点です。)

あと、今日狙っていたAOCHDですが、やはり朝からギャップアップスタートで買えませんでした。窓を埋めてくれることに期待して待っていたのですが、結局落ちて来ませんでした。原油は今晩も騰がってますので、これも不成り行きを使って買わないと、結局、買いそびれる様な予感もします。

2007年01月24日

強弱まちまち

今日の日経平均はトータルで僅かに下落。昨日の米国市場の空気の悪さを勘案すれば、むしろ以外に強いと言う印象すら受けました。只、細かく見るとセクタ間で強弱があった様で、昨日まで引っ張ってきた金融(特にその他金融)が反落し、一方で、鉄鋼関連が再び活況を呈しています。基本的には昨日大きく騰がった銘柄が調整している感じです。

保有株式を見ると、共英製鋼が鉄鋼セクタの流れに乗って上昇。初値を回復しすると同時に半値戻しも達成しています。2900付近に壁がありそうですが、ここをブレイクできれば後は青天井です。

また、昨日急落したジャストシステムは、昨日の下落分を1日で戻してきました。どうやら不透明だったファイナンスが、空売りの懸念なく終わりそうな気配です。悪材料出尽くしとなれば、3Q発表に向けて大きく化ける可能性もあります。何せ、ジェットコースター銘柄ですからここは。(数日後にはIBMが大株主として登場したりしませんかね。)

一方で、好調だったSBI、武富士と言ったその他金融関連は芳しくありません。SBIはここまで反転急上昇してきましたが、この2日を見ると、そろそろ息切れかも。ここ1年間の値動きなら間違いなく落ちてゆく所ですが、今回は地合いが良いですので、案外持ち直すかもしれません。逆に、ここで落ちる様なら、今度こそ、こことは手を切ります。(切るに切れない、悪女みたいな銘柄)3Q決算の翌日が手切れのチャンスかも。

その他としては、買いのチャンスを狙っていた藍澤証券は今日も落ちて来ずに買えていません。証券セクタの3Qが出始める前に追撃買いしたいのですが..。

同様にAOCDHも買えてません。昨晩のWTIが突然急落したので、AOCHDも落ちてくることを期待したのですが、下方で待ち過ぎました。只、WTIは今日も下げるかもしれないので、ここは買いを焦る必要は無いと思ってます。

あと、姑息な優待狙いでバルスを1つ買いました。ここは配当こそイマイチですが、優待の利回りは5%なので、普段フランフランで買い物をする人なら、かなり美味しい優待です。(ついでに、株主総会に行くと色々とお土産も貰えます。まぁ、売れ残り品だと思いますが..。)
現在のバルスの株価で、下値は限られます。12月の月次報告もかなり改善してますので、個人消費改善の睨んで、この値段ならじっくり保有して良いでしょう。25日の優待確定日に向けて、再度値を上げる可能性もありそうですし、今回ははイイ押し目かもしれません。


2007年01月25日

17500円回復

日経平均が17500を回復しました。場中では、昨年最高値の17563円にあと10円の所まで迫りまってます。流石に、このラインでは警戒感が強まり戻り売られましたが、それでも17500台を保ったことは、充分に強い感じも受けます。

騰落レシオも徐々に警戒領域へと近づいて来ていますが、過熱感のピークにはもう少し先になりそうです。企業決算が一段落する2月初旬まで上昇し18000円台に乗せてくると予想します。(18000を付けたら、一先ず利食いするかも。)

今日特徴的なのは、久しぶりにTOPIXとJUSDAQ平均が似たような騰落率になったこと。振興祭りも一段落でしょうか。棒騰げして来ましたが、こんな感じでソフトランディングしてくれると嬉しい所です。

保有株としては、昨日頑張った共英製鋼が今日は一服。一方で、任天堂に再び上昇機運が出て来ています。
密かに注目しているジャストシステムはこの銘柄にしては小幅に続伸。何気にイイ感じです。3Qで大化けして欲しいです。(悪い意味で化ける可能性も..。)

悔しいのはAOCHDで、昨日まで下値で待ち続けていましたが、昨晩のWTIの急騰を受けて、窓を開けて大幅に上昇してしまいました。もう落ちてこないと判断して、引けで買いを入れています。只、騰がったとはいえ、PBRは未だに1倍そこそこですし、市況関連銘柄とは言え、PERは考えられないほど低い値。原油価格にしても、ここから更に下落してもせいぜい10%程度でしょうし、1年持てば原油は必ず戻すでしょう。なので、長期保有を前提としてのんびり構えれば、損はしない価格帯だと思います。

その他、やはり昨日まで買うに買えなかった藍澤証券を今日の寄りで仕込みました。PBR×1倍辺りまで目指して欲しいです。

あと、鳥インフルエンザの再発もあってか、中外製薬が高騰しました。一方で、明治製菓は全くの動きなし。一発逆転で不二家の買収でもしてくれないですかね。不二家を併せれば、ロッテを抜いて業界2位にランクアップします。

森ヒルズは決算を控えて今日も続伸。上場来高値の更新も視野に入ってきました。J-REITはファンダ的にはバブルだと思ってますが、長期金利とのスプレッドがある限り、地銀の買付で騰がり続けるかもしれません。また、個人の分散型投信の市場規模がREITの市場規模を上回っている可能性もあります。分散型投信の人気が上がり続ける一方で、REIT市場が拡大していない状況では、ファンダ無視の状況は続きそうです。(野村不動産のREITのIPOにも乗ってみますか?森ヒルズに続く、2匹めのドジョウが居るかもしれません。)

原油乱高下中

3Q決算発表の真っ只中のアメリカですが、日々、一進一退が続いてます。ダウだけみれば、微妙に高値更新をしていますが、その幅は昨年末とは比べるべきもありません。ナスダックはハイテク決算の弱さをモロに被ってしまっています。今晩は好調に騰がってきていますが、明日の朝にはどうなっているか、予断は許しません。

思うに、一旦下へ調整した方が、再上昇の力になるように思います。一方で、米ドルは強いので、米国株は売ってドルで保持するだけで良さそうです。個人的には、米国株は上がらなくても良いので、この価格帯でモミ続けて欲しいです。米国市場が安定していれば、その間に振興国株が順調に騰げてくれるでしょう。

保有株のトレーディングはあまり積極的にはやっていません。KBEは売却してしまい、これで米国株の保有量は更に減って、GOOGを僅かに残すのみです。米国株を売った資金は原油(USO)の買戻しに使っています。このまま反発して欲しいのですが、日々乱高下しており、予断は許しません。昨日暴騰した分を今日は吐き出してしまってます。(...とはいえ、ここから下がっても下値は限定されてると思い、買い戻してます。)

ところで、これまでコモディティ分野への投資は、金(GLD)・原油(USO)・総合(DBC)の3種のETFに分散して来ましたが、構成的にハードコモディティに寄ってしまうのが不満でした。出来れば、ソフトコモディティ単独に投資できるETFは無い物かと思っていたのですが、いつの間にか設定されてました。

  PowerShares DB Agric(DBA)

今後は、DBCからDBAに徐々にシフトして、金(GLD)・原油(USO)・食料(DBA)の3種でバランス調整しながら、コモディティへの割り当て資金を運用しようと思います。(プラチナのETFが立ち上がる様なら、これも加えます。)

最後に、新興国株は今日も概ね順調。特にASEAN諸国は調整らしい調整すらなく、堅調な右肩上がりを続けています。
高値つかみかとビビリっていた中国はA株も、あっさりと値を戻して来ました。とりわけA株は、現状でバブルとの意見が強いですが、祭りなら祭りで、参加して楽しまない手はありません。

2007年01月26日

達成感、出ちゃいました?

今日の東京市場は、前日のNYの好調を受けて、堅調なスタートを切り、ついに昨年4月の高値を更新しました。しかし、その後は見事な寄り天。達成感が出て売り優勢になってしまいました。昨日との比各では下落幅は少ないのですが、印象的にはあまり良くありません。

更に、悪いことには拍車が掛かるように、今晩のNYはフォードのショボイ決算を受けてか軟調な推移。更に、新興市場のETFもかなり下げており、調整モードが濃くなって来ています。

流石に、この先の展望予想が悩ましい感じになって来ました。今のところはまだ、節分までに18000円を目指すと言うストーリーを捨てていませんが、ここからは追加の投資はしばし控えようと思います。
基本的に、トレーディング銘柄には逆指値を設定して、一定以上の下落には強制的に手仕舞いを掛けて行くつもりです。

今日の保有株の動きはまちまちで、トータルでは微減で収まりました。しかし、ついにと言うべきか、権利取り前日日の今日、森ヒルズが最大8%近い急落をしました。これにより、仕掛けておいた逆指値設定がアクティブとなり、図らずも森ヒルズは売却されてしまいました。

REIT用資金がキャッシュ化してしまったことで、改めてJ-REITへの投資先を見つける必要がありますが、流石に割高な森ヒルズに再投資することは難しい感じです。しかも、J-REIT全体がバブル気味なので、今エントリーすること自体が慎重にならざるを得ません。

基本的にはREITはインカムゲインを狙って、ポートフォリオの安定を目指す為のものでしたから、改めて購入する銘柄は、比較的利回りの高い銘柄にしたいと思います。只、これもついにですが、ようやくアパホテルの耐震偽造が明らかになりました。(この噂、ネット上では半年前から有名でしたけど..。)耐震偽造の疑いが新たに100件以上生じる可能性があり、この白黒を待たないと、不動産系には投資が難しい状況となってしまいました。

その他のトピックスとしては、まず、中外製薬が一気に暴騰しました。鳥インフルエンザの発生と、新薬の臨床試験の情報が重なっての大幅アップとなっています。

引け後には任天堂が決算発表。予想通りの好決算ですが、通期予測は据え置いたままでした。明らかに上方修正がある感じですが、目先の株価がどちらに動くかは微妙です。

2007年01月27日

上値重いが、底も硬い

昨日の高値更新後の弱さと、昨晩のNYの(特に新興国の)大幅下落を受けて、今日はボロボロの一日になるかと思いきや、意外に底も固い感じ。毎月、この時期に投信の買い付けが入るので、今日も投信が底値を支えてくれたかもしれません。尤も、結局トレンドがハッキリしなかったことで、週明けが上に行くのか下に行くのか、悩むことになりそうです。来週も、下がったら何時でも売れるように、逆指値を厳し目に待機させておくことで対処します。

保有株を見ると案外と成績は悪くありませんでした。昨日好決算を発表しながら通期予想を据え置いた任天堂ですが、上方修正がコンセンサスにあるためか、出尽くし売りとはなりませんでした。

また、今日は鉄鋼系が復活した様です。手持ちの共英製鋼も+5%の上昇。日々の上げ下げが大きくて、精神的に良くない銘柄ですが、なんとか振り落とされてません。TOPIX買いとの見方もあるようですが、私的には単にセクタに連動したものと思ってます。

昨日GUした中外製薬はマイナス圏で推移していましたが、最終的にプラス引けしました。これは強気で行って良さそうです。

地味系では、UEXと応用地質が大きく上昇。一方、値動きの止まっている中電工は、瞬間的に逆指値に引っかかり利確されてしまいました。それなりに利は乗りましたが、当初目標の20%には届いてません。2000円台に乗れば、踏み上げ相場になると思っていましたが、売り方に押し戻された格好です。少しの間、様子を見て買い戻してもみたいですが、業績的にはイマイチな銘柄なので、再エントリーすべきか悩ましい所。

バルスは今日が権利落ち日でしたが、なぜか権利取り最終日に急落してしまい、逆に配当落ち(と言うか優待落ち)はありませんでした。(結果的には、昨日買うのが正解でした。)

昨日売らされたしまったREITの買戻しに思案中。REIT市場全体に調整の雲行きも見えないではないので、少し様子を見てみます。

2007年01月30日

方向感が見えません

今日の東京市場は寄りが安く、徐々に値を戻すも17500円レベルでは跳ね返えされました。先週から引き続いて、「上値は重いけど底も固い」と言う方向感が見えない状況が続いています。週末のNYは、特に新興国市場が下げ止まったことで、比較的良い雰囲気だったので、その割には今日の寄り付きは弱かった印象も受けます。

そろそろ、どちらに動くのか、正念場を迎えそうです。節分までグズグズしている様なら、一旦手仕舞いする方針で臨みます。

今日の保有銘柄の動きは、マーケット同様に可も無く不可も無し。中外製薬が続伸した以外は、大きく動いた銘柄はありませんでした。但し、UEXだけは問題あり。ザラ場で+100円まで付けて、結局は+2円で引け。出来高を伴った大きな上髭が出現しました。急伸もしすぎですし、落ち方も激しい。嵌め込んでおいて、売り抜けた奴がいそうです。

只、今日の最高値の1860円ですら、今期予想PERで見れば8~9倍程度ですから、どっしり構えれいればまた戻してくると思います。(この銘柄、800円台で買い付けて以来アホールドしてますが、この程度の急騰急落は珍しくも無かったりします。)3Q決算では恐らく増配が提示されるでしょう。

ついでに、応用地質にも上髭が出現しました。しかもマイナス引け。こっちも、割安は割安なのですが、需給で騰がってきた所が大きいので、下を向く様なら、一旦利確して再投資を伺った方が良いかもしれません。

利確してしまった森ヒルズの代わりに、ポートフォリォに組み込む銘柄として、ビ・ライフ投資法人を選ぶことにしました。レジデンシャル系で利回りが5%台。物件も新しいものが多く、レジデンシャルなので契約者の出入りも少ない。安定した利回りを期待して、選択しました。只、REIT市場は激しく調整モードなので、出来るだけ下で買いたい所です。25日線辺りで待ち構えてみます。

また、ビ・ライフだけで森ヒルズの穴を埋めるものつまらんので、今度IPOされる野村レジデンスに申し込む予定。(森ヒルズに続く2匹目のドジョウは果たして居るのか?居ないのか?)

2007年01月31日

振興祭りもそろそろお開き?

東京市場は今日もまた、上値が重く下値は硬い、動きの無い一日でした。アメリカ市場も勢いが無いところに、決算様子見が重なっての、この感じでしょうか。CPIが下ぶれしたことで、2月の利上げもまず無くなったことを勘案すれば、すこし上値を追っても良さそうでしたが、既に織り込み済みでしたか?

日経は日々17500が強大な壁に感じられてきましたが、むしろ気になるのは振興市場。ここまでノンストップで戻してきましたが、さすがにここらで息切れっぽいです。今日は東証に連動せず1%程度下げました。では、その分が東証に回っているかというと、そう言う感じでもなく、キャッシュポジションへの移行が始まっているのかも。

曰く言う私のスタンスも、落ちてきたら利確して、キャッシュ比率を高めるつもりな訳ですが、意外と逆指値まで落ちてこず、今日も売り買い無しとなりました。

個別銘柄では、任天堂だけが妙に強くて、あとは総じて微弱な感じ。中外製薬を始めとして、昨日上げた銘柄も今日は下がると言った感じ。昨日迷惑な急騰急落をしたUEXは、やはり退潮ムードとなってしまいました。UEXに関しては徹底アホールドで対処します。

昨日のUFJニコスの決算を受けて、武富士はどうなるものかと危惧してましたが、意外と影響は出ません。とはいえ、3Qを持ち越すのはかなりやばそうなので、早々に一旦利確したいと思います。。

今日はJR東と藍澤證券が3Qを発表しています。JR東は微妙に上方修正。特に期待があった訳でもないので、株価への影響はないでしょう。藍澤の方は、図らずもサプライズが出たら嬉しかったのですが、そんな期待は露と消えました。明日への影響は微妙です。PRB1倍割れですし、4Qの業績は好転すると思いますから。

ところで、ポートフォリオの長期保有銘柄の食品セクタとして、今のところ明治製菓を保有していますが、これをアサヒビールにスイッチすることにしました。(最終的には食品を2銘柄にして切り替えると思います。)丁度、良い感じに25日線を上抜いていたので、前日の最高値で逆指値を掛けて待ちましたが、再び下落して25日線を割ってしまいました。明日、今日の最高値を上抜ければ買ってみようと思います。

最後に、下値で待っていたビ・ライフ投資法人でしたが、今日は上に行ってしまいました。なかなか思う様には行きません..。もう少し粘ります。

2007年02月01日

怪しくなって参りました

今日の東京市場は純粋に弱い感じ。昨日までは弱いながらも底堅さも感じられたんだけど、今日は弱い一方な感じ。数日間もみあいが続いた後で、昨晩のYNの出来も上々。これなら、東京も取り合えずは↑だろうと思いきや寄りから弱い。もはや日経は上値を追うよりは、下値を探る展開に入ったと思われます。正に節分天井を意識せざるを得ない状況か。

只、直近の安値を切り下げたことはマイナス材料だけど、25日線に触れたことで、前回と同様に反発する可能性もないではない。再び、明日が正念場?今晩はFOMCの発表も控えており、この見極めの影響があったとの見方もあるけど、如何見ても、今回のFOMCで金利政策の変更は無いでしょ?

明日の戦略としては、明日も安く寄り付きそうなら、逆指値を使って反転を確認してから買いに出るのが良いかもしれない。一方で、一気にキャッシュも増えてきたので、この2月に上昇しなかった東1の有望銘柄を下で待つのも一つのの戦略。
また、引き続き保有銘柄については、相場の下落に備えて逆指値で利益確定する体制で臨みます。

一方、昨日弱かった振興市場は、今日は小動き。相場全体が一方向に傾いていないところは微妙でもある。日経が弱ければその分が振興に流れるかもしれない。

尤も、今日資金が流れたとすれば、それはREIT市場。高値警戒と相次ぐ増資発表もあって、市場全体が調整基調だったけど、今日は増資銘柄を除いて、ほぼ全体が騰がってます。
そんなこんなで、下で待っていたビ・ライフにも上に行かれちゃいました..。最近のREITの勢いをみると、ここは踏ん切って買い向かわないと、買い遅れ涙目の展開になりそう。難しい局面となりました。

保有株式をみると、今日は騰がったのと下がったのが極端な結果に。トータルでは微かに上昇。健闘した筆頭は任天堂。ここ数日の軟地合いの中で、コンスタントに値を騰げている優等生。昨日大きく下げたUEXは反転上昇で値を戻しました。勝負は明日の3Q発表へ。原油の大幅反発を受けて、AOCHDも上昇。

いい意味でフェイント食ったのがバルス。朝からのストップ高で何じゃらほいと思ったら上方修正が出てました..。情報の精査が出来ない中で判断に迷いましたが、全て利益確定することに決断。地合いも弱いし..。(でも、売っちゃったから、明日も騰げそう..。)

一方でダメダメだったのが共英製鋼。昨日の大手鉄鋼の3Q内容が嫌気された影響?ここはまだまだ割安だし、M&Aの目玉だと思うので、この水準では手放したくないですが、設定した利益確定ラインが近づいてます。中外製薬も数日来の騰げ分を吐き出す勢いで急降下中。売り方も必死みたい。
また、低PBRのバリュー銘柄群も今日は壊滅。こちらも、利益確定ラインが背後に迫る展開に。先日利確した中電工ですが、今日底を抜けた感じ。確実に一旦下値を探る展開となりました。戻ってくるようなら、改めて参加を考えます。

昨日の時点で3Qを持ち越さないと決めていたSBIと武富士は前場の寄りと引けで処分。思えばSBIは、ずいぶんと長いこと持ちましたが、結局かなり遣られました..。VCは投資組合関連の決算ルールが変わったこともあり、決算短信の評価が難しいのですが、営業利益の大幅減に対して、経常利益でプラスになるのは、やはり違和感ありありです。

武富士の方は、どうやら利確に成功したっぽい。引け後の3Qでは、特損の計上額を大幅にアップした純益減が発表されてます。明日はS安含みの展開?大きく下がったらまた参加の方向で。

昨日3Qを持ち越したJR東と藍澤はどちらも決算は折込済みだった感じ。JR東は朝方は騰がりましたが、日経に連動したのか結局マイ転。藍澤は小動きのスタートでしたが最終的に上昇。證券セクターは先行き改善と言うコンセンサスが出来た様です。(問題は日興問題の余波?)

最後に、逆指値で買い待ちしていたアサヒビールは今日も下落。どうやら下値を探る展開に入ったっぽい。明日からはぐっと下で待ってみます。

2007年02月02日

正念場で反発

昨日も書いた様に、東京市場は今日が本当の剣が峰。今日、再び25日線を割り込んで落ちて行く様であれば、日経が17000~16500を試しに行く展開だったけど、見事に反発して17500円を回復。昨晩のNYがFOMCを受けて持ち直してくれたことも、アシストになったと思います。

昨日下げた銘柄が、今日は全般に持ち直している様で、食品関連は下で待っていましたが、総じて上へ逃げられてしまいました。同様に、鉄関係も今日は堅調。反対に、昨日まで相場を支えてくれていた任天堂は、今日は調整。

今日の保有銘柄は総じて堅調だったけど、特にやってくれたのがUEX。前場の終わりに超絶上方修正&超絶増配を発表しました。いつもは引け後の発表だったと思うのですが、今日は何故か場中で発表に気づけず。何んか午後は値段が動いてないなと思って、最終約定時間を見ると前場の引けで止まってます。あれ?S高してるじゃん、と思って見たら、3Q出てました。今日の引け値でもPER=6倍程度で、配当利回りが3%弱あります。連続S高もありえないでは無い状況。利回りから見て、3ヶ月後には3000円を超えてくると思うので、明日寄り付くなら買いを入れる手もありだと思う。(でも、ポートフォリォのバランス的に無理。)

一方、今日はまた悪い癖が出て投機に走っちゃいました。結構キャッシュが貯まってきてたってのもあって、今日3Qを発表するデンソーの安いところで指値。基本的に好業績の筈だし、2Qの発表時に上昇して以来、日柄調整を続けてるので下値の心配も薄い。なにより、25日線にタッチする状況だから、「3Qの上方修正で再び上昇」と言う青写真を描いてました。..で実際、指値が的中して下げた所の前場の最安値で買付できて、前場だけで+2%の成績。やるじゃん俺、と思ってた所に3Qが発表され、サプライズも上方修正もなし。orz

そもそも過熱感があった訳じゃないので、下げる理由も無い筈だったんだけど、失望売りなのか午後から下落。結局-1%で損切。ダメじゃん俺..。

ここは、投機はやはり諸刃の剣って反省すべきところなんだけど、動き出したトレードの勢いは止まらず、損切った資金で日本冶金工業を即買い付け。
これは、UEXの超絶決算を見て、ステンレス連想から浮かんだ銘柄。時間が無かったので、上昇トレンドで、今期予想PERが低いこととを確認し、その時点でマイナスで推移してたことから、成り行き買い決定!ファンダの分析はこれからやるけど、予想経常利益と純利益の差が前年度より少ないのが気になるところ。決算は来週。はたして天使が出るか悪魔が出るか..?

その他、目立ったのはJR東。昨日は、上方修正にも関わらず、地合いで下げたのに、今日は一転して大幅上昇。なんなんでしょ?同様に、中外製薬も戻してます。

日経は、今日頑張ったことで再び18000円を目指す展開と考えられます。その為には、もう一度、振興に流れた資金が東1に戻らなければなりません。余剰資金はNK225銘柄にシフトしたい所ですが、上手いスイッチが思いつきません。

最後にREITですが、もはや目を瞑って買うしか無さそうです。

2007年02月03日

強弱入り混じり

昨日頑張ったことで再び上への挑戦権を得た格好となった東京市場。昨晩のNYからも無難なアシストを受けて、新高値にチャレンジ。結果、日経が17600円を付けたものの、徐々に失速。まぁ、週末で高値圏と言うことであれば、手仕舞いが出るのも致し方の無いところでしょうか。また、来週頑張ろう!と言った内容だと理解してます。

尚、予想通り今日は東証が強くて新興市場は今一つの展開。日経が上値を追うためには必要な流れでしょう。またその為には主力銘柄に資金が一旦はシフトする必要もあります。

実際、今日の個別銘柄を眺めると、強い銘柄と弱い銘柄の差が際立っった感じがします。特に、一旦は決算で出尽くし売りとなった、基本的に優良な銘柄が見直しされている様に思います。逆に、高値を追っていた銘柄には利益確定が出ています。

保有銘柄では、JR東日本が急進しました。利上げ後退観測を受けて電鉄株全体の上昇を受けてのものですが、チャート的には調整充分で、持合が上離れた形となってきました。美しい!90万円台は目前で、昨年高値を伺う動きになりそう。

一方、ダメだったのが東芝と任天堂。長期保有している銘柄の中で明暗が分かれました。任天堂は普通に調整していると思われますが、東芝は下方修正が出ているので、当面下げることになりそうです。(恐らく、為替も当面は円高基調になるでしょうし。)

UEXは連続S高。やはり寄りませんでした。目先のターゲットプライスは3200円に置きたいと思います。但し、ステンレスの需要は未だ後退していませんので、4000円を目指す展開になってもなんら不思議はありません。配当を取って、期末決算直前まで粘る方が良さそうです。

短期的に仕掛けてる銘柄では、セガミメディクスが久々の急進。3Qを目の前にした思惑で動いているんでしょう。

また、昨日発作的に仕込んでしまった冶金工業も急上昇。早速、UEXの業績を見た連想買いが出たかも。..で、これに気を良くして、今度は金商を衝動買いしちゃいました。非鉄金属系商社の連想です。実際非鉄は、銅市況こそ落ち着きましたが、ニッケルも錫も高騰をしたまま高値圏を推移しています。3Q決算の予定日を過ぎているのが気がかりですが、基本的にファンダは割安っぽいので(まだ調べてない..orz)、まぁ余程の決算が出ない限り傷を負うことも無いでしょう。

あと、先日利確した武富士が昨日急落したので、再エントリーを図るべく下方に指値を幾つか置いて待ったのですが、結局、一番高く指した1枚だけが買えただけで、一気に上に逃げられてしまいました..。この半端な1枚、どうしましょ?地道に下値を拾って集めるしかなさそう。

最後にREITは、寄り付きで目をつぶってビ・ライフを買いました。そして、やはり買うと下がる..。こんなもんです。orz

PS.
金商についてあらためて調査してみましたが、買残ちょっと多すぎですね..。決算がやばいと値崩れの危険性があるかも。安全に行くなら決算前に処分ですが、3Qの日にちが分からない..。orz

2007年02月06日

売り崩されました?

先週の終わりに「また、来週頑張ろう!と言った内容だと理解してます」って書いたにも関わらず、今日の東京市場は全く頑張らずに白旗を揚げてしまいました。誰に白旗を揚げたのかは不明ですが、海外のヘッジファンド筋が先物に売りを仕掛けたとか仕掛けないとか..?上値が重たい日が続き、裁定残が意識され、ついでに節分天井の格言が頭を過ぎる中、一度大きく売られてしまうと、雪崩を打ってしまいました。

それでもまだ、今回も25日線がサポートラインとして機能してくれています。今度もまた、25日線で反発するのか、流石に今度はダメなのか、再び明日が勝負日となりそうです。

しかし、どっちに転んでも、大人同士の殴り合いが繰り広げられそうな雲行きなので、か弱き個人投資家としてはポジションを落として嵐が去るのをじっと待つのが今は正解なのかもしれません。明日の作戦としては、下がる銘柄は逆指値で確実に処分するシフトを引きつつ、決算でそこそこな結果を出した割安銘柄には指値を入れてみたいと思います。

あと、これまた投機ですが、明日3Qを出すジャストシステムを買い増ししてみようかとも考えてます。MSCBも相当数が転換され、これからはxfyの成果を刈り取る時期に入ると思っています。ジャストの中計通りにことが進めば、倍々ゲームで3年後には株価×8倍になる計画です。(マジっすか。)

さて、今日の保有銘柄の方は、市場が暴風雨の中で意外にもトータルがプラスでした。と言っても頑張ったのはUEXとビ・ライフとセガミメディクスの3銘柄だけ..。この3つの逆行高で、他の負け分をカバーしてくれました。

先週、買ったとたんに下がるもんで、思わず毒づいてしまったビ・ライフでしたが、今日は脅威の爆騰。もはや、今のJ-REITは何も考えずに、持つことが重要っぽいです。明日から日経が調整色を強めるようだと、資金は更にREITに流れるかもしれません。(いきなり含み益が出たので、買い増ししちゃおうかしらん♪)

UEXは今日は朝方に一旦寄って、弱気筋を振り落とした後で、結局3日連続のS高。只、地合いが悪いので、一旦は利確するべきか、微妙な立ち回りを考える必要がありそうな情勢です。3200円が一つの峠でしょうか。

セガミメディクスは本日3Q発表だと思っていたら、先週末にもう出てました。^^; 見ると、前年度の業績を超えてきており、3Q時点の純利益が、前年の通期利益を既に越えています。もともとこの会社、業績進捗が会社発表に対して大きく劣っていたことから、ここまで売り込まれた経緯がありましたから、ここへ来て会社の予測を超えたことは、水準訂正の動きへとつながること間違いなしです。今日の時点で、会社予想PER=13.8倍、PER=0.81倍は正に大売出しです。目先、PBR=1倍の2800円を目指す展開を予想します。
更に買い煽ると、12~3月は薬局の売り上げが上がるシーズンですし、今年は花粉が早いと言う話もあって、通期予想の上方修正は確実でしょう(現時点でも、純益の進捗率は約87%)。あとは、セイジョーとの合併でもあれば、大化け必至です。3Qでは通期の上方修正を出さなかったことで、注目を集めなかった分だけ、じっくりと株価の上昇が狙えそうです。今、最も買い安心感のある銘柄になりました。


..と、浮かれていられるのはココまで。他の銘柄は概ねダメダメ。東芝・任天堂・JR東の長期保有銘柄は壊滅的な状況。武富士と昭文社は逆指値に引っかかって処分されました。その他、逆指値ギリギリで止まった銘柄も目白押しです。

予定外だったのが、冶金工。何故か、寄り付きで売られてしまってたので、「何じゃらほい?」と思ったら、逆指値の入力を間違えてました。(また、やったか..。orz)

あと3Q発表日が不明の金商。ウェブサイトの質問欄から質問しようとしたところ、繋がりません。(cgiへのアドレスが間違ってるっぽい。)大丈夫かココのIR?

2007年02月07日

ひとまず反発

今日の東京市場はまたもや25日線の攻防。結局、昨日の下げが大きかったこともあってか、今回も25日線で反発して行きました。一応、下ヒゲを付けての陽線ですので、形的には良いのですが、勢い的には弱い感じも否めません。明日もまた、微妙な値動きとなりそうです。私的には調整に入る前に、一度は終値で17563円を超えて欲しいのですが如何でしょう..?

今日の保有銘柄の動きは概ね良好。只、個々の値動きには結構激しいものもありました。その代表がUEX。S高3連発で値幅制限を2倍にして望んだ今日でしたが、案の定、今日は売りが先行しました。やはり3000円台は一つの壁になりそうです。一時は100円以上下げたものの、結局は高値引けの3000円。出来高を伴ってのこの動きを見る限り、まだ上値は余裕ありそうです。3200円で半分利確するつもりでしたが、ちと迷ってきました。(尻尾をくれてやれない病気ですね..。わかっちゃりるけど治らない。)

騰がってきたセガミメディクスでしたが、今日は一服。上方修正が無かったことで、利益確定売りも出るのでしょう。しかしながら、ここはじっくりホールド。

悔しかったは昨日誤って売却した冶金工。今日の決算で上方修正が発表されました。まぁ、買い戻すチャンスはあった訳で、それが出来なかった所が、私の実力と言う事でしょう。一方、同じ狙いで仕込んだ金商も、今日は大幅アップしています。3Qの日程が不明なままですが、こうなりゃ持ち続けるしかなさそうです。(^_^;)

昨日少し触れたジャストシステムを寄りで買い増ししましたが、午後に入って急騰!こりゃ3Qの好決算が漏れてるんでない?..とホクソ笑みつつ、3Qを待つも。赤字拡大..。orz 
内容的には、3Qの売り上げ予定が2Qへシフトした分、2Qの業績が改善し、3Qが悪化したもの。なので、通期予想に変更は無のですが、なんやかんやで明日は派手に売られそうです..。まぁ、これくらいでへこたれてる様じゃ、ジャストのホルダーは務まりませんね。(..と強がってみる。)

もう1つ、昨日書いた、ソコソコの決算を出した割安銘柄として、フォスター電機を寄りで仕込みました。しかし、こちらも失敗。1日で3%近い下げ。只、この銘柄、ここからの下値は無いと思ってます。律儀にも下の窓を埋めに行っているみたいなので、窓の下限で待って買い増しするのが良いかも。

昨日急騰したビ・ライフは、半値戻したら買い増ししたいと思っていたのですが、結局買えずじまい。明日もまた下で待ってみます。

最後に、長期保有銘柄の明治製菓を今日処分しました。元々、ここは3Qまで持つ予定でしたので、ここらで売っといて、全体相場が下げたら、別の食品銘柄へスイッチします。

2007年02月09日

いよいよダメかも

先ずは昨日アップし損ねた、7日のトレード内容の覚書

・UEX(売り)
 目先の目標だった3200円を付けた所で2/3を利益確定。ありがとうUEX!
 残りは一応、恩株扱い。(もう一度噴けば売ります。)

・中外製薬(売り)
 直近の下値を切り下げたことで、逆指値に掛かり、利益確定。しかし、
 この引け後が通期決算発表だったとは露知らず..。orz 

・ペガサスミシン製造(買い)
 まあまあの決算を出した小型割安株を買う方針に沿って打診買い。
 
・ヤギ(買い)
 同上

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ここから2月8日の話
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今日の東京市場は日経だけみれば横這い。但し、東証1部でみると全体の2/3が値下がりしており、実感としてかなり弱い印象を受けています。明日が連休前の週末と、更に売られやすい環境であることを考えると、調整モード入りを意識せざるを得ない状況でしょう。

明日以降の戦略も今日以上に設定を厳しくして、下がる銘柄は逆指値で切って行くこととします。また、新規の買い付けは相場の反転を見るまで、休むことにします。おそらく、週明けからは再び利上げが意識される動きになるような気がしてます。日銀にとっては今月が当面のラストチャンスなので、どんなに経済指標が悪くても、2月利上げを強行する可能性は否定できないでしょう。

また、利上げがあると現在バブってるREITも直撃を受けることになるので、REITの追撃買いも利上げの有無が定まるまで見送ることにしたいと思います。


さて、私の保有銘柄も、日経と同様にトータルで横這い。但し、全体的なマイナスを任天堂1社で支えてくれたと言うのが実態です。小型が全くダメで、ここ数日とは真逆の結果に。(任天堂、よくやった!)

最近のツキの落ち方を表したのが、中外製薬。昨日、逆指値で処分された直後に決算発表があり、決算内容的には今2つのでしたが、自社株買いの発表に好感してか大幅高となりました。昨日も間違って処分してしまった冶金工がS高しており、ここまで好調だった分の揺れ戻しに見舞われてます。
只、運の話をするなら、UEXがあそこまで騰がっただけで、良しとすべきなんでしょう。今日のUEXは続落して、下値を探る展開です。四季報速報の来期利益予想が低かったことも冷や水を浴びせることになった様です。只、配当を考えれば、普通に3000円台に戻っても不思議ありません。むしろ問題は、ニッケル市況が崩落するか否かでしょう。

また今日は、藍澤證券が逆指値に掛かって利益確定。低PBR銘柄なのでまだ行けそうですが、目先マーケットが調整すると読むならば、相場の回復をまってから買い戻すのが吉と判断します。

更に、原油相場の下落を受けてAOCHDが急落。AOCHDに関しては下値は硬いとみてますので、こちらは、1年放置する気構えで臨みます。(もちろん、騰がれば売ります。)

一方で、先日利確した中電工を改めて買い戻し。直近の高値を切り上げてきたので仕込んだのですが、直後に失速。orz むちゃむちゃ売長のこの銘柄、2000円手前が売り方さんの損切ラインとふんでるんですが、さすが売り方さんもしぶといです。(-_-;)

ジャストシステムはサプライズなし赤字決算で、売り倒されることを覚悟していましたが、意外なまでに冷静な値動きを続けています。結果的に、決算直前に上昇した分を吐き出しただけで、特別な下げはありませんでした。思うに、この銘柄を保有している投資家は昨年1年のジェットコースターに耐えて来た人ですから、回転売買で平均購入価格も結構下げてきていると思われます。(私も自力下山してきました。)現在のホルダーは、この程度の悪材料では動じないと言うことであれば、当面安心して持っていられそうです。

最後に、ビ・ライフ投資法人ですが、まだ買えてません..。1日の値幅が大き過ぎです。先に述べた通り、追撃買いは利上げの有無を見届けてからとすることに決めました。


■昨日仕込んだ2銘柄について以下に補足。

「ペガサスミシン製造」
あまりに地味なので下値放置され続けていますが、PER・PBRの両面で割安な銘柄。財務内容に微妙な所はあるものの、競合メーカーが少なく、売上高経常利益比率が高く維持できることから、安定的な利益が期待できる。以前処分してから、長期監視を続けてきましたが、13週線が上向きに転じたことで、打診買いを実施。東証1部への昇格の可能性もあり。

「ヤギ」
大証2部のマイナー銘柄で、典型的なバリュー株。やはり以前保有していた銘柄で、今回の3Qでも連続上方修正が発表されたものの、ファンダメンタルは依然として超割安。また、何時からか、タワー投資顧問が大株主に登場。売りぬけが怖いが、今の割安状況なら当面は心配しと判断。むしろ、株価上昇の動機付けとして機能することに期待したい。
この会社、斜陽産業の代表である繊維会社だが、独創的な機能性下着の類を販売していることが特徴。特に保湿性のある生地が、女性の手荒れ防止手袋や、アトピー患者の為の乾燥肌防止などに応用されている。独自技術をもって発展する企業の典型。

2007年02月10日

SQ通過のち晴れ

今日の東京市場はSQの通過と朝方の機械受注データを受けて大幅に反発。予想を大きく外しました。orz

日経は再度17500円台に戻しており、直近の高値抜けを来週に試す形となりました。月曜日が休日なのが良いほうに働くのかその逆になるのか、海外マーケットの流れが重要になりそうです。この動けない間にG7が入るのも不気味といえば不気味ではあります。

私自身は、ポジションを落としに掛かったこともあり、今日の上昇には全く乗れていません。特に、今日の反発は、主力銘柄を中心としたものでしたので、私のポートフォリオへは寄与の低いものでした。また、ジャスダックがマイナス引けだったことも、主力と小型の強弱間を表していると思います。

私の今日のトータルでの成績は、またもやトントン。ここ数日、上がりも下がりもしてません。今日は昨日と反対に、任天堂が一人で足を引っ張る形となっています。

新たにポジションを落とした銘柄は、フォスター電機・金商・ハニーズです。何れも薄利or薄損での処分となりました。また、ジャストシステムの決算前に仕込んだ短期仕掛け分も、等価で処分してあります。

ハニーズは結構な期間保有していましたが、結局買値で処分。私的には、小型グロース銘柄は如何しても安いところで買っていると言う自信が持てず、荒っぽい値動がると、保有することにストレスが溜まってしまいます。やはり、低PBRな銘柄が私の好みには合うようです。

今日で大分と、キャッシュ比率が上がってきました。まだ、逆指値ギリギリを推移している銘柄がありますので、これらも下がれば売って行きます。

今の問題は、キャッシュが増えると首を擡げる「買いたい病」を如何に封じるかです。(^-^;)

PS.
AOCHDと東京カソードがそれぞれ3Qを発表しました。AOCHDは通期予想こそ据え置きましたが、進捗率で90%を超えていることから、上方修正は確実です。只、市況株の側面の方がはるかに強いですから、本決算間際で上方修正が仮にあっても、投資家の興味は来期の収益予想へ向いてしまい、株価への影響は限定される様に思います。

東京カソードは業績達成への不透明感から売られてきましたが、とりあえず今日の発表で計画線での推移が確認されましたので、株価も見直されることに期待したいです。

2007年02月18日

先週の相場状況

やはり海外出張に出てしまうと、精神的にもなかなか相場をフォローすることが出来ない状況となってしまいます。この一週間、東京市場は結構な動きのある相場でしたが、如何しても見ているだけとなってしまい、積極的な参加はすることが出来ませんでした。

そもそもの始まりは先週のG7会合で、相場の方向に影響を与えるであろう、日本円に対する利上げ要が、結果的になかったこと。これを受けて、日銀の利上げが遠のいたとの観測から、主要株への買戻しが入ったことで、日経平均を大きく押し上げる結果になったと思われます。但し、日経平均が上がる一方で、小型株の値動きはさほど芳しいものでは無かったようです。なんとなく去年中盤に見られた、「日経は上がれども自分のポートフォリオは下げ続ける」と言う嫌な思い出が蘇ります。

尤も、終値ベースで昨年の4月高値を越えたことで、長期的な上昇トレンドは維持されたと判断することが出来ますので、これ自体は大変喜ばしいことです。

しかし一方で、GDPの伸び率で強い値が出てきたことから、再度、日銀の利上げ観測が浮上します。日銀としては2月が利上げの当面のラストチャンスなので、多少理論破綻しても、件のフォワードルッキング理論と金融正常化理論で利上げする可能性は高いように思います。さらに株価の推移もこれ以上に無く良いですので、利上強行は十分ありでしょう。今度は政府も強行な反対はしないでしょう。

..と言う私の予想の元に、2月に利上げがあるとすれば、そこで一端、株価は調整に向かうと予想します。これだけ調子よく日経が上がると、ブルーチップに参加したくなる所ですが、既に騰がっている銘柄については新規投資は控え、キャッシュポジションを一定量残して調整を待ちたいと思います。調整入りの目安は18000円を付けることか、騰落レシオが120を大きく超えてくること(130台辺り)と判断したいと思います。


市場同様、保有銘柄の先週の動きには結構激しいものがありました。出張に出る都合から、多数の銘柄に下げたら売るように逆指値設定をしておいたのですが、これに多数の銘柄が掛かり、予想以上に処分されてしまいました。

まず、大きかったのが「共英製鋼」。3Qで下方修正が発表され、翌日の寄り付きが大きく値を下げました。これに、低めに設定していた逆指値が引っ掛かり、予想以上に安い値段で売られてしまいまいた。orz そもそも、3Qでよい数値が出ないことは判っていたのだから、一端逃げておいて、買い戻す手もありました。結局半分売られて、半分が残り。

次いで、「応用地質」も逆指値で利益確定されました。こちらは決算前日に株価の急落が発生して逆指値に掛かっています。その後出た決算はそこそこ良かったため、翌日に急騰。そしてその翌日に急落。なにやら激しい動きになってます。只、ここで下げてくれたことで、買い戻しのチャンスを与えてもらったと見ることも出来ます。財務的に見て、現在の株価はかなり安いと言えます。様子を見て買戻しを考えます。

もう1つ、「AOCHD」もWTIの急落を受けて株価が下げたところを、逆指値にかかり、こちらは損切。どうもWTIの上昇には連動性が弱く、WTIの下落には素直以上に反応すると言う、なかなかたちの悪い銘柄です。(様子見ですが、一応、買戻しはしない方針。)

一方で、キャッシュポジションが上がりすぎたことから、ここまで騰がっていない銘柄を中心に少しずつ打診買いを入れてます。

1つ目は「はるやま商事」。下方修正を嫌気して急落していましたが、赤字ではありませんし、PBRから見れば超割安。今週から13週線が上向くことから打診買いを実施。結果的にすぐ株価に反応があり、上昇しました。

2つ目は「雪印乳業」。既に上昇トレンドでしたが、10年チャートで見ればまだまだ安い。再建過程であることは承知の上で、長期的には過去の株価を回復する力は十分にあると予想し、長期保有銘柄として買付を計画。直近のボックス圏の上値をブレイクした所で、逆指値買いを入れておいた所、約定。結果的にボックスを上離れしてくれてます。

3つ目が「日本甜菜製糖」。ソフトコモディティ産業である一方で、バイオエタノールからみのエネルギー銘柄としても見ることが出来ます。PBRが1倍割れの一方で、今期の3Qの新緑率は高く、上方修正も見込まれます。こちらを「AOCHD」に代わって長期保有銘柄に据えます。

最後が「ヨンキュウ」。魚類の養殖業者。昨年、話題性もあり急騰したものの、決算などを嫌気して急落。しかし、現状ではPBRは0.7倍台と割安で、財務体質も良好。実質無借金で、かなりのキャッシュリッチ企業です。13週線も上向きに転じたことから打診買い実施。水産業はソフトコモディティ産業として今年の投資テーマに沿っています。最近は中国人が海水魚を食す様になっており(従来は揚子江でとれる大型の河魚のみ食べてました)、今後、水産資源の高騰は予想されます。

その他、代表的な値動きは、任天堂が再び大きく下げました。すこし、ポジションを減らそうかと考えていた所で急落してしまい、もはや手が出せませぬ...。

一方で騰がったのが、UEXとペガサスミシン。何れもマスコミが提灯を付けた様で、S高となりました。これで、UEXは再び昨年来高値を更新。「高値更新銘柄を売ってはいけない」の理論に則ると、まだ売れないことになりますが、一方では売り所を探したい気もします。ターゲットプライスは3800円に仮置きしたいと思います。

最後にREITですが、金融庁から突然の爆弾がダビンチに落ちて、REIT全体が緊急調整入り。元々、REIT全体が騰がりすぎの状況でしたので、何かのキッカケがあれば、即、急激な下落に繋がる状況でした。感じ的には、昨年5月のオリックスショック並みの調整はありそう。そもそも、2月に利上げが発表されて、不動産株とREITが下がると予想していたのですが、前倒しで調整に入っています。(直、唯一持っている個別銘柄のビライフは逆行高。ファンダメンタルに疑念の無い銘柄は総じて強さを保っている様です。)

2007年02月22日

0.25%利上げへ

空港から昼頃に帰宅できたことで、今日は後場を終始見ることが出来ました。

丁度、昼に日銀の利上げ決定の速報が流れたことで、下げる展開となりましたが、結局最後には日経平均も戻してしまいました。結果的に見れば、市場は利上げを大方織り込んでいたと言うことになるのでしょう。

ここで、私の予測を振り返ってみると。年初に予想した「2月に利上げ」は当たりました。節分までに日経が18000を付ける展開については、多少遅れたもののこれもほぼ当たり。しかし問題はここからで、「利上げを受けて3月後半まで調整する」と言う予想が如何も微妙な雲行き。NYダウの様に、じり高を続ける展開も頭を過ぎります。なにより、当落レシオが120以下で推移しているのが、過熱感が出ていない証拠でもあります。

米国市場も振興国市場も何気に底堅く、この状態から日本が急激に調整する展開はちょっと予想し難い所です。そもそも、私の下心では、利上げを受けて下がったところで「三井不動産」を買うつもりでしたが、すでに今日の時点で反発してしまいました。見事な材料で尽くしってやつですね。誰もが、買うタイミングを計っていたのかもしれません。3月は地価公示もありますし。明日の寄りで買うかどうかですが、迷います。でも、ここで上へ逃げられるとビ・ライフの様に2度と買えなくなりますし、予定通り明日の寄り付きで買うことになると思います。

今日の保有株の動きは、なかなか堅調。相変わらず、「任天堂」くんは軟調を続けてますが、それ以外には検討してくれた銘柄が多くありました。特に頑張ったのが「共英製鋼」と「ペガサスミシン製造」。

今日は同じ電炉の「東京製鐵」も大きく騰がっており、これに連動して「共英製鋼」も騰がりました。今日で上場来高値を更新し、あとは青天井です。先日の決算後の急落で1/2が自動処分されてしまったので、のこり半分は大事に持っているつもりです。

「ペガサスミシン製造」は昨日引け後の1部昇格発表を受けて続伸。元々が割安な銘柄だけに、上値はかなりあるはずですが、急騰を続けていて乖離率が広がっていることが心配です。ファンダメンタル的には1500を付けても不思議のない銘柄だと思っていますが、ここはPERだけ見て1200円辺りが、当面の節になるかもしれません。
只、エフテックみたいに一気に行ってしまうケースもあるので、不用意に売るのも難しい所でもあります。上で待つのではなく、下がったら逆指値で少しずつ売るのが正解でしょうか。トピックス買いは2ヶ月先になった筈なので、この影響がどの程度でるかも微妙な所。

「UEX」はもみ合いながらも、今日は上に行きました。目標は3800円に置くことにします。

最後にREITは、利上げで材料で尽くしモードとなり、騰がりました。中でも「ビ・ライフ」は好調な値動き。もう、よく分からんですが、黙ってホールドします。

2007年02月23日

「悪材料の出尽くし」と「円安の継続」

今日の東京市場は、日経平均が200円近いアップで18000円を大きく超えてしまいました。結果的に昨日の利上げ決定が当面の材料で尽くしと判断された様です。(まぁ私自身、利上げされたら買いに回ろうと思ってた訳ですし..。)

更に追い討ちを掛けたのが為替相場。当面の利上げが遠のいた事と、0.5%ならば今のキャリートレードへ影響を与えるレベルではないことから、円売りが進み、再び121円台に戻してしまいました。これは私的にも想定外の困った状況。2月に円高に振れたところで、円預貯金を海外資産にシフトする計画でしたから、これが予定通り進まなくなりました。もはや、次の円高基調が何時来るのか不明ですし、もはやこのレートでも資産シフトに踏み切るよりなさそうです。(米ドルの利下げがあれば理想ですが、当面の利下げはなさそうです。ユーロに至っては、まだ利上げが続くでしょうし..。)

何れにしても、円安基調継続となると、先日アップした今年の作戦も、早々に見直しを入れなければならなくなりそうです。最終的に円が1%まで利上げしても、円安基調には変わりないのかもしれません。(もはや、円が高くなることはないとか..?)

また、円安が今以上に進行すると予想されると、外人投資家の日本市場からの撤退が心配されたりもするわけですが、今日のところは円安基調が好感され、軟調だった輸出企業の株が買い戻されました。悪材料で尽くし&円安基調の確認のダブル効果で、今日の高騰となりました。こうなると、もう1段高の可能性も否定できない情勢です。

只、気になるのは小型株が弱かったこと。展開的に昨年夏から秋に掛けての大型ブルーチップ銘柄だけが上がって小型株は置いてゆかれる可能性があります。またもあの、買い仕掛け難い相場が始まるのかもしれません。米国ではダウが淡々と上昇していますし、あれと同じ動きになるのかもしれません。ならば、昨年の反省を生かして、小型を処分して、完全と国際優良株を買ってゆくのが正解かも..。

そういう訳で、今日の保有株は指数の上昇に比して冴えたものではありませんでした。全体的にはトントンで、ビ・ライフだけが突出して騰げてくれたおかけで、トータルでは日経平均並みの上昇を確保しました。

今日のトレード内容としては、予定通り、任天堂の1/3を処分して、三井不動産に乗り換えました。(しかし、その任天堂が爆上げ..。orz)

あとは、これも利上げ後に購入する予定通り、空位だった製薬セクターとして、塩野義製薬を仕込んでいます。(エーザイと迷いました。)

小型株では、はるやま商事が朝方騰がり、上値をブレイクしてきたのでリベンジ買いしましたが、その後、落下。なんか相性悪いっぽい。(前は良かったんですけどね..。)
同様に、コジマも上値をブレイクしたので買い増ししましたが、こちらも午後に落下。全体的に小型が冴えないのを反映した動きです。

逆に良かったのはペガサスミシン。午前の重さを見て利益確定の衝動にかられましたが、最後に上に振れました。今日下げなかったので、まだ暫くは上を狙えそうです。
UEXは3760円を付けた後に降下。3790円で指していたのですが、惜しくも届きませんでした。嫌らしい上髭が付いちゃったかも..。

ちょっと戦略的な岐路に立った気がします。ポートフォリオのパフォーマンスが日経の上昇に付いて行けなくなっています。ここは、少し作戦を見直して、地味系の銘柄を処分して、メジャーな銘柄にシフトさせることを考えています。目先の判断として、3月のSQ前までは↑を目指すと言う見通しを立てたいと思います。

2007年02月24日

行くっきゃない相場

金曜日の東京市場は前日が暴騰したことへの揺れ戻しと、週末と言う弱気要素もあって値動きが注目される所でしたが、最終的には市場の強気を確認することになりました。また、今日は東証以外に新興市場でも主力銘柄が強く、もはや全視界曇りなしの様相を呈して来ました。

もはやこうなると、3月のSQまでは強気で行って、SQ以降も落ちるのか落ちないのか、ちょっと分からない情勢です。先ずは、今の流れに乗り遅れないこと。これが第一だと考えます。指標的には当落レシオが140台に乗るまでは強気を維持しようと考えています。

..と言うことで、投資方針にも緊急で変更を加えました。前エントリーでも示唆した通り、ここは地味な低PBR銘柄で固めて安全に歩を進める時ではなく、強い銘柄に乗って行く時と判断。短期的に大幅な銘柄の入れ替えを行って行くことにします。具体的には利上げ報道を受けた後の水曜日・木曜日に高騰した銘柄を仕込み、値動きの重かった銘柄から処分します。即ち、積極的に買い難い銘柄を買い望む方針を採ります。

で、何を仕掛けるかを考えましたが、ここ2日で特に動いたのが不動産・証券・エネルギー・商社・鉄鋼・非鉄など。このうち資源関連は原油・金などの商品市況の高騰も影響していることから外して考えれば、不動産・証券あたりの強さが特徴立ちます。一方、利上げに好感する筈の銀行系は今ひとつ強くありません。
不動産関連は前日に三井不動産をすでに仕込んでいましたから、個別不動産には手をつけず、証券会社を中心に仕込むことにしました。

以下、今日の売買内容。

『売り銘柄』

・ペガサスミシン製造
 東証一部昇格を受けて一段高しましたが、今日は一服。上値はまだある可能性を感
 じるものの、値が重くなっているのも事実。既に30%以上の利が乗ったことから、利
 益確定。

・はるやま商事
 前日リベンジ買いしましたが、投資方針の変更を受けて寄り付きで処分。今の相場
 が落ち着いたとき、まだ騰がっていなければ買い戻します。
 
・ヨンキュウ
 同様に寄付きから処分。ここも今年のテーマであることには変わりないのですが、こ
 の上昇相場で資金を眠らせておくことは出来ず、一旦処分。

・東京カソード
 逆張り銘柄なので、本来ならば損切りはしない銘柄ですが、今日は資金を作ることを
 優先して処分。-10%の損切りとなりました。

『買い銘柄』

・野村ホールディングス
 証券会社を仕込むなら採り合えずADRにも上場するNOMURAをチョイス。前日、前年
 高値を更新しいることから、騰がるも下がるも急激になる可能性がありましたが、
 敢然と寄り付きで購入。結果的に大成功。
 
・藍澤證券
 先日、一旦は利益確定してしまった銘柄でしたが、買戻し。証券会社の中でもPBR
 的な割安感があることから、野村と併せてここを選択。チャート的な上値余地も
 ありそう。

・ハウス食品
 これも前日まで騰げていた銘柄。スティールパートナー銘柄を一つ抑えて置きたくて
 押し目待ちしてましたが、いっこうに下がらないため、目をつぶって購入。

・双日
 投機を承知で小額ですが買い付け。商社セクターの値動きが堅調である点も加味し
 ました。一気に上がる秘めた可能性に掛けます。(その分、下げる可能性も多々
 ありますが..。)

・J-REIT
 個別銘柄には手を出しにくいので、手持ちの「みずほJ-REITファンド」を買い増しまし
 た。


まだ、キャッシュが残っているのでこれも週明けに買って行きます。何を買うかは思案中ですが、鉄・非鉄関連を買って見たいと思ってます。また、UEXはそろそろ一旦、手仕舞っても良いかと悩んでます。 

2007年02月27日

強弱まちまち

今日の東京市場は午前が高く始まったものの、性急な上昇に警戒感が生じたのか、午後からは一転下落。しかし、下がれば下がったで押し目買いが入り、結局、始値付近まで戻されました。新興市場も似たような値動き。

指数的には動きの無い一日でしたが、ここの銘柄レベルでは、強弱が付いていた様に思います。基本的には、素材産業・商社・證券・不動産など、幾つかの個別セクタが強いのですが、一方で、急騰してきた銘柄には利益確定も出ています。従って、同一セクタ内でも騰がる銘柄と下がる銘柄に2分した様に思います。

今日の私の売買は、予定通り、手持ちのキャッシュもつぎ込みつつ、低PBR銘柄を売って、有力セクタの銘柄に乗り換えました。予定では金をメインに非鉄金属系を手がける予定でしたが、正面から攻めるには流石に買い難い銘柄が多かった為、すこし搦め手で攻めてみました。


■売り銘柄

・コジマ(1/2売却)
 13週線が上向いて、反発傾向にありますが、勢いは然程強くない状況。
 取り合えず、半分を売却。
 
・UEX
 悩みましたが、上値の重さが意識される状況で、急落も怖いことから、
 全数処分。恐らく、買い戻す機会はもう無いでしょう。利益率ベース
 では私の過去最高の銘柄になりました。ありがとうUEX!

■買い銘柄

・エース交易
 金取引が主力の先物取引会社。不人気セクタの代表各だけあって、
 ファンダメンタルは良好。ここに目を付けた第一の理由は、もちろん
 金市況の高騰ですが、それ以外に、配当利回りが良いことが挙げられ
 ます。
 ここは中間配当がなく、3月の期末配当のみなので、1ヶ月程度で
 約3%の利回りが得られます。金市況が高値維持すれば、増配も有り
 得る状況。
 
・アサヒプリテック
 ここも金関係ですが、廃棄物リサイクルの会社。ファンダメンタル的
 には高くも安くも無い状況ですが、将来的な伸びが期待できる企業で
 す。金以外にもレアメタルのリサイクルも行っており、今年の投資
 テーマに沿うものです。
 同業に松田産業がありますが、あちらは食品部門を抱えている分だけ、
 負荷がありますから(鳥インフルエンザも怖いし)、純粋にレアメタ
 ルをテーマにするなら、こちらだと思います。

・みずほインベスターズ証券
 みずほグループの証券会社再編の最後の目玉になるとみて投資。こい
 つについては、少し長期で見る必要がありそうです。
 また、日興がNK225から外れた場合の、有力入れ替えの候補です。

・プラップジャパン
 PR等のコンサルティング会社。先の衆院選では自民党の選挙アドバ
 イスを担当しました。選挙関連銘柄として長期監視を続けてきました
 が、どこぞのメディアが提灯記事を書いたらしく、突然の急騰。予定
 より早かったのですが、少しだけ仕込んでみました。


その他、保有銘柄の値動きをフォローすると、売出しを発表した任天堂が軟調に推移。本来ならば売り出しは株価に対して中立な筈ですが、最近は取り合えず売り材料にされてしまう様です。
他には、三井不動産・野村HDと言った、前日騰がった銘柄が利益確定に押されて反落。野村は前日騰がった分を吐き出しました。

一方、騰がったのはJR東日本・共英鉄鋼・日本甜菜製糖など。甜菜製糖は政府が発表したバイオ燃料の中期増産計画を反映してのものかもしれません。

明日の作戦については、すでにフルインベストメント状態に入ったので、新たな仕掛けの予定はありません。相場的にはまだ強いと見ていますが、油断は出来ないので、常に逆指値による損切をセットして臨みたいと思います。

只、私がフルインベストメント状態に入ると、相場が天井を打つと言う不吉なアノマリーが有ったり..。orz 

2007年02月28日

ちょっとやばい

う~ん、今回もまた、「フルインベストメントにした時が相場の天井」のアノマリーが的中してしまった悪寒..。

今日の東京市場は指数的には0.5%程度の下げなので、軽い調整と見えなくもありませんが、利食いの出方が気に入らないのと、なにより外部環境が悪化してきています。

 ・円高の急激な進行。
 ・インドに続いて春節明けの中国A株が急落。
 ・米国上場の新興国株も急落
 ・CMEのNIKKEIも急落中。

こりゃ、明日は寄付きから凄いことになりそうです。orz

日本株の売り時は今週の木~金と思っていたのですが、今週にもはや売り場はなかったのかもしれません。明日は流血覚悟でバリュエーションの高い銘柄は処分してしまうしかないかも。11月から儲け続けたので、欲張らないで一度リセットした方が良さそうです。

今日の所は手持ち株の売り買いなし。内容的には相変わらず強弱ありますが、トータルでは日経以上にマイナスになっている感じ。(今日は米国市場を見るのと、明日の作戦を立てるので完全に精査する時間がありません..。)

尻尾はくれてやるしかなさそうです。

こっちは、かなりやばげ

しばらくフォローをサボっていた海外市場ですが(実際、トレーディングする必要もなかった)、今晩は大荒れです。ダウのチャートも完全に壊れました。ちょっと、この先どうなるのか不透明な状況です。

この直接原因が何処にあるのかは私なんぞに判る由も無い訳ですが、住宅クレジットの破綻とか、大型LBO案件の発生から資金がそちらへ流れたとか、色々と観測は流れている様です。何れにしても、資金の流れが変わり、特にエマージング市場から引いていることは確実な模様です。

また為替の動きも激しくて、ドルも急落しています。現時点で1米ドル=118.50円に届く勢い。US債券はそこそこ保っている感じですが、エマージング債は下がっているみたい。
商品市場は食料品が下げてますが、原油・金あたりは平素と比較して極端な動きは見られません。

こんな状況で、如何すべきか瞬時に判断するのは難しい訳ですが、とにかく少しは売って置くしかないだろうと言う事で、直ぐにトレーディング出来る分の新興国系ETFについて約1/3を処分。(本来なら1/2は処分すべきだと思うのですが、既に下げきった後だったので迷いました。)

また、US-REITのETFは全処分。ADRで買っていたトヨタ自動車も明日下げるのか確実なので、先回りして処分しています。

一方で、売った資金の振り向け先に悩む所ですが、今回の逃げ場はユーロであろうと判断し、下げていた欧州株のETFを積極購入してみました。また、利下げを見込みなら債券買いの手もあるので、US債、エマージン債のETFも少し購入してみています。

商品関連のETFも買っておきたかったのですが、下で指している為に、今のところ買えていません。また、為替は119円を切ったところで、少し円を売ってドルを買ってみましたが、少し早かった見たいです。

明日は、香港市場が開いたら、中国A株も半分売りたいと思います。

目先、如何動けば良いのか見えない相場になってきました。原油などエネルギー関連は強いので、資源国の通貨に避難するのが良いかもしれません。豪ドルやポンド辺りが良いのでしょうか?

2007年03月01日

津波に飲まれる

上海を震源にした津波は欧州→米国を経て、巨大な波となって東京に押し寄せて来ました。昨晩、NYの相場を見ていた所までは、「こりゃやばい」とは思いながらも、まぁ予想の範囲でした。しかし、起きてみると、1段安も2段安もしてるやん..。なにこれ?(なにやらシステムトラブルも重なったとか..。)

てな訳で、東証は寄付きから暴落。成売を大量に出していた私は最悪のトレーディングとなりました。(今日は過程の都合で朝から外出しており、寄付きを見ることが出来ませんでした。10時に携帯で確認してビックラ。まさかここまで落ちるとは..orz) 

先ほど、今日の収支を計算し終えましたが、日本株で-5%ヤラレてました。まぁ、これでも2月の利益が全て飛んだ程度で済みましたので、安全サイドに手を打ったと言う所で納得することにします。


..さて、今日のトレーディング内容ですが、もはや売り買いを書くよりも、最終的にホールドした銘柄を記したほうが早い状況。以下が、現在の保有銘柄です。

 ・東芝
 ・任天堂
 ・塩野義
 ・三井不動産
 ・ジャストシステム
 ・セガミメディクス
 ・エイベックス
 ・エース交易
 ・日本甜菜製糖
 ・ビライフ投資法人

長期保有予定銘柄、バリュー系銘柄、訳有り銘柄が残りました。金額ベースでは1/2を処分売りしています。(なんかスッキリ。)

今日のトレードで、唯一ツイてたのはセガミメディクスを残したこと。引け後にセイジョーとの経営統合が発表されました。セイジョーの方が時価総額が高いのが気になる所ですが、規模はセガミの方が上でしょう。後は統合比率が如何決まるかに注目です。

現在の米国市場の状況を見ても、明日の日本市場は戻してくることは確実です。只、どうせ寄りから高いのは見えてますので、明日は買い戻せる状況にはならないでしょう。買うにしても明日の引け後に放置されている銘柄を調べて、金曜日に買い出勤する位が良いと思ってます。

何れにしても、このまま再度高値を更新しに行くとも思えませんし、基本的にお彼岸までは新規売買をお休みする位の気構えで良いかもしれません。

落ち着きを取り戻す

昨日の暴落を受けてのNYは落ち着きを取り戻してくれました。上海が半値近く戻しましたが、欧州は続落、GDP発表も市場予測を下回り、どうなるものかと思いましたが、時間が経つにつれて安定感が戻ってきた様です。現在、監視銘柄はほぼ前日比でプラスです。

今日のトレードは、まず昼間に香港市場で買っていた、中国A株とインドのETFを全て処分してしまいました。香港市場で買ってしまうと、NYに比べて即時の対処が出来ないため、1日後手を踏んでしまいます。そうなると、香港でエマージング関連株を買うのは厳しいと、改めて感じました。今後は、長期投資のファンドは香港で買うとして、値動きの激しい新興国株はNYで買うように徹底したいと思います。

今日の自分のトランザクションは昨日キャッシュにした分の一部で、債券とコモディティを買っています。全体としては、この2日間で、エマージング株の比率が相当減っている状況です。エマージング関連の買戻しは、すこし相場が落ち着くのをまって、様子を見ながら行いたいと思います。焦って買い戻すことは止めておきます。

尚、昨日今日の収支を計算してみると、日本株同様に-5%強の下げでした。やはり2月分の利益が飛んだ計算です。

PS.
このまま寝て、起きたらマイナスとか無いだろうな...。

2007年03月02日

リバウンド無し

昨日のNY市場が持ち直したことで、リバウンドが期待された東京市場でしたが、その期待は敢え無く潰えました。そもそも、CMEのNIKKEI225が、大証の引値よりも下がって引ける様じゃ、ダメですね..。更に、中国市場が再び軟調に推移を始めたことで、完全に弱気モードに突入してしまいました。てな訳で、今日は高寄りしてそこから下へ向かうと言う私の読みも、完全に外れた次第です。

セクタ間での強弱は特に見られず、全般的に弱かった印象。終盤こそ、多少は戻してきましたが、戻りの力強さはあまり感じません。今日で完全に25日線を割り込んだ上に、心理的抵抗線の17500もあっさりとブレイクしてしまいました。こうなって来ると、現在17000円付近にある75日線まで見に行かないと調整は終わらない感じです。(これも割ると次は16800円ラインですが、この節目はかなり固そうな気がします。)

今日の保有株に関しては、半分を昨日処分してしまった為、下げているとは言え気楽なものでした。(どうせなら来週一杯かけて16800円まで下げちゃって欲しいです。)只、予想外に寄り天にならなかったことから、昨日書いた禁をそうそうに破って、銘柄を幾つか買ってしまいました。おぃ。

1つ目は雪印乳業。そもそも、積極的に処分する気のなかった銘柄でしたが、処分した価格で買い戻せそうだったので、買ってしまいました。

2つ目はエース交易。昨日の終値付近で推移を続けていました。金相場は上がり続けていますし、今の価格ならば3月の配当は3%弱付きます。業績は間違いなく良いはずなので、如何見てもお買い得とみて買い増しました。

3つ目はエイベックス。昨年から株主総会コンサートは1株主につき1名しか参加できなくなりましたので、嫁さんと含めて2人目の分を購入。元々、今月末前には買わなければならない予定でしたので、今日の下げたところで買ってしまいました。もう少し下がりそうな気もしないではありませんが、あゆの2枚組アルバムもリリースされたことですので、ここらが買い時と判断しました。

その他の保有株では、予想通りセガミメディクスが逆行高。セイジョーとの経営統合は相当な好材料だと思います。地合いがこんなに悪くなければもっと騰がったことでしょう。そもそも割安銘柄ですから、最低でも2800円はあると思ってます。

明日の作戦は再び様子見。次の買い出勤は早くてもSQ前まで待つつもりです。只、あまりにも下げる様ならば、拾いに行く手もありそうです。

2007年03月04日

75日線に向けて

先週末の状況と今週の展望です

先週の金曜日の東京市場は、海外市場が再び軟調となったことを受けて下落のスタート。結局、反発の局面も特に無く、週末と言うこともあって、ずるずると値を下げて行きました。

日経は今日の終値ベースで、暴落初日の最安値を下回りました。これで完全に下降トレンド入りした訳で、今度は底値が何処なのか探りあうことになります。
昨日も書きましたが、私の第一反発予測ポイントは16800円。これが敗れたら16500円。この下は無いと思ってますが、これを下回ったらちょっと恐ろしいことになりそうです。

もう一つのポイントは何時がその反発日になるかですが、1日あたり200円ペースで落ちてゆけば、火曜日には16800円に達して水曜日に反発。水曜日も落ちて、水曜日か木曜日に16500円を付けたらそこから反発。こんなイメージを描いています。金曜日がSQですので、その前に一回は反発しそうな気がします。

只、本格的な買戻しは慎重に全体の反発を見てからでないと、ちょっと怖くて出来ません。頭はくれてやるしかないでしょう。

今日の保有銘柄は、不動産関連が堅調でその他はダメ。ビ・ライフが久しぶりにプラスになったのは明るい所。一方、昨日騰がったセガミメディクスは反落。まぁ、ジワジワ騰がって欲しい銘柄なので、急騰よりは良いとします。

ダメ続きなのがジャストシステム。着実に下げ続けてます。しかし、1100円を切る付近になると、この銘柄は一気に反発する傾向がありますので、平均購入価格を下げるチャンスでもあります。平均的に、一度反発すれば、20%位上がります。1000円を付けてくれれば迷わずナンピンしますが、どうなることか。

先に書いた様に、今回の下げ止まりポイントは日経平均が16800円or16500円を付けた辺りと見ていますが、個別銘柄の買いポイントとしては75日線で待てば良いのではないかと思ってます。これだけ株価が下落して、なおかつキャッシュを潤沢に持っている状況ですと、既に買いたくて買いたくて仕方ない訳ですが、これを堪える意味で、買いを入れる場合は75日線上で指値を入れることに決めておこうと思います。「我慢できずに買うならば75日平均値で買うぞ」と..。

2007年03月06日

セリクラ前哨戦

今日の東京市場は週末のNYの下落を受けて、軟調な立ち上がり。そのまま勢いを取り戻すことなくヘタリ続け、最終的に日経が575円のマイナス。下落幅で暴落初日を越えてきました。

日経平均の終値が16642円なので、最初の抵抗線と思われた16800円はあっさりと陥落してしまいました。セリングクライマックス的な雰囲気もあるにはあるのですが、やはりまだ、これは前哨戦でしょう。暴落に対して買い向かった買い方には、流石に今日辺りで追証が出始めていると思われます。そうなると、明日暴騰でもしない限り、水曜日の前場が真のセリクラになると思われます。

問題は幾らまで下げるかですが、今日の下げが想像以上に酷かった為、16500円で止まるかどうか心配になってきました。16500円は鉄板に思えるのですが、ここを割り込むと、ちょっと先が見えません。そうなるとかなり怖い。しかし、ある程度は怖い中で買わないと、リターンも得られないと思います。

今回の相場の場中の最高値が18300円なので、ここから10%ダウンすると16470円となり、チャート上の節目とも一致します。ここをターニングポイントと見て買戻しの作戦を練りたいと思います。
流れ的には明日は有る程度反発して、水曜日の午前中に再暴落。..と言うのをメインストーリーに据えて臨みます。

さて、今日のトレーディングですが、全保有株が軒並み3%近く下げており、もう吐きそう。orz
こうなると、流石に今日の収支は計算する気になれません。

しかし、こんな商状の中でジャストシステムを買っています。1000円で指しておいたのが約定してしまいました。最安値で975円まで下げた様なので、少々高く指しすぎましたが仕方ないでしょう。まさか今日の時点で1000円を割るとは思ってませんでした。一応下ヒゲも付きましたし、お買い得だったと信じることにします。

もう1つ、1306もほぼ今日の底値で買っています。これは明日反発したら取り合えず売って、再び水曜日の午前中に買い戻したいと思います。(しかし、そう上手く筋書き通りに進むものか..?)

取り合えず、明日の買いは我慢。水曜日に何を買って行くか、考えて過ごすことにします。

2007年03月08日

セリクラ回避も寄り天

先ずは昨日アップできなかった6日分の取引メモ

6日の東京市場は前日の急落から反動高。日経平均16800円台まで戻しました。只、前日の落ち幅から見ると十分ではなく、チャート上の節目である16800円に落ち着いてしまいました。戻すにも戻したものの、17000円台を伺えない辺りが完全に力強くは無い印象。

保有株のトレードとしては前日の急落で拾った分のジャストシステムをS高にて売却。これでまた、少し自力下山出来ました。もう1つ、底値で仕込んだ1306はホールドしています。

--
でもって、今日7日の動き。

私の予想では7日にセリクラが発生するので、そこで仕込みを掛ける計画でしたが、大きくもくろみ外れ。前日のNYがアジア市場の好調を受けて大反発したことから、これを受けた東京市場も高値寄りのスタート。しかし、その後は上値が重く、週末のSQが意識されたことから、結局、日経平均はマイ転して16700円台。

私の目論見のハズレは、火曜日が想定以上に騰がったことで、これにより追証の回避が結構あったのではないかと思います。逆に、セリクラまで進まなかったことで、先の見通しが悪くなったように思います。火曜日の最安値16530円が底値となるのか、更に2番底を探りに行くのか?値幅的には16500円を一度は切ると見てましたので、火曜日の下げでは甘い気がするのです。週末がメジャーSQであることと、裁定買残の積み残しも不気味で、ここから上値を追ってゆく環境には無い様に思われます。

と言う訳で、元々は仕込みの予定日だった今日ですが、結局、野村ホールディングスだけを買い戻しただけに終わりました。(前日終値で指していたら刺さってしまった..。)その他、幾つかの銘柄の買戻しを図りましたが、底値圏で指値した為、約定はありませんでした。

明日の作戦としては、引き続き底値圏で指しておいて、一本釣りを目指したいと思います。特に、アサヒプリテックスを買い戻したいのですが、急落のチャンスを逃がしてしまったことが響いており、上手い値段で仕込めないでいます。

その他、仕掛ける場合には基本的に割安度の高い銘柄を仕込むように留意したいと思います。未だ、相場の方向性は定まっておらず、彼岸までは乱高下する可能性があります。なので、仕込む銘柄としては、下値余地の少ない銘柄を候補としてピックアップして望みます。

PS.
昨日S高したジャストシステムが再び沈んできました。1000円を切ってきたら、また仕込んで、短期で売り抜けたいと思います。

2007年03月09日

日経17000円を回復

SQを翌日に控えて模様眺めのスタートを切った東京市場でしたが、特に16500円を伺う気配も見せず、何気に底堅い展開。状況は後場に入り急展開し、円安に振れたことも手がかりとなり急反発。一気に300円の上げ幅を記録して引けました。

今日の展開から直ぐに16500円を伺うシナリオは薄くなったと思います。何れは2番底を探りに行く展開が避けられないとしても、それはもう少し↑へ戻してからとなりそうです。問題は何処まで戻すかですが、17500円に節目があると同時に25日線も控えていることから、先ずはこのラインを目指し、そこが分水嶺となりそうです。

今日の保有銘柄は総じて上昇。特に昨日仕込んだ野村HDが即反応したのはラッキーでした。また、目立つところでは東芝。今朝方のフラッシュメモリ市況の底打ち観測ニュースと、GSのレイティング上げを材料に大幅アップ。東芝が1日でこれだけ上げるのはちょっと久しぶりな出来事です。

あとは大きく動いたのがJR東日本。ここの所、材料が豊富で↑へ行きたがっている所を地合に押さえつけられていた感がありましたから、一旦動くと上昇も大きい様です。目先は18日のスイカとパスモの統合イベントが山場になりそうです。

トレーディングとしては先日の急落時に仕込んだ1306を一旦利益確定して置きました。

後は、午後から急騰モードに入ったのを察して、下で待っていた銘柄群の約定は無理と判断。この中から、佐世保重工に飛びつきました。この佐世保重工ですが、今期予想利益ベースでこそ高PERに見えますが、来期予測ベースで判断すれば造船業の好調に乗ってPER20倍を切るものと思われます。四季報の発売も近づいてきており、来期利益の増益率が脚光を浴びる展開も予想されます。

もう1つ、地味なバリュー株を新たに打診買いしてみました。日本アンテナですが、低PBR(0.59倍)で好財務(自己資本比率72%)の典型企業です。しかも3月の期末配当の利回りが2%を越えています。更に、地デジ関連の材料性を持っており、今後、地デジへの注目が高まることを勘案すれば、地味銘柄を脱する可能性すら秘めています。また、来期予想の上方修正率が高いことから、四季報銘柄の一角として浮上するかもしれません。

明日の作戦としては、目先を17500円と判断して、買ってゆきたいと思います。但し、バリュエーション的に割安さが感じられることが前提です。

2007年03月11日

SQは無難に通過しましたが

先週末の東京市場は注目のメジャーSQも特段の波乱無く通過。..って言うか、この「波乱無く通過」って、SQを語る枕詞となりつつありますね。只、今回気になるのは、その後の値動きがSQ精算値の17290円を越えることなく推移したこと。これは、目先の弱気を反映している可能性があります。

結局、日経平均は17246円まで上昇した後、17164円で引けています。まぁ、週末事由による利益確定売りもあったでしょうし、夜に発表される米国の雇用統計を確認したいと言う意識もあったと思います。

で、私の保有株ですが、何気に好調が続いています。野村HDなどは2日で10%弱上がりました。東芝も8%弱の上昇です。順調に先の暴落を取り戻しつつ有る訳ですが、どうにもこれが気持ち悪い..。目先、「17500円を付けてから2番底を探りに行く」と言う展開をメインシナリオに据えたものの、前場が引けた辺りで不安感が台頭。

「夜には米国の雇用統計も控えているし、これが予測を下回ると、米国が大崩れして、月曜日の東京がドカン..。」..と言う最悪シナリオが頭を過ぎります。

「そもそも、ここまで急回復したのがむしろラッキーなんでしょ」と考えて、午後からは手持ちキャッシュを増やす方針に緊急転換。基本的に長期保有銘柄群とPBR=1倍クラスの銘柄を残して、一旦処分することに決定。2日前に買った野村HDや、昨日買ったばかりの佐世保重工も処分。実は、寄り付きでスルガも買っていたのですが、これも売却。(図らずも、本来はやらない筈の、デイトレになっちゃいました。)

一方で、日産センチュリー證券で指値を入れておいた1615(銀行業ETF)が約定してしまいました。日産センチュリー證券は手数料がメチャ安いのですが、今時モバイルからの売り買いが出来ません。前日の入力が全てです。その分、当日に日寄らずに済むと言うメリットもある訳ですが、今日のようにドテンしたいときに出来ないのはちょっと困ります。

只、1615ですが、チャート的には如何見てもボックス圏の底に位置しています。無難に推移すれば1か月で10%取れそうに思えるのですが、方針に従って、週明け直ぐに処分するべきか悩み所です。

さて、来週の戦略ですが、とりあえずキャッシュ比率が45%程度まで上がったので、日経が下がるのを待ちたいと思います。早々に16500円を付けてくれれば、再び買い出勤しますが、そうでなければ、お彼岸まで待ちにしたいと思います。(但し例外として、この日買い損ねた日本アンテナだけは、安いところがあれば買ってゆきます。四季報発売前に買い増したいです。)

雇用統計は微妙な感じ?

NYが開くのに先立って発表された米国の雇用統計は、私の不安とは裏腹に、識者のコンセンサスよりも強い数字が出て来ました。これを受けて米ドルは急騰。欧州と南米の株価も反発を開始。

これなら、NYも高いだろうと思った訳で、確かに寄り付きこそ高かったもののその後の力強さが無い。結局、ジリジリと下げる展開となりました。

実は私の方針として、昼間に日本株を整理した勢いで、外国株についても特に新興国株でトレーディングできるものは処分してしまう腹積もりでした。新興国の株価はここ数日で急戻しを始めたこともあり、私もこの2日前からインド(IIF)と中国(CAF・FXI)を買戻し初めていたのですが、これらをドテンして売却。同時に残っていたブラジル(EWZ)・メキシコ(EWW)・環太平洋(EPP)を処分。これで、エマージング株としては、ファンドで買っている分(BRICS・東欧など)と、シンガポール(EWS)・マレーシア(EWM)だけとなりました。また、グーグルも売却して、ファンドを除いて米国株の手持ちも無くしました。(欧州株は手付かずで残しています。)

ドルは目先下がると見て、キャッシュになったドルをそのままにすることも出来ず、これを金・銀・穀物のETFに振り向け、残りはユーロキャッシュのETF(FXE)に退避させました。あと、ホンの僅かですがQIDを試しに買ってみました。QIDはナスダック指数のベアファンドで、指数の変化に対してマイナス2倍の値動きをするETFです。海外口座で信用取引をする度胸はないので、これまで空売りをしたことは無かったのですが、QIDならば比較的安全に下げ相場に投じることが出来ます。

とりあえず、当面は米国株を↓に見て作戦を練りたいと思います。新興国株も売ってしまいましたが、これらはもう位置ど襲うであろう、2番底探りが終わってから買戻しをしたいと思います。ドルが下がって金が上がるれば目論見の通りとなりますが、さてどうなる事か..?

2007年03月14日

一進一退

昨日は騰げた東京市場でしたが、今日は反落。ドル円が再び円高傾向にシフトしている所がポイントなのでしょう。改めて日経は、17300円前後に壁が感じられる展開となりました。日経の下落率としては-0.66%程度ですが、TOPIXの下げ幅は-0.91%ですから、数字以上に下げた感触の1日ではなかったかと思います。特に、これまで相場を牽引してきた銘柄が総じて下げに転じている所が気重な所でしょう。

私的には、週末にポジションを落としており、比較的ディフェンシブな銘柄を残す状況ですので、それほど手痛い打撃は受けていません。出来れば今週中に2番底を叩いてもらえると嬉しいのですが、16500円を切るレベルに達するにはもう少し時間が必要でしょうか。

何れにしても、17500円を超えていけるエネルギーの無いことは明らかになって来ましたので、一旦は↓に向かう展開とみて良いと思ってます。

今日の保有銘柄は何が如何と言うことも無く全体的に下げています。任天堂は日々のボラリティが大きくなっており、精神的には宜しくない銘柄になってきました。後は、ビ・ライフ投資法人も騰げたり下げたい忙しい銘柄です。(何度、利益確定したくなったことか..。)

売り買いは特に無し。日本アンテナは下げたら買いたいのですが下がりません。このままだと四季報発売されちゃいますね。あと1日しかない..。

PS.
などと言っている間にNYが暴落モードに入りました。明日の東京も荒れそうです.。

NY暴落中

今日のNYは荒れるだろうと思いつつ場を眺めていたのですが、寄りで下げはしたものの、意外にもリバウンドの気配。「こりゃ、ニューセンチュリーがアボーンした一件も、相場の体制には影響しないのか?」といぶかしんでいた所、午後に入って一段安となりました。現在ダウ/ナス共に1%程度の下落中。

こうなると新興国株は更に酷くて、シンガポール等、2%程度の下げを記録しているETFも見受けられます。このまま、暴落Part2となり、2番底探しに入りそうな勢いです。

やはり、サブプライムローンの問題はジワジワと効き始めているのでしょう。金融機関の体力が落ちてきた所に株安が襲うと、更に悲惨な展開を見ることになるかも。

私的には新興国株と米国株のポジションを大きく落としてしまいましたので、この状況を比較的気楽に見ていられますが、それでも手元に残した株は派手に下落しており、実情的には結構痛いものがあります。

また、初めて買ったナスダックのベアファンド(QID)が騰がっているのは良かったのですが、全体の損失に対しては、ザルで水を汲むが如き状況です。採り合えず、これで米国株は当面の天井を打ったと思ってます。様子を見ながら、今度はダウのベアファンドも買ってみたいと思ったりしてます。

逆に、比較的強気で居るのが金(GLD)と銀(SLV)。チャートを見ると、如何にも良い押し目を作ったように見えて仕方ありません。(2番底を付けた様にも見なくもない。)ここ最近、振興国株を売った資金で金と銀のポジションを増やしました。あと金鉱株のETF(GDX)も買ってます。(尤も、今日の金鉱株は全体相場に連動して派手に下げてますが..。)

現状で、株に関しては2番底を探ってくれない限り、ちょっと買い向かう気になれません。暫くは金・銀で勝負したいと思ってます。

(その他コモディティは原油(USO)をホールド、穀物(DBA)も少し買い増してます。)

2007年03月15日

そして暴落

昨晩のNYの暴落を受けて、東京市場も呆気なく陥落。まぁ、株価的にみて、何時落ちても可笑しくない感じの値動きと言うか力強さでしたから、一度トリガが引かれてしまえば、あとは転げ落ちるしかありません。

先の暴落初日と比べると寄り天になったのが違いでしょう。前回は寄り底で、私を含めて朝から成り行きで売ったプレイヤーが多かった様です。これに反省したのか、今日は寄り付きこそ普通に安い状況で、ここから只管落下を続けました。

私の場合、銀行業ETFを処分する予定でおり、その方法に悩みましたが、前回と同様に成行売りを選択しました。結果的にはこれが成功で、被害を最小限に収めることが出来ました。

実施したトレードはこれだけで、残る保有銘柄は長期ホールドです。とは言え、暴落の波は直撃していますから、気分の良いものではありません。

今後の展開予想としては何処が2番底になるかでしょう。今晩のNYの状況を確認する必要がありますが、普通に考えれば、今日の時点ではまだ2番底を打ったとは考えられません。先ずは金曜日の値動きがどうなるかで、目先の判断をしたいと思います。そこまでは仕掛けません。

今日の暴落で追証が発生してるとすれば、その強制決済日である金曜日にゆれ戻しが襲うことになります。何れにしても、セリングクライマックス的なムードはまだ現れていません。買い出勤は、セリクラが1度は発生した後に、再開したいtと思います。

PS,
今晩のNYは一進一退。昨晩の下げを取り合えず戻しに行くような力強さは見て取れません。この調子では、明日の日経も引き続きダメポっぽいです。2番底を浚うには、最低でも終値で16500円は付けて欲しいところです。確実に2番底を打つには16000円までつける必要があるかもしれません。

2007年03月16日

恐る恐るのリバウンド

今日の東京市場は昨晩のNYが後半持ち直した流れを受けて、暴落からのリバウンド。但し、プレイヤーの動きは比較的慎重な感じで、前日下げた分の約1/3を戻したレベルに留まりました。これですと、昨晩のNYの戻し方の力強さに比べて、ちょっと弱い感じがします。NYは2番底を固めた感じもありましたので、もう少し東京が強くても良かった気がします。今日の終値の日経16800円付近は一つの節目と言う事でしょう。

明日の動きは再び今日のNYが握っていると思いますが、日経平均の値動き的には、昨日の下げでも前回暴落時の値段を、最安値&終値共に下回りませんでしたから、2番底を確認したと言って良いと思います。3番底があるのかもしれませんが、当面は↑を目指すのではないでしょうか。来週からはお彼岸Week入りですし、相場格言に従っても、ここらが当面の底と見るのも1つのスタンスでしょう。

私の今日のトレードですが、昨日の時点では金曜日まで買戻しを控えるつもりでしたが、NYがあまりにも強いのを受けて、寄付きから跳ね上がらない銘柄があれば拾ってみたいと思ってました。

先ず、今日発売の四季報でも↑↑の上方修正が付いた日本アンテナを買い増しました。

もう一つ、何故か全くリバウンドの気配がなかったスルガを買い戻しています。優待を含めた配当利回りはかなり高く、お買い得銘柄なのですが、何故か全く無視されてます。好財務で独創性の有る良い企業だと思うのですが、どんなもんでしょう。

明日は予定ならば買戻しの日なのですが、特に買いたい銘柄が見つかりません。欲しかったものは微妙にリバってしまい、テクニカル的に買いに行く形になりません。急騰・急落の繰り返しですと、なかなか買いのタイミングが難しくなります。何と無く、まだいやな予感が払拭しきれないこともあり、特に欲しい銘柄がないなら、キャッシュをキープしようかと思います。

(野村不動産などはリバしておらず、買っても良さげなのですが、米国の一件が落ち着くまで、金融と不動産セクタには手を出しにくい所です。)

2007年03月19日

仕掛け売りに騙し上げ

取り合えず、先週末のトレードのおさらい。

NYがそこそこ踏ん張ったこともあって、値を保つかと思われた東京市場でしたが、外資系証券が売りこしだったことおあってか、朝から軟調な展開。先物から売り崩されたとの解説も聞かれますが、ずるずる下げる展開と成り、2番底の形成が危ぶまれる状況になりました。

これが午後から一転して切り返し。力強く戻ったことで、完全に底入れしたか?と期待できる展開となりました。..が、しかし午後2時過ぎから再び下落。完全に騙し上げの形となりました。まぁ、週末要因でポジションの整理もあったのでしょう。

で、私のトレードも、この流れに振り回されました。まず、寄り付きで、前日に予想外の好1/4半期決算を出したADMを購入。一方で、午前中の一段下げの気配を見て、前日に仕込んだものの終始力の無い動きをしたスルガを、一旦売却。

しかし、午後に入って底入れムードが強まったことで、スルガを再度買い戻し。でも、その後は再び下落。動いただけ損した一日でした。週末だったので晩のNYが崩れるのが怖いと言う意識があったのですが、それにしても一貫性の無いトレードになっちゃいました..。

ところで、今日買い戻したADMですが、なかなか良い第一四半期決算を出したと思います。1/4時点で既に中間期の利益予想をほぼクリアしています。業績予測こそ変更しませんでしたが、実質的にみて、中間決算前に上方修正が入るのは確実です。今日の高値のレベルでもPBRは1倍切ってますし、これが上方修正確実ならば、株価は着実に水準訂正されるでしょう。期末決算で売り崩された価格帯である1500円台には確実に戻るでしょう。目標はPBR1.5倍で2000円でしょうか。

ちなみに、会社は具体的な名前を挙げていませんが、今回の利益アップの源泉は任天堂Wiiに採用される加速度センサとみて間違いありません。今回の四半期決算の対象は11月~1月です。2月以降もwiiの生産は堅調ですので、更なる業績上乗せ確実にあると思います。

あと、保有銘柄で検討したのはセガミメディクス。特に材料はありませんでしたが、25日線にタッチしたことがポイントになったのか、5%強上昇する、大幅な逆行高でした。

意外と粘ったかも

個人的に週末の暴落を恐れていたNY市場でしたが、米国株は軟調であるものの、暴落は免れ、意外としぶとさを感じさせる結果でした。

個人的にはキャッシュ比率を再び下げに入りました。只、東証は中国・インドを買い戻す予定だった資金でしたが、どうしても中印を今買い戻す気持ちにはなれず、ゴールド関連を買い増し。また新興国株としては、中印の代わりに、シンガポールとマレーシアを買いまして居ます。

週末に掛けて、ゴールド関連に値動きが感じられます。前日に金鉱株が一斉に上昇しましたが、今日はゴールドそのものが騰がっています。またゴールド以上にシルバーも上がっているのに注目です。

先行きの読めない米国経済ですが、サブプライムローンの問題を早期に消火してしまう為に、次回のFOMCで利下げを発表する可能性も0でな無いように思います。そうなると、「一時的にドルが下がり、インフレ→ゴールドの買戻し」と言う動きも想定しなければならないストーリーです。あと、債券の上昇も想定しておく必要ありそうです。

2007年04月12日

微妙な膠着

ひさびさの更新。

先週は漸く体調が戻った所でしたが、今度は身内に不幸があって相場どころではない状況でした。仕事も溜まるし精神的な余裕が無くなって来ているので、せめて相場の方は落ち着いてくれていると嬉しいのですが、なんとも不穏な雰囲気を感じずには居られない状況が続いています。

今日の東京市場は、指数的には動きなし。只、個別銘柄レベルでは大きく物色の方向が変わっている様に思います。先週末頑張ってきたハイテク&輸出系が一服し、今日は内需系に物色が移ってきた様です。配当権利落ち後に売られすぎて来た銘柄にも買戻しの動きが感じられます。

大局観としては従来方針通り、17560円を終値で超えてきたことで、目先は18000を目指す展開で堅持しています。只、これは逆に見ると18000円に近づくほどに、急落の可能性も増す訳で、いよいよ持って油断の出来ない状況とも言えます。先の2年間は共に4月18日前後に暴落を起こしている点も気がかりです。時節柄、ヘッジファンドの決算売りが囁かれますし、ポジションを強気一方に傾けるのは怖いと思ってます。常に逆指値をセットして、駄目な物は着実に損切しながらキャッシュポジションを高めることを考えてます。

保有株の値動きは今日も極端。騰がる銘柄と下がる銘柄が両極端で、トータルでトントンの状況が続いています。まず、今日絶好調だったのが、JR東。GSのレーティング引き上げを受けて急騰。任天堂も先週の上方修正を受けて、一段高してます。塩野義製薬も先週の下方修正で悪材料出尽くしとなり、上方へとトレンド転換してくれました。

逆に、先週末がんばった東芝が今日は一服。まぁ、これは当然のところで良いのですが、問題はジャストシステム。華麗なナイアガラを描きました。アホールドすると決めている銘柄なので、処分する気はサラサラ無いのですが、ここまでの急落はちょっと想定できません。個人の投売りのレベルを超えている様でもあり、大人の都合も疑われます。

普通に考えれば、「悪決算情報が漏れて大人が売り抜けてる」と考えたくなる展開ですが、そもそも決算が悪くたって驚く銘柄でも無いわけで、ここまで投げられる理由としては弱い。ここをホールドする人はxfyの成功に張った人である筈で、それならばこの時期に業績を云々言っても始まりません。ジャストの中計が達成されれば、1~2年後にはまず3000円を付けることは確実で、3年後には8000円も夢ではありません。今買えば、3年で10倍。宝くじよりは割の良い博打だと思うのですが、これ以上ポジションを増やすのも悩ましい..。こう言う所で仕込める人が勝てる人なんでしょうかね?PBRも1倍台になったし、750円を付けるようなら買い増ししちゃうかも。

最後に、昨日-10%の損切レベルに掛かって処分されたスルガが、今日になって反発。またもや、売ると騰がるの法則が..。orz

何だか嫌な予感がしてきました

NYは今日も軟調。

不思議な連騰が続いていたNYでしたが昨日は反落。これは決算トップバッターのアルコアの数字待ちも多分にありましたが、そのアルコアの決算もソコソコな結果が出ました。これを受けて、今日はどうなるかと見ていましたが、再び軟調となっています。騰がってきた反動で、しばらく下げトレンドになる様な気配も感じられます。

..で、なにより気持ち悪いのが、新興国ETFの値動き。昨日もそうだったのですが、上海が好調な一方で、NYではCAFに大きな売りが散発しています。昨日はそれでも、後半に持ち直したのですが、今晩も変わらずに利益確定売りが続いている感じです。昨日はプラスだったFXIも、今日はマイ転。中国以外の新興国も同様に軟調です。

今週はG7もあるので、これらの模様眺めもあると思うのですが、この売られ方はなんとも気持ち悪い..。往々にして、このパターンから振興暴落が発生している気がします。そこで、ここは自分の直感を信じて、トレーディング用資産のCAFとFXIを一旦すべて利益確定することにしました。インド(IIF)についても、これ以上下げたら処分するつもりでしたが、底打ちして戻し始めたので、今のところホールドしてます。

ダウ&ナスは現在リバっている所なので様子見していますが、再度下落に転じる様であれば、そのタイミングでベアファンド(QIDかDXD)を仕込んでみるつもりです。

2007年04月14日

SQ通過のち雨

本日の東京市場、元々SQは波乱なしと予想されていた所に、昨晩のNYが謎の反発をしたことで、寄り付きは高めのスタートとなりました。しかし、その後の値動きは重く、最近の週末の特徴である「午後から反転」のパターン化と思いきやそれも無く、結局大幅な下げとなりました。

日経平均終値は17363円で17500円を大幅に割り込みました。昨日、GDスタートのまま窓を埋められなかったことに加えて、今日の続落となると、トレンドが弱気転換した可能性も考慮する必要があります。週末にはG7がありますが、特に円安が議題に上がるとの予想も無く、日本市場への影響は特に無さそうなので、G7を足がかりに反発と言う線は無さそうです。

尤も、いまだに日経は25日線の上方ですから、これまでのパターン通り25日線にタッチして反発するストーリーも捨てられません。逆に25日線を大きく割ると、怖い目に逢いそうです..。頼みの米国市場も怪しげな展開をしていることから、サポートは期待できそうもありません。アノマリー的にも時期が悪く、機動的な対応が問わる状況です。

こうなると保有株も一様に冴えませんが、逆行高したのが東芝。先週来の相変わらずの強さを見せています。昨日は強気の中計を発表しこれが好評価を受けた模様。

逆に底抜けモードなのがジャストシステム。よくまぁ、ここまで売り崩されました。次の買い増しポイントの750円も見えてきちゃいました。750円で買い増して、700円切る様なら大勝負かな。天与の買い場の気もしたり..。

2007年04月17日

売り仕掛けの反動騰げ

今日の東京市場は、先週末に先物から売り崩された反動なのか、再び騰げに転じました。週末のNYが謎の堅調を続けたこと、G7が予想通り無風で終了したことなども、プラスに作用したと思われます。

今日の日経平均の終値は17628円で、17600円台を回復しました。只、SQ値である17629円を微妙に割って終わった辺り、強気になりきれない何かを感じてしまいます。まぁ、私辺りが疑心暗鬼でいる間は、↑を目指すのかもしれません。

今日も保有銘柄の動きは極端です。JR東・任天堂・東芝・塩野義、等の長期保有銘柄が大幅アップした一方で、稼いだ利益の大半をジャスト君が吐き出してしまってます。次の買い下がり予定ポイントの750円をあっさりと割ってしまいました。予定通り少し買って様子見ですが、精神衛生的にはそろそろ下げ止まって欲しい所です。

次の買い下がりポイントは650円の予定ですが、PBR的にみてもそこまでは行かない気がしてます。今日の終値で25日乖離が-25%に近づいているので、ここからの下げがあれば、短期的なリバウンド領域に入るでしょう。(尤も、リバった所で800円台止まりかもしれません..。)

今日反発したことで、明日も強気が基本になりそうですが、結局のところは今晩のNYの次第でしょう。(週末のNYはインチキ上げが続いた感じがして心配です。)

2007年04月19日

行ったり来たり繰り返し♪

ちょっとヤケ気味に、タイトルに♪マークつけちゃいましたが、東京市場は騙し上げ・騙し下げが続いています。昨晩のNYで新興国株が軟調だったことから、今日の東京は↓かと思いきや、結局反発。ある意味、米国市場との連動性が感じられない相場が続いている訳ですが、連動性を云々言う相場の前に、大人の都合で振り回されてる相場と言うのが真実でしょう。

日経平均終値は17667円。ここ数日、17800円に掛かると上値が急激に重くなるので、まずは17800円台で終われるか否かが明日の見所でしょう。

..で、揉み合いを続ける日経に対して、新興市場の壊滅状況は深刻。既にMothersは陥落し、今日はJASDAQ平均が最終防衛線である昨年来安値を切りました。如何見てもファンダメンタル的に売られ過ぎ銘柄が沢山あるのですが、決算情報そのものに疑念が挟まれてしまうと、ファンダなんぞ考えるだけ無駄と言うことでしょうか。買い手無しの相場なので、5月半ばの決算が終わるまでは下げ止まらないかもしれません。なんか、意図的に売り崩されている気もしますし、底が確認できれば一斉に買戻しが始まる様に思います。

そんなこんなで、保有株も小型&新興銘柄が崩壊中。その際たるものがジャストシステムで、まぁ見事に下げ止まりません。またもや買い下がり設定ポイントの650円をあっさりと割り込みました。次の買い下がりポイントは530円にしますか..。orz 尤も、私的には昨日発表されたファイナンスはポジティブに評価しています。テクニカル的にも今日は寄りから反発すると思っていたのですが、見事に外れました。

昨日今日で、これまで頑張ってたセガミメディクスも大きく下げました。これなんかは、低調な地合に引き摺られてる感じです。手持ちのJASDAQ銘柄は、エース交易、ADM、日本アンテナなど、ジャストを除けば軒並みPBR1倍割れ。もはや処分する気にもなれず、嵐が過ぎるのをやり過ごすことにします。

しかし、逆に考えてみると、新興市場が昨年来安値を更新する展開の割には、手の内は然程ヤラレてません。去年のポートフォリオのままでいたら、かなり危なかったですが、11月頃から東1&新興割安銘柄に軸足を移して来ていたのが、被害の拡大を抑えてくれてます。(これで、ジャストさえ堅調でいてくれたら..。orz)

2007年04月21日

反発力弱し

昨日の中国発のアジア株安を受けて、注目の東京市場でしたが、結局反発力は弱く、日経平均で微かな騰げに留まりました。米国株の堅調さやアジア諸国の回復力に比べて、なんとも元気の無さが際立つ日本株です。特に今日も新興市場が弱く、取り合えず決算を通過するまでは相場の転換は無さそうです。

昨日は更新できませんでしたが、保有する日本株の内、長期投資銘柄以外の大半を処分してしまいました。現状の日本株投資用資産としてはキャッシュポジションが40%を超えています。

残った保有株の中で、好調なのが東芝。昨日の下げから見事に切り返しました。年末年始の新日鉄を髣髴とさせる力強さを見せています。

一方で、荒っぽい状況が続くのがジャストシステム。昨日はテクニカル的に大幅反発しましたが、今日は終日軟調に推移。しかし引けでは盛り返して最終的に1%程度のマイナスながら一応陽線。相変わらず、精神衛生に悪い値動きです。尤も、デイトレのおもちゃになっている感はありますが、一方的な下げが止まったのであれば、それはそれで朗報です。

2007年04月25日

膠着状態

今日の東京市場はGDして始まり、結局戻して終了。昨日はGUして始まり、結局戻して終了しましたから、正に逆の展開。要するに17500前後が居心地の良い値段で、ここから上へ行っても下へ行っても跳ね返される状況です。

チャート的にはフラッグを形成しつつあり、エネルギー的には蓄積されて来ていると考えられます。何れは上か下へ大きく離れそうですが、問題はどっちに離れるかで、これが全く読めません。米国の動きが妙に強すぎたり、ヘッジファンドの決算月に入ることから、売りを警戒する方が自然なんでしょうが、意外と↑に行く可能性も結構ありそう。

要するに判らないので、リスクを避けるには寝てるのが一番かも。離れる方向を確認してから出勤するのが、大きくは取れなくても堅実なんでしょう。

保有株は、昨日買いサインが出たシステムトレードが、今日の朝市で売りになり。結局損失確定。ドローダウンが着実に進行中..。

また、今年最初のIPO参加となったユニバースが見事に公募割れ。orz 久々に当選しましたが、見事にIPO冬の時代ですね..。まぁ今の小型新興株の地合では新規公開株を買う人も奇特なんでしょう。せっかく当選したし、ファンダ的にも割り高ではないので、購入しましたが、機をみて損切りすることになる悪寒がします。いかんせん地味銘柄なので、公募値のシコリ玉も多数あるでしょうし、スタートダッシュに失敗した以上、浮上の可能性はかなり限られそうです。(しかし、初日にして-11%とは..。)

そんなこんなで、今日も冴えない一日でした。唯一の救いはジャストシステムが陽線を付けて引けたことだけ。微妙に底固めが始まってるのかもしれません。(売り崩されてる銘柄の多くに、今日は底打ちの兆候が出てますね。)

2007年05月08日

休み明け急反発

今日は寄り天を予想しており、GUして始まった所までは想定通りでしたが、その後、最後まで値を保ったのは見込み違いでした。結果的にはGW中に勇気を持って持ち越した人へ、ご褒美の出る結果となりました。ポジションを縮小していた私的には、ちょっと乗り遅れ感のある一日です。

問題は明日以降どうなるかですが、正直、まだ強気には転じられていません。今日の日経も17700円台では頭を抑えられており、これまでの上値の重さを打ち破るものにはなっていません。ここを一気に突き抜ける様ならば、焦るものがありますが、まだ完全な強気にはなれません。週末はSQですし、不吉な福井さんの口演も今週は予定されているはずです。

海外で気になるのはFOMCの会合です。金利は据え置きだと思いますが、コメント次第では不気味に強いダウナスが変調する可能性もあります。

そして、最も気になるのは中国市場の動向。かねてからGW明けの利上げが噂されており、これが行われたときの反動が心配です。2月末の世界同時株安も、春節の連休明けのタイミングで仕掛けられた経緯があり、今回も休み明けは注意が必要です。

思い起こせば、昨年もGW明けの初日は高騰し、その翌日から崩れた様に記憶しています。..であれば、今年の5月もまだまだ予断は許しません。相場は日々やってくるので、ここは焦せることなく対処して行きたいと思います。


..で、今日のトレードですが、基本は様子見と言って置きながら、全く置いてきぼりを喰うのも嫌なので、引けで銀行業ETFを少しだけ買ってみました。チャート的には底っぽいですし、打診買いして置きました。

保有銘柄の値動きは概ね好調。東芝・任天堂・三井不動産のBuy&Hold銘柄が大きく騰げており、ポジションを縮小した割にはリターンはそこそこ得られました。一方、連休中に悪材料出尽くしで底打った感のあるジャストシステムは、今日のところは小動き。一気に反発してくれない辺り、まだまだ心安らかにはしてくれれません..。

今後は、海外の動向と日銀の動きに注意しながら、決算が出た銘柄から順次買い戻す相場になると思います。東1で主要銘柄で必要以上に売られた銘柄には監視の目を光らせたいと思います。トヨタ辺りはそろそろ良い頃合かもしれません。消費者金融関連も今週決算が出ますので、悪材料出尽くしの可能性に掛けるならば、直前に少し仕込んでおくと面白いかもしれません。

2007年05月09日

上抜くには力不足

今日の東京市場は一進一退。昨晩のNYも小動きだったことからか、東京市場もハッキリしない展開となりました。やはり17700円台の上値は重い様で、昨日の勢いは完全に消え去った感じ。昨日騰げた銘柄は今日は調整と言った所でしょうか。

そんな中で強さを感じたのが金融セクタ。昨日あった、債権の格付けアップのニュースが微妙に効いたのか、メガバンクを中心に値を騰げる銘柄が目立ちました。(昨日、銀行業ETFを仕込んでたのはラッキーでした。)

更に強かったのが信販会社。これまで、上限金利変更のあおりを喰って、地獄の下方修正を続けてきた信販系でしたが、昨日のUFJニコスの決算で今期業績に改善見込みが示されています。これでニコスは大幅高。連想で信販会社全般が連れ高しています。

..でもって、今日のトレードですが、昨日は「焦らずに慎重に行きたい」と書いておきながら、結局我慢できずに仕込んじゃいました..。

1つ目はAOCホールディングス。石油セクタの中で明らかに出遅れており、チャートも「私を買いなさい」と語るが如き形状をしています。原油価格もここらで底打つと見ていることから、ここからの下値の心配はしていません。逆指値で「前日高値を上抜けたら買い」の注文を入れていたところ、あっさりと約定。

2つ目がクレディセゾン。UFJニコスの高騰を見て、連想で飛びつき買い。もう少し、決断力があれば、今日の安い所で仕込めたのですが、前引けまで様子見してしまった辺り、甘かったです。ちなみにクレディスイスの決算は来週になります。

..で、ここまで買っちゃうと後は勢い。信販が復活するなら、次は消費者金融が来るはず。この業界は銀行を含めて業界再編が必ず起きるとされています。予定でも、決算前に武富士を仕込むつもりでいましたから、今日の大引けで前倒して少し仕込みました。明日も仕込みます。

その他、保有銘柄は、東芝が絶好調を維持。JR東も今日は頑張りましたが、これらプラス分をジャストシステムが吐き出しました。orz ジャストの短期リバウンドは終了ですかね。再び、決算までは試練の日々が続きそうです..。

連休中に唯一打診買いした「くろがねや」ですが、上方修正後も勢いがありません。一旦処分するかホールドするか迷う所。今月が配当月なのがまた悩ましい。PER・PBR的には割安ですが、キャッシュフローが少ないのが気になります。決算短信を再精査して方針を決めますかね..。

PS.
我慢しきれずに仕込みを始めた途端にNYが反落..。新興国株も大きく調整中。こりゃ、明日の東京市場は荒れますね、SQ前の魔の水曜日ですし。私的には底値で拾ってるつもりなので、嵐が来てもじっと耐え忍ぶことにします。

2007年05月10日

奇妙に強い

昨晩の時点では大荒れを予想した東京市場でしたが、予想に反して前場でもみ合った後、後場は上昇しました。ついに17700円台の半ばまで来たことで、普通に考えれば、今度こそボックスのレンジを打ち破りそうな気配です。

しかしこの上昇、なんとも強気に成りきれない雰囲気もあり。そもそも、昨晩のNYの動きが怪しげです。一言で言って強いのですが、なんでそこまで強いのかが解せません。決算が良いのは確かですが、先の雲行きを見れば材料で尽くしで下げても良さそうに思うのですが。天井感がアリアリなのに一向に崩れません。

もう1つ強いのが上海。もう訳判りません。昨晩のNYで、新興国は大きく下げてるのに、中国国内だけは別世界化してます。ファンダ的には明らかにバブルだと思いますが、勢いが全く落ちません。こりゃ、ソフトランディングの道は既に視界に無さそうですね。行くところまで行って、あとは奈落まで落ちますか..?「同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」が正しいのかもしれません。だんだんキャッシュポジで指咥えてるのが耐え難くなってきました。

今日の保有株は然したる動きなし。日経は騰げてる様ですが、自分的には「何が騰げてるの?」ってな感じ。どうやら資源株関連に来ていた様です。昨日のアルコアの買収報道の絡みでしょうか?
只、動きのない中では、直近で仕込んだ銀行業ETFとクレディセゾンが堅調を維持してくれているのが、救いではあります。AOCHDは動きなしですが、ペナントが煮詰まって来ているので、もうすぐ動きがあるでしょう。ここから↓は無いと思うのですが..。

今日のトレードはイマイチ動きの冴えない「くろがねや」を買値で処分。代わりに、少しずつ武富士を仕込んでます。明日が決算発表なので、その前にもう少し仕込みたいと思います。

2007年05月11日

利益確定に押される

昨晩のNYはFOMCの結果待ちでしたが、結局金利は大方の予想通りの現状維持。発表の直後は乱高下しましたが、最終的には↑でした。

天井感がありありのNY市場や、少なくともミニバブルの上海市場が下げない一方で、少しは継続的に騰がっても良さそうな東京市場は弱含み。SQ前日ってのもあってか、利益確定売りに押されました。日経平均でみるとそれほど下げていないのでが、実感的にはかなり下げた印象があります。

まぁ、最近の主体動向を見ると外国人が買って個人が売っている状況ですから、日本だけが冴えない原因は我々日本人個人投資家にある訳で、愚痴ってても仕方ないですかね。私を含めて2年連続の5月の暴落がトラウマになってる可能性も高そうです。(そういや私も、国内資金を海外投資に振り替えたばかりだっけ..。汗)

こうなると、外人さんに更に頑張って貰う他は、6月のボーナスまで膠着かもしれません。尤も、お金が入っても、皆で外国投信を買っちゃったらダメですが..。orz

今日の保有株の動きは総じて冴えませんが、唯一、三井不動産だけが強気の経営計画をしめしたことで上昇しました。只、朝方は大きく騰げたものの、後半は地合に押されて戻してきてしまってます。(但し、この手のパターンの時は明日再騰する可能性も。)

今日のトレードは寄り付きでまた武富士を買って、ちょこちょこと数を増やして来ました。..で、今日の引け後に決算が出たわけですが。前期の数字自体は事前に下方修正が出ているので、赤字転落ですが、改めての驚きはなし。注目は配当が維持されるかと今期の業績予想です。

まず、配当については前々期から変更無く維持されました。今期の配当予測は出ませんでしたが、前期がこの酷い赤字の中で配当維持ですから、今期の維持も硬いと思われます。次に、業績予測はEPS=380円が示され、税効果はあるにせよ当面の不安は払拭される数字だと言えるでしょう。明日からは悪材料出尽くしで↑へ行くことを期待します。(騰がれば買い増し。)

PS.
NY、今晩こそ遂に逝ったっぽい。今こそベアETF買い増しする時かも。
東京は明日こそ大荒れ?

2007年05月13日

週末の状況と今週の作戦

金曜日の東京市場は前日のNYが反落したのを受けて、久々に大きく値を下げました。只、チャート的には下ヒゲをつけて25日線まで戻してますし、7日に開けた窓を埋めきらなかったことからみてもトレンド的には↑と見て良い気がします。個人的には5月恒例の暴落待ちだったのですが、どうも今年は雰囲気が違うのではないかと思い出しました。

一方、反落したNY市場も金曜日にはあっさりと反発。天井感満載のダウ・ナスが一気に崩落していたら、日本も連れて↓トレンドと見る所でしたが、NYが戻した以上、少なくとも週明けの東京はGUスタートでしょう。只、寄天の可能性もかなり高いので、買いに行くのは悩ましいところ。

また、NYは戻したといっても全戻しした訳でもないので、何時崩れるか判らない状況に変わりはありません。只、ここで気になるのは中国の動き。金曜日のNYが戻した一因として、中国が国内機関投資家に海外投資の門戸を開くと言うニュースがあったことが挙げられます。これにより、中国国民が買い上げてプレミアムが付きまくったA株が下げ、代わりにレッドストック・H株が上昇する裁定が発生することが見込まれます。

これを受けて金曜日のNYでは中国企業のADRが買われ、ETFでもFXIが前日の下げ分を上回る5%以上の上昇をしています。(私も、金曜夜の時点でこのニュース知っていれば、買いに向かったのに..。orz)
一方で、A株を対象とするCAFもFXI程ではありませんが、騰がりました。A株は下がるとみるのが普通だと思うのですが、ちょっと解せません。

今回のニュースで中国の機関投資家がどの程度A株を売ってくるのか判りません。政府が急には売らないように指導している可能性もあると思います。そう言う意味では、急に動かない可能性もありますが、私が思うに、(どの程度、本ニュースが報道されているかも問題ですが)中国の人々は一旦はポジションを整理しようとする気がします。こうなるとA株が雪崩をうって暴落する可能性もかなり高いのではないかと見ています。中国の人々を直に見てきた、とにかく「我先に」とか「早い者勝ち」と言う発想があります。結果の良し悪しは別にして、日本人の様に悩んだまま様子見することはないと思います。月曜日に仕事を放っぽり出して、証券会社に詰め掛ける可能性だって有り得ます。

..てな所を背景にして今週の作戦ですが、日本株は取り合えず下げた分は戻ると見ます。只、日本株用の資産を海外投資用に振替えてしまったことから、手持ちのキャッシュが減ってしまっており、積極的に買い向かえる状況にもありません。また、外国人投資家も、今週は物色の矛先が中国に向かう可能性が高く、日本株の強い上昇力は望めない気もします。
なので、日本株については取り合えず、様子見。現状のままホールドして、銀行業ETFや武富士の下値があれば適当に拾ってみたいと思います。それでもし、日経が17843円を越えて行く様であれば、その時点で判断をしなおします。まぁ、基本的には今週も海外市場の状況に左右されることになるんでしょう。

むしろ問題は海外。新興株に関しては、しばらくノーポジでいましたが、先のニュースを受けて、ここらで中国株に買い出勤したいと思います。出来れば、香港市場でH株のETFを買いたかったのですが、香港には現状で動かせる資産がありません。既に出遅れたことを考えれば、この1日が重要なので、NY市場でFXIを買うことにします。資金的には日本株用から振替えておいた資産を使うことになりそうですが、円安なのが痛いところ。なので、新興国ETFを売って購入していた為替ETF・金ETFを、再度売って資金を作ることも考えます。只、金ETFはここらが押し目の底と見ているので、出来れば今は売りたく無いところです。

一方、ダウ・ナスのベアファンドは、いよいよ含み損が-10%に達して来ました。自己ルール的にも一旦損切りしなければならない状況ですが、米国は何時でも大崩れしそうな状況です。やはり今は売り難い状況なのですが、さて如何しましょうか..。最後はNYマーケットが空いた時点の雰囲気次第です。

2007年05月16日

アイランドリバーサル

月曜日はギャップアップ後に失速し、トータルではかろうじて騰げた東京市場でしたが、今日は完全に失速。昨晩のNYが軟調だった所に加えて、寄り前の機械受注の発表値がロイターの予想を大きく下回ったことで、息の根がそうそうに止まりました。

結局ギャップダウンしてスタートしたことで、日経のチャートはアイランドリバーサルを形成。離れ小島の所には塔婆が立っており、テクニカル信者であれば文句なしの弱気転換サインと言えるでしょう。

もう1つ、今日下がった理由ではないかと思うのが、本日が決算発表が集中する特異日だったこと。決算前にポジションを外す投資行動は多数見られた筈であり、これが全体を軟調にさせることに一役買った可能性はあります。

保有株の状況は散々で特に見るところ無し。頑張ったのは任天堂くんだけでした。逆にまたやっちゃったのが、昨日打診買いしたウィーヴ。打診買い程度とは言え、買った直後から2連続S安とは、これ以上ない見事な高値つかみ。orz ホント、これは金額以上に精神的にくさります。

先週末に上方修正を発表し、今期の黒字転換に目処が立ったことと、チャート的にもダブルボトムを形成してネックラインをブレイクしたことから、当面↑を目指せると見たのですが、見事なまでに売り崩されました...。月曜日に出た決算は特に新規性はないので、これが売り材料になるものでは無いのですが、もう何がなにやら。(すっかり弱気..。)

一方、海外市場では、注目の中国が予想通りの値動きになってきました。H株が頑強な値動きを続けており、一方でA株の値動きが怪しくなってきています。月曜日こそ、A株も騰げたのですが、今日はH株は騰がってA株は下げています。月曜日に入ったファンドの解約注文が今日になって影響として出ている可能性もあります。

今晩のNYは方向感なし。ナスダックはプラ転とマイ転を繰り返しており、為替も不安定な状況です。但し、ダウだけは必要な頑強で、今日も史上最高値を更新し続けています。

私的には、今日のアジア株の弱さを受けて、NYが大崩するのを恐れていたのですが、予想以上に粘ってくれました。これには、欧州のGDP速報値が市場予想を上回ったこともプラスに働いたと思います。これで、欧州の追加利上げは確定的と言えるでしょう。

尚、予定通り、昨日から今晩に掛けて、海外ETFのポジションをかなり変更しました。コモディティ関連(GLD・GFI・DBA)と金融セクタのベアETF(SKF)のポジションを落とす一方で、FXIを仕込みました。

これまで見ている所では、CAFは下げて、FXIは若干ながら騰げています。明日の中国市場でもこの傾向は続くものと思います。

2007年05月17日

新興/小型は壊滅

本日の東京市場は昨日の決算発表を受けて、結果が目標に届かない銘柄が叩き売られる相場でした。特に個人投資家に人気の銘柄が酷い状況。新興/小型株はバリュー・グロースに関わらず、買い手不在の相場状況です。チャートは先端が垂れてしまい、多くの銘柄が崩れたチャートになっています。

思えば、昨晩のNYもダウが値を保った一方で、ナスダック指数は続落してます。日米共に一部の主力銘柄だけが堅牢な状況と言えます。今日の指数だけみれば、日経はもみ合いの中で値を保ったことになりますが、小型株だけみれば、状況は悲惨です。TOPIX_Largeのチャートはボックスの上端に位置しているのに対して、TOPIX_Smallはボックス圏の下限まだ下がってきています。

同様に、NT倍率にも乖離が出てきいます。只、乖離状況は既に最大に近く、乖離解消に向かう可能性も感じられます。また、騰落レシオも安値圏に入ってきており、日経の反発の可能性も十分にある状況と言えるでしょう。

明日はGDP速報値の発表があります。これが市場コンセンサス並かそれ以上であることを切望する状況です。只、今回はロイターの予想値自体が高めなので、これを上回ることは困難では無いかと思います。下げ要因しか見あたらない厳しい状況に思います。

保有株の状況は、今日も任天堂を除いて崩壊中。任天堂はついに大台の40000円台に乗せてきています。

一方で、またもヤラレたのがAOCHD。決算発表で超保守的な今期予想を出してきたことで、市場の嫌気を誘いました。寄付きからS安模様で推移し、一旦はリバったものの、再び下落。私の方は、一旦リバった所で売り抜けたので、辛うじてマイナスは最小限に押さえ込むことが出来ました。

今晩のNYは今のところ無難な展開ですが、再びナスダックから崩れる可能性も多々あります。特に、ナスダックのチャートは20日移動平均線を割り込み、下値を切り下げる動きをしています。日本同様、弱気感アリアリの状況と見ています。気付けば、一時は含み損が-10%近かったQIDも、プラテンの可能性が見えるとこまで来ています。

2007年05月18日

指数以上に弱い感じ

東京市場ですが、なんと言うかもう、へろへろな感じ。指数自体はそこそこ保っているのですが、実感的には最悪の気分です。もはやファンダメンタルなんぞは無視。決算発表直後の銘柄を何でも良いから空売ってるのでは無いかと勘繰りたくなる状況です。サプライズでプラスが出ない限りは、全て売られている気がします。特に個人投資家が主体の銘柄は酷いですね..。

日経はチャート的にもかなり怪しい雰囲気になってきました。17441円まで下げると下方の窓を埋めてしまうので、更に弱気が強まることになります。そうならないことを祈るのみ。
只、17400円~17350円のレンジは、これまでにかなり揉まれてきた価格帯ですから、ここで跳ね返してくれる可能性に期待はできます。(万一、ここを割り込んだら、総員退避ですね..。)

Topix-Smallはボックスの下限に到達しましたし、東1の騰落レシオ25も80を割り込みました。希望的観測も含めて、そろそろと言えば、そろそろな気もします。

思うに、現在のファンダ無視の相場こそ、バリュー投資の出番である気がします。ちょっと探しても、今期業績予想レベルでも十分な割安銘柄が見つかります。この最悪の地合の中で、長期のスタンスで買える人こそ、真のバリュー投資家なのかもしれませんね。(私はなかなか悟れませんが..。私が監視するバリュー銘柄を、別エントリーで示しておきます。)

..で、今日の保有株の値動きですが、昨日に引き続き、任天堂くんだけが頼りの状態。ついに40000円台に乗せ、水準訂正をしています。円安傾向は止まりませんし、安心してストロングホールドできます。

逆に、その他の銘柄は総じてダメ。昨日決算が出たセガミメディクスも、内容は悪くないと思うのですが、売られています。

今日の引け後にはクレディセゾンが決算を発表しました。信販業界が赤字決算を続ける中で、黒字をキープしたことは評価できると思います。今期の予測もこんなもんで、これならば業績不安払拭で↑を目指せると思うのですが、四季報の予想値を下回っていることで、結局売り崩される悪寒もします。こんな地合では、もはや、自分の相場観を信じてホールドするしかないです。

あと、今日の寄りで東京カソードを打診買いしてしまいました。今回の決算でV字回復が鮮明となり、バリュー株と言える銘柄です。流石に売り崩されはしませんでしたが、好決算発表後も、なぜか頭を抑えられ続けています。

2007年05月21日

週末の状況と今週の作戦

大分と滅入る相場になって来ましたが、投資方針がブレることの無い様に、今週の作戦を記しておこうと思います。

まず、週末の状況ですが、日経平均は続落して、ひとつの節目であった17441円をあっさりと割り、そのまま25日線もブレイク。辛うじて、価格帯売買高の積み上がっている17350円付近でリバウンドし、17399まで戻して終了。

日経平均は首の皮一枚残して踏みとどまった感じですが、状況的にはかなり危ない気配です。更に、新興・小型株の状況は壊滅的となってきました。マザースはまだしも、ジャスダック平均も直近の安値を切り下げてしまいました。

こうなると、晩のNYが下げたら死刑宣告確定だったのですが、不思議なまでに強い米国株がまたも踏ん張ってプラス引け。まさにギリギリの攻防です。

週末イベントとしては、中国が引け後に利上げを発表しています。只、NY市場の中国株を見る限り軟調ではありましたが、極端な下げは出ておらず、ある程度は織り込み済みであったと思われます。なので、月曜の中国市場が一気に暴落と言う心配はなさそうです。

またG8でヘッジファンドの規制が話し合われましたが、幾らドイツが気色ばんでも、米国と英国の財務大臣が欠席では何も決まるものでもなく、拘束力の無い無難な声明がでるに留まりました。これによって、一部で危惧されたヘッジファンドのポジション縮小も回避されたと思われます。

一方、週末に行ったトレードとしては、唯一、ジャストシステムのナンピンを実施しました。ジャストに関てはこれが最後のナンピンです。水曜日の決算が如何出ようと、3年放置する方向で対処します。(3年後に会社が存続していること信じて..。orz)


..さて、今週の作戦ですが、状況的には最悪に近いと思うのですが、個人投資家の息の根は止まってない様に感じます。(評価損率もそれほど下がってませんし、買残も若干プラスに転じました。)残念ながら、株価の反発には一度は強力なセリンググライマックスが発生しなければならないと思います。問題は、セリクラが発生してそこから反発するのか?、それとも更にズルズル行くのか?これはもう判りません。そこで、作戦的には次のスタンスを取ることに決めました。

 ・長期投資銘柄はアホールド。
 ・システムトレードは通常通り運用。
 ・ジャストシステムは放置プレイ。
 ・トレーディング銘柄の内、PBR1倍割れの銘柄はアホールド。
 ・トレーディング銘柄の内、PBR1倍超の銘柄は逆指値を設定して、-10%目処に損切り。

何れにしても、今週は厳しい思いをする週になりそうです。別エントリーに書いたように、何もこんな苦労しなくても、海外市場のポジションを高めれば良いじゃないかと言う、内なる声も聞こえてきます。損切りが発生したら、日本株は諦めて、その資金は海外投資に回しますかね..。

2007年05月23日

小型/新興株は底入れ?

かなりスリリングな状況下でスタートした今週の東京市場でしたが、結果的に今回もまた17400円を切った付近で反発してくれました。今回はキャッシュポジションを縮小している状況でしたので、↓に行かれるのはかなりマズかったのですが、なんとか苦境に陥らずに済みました。

更に今日の東京市場も予想外に強くて、連投。特に、直近で売り崩されてきた小型・新興株が大幅に反発しています。これで新興市場は、明日も陽線を付ける様であれば、一旦底入れと見て良さそうです。

結果的に、今となって冷静に見られるわけですが、改めて日経のチャートを見ると、4月2日・4月25日・5月1日・5月18日の終値が綺麗な直線に並んでおり、この支持線にサポートされて下値を切り上げ続けています。これを見れば、上昇トレンド継続中とみても良さそうです。只、上値の方も17500円付近で押さえられており、一種のペナントを形成しつつあります。17827円を越えられるかが次のポイントとなりそうです。

保有株の状況としては、下がったら損切する覚悟で、逆指値を並べて臨んだ今週でしたが、結果的に一銘柄も損切ラインには掛からず延命しています。特に今日は、小型株が大幅に反発してくれたお陰で、トータル1.7%程度の大幅高になりました。

最も寄与が大きかったのがジャストシステム。明日の決算に向けて売り方がポジションを整理する動きが連鎖的に加速したように思われます。このまま明日の決算で悪材料出尽くしとなってくれれば良いのですが..。

その他も、ここで愚痴った東京カソードに漸く見直し買いが入っています。

また、今回の反発の主役は銀行株だと思うのですが、それを反映して銀行業ETF(1615)も本日大きく反発しました。急すぎて買い増しのタイミングを逸してしまいました。他にも、武富士が反発し、これも買い増しのタイミングで遅れを取っています。

一方で、これだけ小型株が好調な地合にあって、ユニバースは全くの反応無し。(東2は仲間はずれ..?) ちょっとこうなると、割安でもホールドし難い状況です。処分して、他の値動きの良い小型株に切り替えた方が、情勢的に良さ気に思われ、明日の寄り付きで処分してしまおうかと考えてます。

東京カソード等はまだまだ上値があると思います。明日もジャスダック平均が↑に行く様なら、プチ新興祭りに積極的に参加するべきかもしれません。

お誂え向きに、NYもリバってきてくれました。日経がGUしないで寄り付いて、そこから↑を目指す展開になれば、これまでのレンジを破る展開も期待しちゃいます。

2007年05月25日

かなりヤバ気です

今日の東京市場は指数的には2日続きの小動き。只、自分のポートフォリォ的には大きく動きました。今週は火・水と1.5%超の上げを記録し、日経平均を大幅にアウトパフォームしてきたのですが、今日は一転してダメダメ。水曜日の騰げ分をすべて吐き出しちゃいました。まぁ、トータルでまだプラスですから十分ではありますけどね。

..で、問題はNYの方。昨晩は寝入るまでは絶好調だった筈のNY市場が、朝起きるとマイ転してました。なんじゃらほいと調べてみると、件のグリーンスパン爺が中国株のバブルを改めて指摘したらしい。これを受けて、中国株だけでなく、株式全体が売られた模様。尤も、ここまでが騰げ続けてきたので、市場参加者は下げの口実を待っていた気がします。結果、一気に雪崩れ込む形になった模様。

そして今晩ですが、再び軟調。住宅関連で新築件数の好調な指標が出たはずなのに、市場は売り一色。これはかなり怪しいムードです。そろそろ真剣に調整モード入りかもしれません。採り合えず、トレーディング中の中国(FXI)、マレーシア(EWM)、シンガポール(EWS)のアジア3カ国の株式について、一旦すべて利益確定しておきました。

すべて処分するには早かったかもしれませんが、ここ3日間の雰囲気が微妙に悪いことと、明日も崩れると週明けがかなり怖いことになるので、まぁ、一旦手仕舞いも良いと思ってます。

尚、ヨーロッパを対象としたETFとグローバル市場を対象としたETFはまだ残していますが、これらも様子を見ながら処分することを視野に入れて対処してゆこうと思います。


しかし、こうなると明日の日経はギャップダウン確実です。再び抵抗線で跳ね返してくれるか、正念場になりそうです。自分の作戦的には、「逆指値を使って-10%の含み損で損切り」のスタンスを採ることにします。

2007年05月28日

今週の作戦

先ずは週末のおさらいから。

木曜日のNYが大幅下落が直撃し、チキンな東京市場はあっさりと陥落。但し、こんかいも17300円台の壁が立ちはだかり、崩落を防いでくれています。右上がりの下値支持線が依然として機能しており、その点が救いなのですが、一方で今回は、水曜日に17827円を越える高値をつけられなかったことで、上値抵抗線が切下がる形になってしまいました。チャートの教科書通りに進めば、今週中にフラッグが頂点に詰まるので、上か下か何れかに放たれることになりそうです。さぁどっち?

尚、金曜日の下落の際に、持株のクレディセゾンが損切りラインに抵触して処分されてしまいました。相変わらず、クレディセゾンとの相性は悪いです..。orz

一方、海外の方は木曜日に私が感じた第六感が見事に外れ、金曜日の晩に反発しました。従って、続落したら利確するつもりだった、欧州とグローバル系のETFはホールド継続です。只、反発したといっても、木曜日下落分の半値戻し状況ですので、一旦処分してしまった、EWS, EWM, FXI のアジア系ETFは買い戻さずに様子見したままです。尚、利確で生じたキャッシュは全てDBVにさせています。(こう言う、動き難いときにDBVは便利な逃避先かも。)

..でもって今週ですが、日本は取り合えず↑でしょう。只、週末で多少熱も冷えたので、寄天にはならない様な気がします。クレディセゾンが売られた分のキャッシュも出来たので、寄りが高くなければ、買いに行く手もあるのですが、ちょっと新しい投資作戦として思うところもあり、ここは現在のポジションをキープすることにします。(下がれば逆指値で損切りは継続。)

悩ましいのは海外の方。このまま↑を目指すムードになるのか、再び揉み合いに入るのか、見極めてから再投資を考えたいと思います。気になるのは米国の新築件数の指標が良かったことで、逆に利上げが懸念される状況になったこと。利上げムードが漂うだけで、株も債券も上値が重たい展開になってきます。ここで原油が騰がろうものなら、かなり危険な雰囲気になりかねません。

一方、利上げといえば日本のほうですが、CPIが若干のマイナスを続けたことで、流石の福井さんも利上げは出来ないと思います。アナリストの一部には参院選前の利上げを唱える人もいますが、これは間違いなく無いでしょう。日銀さんは責任を取るのが大嫌いですから、責任を指摘されかねない状況での利上げは先ずやらないと判断します。日経新聞の利上げ疑問視キャンペーンも続きましたしね。(笑)


てな訳で、今週は結局様子見です。日本株に関しては上放れる可能性もありますから、極端に弱気のスタンスはとれません。「下がったら損切り。」 これだけを守って臨みたいと思います。

海外の方は、EWM・EWSが年初来高値を付ける様な事態になったら買い戻しますが、それまでは現状のままホールドします。(ナスダック・ベアのQIDの扱いが悩ましい..。)

2007年05月30日

上か下か?

なにやら政治的にきな臭い事件が続き、投資家からは敬遠される状況下の東京市場でしたが、米国の休場に救われたのか、急変を招くことなく、事件の影響を織り込んでくれました。

結果的に2連騰。取引高は少ないものの、全体の雰囲気はかなり改善してきています。特に、小型・新興株が持ち直してきていることが個人投資家にも力を与えている様に思います。尤も、チャート的には三角持合の範囲内で動いているだけに過ぎません。フラッグも頂点に達しつつあり、上か下かの神託は時間の問題で下ることになるでしょう。

私的には先に記した様に、予断を持つことなく、落ちたら直ぐに売ることが出来る体制を以って相場に臨むことにします。只、上か下かどちらに行くかを敢えて予想をするならば、今回は↑へ行くような気がします。米国と中国の急落は怖いですが..。

私が↑を予想する理由は2つあって、その1つはチャート。日経の日足チャートだけ見てると方向感が見え難いのですが、週足で見ると、支持線にサポートされた綺麗な右上がり直線を描いています。今回もこれに沿った上昇をする可能性が高いように思います。

もう1つ、今日感じたのが、現在進行中の米国市場の雰囲気。寄付きで米国株が↑へ行った割には、新興国の株式の値動きは芳しくありませんでした。そして、米株がマイ転した後は、当然のように新興国株もつれ安しています。..で、こんな状況下でEWJ・DNL等の日本株インデックスはプラスを維持しています。急騰を続けた新興国から一時退避した資金が、出遅れている日本株に振り向けられる可能性があるように思います。

最後に、今日のトレードは特に売り買いなし。保有株としては、東京カソード・ADMと言った割安株に物色が巡ってきたことは嬉しいところ。また、優先株の償却方針を示した雪印乳業も、今日になって上昇の機運を見せています。あと、ビ・ライフ投資法人が90万円を突破しました。ミリオンも完全に視野に入ったものと思ってます。

2007年05月31日

妙に強さを感じさせます

今日の東京市場は、朝方の機械統計がコンセンサスを下回ったことから弱気のスタート。そして、昨日中国政府が発表した証券税制の課税変更により、中国A株が暴落。ほぼ最悪の環境下となった1日でしたが、その割りには強い印象。結局、上下に髭をつけつつ、もはや狭まるだけ狭まってきた抵抗線の間に収まって、動きを終えています。

いよいよ三角持合も最終局面。今週中には上か下へ放れそうです。..で、私のスタンスとしては、上へ放れるほうに掛けることにしました。かなり予算枠を削ってしまった日本株への投資ですが、予算枠一杯まで買いたいと思います。これでヤラレたら潔く損切りします。

環境的には、まがりなりにも上海が調整したので、多少のゆれ戻しがあるにしても、中国A株の大暴落は少し先に延びたと思います。むしろ心配なのは米国の方ですが、今晩もアジア株安の流れを受けて、全面安でスタートしながら、現在はプラ転してしまいました。中国がコケると、その余波で米国も変調するかと思いきや、今日はそうなりませんでした。

国内的には日銀の利上げが心配ですが、政治が混乱する現在の状況下で、利上げを断行する度胸は福井さんには無いと思います。各種の経済指標が利上げを肯定しない状況では、結果責任を問われる可能性が高く、これは日銀にとってはインフレ以上に嫌なことでしょう。利上げは参議院選挙後まで無しと決め打つちたいと思います。

明日は寄り底を想定していたのですが、予想以上にNYが強いため、判断が微妙になってきました。只、このままNYが終わるようであれば、GUはしないと思います。午前中に仕込みを終えて、あとは上放れを待ちたいと思います。

2007年06月01日

理想的な展開に

今日の東京市場は、概ね昨晩に予想した通りの展開に。中国の暴落余波からNYがあっさりと立ち直ったことで、東京も堅調なスタート。予想的には、東京は前日終値近辺からスタートして寄り底と思っていたのですが、NYが予想以上に強く、東京は多少GUして始まりました。

私的には昨日書いた予定通り、寄り付にて予算枠一杯まで仕込みました。もう、あとはボックス圏を破ってくれるのを祈るのみ。

結果的に日経は長大陽線をつけて引けました。理想的な展開だと思います。5月10日の高値17827円を終値で越えていることは上昇トレンドが続いていることを示唆しており、買いに安心感も生じたと思います。只、今日の終値で、尚、上値抵抗線上とも見ることも可能です。ここはなんとか明日も騰げてもらい、抵抗線も完全にブレイクしてくれることを切に願います。

日経平均は、今日で2月28日の上海ショックの暴落時に空けた窓の下端に到達しました。テクニカルアナリストの中には窓の下端に達したことで、下げに転じるなどと予想している人も居ます。しかし、ここから上は真空地帯ですから、もう1つ弾みさえ付けば、18050円までは軽く飛ぶ可能性を秘めています。状況的にはここで上に行かなくて何時行くの?って感じ。
唯一の不安材料は、現時点でNYがマイ転してしまったこと。昨晩の様に再度リバってくれると良いのですが..。

一方で、CMEは17950円を越え、18000円目前まで来ました。このまま行くと、大きくGUしてスタートし、そのまま寄り天と言う可能性も出てきますが、それでも構わないので、一旦上に出て欲しいと思います。

所で、今日の寄り付きで行った仕込では、先日来考えていたことを実行に移しました。と言うのは、手持ちキャッシュを全てつぎ込んでのバスケット運用です。詳細については別エントリーに記しておきたいと思います。

2007年06月02日

ボックスを脱出

週末の東京市場は期待通りの展開。ボックス圏を完全に打ち破り、ザラ場で日経が180000円を回復。終値こそ週末の利益確定売りに押され、上髭を付けてしまいましたが、それでも一応、陽線を保っています。

後半になって上値が重くなったのには、上海が下げに転じた影響が囁かれていますが、はたしてどの程度の影響だったのかは判りません。なんでも、キャピタルへの課税のうわさが流れたとか?個人的には中国A株の暴落は各国の株価に既に織り込まれている気がします。下落しているのはA株だけで、H株やレッドチップに影響が出ている訳ではありません。A株だけの問題ならば、世界の株価に影響を与える可能性は本質的には無いはずです。何れにしても、これからA株に投資するのは投機を越えて博打だと認識してます。

その後のNY市場も比較的堅調。一時、怪しげな時間帯もありましたが、なんとかプラスを保って引けています。雇用統計に注目があつまりましたが、コンセンサスを越える強い数字。こうなると、インフレ懸念→利上げ観測、が出て、株価にはマイナスになるかと思いましたが、そこまでの数字とは認識されていない模様です。むしろ、利下げを織り込んできていると言う噂もあるようで、果たして如何なるものか??

一方で、経済の好調を背景にドル高/円安が加速してきました。一瞬でも円高に転んでくれると、海外投資用のドルが作れるのですが、いまの円安状況では新規海外投資には二の足を踏んでしまいます。押し目待ちに押し目無しでしょうか?ボーナスが支給されると、個人投資家の海外投資が増えそうですし、当面はさらなる円安基調かも。

逆に、円安が加速したことで、週明けの東京市場も堅調なスタートが期待されます。米国の自動車販売台数も回復した様ですし、景気後退懸念が薄れたと判断されれば、出遅れ気味の自動車やハイテクセクタの巻き返しが見られるかもしれません。循環物色が機能してさらに相場の上昇があることを期待します。来週の日経平均の目標は18350円に期待を込めて置きたいと思います。尚、CMEの引け値は18050円と、18000台を越えてきています。


保有株式の状況としては、概ね堅調でした。新興/小型株はイマイチですが、主力銘柄が頑張ってくれています。木曜日から始めたバスケット運用も絶好調なスタートを切り、ここまでで2%超の上昇。初期費用分のマイナスを早くも埋めてしまいました。

海外の方は今のところ静観中。中国には当面手を出しません。私の稼ぎ頭だった、シンガポール&マレーシアについては、再エントリーのタイミングを計っている状況。新高値を取りに行くまで待つ予定でいますが、なかなか越えそうで越えてきません。インドにはかなり投資してみたい気持ちがあるのですが、適当なETFがないのが辛いところ。ティッカーINPって言う、ETFでもCEFでもない新たな投資商品を見つけましたが、IBでは取引不能のようでした。

中国・シンガポール・マレーシアを売った資金は全てDBVに逃避させていますが、このDBVがここに来て何気に好調。(円安・豪ドル高が寄与している?) おかげさまで、資金が遊ばないで済んでくれています。

なんか、全体にツイてる感じ。

2007年06月05日

弱い様で、もしかして強い?

今日の東京市場は、先週末に予想した通り、堅調なスタート。しかし、結局上値を追う力は無くズルズルと失速し、結局寄り点に。しかし、これを弱いと見るか否かは微妙な所。GUして陰線を引きましたが、それでもプラスで引けたあたり、結構強いようにも感じます。

今日、ズルズルと下げた原因が上海の暴落にあるとする見方が主流の様ですが、私はあまりその様には感じていません。先週も書きましたが、既に中国A株の暴落は織り込まれていると思います。実際、上海が暴落している最中に、日本より影響を受けそうなシンガポールが堅調な値動きをしていました。(同様に香港も堅調でした。)明日もまだ上海は下げると思いますが、東京への影響は本来限定的であると考えます。

しかし、東京市場は今週末がメジャーSQですので、安く落としたい勢力は中国の下落をトリガーにして、東京市場の売り崩しを図る可能性もあります。今日も恐らく、そんな動きがあったのではないかと思うのですが、それでも前日比でプラスを保った辺り、かなり強いのかもしれないと考える次第です。

まぁ、この辺りは大人の都合で動くので、弱小投資家は傍観しているよりしかたありません。個人的には日経18350円を目指して↑のスタンスは崩さないでいます。(フルインベストメント状態なので、何とか上に行って欲しいですぅ。)

一方、海外の方も微妙な展開中。ダウ・ナスは下げて始まりましたが、今現在は大分戻して来ています。新興国株も全体的に軟調ですが、ダウ・ナスが戻せば一緒に戻りそうな雰囲気。

基本的に、上海の暴落は織り込み済みと言うスタンスでいますので、今日を押し目と考え、一旦外していたアジア新興国株の買戻しを開始することにしています。具体的には、FXI、EWM、EWS、EPP、INPを少しずつ打診買いしいます。

尚、これまではインドへの投資はCEFであるIIFを利用して行っていましたが、今回はINPを購入してみています。(先週まではIBで買おうとするとエラーになったのですが、今日は買えました。)

INPは厳密にはETFでは無い新しい投資商品です。正式名称はETNです。IIFに比べて流動性が高く、CEFの様なプレミアム/ディスカウントは付かないので、購入可能ならばこちらの方が勝手は良さそうです。(MSCI India Index に連動します。)

ETNに関しては改めて別エントリーで触れたいと思います。


2007年06月08日

本当に強いの?

昨晩は欧州と米国が大荒れ。CMEも大きく値を下げたことから、東京市場もこれに鞘寄せした軟調なスタート。しかし、じわりじわりと盛り返し、結局引け値は僅かなプラス。明らかに、明日のSQを睨んだ大人の都合が垣間見れる値動きです。

この世界的な悪い地合の中でプラスを保ったと言う点で、やはり今の東京市場は強いと見るのが筋なのでしょうか。明日、SQを通過した後に、真の相場の強さが明らかになるのかもしれません。
正直、個別銘柄で見ていると、それほど強さも感じない微妙な雰囲気です。まぁ、日経だけでなく、TOPIXもプラスで引けているので、やはり全体にプラスなんでしょう。(でも、何故か保有銘柄の動きはいま一つ..。納得いかんです。orz)

日経平均はチャート的にも悪くなく、これからボーナスが支給されることも考えれば、18300円を目指す展開をメインシナリオに置くことは変えてません。只、海外の情勢がやはり気がかり。欧州の利上げは想定の範囲ですが、米国がここまで堅調な景気指数を示すのはちょっと予想外でした。まさか、本当に利上げが意識される状況になるとは..。まぁ、各種指数を信じるなら、景気上昇に併せた利上げ懸念なので、決して悪い話では無いと思います、長い目で見れば景気が続くと言う事でしょう。スタグフレーションじゃないってことで。只、なんとなく今の米国の好況が信用できないってのが不安の種だったり。

また、欧米が利上げ基調となると資金の供給が絞られてくるので、新興国の株式市場に悪影響が出るのが心配です。最大の資金供給源である日本さえ利上げしなければ、大丈夫だと思いますが、ここで福井さんがとち狂って緊急利上げなぞぶち上げようものなら大混乱は必至ですね。まぁ、今の時点でそれは無いとは思いますが。

ちなみに、日銀の利上げは債券相場の流れから8月説に信憑性が出てきている様です。(参院選前にやりますか?)


さて、こんな商状の中、保有銘柄の値動きはあまり芳しくありません。先日始めたバスケット運用はまだ含み益が出ていますが、今日は結構下げました。好配当が銘柄中心なので、長期金利が上昇傾向になると、値動きは厳しくなるのかもしれません。

長期金利の上昇で大ダメージを受けているのがリート。手持ちのビ・ライフだけでなく、リート全般がボロボロになってます。流石にここまでが値上がり過ぎたかもしれません。地銀あたりが売りに回りましたかね..。まぁ、リートはアセットアロケーション上、今の割合でホールドなので、ジタバタせず静観するつもりです。ちなみに、現在のビ・ライフ投資法人の配当利回りはまだ3%超です。5年債とのスプレッドを見てもまだ差はあるので、そろそろ下げ止まってくれると信じたいところ。

一方、海外市場の方は、先日打診買いを入れた新興国系のETF(FXI, EWS, EWM, EPP, EEM, INP)を昨晩の下げで全て損切り。やはりちょっと早まった仕掛けでした。確実に上昇トレンドを見てから再度仕掛けなおします。

売った資金は再度DBVに突っ込みました。現在の様な株にも債権にも動き難い状況では、金利に先高感のある通貨に逃げるのが最善手でしょうか。FXEを買っとくのが正解かも。あと、ゴールドが何気に底堅い感じなので、GLDの買い増しも考慮してみます。

2007年06月09日

SQ抜けたら弱かった?

今日の東京市場はSQ値の算出日。しかし、晩のNYは大荒れと言うか土砂降り。流石にこれでは、何気に強かった日経も今日は如何にもならないだろう。..ともはや達観して眺めていたところ、予想以上に高い寄付き。結果的に窓が空くこともありませんでした。これならば、逃げるつもりだった人は、そこそこ逃げられたかもしれません。今回はオトナ様々だったかも。

しかし、オトナの事情で堅調を続けていた東京市場もSQ通過後は見事に失速。まぁ、こんなもんでしょ。今回の世界同時株安の原因が長期金利に上昇にあることは衆目の一致するところ。東京市場でも金利上昇に弱い不動産業やその他金融業が派手にヤラレてます。反面、恩恵を受ける銀行や保険業は好調だったようです。

問題は何故ここへ来て、世界的に長期金利が上昇しているのか、これが良く判りません。明確なトリガとしてあったのはユーロの政策金利の利上げですが、これは以前から織り込み済みだった筈で、急に大騒ぎするものではありません。

米国の方は雇用統計が良かったことからインフレが懸念され、利上げ→長期金利上昇と言うことでしょうか。尤も、現状でイールドカーブは長期金利が短期金利を上回る、一般的な状況になった訳で、今までが変だったと言うほうが正しそう。

問題は日本で、何故長期金利が上がってるのか、理由は良く判りません。日銀の利上げを織り込んだ動きと言う事なんでしょう。しかし、こうなると逆に日銀は利上げしにくくなった様な気もします。明らかにこれまでの利上げが景気を失速させる方向で影響が出てきていますし、今回の金利上昇でも株式市場が急激に弱含んだのを見ると、やはり参院選の前の利上げは難しいんじゃないかと..。

さて、問題は今後の見通しですが、日本株については依然として強気を継続したいと思います。今日も下げたとは言え、NYの様な崩れるような下げ方でもありません。日経の週足チャートは依然として下値支持線でサポートされた形を保っています。

むしろ思うのは、不動産株やREITが急落しすぎなのではないかと..? 年内に1%まで政策金利を上げてくることは予見の範囲内ですし、それならば、現在の長期金利の値も、想定内の数字の筈です。ちょっと狼狽しすぎなのではないかと、自分を慰めてます。(やっぱビ・ライフ、売っとくべきだったか~~??)

一方、海外の方は、今現在のNYの動きは落ち着きを取り戻した感じです。ダウ&ナスは微妙な感じですが、それでも今のところは、プラスをキープしています。

..で、ヘッジのためと言うか、おまじないとしてと言うか、少しベアファンドを買いましてみました。いつもの得意技で、これも曲げるようであれば、結果として日本全体にはプラスなので、それはそれで良いですから。買ってみたのは「UltraShort Dow30 ProShares (DXD)」と「UltraShort Real Estate ProShares (SRS)」の2つ。「UltraShort Basic Materials ProShares (SMN)」も買ってみたいのですが、IBでは何故かエラーになって今のところ購入できてません。もし、SMNが買えるようならば、資金的にDXDは即時処分してしまうかもしれません。

2007年06月13日

ヘタレてますねぇ

今日の東京市場は結局続落。昨晩のNYが引けに掛けてマイ転したことで、雰囲気の悪いスタートを切りましたが、結局リバることも無く、ジリ下げ。ホント、日経は勢いがないと言うかヘタレてます。

そもそも月曜日の値動きからしてダメ。先週末のNYが反発したことから、東京も反発が期待されましたが、然して高く寄り付いた分けでのないのに、結局寄り天。アジア各国が一斉反発したのに比して、なんとも情けない..。

まぁ、他の国は先週の下げ幅が大きかったので、その分リバが大きいのは当たり前と言えばそうなのですが、テクニカル的に↑に行く条件が揃っていながら足踏みしてしまうのは何なんでしょ?私的には、今の相場付きを見ると、上値が重い欧米や中国を除く新興国よりも日本の株の方が買い易く思えるのですが、やはり私が世間からズレてるんでしょうか。

..とは言え、日本株に対する当面のスタンスは変えないでいます。目先は下げても、17700円から折り返して、18350円を目指してもらいたいと思います。飽くまでも日足に囚われず、週足をみてトレンドを判断したいと思います。(17500円を大きく割り込んで行く様だと、要警戒状況です。)


さて、保有株の値動きはと言うと、日経に平均に連動してすっかりダメ。 ..とはいえ、今日のところは不動産・REIT関連が下げ止まってくれたので、精神的にかなり救われてます。

「エビちゃん」こと「ビ・ライフ投資法人」も何とか750000円で底打ちしてくれた気配です。取りあえず、この急落局面で売るつもりは無かったのですが、リバを待ってJ-REITのボジションを少し調整することは考えようと思います。手段としては、エビちゃんを処分して、その資金の一部でJ-REITのファンドを購入し、全体のリバランスを図ることを検討します。

エビちゃんはレジデンス系なので、値上げ交渉は容易ではなく、将来的な利回りの向上は期待し難いことが予想されます。その分、利回りが長期金利に十分に勝っていて欲しいのですが、長期金利が2%を超えてくると、利回りの差としてはもう1つ物足りなくなってしまいます。ならば、オフィス系の様に、将来的な賃貸料のアップが見込めるREITの比率を上げる方向で調整すべきでは無いかと考えた次第。あと、REITが値上がり過ぎたことで、ポートフォリォに占める構成比率が、年初に計画した比率を超えてしまっていると言う事情もあります。


一方、海外の方は反発はしたものの、株式の値動きは全体に重い感じが残ります。只、↓に転ぶかと思えばそうでも無く、微妙な状況になってます。取りあえず、先週末にヘッジで買ったダウ連動ベアファンド(DXD)は損切りしました。一方で、もう1つ仕込んだ不動産セクタ連動ベアファンド(SRS)は残してあります。

ところで、先週の急落局面で、トレーディング用の資産から新興国株を全て処分してしまいました。これに再エントリーしたいのですが、そのタイミングに迷っています。(縄跳びに跳び込めないって感じ。)

そこで、方針を次の様に決めることにしました。この先は、「直近の高値を切り上げた銘柄から再エントリーする。」、で行きたいと思います。
このルールに寄れば、CAFが直近の高値をブレイクしていましたので、バブルを承知で再エントリーしました。(..と言っても、ほんの打診買いレベルです。)

あとは、FXIも高値更新しているので、これも今晩中に仕込みます。一方で、東南アジア・インド・南米辺りは、今晩のNYが下げており、今暫くの間、高値更新待ちになりそうです。

2007年06月17日

世界同時株高だったり?

今週の相場状況は振り返ってみるとジェットコースター状態。先週末より米国を皮切りにして、世界的な長期金利の上昇傾向が強まり、結果的に債券相場と株式相場の両方が大幅な下落となりました。特に米国10年債の金利上昇が急峻で、チャート上の上値抵抗線をブレイクし掛かり、長期的に下落傾向にあったトレンドが、上昇トレンドにハッキリと転換して来ていることを感じさせるものでした。

これを受けて、NYの値崩れ状態は長期的な調整入りすら感じさせる危険な状態でした。しかし、辛うじて金利上昇にストップが掛かり、週末の物価指数も市場予測通りでインフレ懸念も後退、一旦は金利も下落傾向に入ったことから、株式相場も反発をしてくれました。

東京市場もこれを受けてかなりセンチメントが悪化し、不動産セクタや公益セクタなどの、金利上昇に弱いセクタが大きく売り崩されました。しかし、下値抵抗線が機能したこともあり、外国株に比べて下落幅は限定的だったと思います。結果的に米国長期金利が一服したのに呼応して、日本国債の利回り上昇もストップが掛かり、週末2日続けてのGUとなっています。

更に、金曜日の引け後に日銀の政策決定会合を受けて福井総裁の会見があり。今回、利上げが無かったことは当然として、7月の利上げに関しても毎度恒例の「予断を持たずに臨む」としたことから、今回は何時もとは逆に7月の利上げには消極的と判断され、これも金曜夜のNYの上昇に一役買った様に思います。

思うに、今回福井さんがいつもとは逆にタカ派発言をしなかったことについては、急激な長期金利の上昇が経済面で危険であることを、真剣に憂慮したのではないでしょうか。米国市場の先行きにも若干の懸念を示していますし..。
市場的には8月利上げを織り込んで来ていることから、ここで無用な波風を立てて金利上昇を煽るよりは、落ち着かせる発言をして、日銀としては粛々と8月に利上げを敢行する作戦ではないかと思ったりしております。

さて、これを受けての来週の作戦ですが、先ず月曜日がGUスタートすることは確実です。CMEの終値が18180円なので、これに鞘寄して始まるのは確実です。しかし、こうなると三空叩き込みが出来てしまうので、チャート的には売りを誘うかもしれません。理想的には18008円の窓を埋めてから上昇して欲しいのですが、逆に18180円を越えてスタートする様だと、寄天の可能性もありそうです。但し、世界的には同時株高の様相も呈し始めて来ているので、大きく売り崩ずされることもないと楽観もしています。

寄付きの日経平均が18180円を付けてしまうとすれば、次の上値抵抗線は日足で見たときの18240円近辺ですが、これはあっさりと破れそうな気がします。更に、次の抵抗線は週足で見た時の18580円ですので、当面はこれを目指す展開を期待したいと思います。

..と言う訳で、東京市場についてはブル継続です。一方、NY市場に関しては悩ましいところですが、こちらは中立から強気ポジションへと転換中です。QIDを損切りして、ポジションを半分に落とす一方で、資金退避させていたDBVを利益確定して、新興国系のETFとグローバル系のETFのポジションを回復させています。新興国に関しては中国・南米辺りの戻りが強く、シンガポール・マレーシアの戻りは重いことから、今回はEEBを買ってみました。

あと、新規に組成されたPIOも試し買いしています。水関連については世界的な投資テーマですし、同種のPHOの値動きが良いことから、グローバルなPIOは更に期待できる気がします。

2007年06月19日

三空、開いちゃいました

今日の東京市場はある意味で想定通りの値動き。寄り付きは若干CMEの引値より甘くなったものの、そこから18180円を目指して上昇。しかし、18200円の壁は破れずに敢え無く終了。まぁ、懸念された寄り天を回避して陽線を引いたところは評価してあげたいと思います。只、上値を追うだけの力強さに足りなかったのも事実。

結果的に週末に予想した通りの値動きになったことで、三空が出現することになりました。高値圏で出たと言うよりは、リバウンドの過程で形成した三空なので、何処までの意味を持つのか微妙ですが、教科書通りに売り仕掛ける人も現れるんでしょう。(「今日みたいな日に売れる人が、相場に勝てるのかなぁ~」なんて思ったり。)

..とはいえ、私自身のスタンスは強気継続です。多少押したとしても、18500円を目指す展開は崩していません。そもそも、三空と言っても、個別銘柄ならともかく、指数の三空に何処まで意味があるのか、懐疑的だったりします。「大阪 → SGX → CME → 東京」と相場が動いている中で考えたら、窓なんて開いていない訳で、米相場の時代とは話が違うって言えば違うでしょう。

むしろ怖いのは三空よりも今晩のNY。なにやらサブプライムローン絡みで、またも融不安の噂が流れているそうな。NYが大荒れになって、この世界的に良いムードを破壊しないことを切に祈りたいと思います。(幸いなことに、今のところ、NYは軟調ですが破壊的ではないです。)

..でもって、今日の保有銘柄ですが、概ね指数に連動した値動き。不動産セクターが大幅反発してくれたのは、精神的に安心材料でしたが、エビちゃんの値動きが重いのがちょいと心配。やはり、レジデンシャル系のREITは戻りが悪そう..。

週末に微妙な中間決算を出したADMは、取りあえずプラスで引けてこれも安心。大幅経常増益にも関わらず、純益マイナスと言う、中途半端な上方修正(なのか?)になってしまいました。まぁ、割安な上に増益基調は揺るがないので、のんびり付き合うしかありませぬ..。

また、バスケット投資の方は久々に含み益に転じました。概ねですが、ここまでは日経連動の動きになってます。

2007年06月22日

意外なまでに底堅い

昨晩のNYが金利の再上昇を受け、後半に入り大崩したことを受けて、連れ安が懸念された東京市場でしたが、18100円で反発し、結局プラス引け。急騰後のタイミングと言うこともあり、フルインベストメントの私も、もう少し下押すことを覚悟していたのですが、私が想像してた以上に底は固いのかもしれません。

結局今日の押しでも日経は窓埋めに至りませんでした。一方で、TOPIXは銭の単位での隙間は残るものの、一番上の窓をほぼ埋めています。まぁ、厳密にはこれを埋めきっていないとすれば、3日間窓を埋めなかったことで、三空完成からの目先調整の流れは終わり、明日からは元気良く↑を目指して欲しい所です。いつもなら、「まぁアメリカ次第ですが..」と言う枕詞が付く所ですが、今日の底堅さを見れば、日本株の独歩高の可能性もアリではないかと..。

実際、世界市場のチャートと日経のチャートを比較すると、中国を除く他国が総じて頭打ちの形状を示しているのに対して、日経は上昇トレンドを崩していません。円安が止まる気配が出れば、海外勢の買いにも拍車がかかり、一気に水準訂正もあるんじゃないかと夢想してます。(只、騰落レシオが120台に近づいている点は不気味ですね。暫し揉んで、レシオを100台に下げることが出来れば安心なんですが..。)

..と、日経が底堅いのに対し、保有銘柄については、サッパリ冴えない状況に陥ってます。他の監視銘柄に比べて保有株だけが何故か軟調。銘柄的な偏りが原因になっているとマズイですが、そういう切り口は見つかりません。まぁ、「こういう日もあるさ」と割り切るしかないのかも..。

唯一頑張ったのが東芝。久々の4桁復帰です。(何年ぶりだ?) 逆に、心労を掛け続けてくれるのが、エビちゃん。本当に困った娘です..。

あと、別エントリーで書きますが、バスケット運用の銘柄を大幅に入れ替えてます。


一方、海外の方は微妙な情勢が続いています。やはり、アメリカの経済情勢は油断がならない感じです。金利が再上昇が続く様だと、世界的にも影響が出そうです。米国株の弱気は継続して、懲りずにベアファンドを買い直しました。今度はQIDではなくSRSの比率を上げてます。あと、利が乗ったCAFを一旦手仕舞って、FXIに乗り換えてます。

PS.
現時点で、NY市場はマイ転しています。やはり弱そうなので、追加でSKFも仕込んでみました。

2007年06月23日

日経は粘ったけれど..

先ずは、金曜日の東京市場から回想。前晩のNYが前日の急落から半値戻す引け味の良さを見せたことから、東京市場も続伸が期待されたところでしたが、朝から予想外に弱く、利益確定売りに押される展開。まぁ、一気に上げてくる展開でしたので、週末に利益確定が出るのも理解できない分けじゃない。むしろ、18100円台でリバってた所に、強さを感じたりもします。

只、個別を見てゆくと、輸出系銘柄が指数を引っ張る展開で、逆に内需関連はボロボロ。円安と金利高の影響で、強弱が2分する状況。保有銘柄でも、東芝と任天堂が相変わらず強い一方で、不動産関連が再度下落。なんとか、金利だけでも落ちついて欲すい所。えびちゃんも遂に70万台陥落です。(^-^;)

あと、銀行関連も軟調で、これはヘッジファンドの破綻をキッカケにして、再び米国サブプライムローンの問題が再燃し日本まで波及してきている悪寒。(後述)
逆に、小型株は案外安定していた気がします。四季報相場をアテ込んで仕込んだミューチュアルでしたが、一週間で地味に5%上げて来ました。(^o^)v

また一方で、中国市場は不穏な動き。強気一辺倒だった上海市場が軟調に転じた一方で、香港は強さを保っています。当初、QDII拡大の話題が出たころから、A株→H株の資金シフトが起きるのではないかとの予測がありましたが、ここへ来て動きが明確に出てきたのかも。(数日前にCAFを処分してFXIに乗り換えましたが、これが結果的に大成功。もちろん単にツイてただけっす。)


..で、掛かる状況を受けてのNY市場でしたが、完全に失速しました。前日に戻した分を吐き出して、更に下落。なんかダウントレンドの方向性が見え隠れし始めました。ダウが$13264を割るようだと怖いですね。

ところで、この日のNY市場の最大の話題はBlackstone(BX)のIPOでした。$45で寄り付いたものの、結局、寄天で終値は$35.06。スタート価格こそ割らなかったものの、全く見せ場はなく、市場の弱気を象徴している感もありました。(私も一度リバった所で、投機に参加してみましたが、再度下値を割り込んだ時点で、とっとと脱出しました。取りあえず、祭りには参加したぞ..と。)

今回の相場の下落は、長期金利の上昇もありますが、主因はベアスターンズ傘下のヘッジファンド2社が破綻したことと言うのが専らの論調。債権者のメリルが担保のサブプライムローンのCDOを売りに出したものの、担保価値通りには処分できず、結局、保護者のベアスターンズが出てきて救済したとか。その救済額が32億ドルと言うのですから、やはり巨額。(^-^;)

まぁ、これで本件が幕引きしてくれれば良いのですが、問題はCDO自体に額面通りの担保価値が無いことが、(うすうすは皆知ってたけど)周知の事実となってしまったこと。金融機関に信用懸念が出てくると、世界市場に波紋を広げそう。日本企業も野村とか三菱UFJとか、噂が色々あったと思うので、月曜日がちょっと心配。

そんな状況なので、日経がどんなに頑強でも、泣く子と地合いには勝てないと言う感じもしてきます。日本だけ見ている限り、まだまだ強気でいるのですが、場合によっては一旦25日線までの下落は覚悟かも。(何れにしても強気継続。)
但し、月曜日の寄りで銘柄の入れ替えを行うかもしれません。フルインベストメントはキープです。


最後に、個別のトレードとしては、放置モードの日本株に対して、海外株(ETF)は銘柄の入れ替えを行ってます。新し物好きとして、PowerSharesから出たETF2種を仕込み、代わりに同セクタのETFを処分してます。

 ・EZU、DFE一部処分 → PEH購入
 ・DNH全処分 → PUA購入
 
特に、ポジションを増減させる話ではないので、下落相場中でしたが、構わず断行。
あとは、予算枠以上にポジションを取ってきたDBVを一旦利益確定してます。(予算分はホールド継続。)

また、円安が止まらず、海外に送ったままドル替え出来ず、放置モードになっている日本円をなんとか有効活用したいと思い、ADRで日本株を買うことにしました。..で、今回仕込んだのはオリックス(IX)。現在、バリューライン的に、良い所に位置してる気がします。これまでも、IXとは愛称が良く、殆ど負けた記憶がないので、今回も頑張ってくれよと。

2007年06月26日

結構粘りましたが..

最悪の地合いの中でスタートした東京市場。どうなることかと思いきや、特にGDすることもなく、意外と高い寄り付き。更に午後にはプラ転まで演じてくれたりして、あまりの強さにもうびっくら。しかし、ここで下手にドテンしたりすると、見事に嵌め込まれるわけで、2時から棒下げを開始すると、結局久々の陰線で終了。

今日は上海市場が引き続き大荒れで、世界的に悪い地合いは継続中。その中で、日経だけが踏ん張れってのも、やはり無理って言えば無理な話。只、日経は未だに3つ目の窓すら埋めていないことから、かろうじて強さは感じられます。(欲言えば、リバって終わりたかった..。)

悪地合いの中での唯一の救いはやはり円安か?これが輸出産業の下支えをしてくれている感じ。一方で、今日も内需はボロボロ。不動産セクタなど見る影なし。(それに、円安も収まる気配が出ないと外人さんの買いが入らなくなりそうで、デメリットのほうが大きくなりそうな..。)
寧ろ、しぶとかったのは小型・振興。意外に、本格的な出直りムードだったり?

保有株は基本的に見所なし。一方で、週末に中間決算を発表したADMが急反発。但し、急騰の原因はどうもネット上の提灯記事っぽい。まぁ、PBR1倍割れ・業績回復基調・任天堂関連銘柄、とくれば買い煽りのネタには事欠かない銘柄なので、認知されれば一段高も二段高もする可能性はあり。既知の情報で相場が急騰する所などは、小型市場が効率的では無いことを示すものと思います。

所で、このADMのこの手の急騰ですが、これまでの経験では1日で呆気なく収束するケースが多々見られました。でも、今回は本物になるかもしれません。と言うのも、本日新たに中計が発表されており、09年10月期には、純益2倍の強気な計画が示されました。年度毎に売上高20%増を掲げてたりしまして、「本当に大丈夫なん?」って思ったりする訳ですが、リーダーの強気な姿勢は高く評価してあげたいと思います。(こうなりゃ2年間位ストロングホールドしますか。)

あと、高配当銘柄バスケット運用に続いて、本日からもう1つ別のバスケット運用を試行しています。これについては別エントリーにて改めて..。

2007年06月28日

持ち堪えられず

東京市場は世界的な地合の悪さに抗うことが出来ず、遂に陥落。日経平均は窓を開けて下落したことでアイランドリバーサルの形となりました。

状況的には宜しくないですが、下値支持線が控えており、ここで反発してくれることに期待が掛かります。勝負所は17700円台。ここが破れる様ですと、上昇トレンドが崩れ掛かることになります。一旦下げてから反発を期待しますが、さて如何なることか..?

..とは言え、私の手の内としては、ポートフォリオの大半が長期運用予定銘柄になってしまった為、基本的にはホールド継続が前提です。(銀行業ETFは一時処分するかも。)

一方、NY市場は、今も微妙な値動き中。ダウは変わらず近辺で、ナスダック平均は徐々に下値を切り上げて行っています。このまま進んでくれると良いのですが、明日の朝になってみるまで、結果は判りません..。

サブプライムローンの問題が再燃したことで、世界市場は強烈に不安定になっています。更に円高気配まで出てきており、これでキャリートレードにも影響が出ると、更に地合の悪化が懸念されてきます。

そこで、今日は一部ETFをリバランスして、安全策を図っています。

 ・EZUを処分
 ・EEBを処分してCAFを買い増し
 ・DSUを処分してDBVを買い増し
 ・IXを買い増し
 ・SRS、SKFを買い増し

DSUを処分したのは、米国債券に信用不安を覚えた為。SRS、SKFを買いますことで、ヘッジを掛けています。後は、円高基調のため、米ドルのままホールドしたくないことから、IXを追加購入しています。

2007年06月30日

お化粧ですか?それとも?

昨晩のNYの引け味が悪かったことで、リバウンドも1日で終わりかと思われた東京市場でしたが、望外に強い全面高の展開。結局18000円台を奪還し、再び上値を伺う気配を示しています。

但し、注意すべきは今日が6月末日だったこと。なんでもこの日は、マイナスにならない特異日らしい。まぁ、アノマリーと言っても何らかの理由が(判らないだけで)隠れている可能性が高いと考えられます。本アノマリーについては、半期末のリターンを数字上改善したいと言う大人側の事情があるのと、ETFの配当取りの動きが出てくることでの底上げ効果が絡んでいるように思われます。

もう一つ、アノマリー話とは別に、今日はCPIの発表がされています。結果的にエネルギーを含む物価指数が-0.1%で予想通りのマイナス。更にエネルギーを除外した物価指数が-0.3%で、前回よりも下落。明らかに物価は下げ止まってません。もはや、「企業収益の改善が家計に波及する」と言う、日銀が描くダム論は、完全に見通しを誤ったと言えるでしょう。実際問題として、企業は従業員に対する報酬を大きく改善はしてませんし、その一方で、定率減税廃止分だけ税負担は増えているのですから、そりゃ個人消費が改善するワケはありません。

また、失業率も低下してませんし、物価上昇圧力を示すデータは何処にもありません。こうなると日銀の利上げには厳しい状況になっていると言う見方も浮上するかもしれません。巷では8月利上げ説が有力ですが、これ以上冴えない指標が出続ければ、8月の利上げは日銀にとっても正念場になるかもしれません。今日の市場は、8月利上げが不透明になってきたことを市場が織り込み始めていると言う見方もできるのかも。


保有銘柄の状況としては、これだけの全面高なので、総じて良い一日になっています。只、新興小型株は再び物色の圏外に追いやられたかもしれません。

手持ちのなかで特に強かったのが東芝。この数日間、好材料が出ていたのにも関わらず、地合いの悪さから上値が押さえつけられ続けていました。これが今日、歯止めが取れたことで、一気に上昇する結果になっています。思うに、最近の東芝の値動きにはこの種の動きが目立つように思います。寄付きが高くて結局下げて終わったような日の後は、狙い目かもしれません。

バスケット×2種の運用については、高配当バスケットの方が全面高。一気に含み損を減らして、手数料分のマイナスまで戻しました。もう一つ、貸金業バスケットに関しては日経に逆行し易い銘柄が多いこともあり、今日は物色の圏外。現状で、手数料も含めて若干の含み損が続いてます。

また、今晩のNYは寄付きから徐々に上昇する展開でしたが、何時もの如く失速気配が漂ってきました。このままマイ転する様では、週明けのセンチメントを悪化させるかもしれません。尚、今日はCAFを再度処分して、FXIに乗り換えています。

2007年07月08日

今週の作戦

先週の相場は、サブプライム問題・円高シフト・中国A株の大幅調整・ポンド利上げ・英国テロ・金利再上昇、等々に振り回され、どうにも方向性が定まりませんでした。

東京市場は薄商いの中、戻り歩調でいましたが、木曜日に上値を追いきれず、結局、金曜日に利益確定&週末売りに沈んでしまいました。チャート的にはちょっと嬉しくない状況で、木曜日に18297円を僅か2円差ですが、超えられなかったことがちょっと心配。このまま下落に転じると、短期的にはダブルトップ完成になってしまいます。

トレンド転換の基準となるのは17849円なので、これを終値で下回る様な事があると、ポジションの整理を考える必要がありそうです。また、その前段階としては、17960円近辺にも注目しています。先ずは、ここを下回ったら警戒警報発令でしょうか。

尤も、不安は多々あれども、私的には未だに強気路線を崩していません。目標はあくまでも18960円ライン。多少調整しても、このレベルを目指してくれるものと信じて、フルインベストメント続行です。


一方、海外の方もまた難しい状況。中国に関してはジェットコースター状態のA株は無視して、FXIをホールド継続。

..で、中国はこれで良いとして、悩ましいのが米国。色々と爆弾を抱えながらも、株価は底堅く、ナスダック平均に至っては上値をブレイクしてしまいました。今のところ、ショートポジション継続中ですが、1/4Qの決算発表の流れ次第では、再上昇基調にのる可能性もありえます。サブプライム爆弾も怖いのですが、一段高の可能性も無視できず、ショートポジションは解消してノーポジを選ぶことも思案中です。

逆に、そろそろ仕込み直そうかと考えているのがインド株。改めてINPのチャートを見ると、完全に上抜けた感じがしないでもありません。(仕込むにゃちょっと出遅れたか?)

inp.gif

もう一つ気になってるのが金の市況と金鉱株。GLDのチャートも底打ち感が出てきていたのですが、それに先行する形で金鉱株(GDX)が反発しています。英国のテロが原因で、有事の金が見直され始めているのかもしれません。
また金関連では南アフリカ(EZA)のチャートも良い感じです。ネックラインをもう少しで超えてくるので、仕込むにはチャンスな気がしてます。

GLD_GDX_EZA.gif
赤:GLD 青:GDX 緑:EZA

今週は米国株のベアファンドを処分しつつ、INPまたはEZAを物色してみたいと考えてます。(原油も高止まり気味なので、GAFなんて言う選択肢も面白いかも。)

2007年07月10日

利益確定に押される

今日の東京市場は、昨日に終値ベースで年初来高値を更新したこともあって、利益確定の動きが先行。特に、新興/小型株については最近の上昇ペースがきつかったこともあり、荒っぽい値動きになる銘柄も散見されてます。

しかし、日経平均自体は最終的には戻してきており、前日比で僅かに下落ながらも、下ヒゲを付けた陽線を作り、結果的に底堅さを印象つける結果とも言えます。

また、今日の冴えない値動きには今晩のバーナンキ議長の議会発言への警戒感もあったかも。バーナンキさんが何を言うか、予測できない状況ですが、米国の企業業績にも陰りが見え隠れしていることから、インフレ警戒発言は控えてくれることを祈るのみ。(利上げを匂わせて、長期金利が上昇しようものなら、これは最悪。)
あとは、サブプライムローン関連でなにを言うかですが、これに関しては市場を落ち着かせる意味で、ハッタリでも「無問題」な見解を示すと予想してます。

取りあえず、日本株については昨日に年初来高値を超えてくれたことで(できればサラ場ベースでも超えて欲しい所ですが)、当面のトレンド転換は無くなったと思ってます。メインシナリオの通り、日経平均には18600円を目指してもらいたいと思います。


今日の保有株の状況は、何をさておきジャストシステム。塩漬け放置モードですが、久しぶりに噴きました。材料はxfyをEDINETに無償供与したこと。「なんだ無償かよ!」と言う意見もありますが、公共関連でBXML関連での地位を着実に固めていることが明らかになったことは、一先ず朗報と言えるでしょう。まぁ、この程度の噴き上げでは、含み損を癒すには程遠いんですが...。orz

逆に、激しく利喰われたのがミューチュアル。ここまで一本調子で上げてきたので、調整は避けられないところでした。まぁ、私のターゲットプライスは4桁なので、じっくりと持ちたいと思います。

最後に海外ですが、昨晩、SKFとSRSを半分ずつ処分して、変わりにINPとEVXを仕込んでいます。最初はEZAをと思ったのですが、GLDとGDXに結構なポジションがあったので、これ以上ゴールド関連にエクスポージャーを持つのも難しく、気分を変えてEVXにしてみました。(結果的にはEZAの方が当たりでしたが..。)

2007年07月12日

円安じゃなくてドル安

NYの1Q決算が始り、急激にセンチメントが変化して来ました。改めて、サブプライムローン問題が浮上すると同時に、これが消費セクタへの悪影響としても意識され始めました。特に、ドル安が急激に進行しているのが気になります。

今日の東京市場はNYの反落を受けて続落。なんとか18000円台で踏み止まりましたが、再上昇にはもうすこし調整する必要があるかもしれません。下値の目処としては、先ず17980円。そして次が17940円。これが割れるようだと要警戒。週末のSQに向けて、荒っぽい展開も覚悟でしょう。

..とは言え、日経のトレンドが基本↑だと言う認識は変えていません。長期金利は日米共に一旦天井を打った感じなので、暫く落ち着くことが期待されます。また、日銀の決定会合も開かれますが、7月の利上げは100%無いといってよいでしょう。注目は1人でも利上げ賛成者が出るか否かの様ですが、多分、全会一致で金利維持だと予想します。(でもって、8月に満場一致で利上げ。)

最も気がかりなのはドル安の進行具合です。私的には、円安傾向が125円近辺で止まってみせることは、日本株にプラスではないかと考えています。これが急激に円高ドル安に振れる様だと、しばらく聞かれなかった「円キャリートレードの解消」と言う話題が頭をもたげる可能性がでてくる可能性があります。こうなると、世界同時株安の恐れもあり、ちょっと怖い。

今現在、ドル円は121円を付けたところでリバウンドに入っています。今度もまた、日本の主婦の逆張りパワーで円高進行を抑えてくれることを祈るのみ..。(ナーム)


..でもって、こんな悲壮な相場付きの中、私の保有銘柄も↑↓に激しく動きましたが、トータルを見ると意外なまでに健闘。東芝とジャストシステムがむちゃくちゃ強い逆行高で、任天堂や不動産関連の大きな下げを吸収してしまいました。
続伸したジャストシステムは、今日は久々のS高でしたが、ちょっと仕手化した感もあり、明日がどうなるかは怪しいところ..。まぁ、ジェットコースター銘柄の面目躍如と言った所ですか?


一方で、外国株式のトレードは曲げまくり。SRS、SKFのベア2銘柄のポジションを落としたとたんにこの反落。代わりに仕込んだINPとEVXは冴えず、正に往復ビンタ状態..。おまけに、相性の良いはずのIXも失速中と、最近のトレードは概ねハズレてます。

まぁ、IXは円高がカバーしてくれる筈だし、バリューライン的にも底だと思ってるので、明日にも反発することを期待してます。問題はSRSとSKFで、いざポジションを落としてみると、再び買い戻したい誘惑にかられてます。しかし、その為には何か処分せざるを得ず、その場合の第一候補はEXV。なんだか売ったり買ったり節操のないトレードでダメな投資家の典型っぽいですが、リスクヘッジ的にはベアポジションを増やしておきたい気分です。なにより、曲がってますんで、ここで少しでもショートを振れば、世界相場が持ち直してくれるんじゃないかと逆説的に期待したり..。

2007年07月15日

上値チャレンジへ

先週の東京市場はNYの波乱も受けて水~木曜日と下値抵抗線レベルまで下落。その後、木曜夜にNYが大反発したことを受けて、東京市場も金曜日に大幅高と言う展開。

なんやかんやと、NYの影響が大きかった一週間でしたが、この間に、日銀の政策決定会合とSQを通過しましたから、暫くは落ち着いた展開がみられることを期待しています。(まぁNY次第って言えばそうなんですが..。)

日銀の方は大方の予想通り利上げなし。まぁこれは当たり前として、注目されたのが投票内容。結局8:1の表決でしたが、これも市場コンセンサスのストライクだった様です。1名の利上げ賛成者が出たことで、8月の利上げがかなり現実味を帯びてきたと見るべきなんでしょう。市場は既にこれを織り込み済みと思いたく、過去の利上げ局面の様な世界市場を巻き込んだ株価下落は回避されることを切に願いまする..。(福井総裁の発言が微妙に弱気に傾いているのは気になります。逆に利上げなしになったらサプライズで株/不動産の急騰もあるかも。)

NYの方は1Q決算のスタートが悪かった気がしましたが、その後持ち直し気味となってきました。個人消費に影響が出てるかと思ったのですが、今のところ然程でもないようで..。こうなると怖いのは周期的に出てくるサブプライムローン問題のみでしょうか。先週は週初~中に掛けて荒れましたので、暫くは騒ぎが納まることを願うのみ。
尤も、週末にもGEがサブプライムローンがらみの損失計上で利益を減らした旨の報道がありました。GEクラスだと他の利益で十分埋め合わせられるので大事にならない様ですが、小さいところはやはり心配です。この問題は日本への影響も現れ始めており、以前より噂のあった野村HDは1Q決算で最大90億円もの損失計上をするとの観測が上がってます。これを受けて、野村HDの株価は急落し、日本株上昇の重石になってしまっています。

そんなこんなで今週ですが、ビッグイベントも無いことで、取り合えず上値を追ってくれることに期待します。当面の日経平均の上昇目標は18600円台に置きたいと思いますが、現実的には18300円台を明確につける事が重要になってくると思います。そうなれば、短期的な上昇トレンドは崩れないので、買いの安心感が出くるでしょう。逆に、ここから上値を追えずに下落すると、再び三尊天井が意識される展開も..。(まぁ、強気スタンスは継続です。)


保有株の状況は、概ね好調。先週の下落局面をジャストシステムの狂い上げのお陰でプラスで切り抜け、週末は東芝・任天堂のツートップを中心に頑張ったことで、資産を順調に伸ばしています。尤も、ジャストの祭りは早々にお開きになる可能性も高く、揺れ戻しも覚悟してたりします。

一方で、NYの方はさっぱり見通しが立ちません。先週の下落局面で、おまじない半分にベアファンドを買い戻したところ、シッカリと曲がって、相場が反発に向かいました。(汗) (EVXを処分してSRSとSKFを買い戻し。)

あと、HSBC HongKongに資金を少し送る必要が生じたので、DOOを一旦処分しています。現在、NY→HongKongへ、アセットの保有先の一部見直しを実施しており、今週はHongKongの方でファンドを購入することになる予定。

2007年07月22日

ペナントの頂点へ

先週の東京市場は私的に上値追いを期待したものの、結局、力不足で失速。パターン化しつつある、水~木曜日に大きく下げて、金曜日に反発する展開が現れてます。とは言え、今週の最安値は17964円で、着実に下値を切り上げて来ています。しかし、最高値の方はと言うと、今週は18269円で、18300円台を狙う所か、上値を切り下げる結果に..。強弱間のハッキリしない状況の中、日足チャートが描くペナントは着実に先細って来ています。

このままで行くと、今週末にはペナントは頂点に達します。今週末といえば、参議院選挙。このイベントを通過することで、相場は上か下のどちらかに放れることになりそうな予感。

..でもって、私の予想は↑放れ。自民党が負けて、悪材料で尽くしの騰げに期待します。実際、過去の自民党の大敗も、必ずしもマーケットに負の影響を与えるものでは無いと言う実績もありますんで。

その他、日本株の見通しを明るいと見る理由として、本格スタートする1Q決算があります。多くの企業では本決算での業績予想を保守的に出してますが、これが1Qで上振れることに期待します。特に、輸出産業は円安メリットを享受する筈で、上方修正に近いプラスアルファが出る可能性も。

只、気になるのは先週末に出た米キャタピラーの1Q決算。ドル安&輸出増にも関わらず、米国国内の減速を受けて、トータルでは減益。大きく売られる結果になっています。こうなると、これまで買い上げられてきた機械セクタ株の値動きには用心したほうが良いカモしれません。(コマツ辺りは高い連動性を示しますから。)

もう1つ私の強気を支えてくれているのが週足チャート。こちらでは上昇トレンドが明確で、下値抵抗線が強く機能しています。週足でみると、目標ラインは18650円付近となり、はなんとかこの辺りまでは行って欲しい所です。

週末にWBSを見ていましたら、米国投資家へのアンケートで、日本株への強気の割合が35%程度あり、米国株のそれを2倍以上上回っているなんてネタを報道してました。これが実際の投資行動に結びついているものならば、円高に徐々にシフトしつつ現状は、日本株への資金流入を反映したものかもしれません。

..と言う訳で、今週も強気継続。むしろ、安いところがあれば買たい位。銘柄的には小型/新興株よりもNK225採用銘柄の様な大型株が良いんでしょう。尤も、私の場合、既にフルインベストメントなんで、これ以上の買い増し出来ない訳ですが..。orz


最後に、先週の保有株の状況。日経平均が冴えない割りに、何故かポートフォリオは絶好調。なにせ、任天堂と東芝のツートップが走り続けている上に、ジャストシステムの暴騰が効いています。ジャストには春先から酷い目に逢わされ続けて来ましたが、ここに来ての狂い騰げ状態です。仕手っぽい感じアリアリですが、材料的には息が長いテーマなので、xfyが収益に貢献する可能性の一端が見えてくれば、昨年揉み合った1200円ラインまではあっさりと戻してくるかもしれません。(そこまで戻れば、含み損が消えます♪)

その一方で、REITの下げ止まりが見えてきません。遂に、えびちゃんことビライフ投資法人がロスカットラインに引っ掛かり処分されてしまいました。結果的に、最高値より30%も下げたラインで切る破目に..。やはり、「天井から20%下げたらポジションを外す」と言った自己ルールが必要なんでしょう。これでも一応、利益は確保できましたが、これだけ下がってからの処分になると、すっかり損切りした気分になります..。J-REITに関しては、この機会に膨らんだポジションを縮小調整したいと思います。

バスケット運用の方は、好配当株バスケットは±0近辺から抜け出せてません。概ね、日経平均の値動きに連動してます。
一方、貸金業バスケットは-7%程度の含み損状態。木曜日にプロミスと三洋信販の統合の噂が流れた時は、一気に含み損0近辺まで戻したのですが、金曜日に再び失速。このバスケットについては、こんな調子で荒っぽい動きを続けると覚悟してます。


一方、海外の方はと言うと、諸事情から色々と資産を動かしている最中です。この詳細については別エントリーに記録しておきたいと思います。

2007年07月27日

ついに支持線を割り込む

昨晩のNYが戻して来たことから、同様に戻りの期待された東京市場でしたが、上値が極端に重い展開。それでも、午前中はそこそこ堅調だったのですが、午後から一段安となり崩れて行ってしまいました。チャート的にも2月末からキープして来た下値支持線を完全にブレイクしてしまっており、下降トレンド入りを一旦は覚悟しなければならない状況の様です。

相場環境的にも参議院選挙を控えており、自民党の敗北は既に織り込み済みだと思うのですが、それでも結果を見極めて動きたいと言う考えから、値動きを重くしている感じです。

更に悪いのが、NYが全く落ち着かないこと。昨晩は戻したNYでしたが、今晩は再び下落し、投売りの商状も見て取れます。直接の原因はサブプライムローン問題と思われますが、米国株だけでなく、世界同時株安の様相を呈してきてしまってます。

もはやこうなると、嵐が過ぎ去るまで頭を低くしている他はなさそうです。実際、1Q決算発表が始まった日本では、予想通り業績は悪く有りません。サブプライムローンの損失が噂された野村HDですら、投信の販売益がサブプライムローンの損失をカバーし、大幅な業績アップを記録しています。同様に、好決算を叩き出した企業が多数あったのですが、その殆どが地合に押されて、下げてしまいました。

これは、逆に言えば仕込みのチャンスでもあるわけですが、流石に今の段階で仕込みに走るのはリスキーな感じです。それに、フルインベストメントだったのでキャッシュポジションも無かったりする訳で..。orz

そこで、当面の方針としては、保有株を即座に処分することはせず、とにかく、一旦リバウンドするのを待ってから売る方針で臨みます。基本的に、長期保有銘柄を除いた私の保有銘柄は低PBR&好配当銘柄なので、下げには一定の強さを見せてくれることに期待します。

むしろ、銘柄的に弱いのは長期保有予定の塩野義薬品・三井不動産・雪印乳業の3つ。これを如何するかが悩みどころです。


さて、この様な悲惨な状況と成った東京市場ですが、実は私の日本株ポートフォリオは何気に堅調だったりします。この数日間、任天堂・東芝・ジャストシステムの3銘柄が値を飛ばしまくっており、今日は東芝とジャストシステムが沈みましたが、任天堂が1人気を吐いてくれたおかげで、何気にトータルはプラスでした。この1週間というもの連騰が続いており、お陰で、マーケットが暴落する中、冷静を保てていたりしています。

一方、NYの方は今晩も悲惨。ちょっと底が見えなくなってきました。今日は債券もコモディティも売られており、リスク資産が一気に縮小している感じです。ポートフォリオでプラスになっているのは、SRSとSKFのベアファンド2銘柄のみ。SRSは6%、SKFは5%強も上がってます。まぁ全体的には焼け石に水なワケですが..。
この分じゃ、明日の東京も阿鼻叫喚モードになること確定です。覚悟を決めてマーケットに対峙するか、まったくマーケットを見ないかのどちらかしか無さそうです。恐らく、安く寄り付いてそのまま引けると思われますので、ここで狼狽売りしても仕方ないと思って耐えることを選択する予定です。

2007年07月28日

連鎖が止まりません

まぁなんとも、今となっては振り返りたくも無い1週間でした。金曜日の東京市場は前晩のNYが結局1段安したことを受けて、案の上のGDスタート。週末&選挙前と言う悪条件も重なって、リバる気配も無くずるずると終了。日経平均は長大陰線を造り、チャート的にも見る影も無い状況です。どこで下げ止まるのか、予想できない状況ですが、節目的には17200円、17000円辺りが意識されそうです。

こうなると、海外市場の立ち直りをキッカケにしたい所。唯我独尊の上海が値を保ち、欧州も踏ん張った所で、株安連鎖を断ち切ったかと思いきや、NYが引け間際から1段安。週末要因もあったかもしれませんが、雰囲気最悪のまま終了。(今週のダウとSP500の下げ幅は、過去5年間で最悪とのこと..。)

昨晩のNYの値動きの解釈は識者の意見を聞いてみたい所ですが、そこそこ良いGDPが出たことを如何解釈するかがポイントだった気がします。「好GDP→景気維持」と見るのか、「好GDP→利下げ期待後退」と解釈するのかで、マーケットの反応も分かれそう。

こうなると無理やりにでも好材料を探して、心の拠り所を見つけたい所。..で、東京市場に関して思いつくのはこんな感じ。

 ・日本企業のファンダメンタルズは崩れていない。
 ・日本企業の1Q決算の出だしは決して悪くない。
 ・サブプライムローンの日本の金融機関への影響は限定的っぽい。
  (最も怪しいとされた野村HDですら、損失をカバーして大幅増益。)
 ・東1の騰落レシオ25が70を割り込んで来た。
 ・日経225採用企業のPERが19倍を割っている。
 ・日曜日に選挙が終われば、どっちに転んでも最大の不安定要素が消える。

こうして並べてみると、「そう悲観したもんでも無いんじゃない?」とか思えたりしないですかそうですか。


逆に最大の不安要素はやはり為替でしょう。急激な円高シフトはやはり堪えます。しかも今起きているのは、対ドルの円高だけではなく、円の独歩高です。明らかに、キャリートレードの巻き戻しが始まっている様にも思います。

今回もまた、日本人主婦の逆張りパワーで円安へ戻すのか、それとも、FXに興じた分だけ手痛い授業料を払わされることになるのか、神のみぞ知るところです。(主婦の皆さん、頑張って下さい..。)

実際問題、今回のマーケットの混乱を収める為には、米ドルの利下げしか無いと思ってます。その為には物価指数の安定が重要になると思いますが、さて如何なることでしょう?(円の利上げ見送りも効くかもしれませんが、こちらは期待薄と言う事で..。)


トレーディングの状況は、木曜夜に決めた通り、日本株な売り買いなし。今回は、じっと忍の一字で耐えることにします。(ちなみに金曜日だけで、7月の利益を全て持っていかれました。)
一方、海外の方はと言うと、NYがリバった感じがあったので、ほんの少しだけ買いました。何を買うかで迷いましたが、直近から-10%と下げ幅の大きかった、ブラジル(EWZ)を仕込んでみています。(ちなみに、外貨建ての投資資産については、この2日間で、4月からの利益を飛ばされました..。orz)


来週の予定は、再び忍の一字。もしリバって来る様でしたら、2番底に備えて売るかもしれません。

2007年07月31日

政治不安も高速の折込

本日より夏休みの旅行中。こんな時くらい、相場を離れれば良いものを、ホテルにてNYの値動きをウォッチ中。(^-^;)

以下、簡単にメモのみ。

東京市場は自民党の歴史的大敗を受けて、GDしてスタートするも、結局は前日比プラスで終了。あっさりと政治不安をマーケットは織り込んだ模様。保有銘柄は前面高となり、金曜日の下げ分をかなり取り戻してきました。NYが堅調に推移すれば、明日の東京も期待できそう。

NYの状況は今の所は一進一退。只、フラフラしているのは米国株だけで、グローバルストックに関しては概ね上昇しています。特に新興国関連は堅調な値動き。

とりあえず、サブプライムローン騒ぎも暫く落ち着くような気配なので、ベアETF×2種のSKFとSRSを本日利益確定しておきました。(失敗トレード続きだったベアETFへの投資ですが、なんだかんだ言って、今回の暴落で20%程稼げました。)

..で、SKFとSRSを処分した帰す刀で、「PowerShares Aerospace & Defense (PPA)」を仕込んでみました。PPAについては、これまでも監視を続けていたのですが、右肩上がりで投資の機会が見つかりませんでした。それが、今回の暴落では5%程下げましたので、このタイミングに仕込んでみることにしています。米国株のETFについては久しぶりのロングポジションです。

2007年08月04日

底打ち気配も上値重く..

夏休みの旅行から戻って改めてみると、東京市場は悲惨な状況...。これだけ酷いと、相場をリアルタイムで見ないで済んだのは、精神的にもリターン的にも、むしろ良かったんじゃないかと思ったり。

現時点でチャートを見る限り、日経平均は木曜日に付けた16653円までの長い下ひげで底打った感じも見て取れます。これは2月末の上海発世界株安の最安値16532円をブレイクしていないことから、このまま反発してくれるなら中期的な上昇を再び望めるものと考えます。尤も、2番底がこれから来る可能性が高く、ここで16653円を割らないことがポイントになりそう。

ここで、気になるのは外国人投資家が売り越しに転じたと言うニュース。米国クレジット市場の混乱による信用収縮の影響ならばまだ良いですが、日本の不安定な政局を嫌ったものであると、中期的に冴えない相場になることも懸念されてきます。8月の利上げ懸念も上値を重たくする原因となりそうです。

只、こんな状況の中で、1Qの決算発表の状況は悪くありません。なので、今は少し様子を見つつ、1Q決算の中身を吟味することに時間を割くのが正解の気がします。少し調べた所でも好決算が株価に反映されていないものが散見されます。これらを一括りにして、新たなバスケット運用をしてみようかと考えたりしとります。


..で以って、今週のトレードですが、日本株に関しては全ホールド継続中。相場を見なかったことで、狼狽売りも取り合えず回避されました。改めて、急落が始まった7月20日以降の、日本株ポートフォリオの運用成績を見てみると、1%弱の下落で収まっていました。(尤も、これにはジャストシステムの暴騰が、かなり寄与してますが..。)

一方で、外貨建ての方はかなり悲惨。世界同時株安&円高進行のダブルパンチを食らっちゃってます。同様に7月20日以降の運用成績を見ると、円ベースで約6%の下落中。流石にそろそろ、精神的のも下げ止まって欲しい所。
外貨建てのポートフォリオには纏まったキャッシュポジションがあったので、ここで少し買い向かってみることを決意。今後の展望として、「米ドル利下げ→過剰流動性の維持→新興国市場の再上昇」をメインシナリオと考え、エマージングストックを仕込むことに。

..で、今回はHSBS-HonKongで「JF Philippine」を買い付けました。フィリピンのファンドに関してはこれまでも監視をしていたのですが、昨年から急騰を開始して投資のタイミングを逸していました。今回の株安ではフィリピンも同様に打撃を受けていますが、ここを押し目と考えて、投資に踏み切りたいと思います。尚、フィリピンに関してはETFは愚か、適当なCEFも組成されていませんので、今回はJFアセットのファンドを購入しています。

ちなみにフィリピンですが、かつてはアジア圏で日本に次ぐ成長性のあった国ですし、英語が普及している点が魅力です。日本の企業も多数進出をしています。エストラーダと言う、いかにもインチキくさいオヤジが経済をメチェメチャにしてしまいましたが、アヨロ大統領の統治下で着実に復興路線を歩んできています。再度、妙なポピュリズム政権にとって変わられない限り、継続投資可能な対象と考えています。Next-11にもVISTAにも含まれておらず、日本を始めとする海外の投資マネーが、まだ押し寄せていないこともポイントだと思います。

2007年08月06日

週末のNYは一段安

前エントリーを書いていた金曜日深夜の状況では、NY市場が下げながらも底堅さを感じさせるもので、このまま踏ん張れば今回の世界株安も調整一巡を予感させるものでした。そこで、突っ込み買いしてやろうとDEMの追加購入を実施。..で、夜明けてみると、想定外の大崩れ。思いっきり、落ちるナイフを掴む展開になってしまいました。(^-^;)

今回のNYの一段安の原因は、サブプライムローン問題で、今度はドイツの銀行が1つ逝ったとか逝かないとか..。他にもベアスターンズが格下げになったとかならないとか..。なかなか、悪材料出尽くしと成らないところが、嫌らしい状況です。流石に、そろそろ終わりになって欲しい所です。

..で、この悪い流れを変える一番の大技は米ドルの利下げなんですが、如何も期待は出来なさそう。注目のFOMCは今週行われますが、今回も金利据え置きが予想されている様です。原油高によるインフレ懸念がある内は、利下げの期待は薄いんでしょうか、やはり?

一方、NYの引け味の悪さを受けて、週明けの東京市場もGDのスタートを余儀なくされそう。只、先週の月曜日も同じ展開で、GDスタートの後プラ転して終えていますので、前回の学習が働けば、意外に大きく下げない展開もあるかもしれません。まぁ、現状を売られ過ぎとの判断に立ては、売る予定はありませんので、大きく底を探ってから騰げてもらったほうが、ありがたい気もします。

騰落レシオ25は底値圏を示してますし、長期金利は日米共に下落し来ています。株式に買戻しがあっても、全然不思議とも思いません。実際、1Q決算が良かった監視銘柄はなかなか値崩れをしてくれません。大きく下げる様なら、買い向かってみたいんですが、やっぱり、落ちるナイフは刺さってから抜くのが王道なんでしょう。

取り合えず今週も、ジタバタせずに相場の流れを見守ろうと思います。

2007年08月12日

悪夢の如き一週間

夏休みの明けた一週間。リアルな仕事が山積みで、正直、相場どころじゃない忙しさだったんですが、相場の方がまたメチャメチャな状況で、放置を決め込むことも出来ない状況。もう、如何したものかと..。orz

先週の腹積もりとして、「ジタバタせずに相場の流れを見守ろうと思います」と書いたのですが、そうも言ってられない相場の酷さ。一旦、水曜日には今回のサブプライムローン騒ぎにも収束の気配が出たことで、精神的にも安心感が持てたところで、パリバの傘下ファンドの解約停止が発生。今度は欧州から火の手が上がり、再度、世界市場を焼き尽くしました。

最初の予兆は東京市場。木曜日の相場に異様な違和感が現れました。前の晩のNYが上げて引けたことで、指数はGUしたにも関わらず、好業績な銘柄から軒並み暴落。その一方で、「その他金融」等の売り崩されてきたセクタが上昇。一体何が起きているのか、?マークが果てしなく飛び交う謎の展開..。

私なんぞにこの事由が判る筈も無く、ネット上の識者の情報をあたりまくった所、どうやら真相はマーケットニュートラル戦略のヘッジファンドが逝ったのかどうかは不明ながら、大量のポジション解消を実施。その為、割安な銘柄が売られ、割高と目される銘柄が買われると言う、ファンダメンタル的には考えられない状況が出現したらしい。

そして、その木曜日に欧州がパリバの問題で逝き、これをキッカケに短期金利が急上昇。資金の出し手が不在の状況に..。この状況に、欧・米・日の中央銀行が緊急でマーケットへの資金供給を開始。ジャブジャブ攻撃の甲斐もあってか、金曜日のNYは一応の下げとまりを見せました。

以上、こんな所が悪夢の如き一週間の状況。来週がどうなるかなんてサッパリ判りません。基本線としてはファンダメンタルの強さを信じて暴風雨が過ぎ去るのを待つしかないと思ってます。


..でもって、以下は先週行ったトレーディング内容の覚書。どっしり構えようと思ってた割には、ちょこちょこと悪あがきをしとります。

先ず、日本株式。木曜日のGU局面で塩野義製薬を処分して、その代わりに、新たなバスケット運用を1つスタートさせました。(詳細は別スレットで。)

次に外国株式。こちらは不規則な相場に流されて、一貫性に欠いた狼狽気味の取引に..。

まず、月曜日の寄り付きが引き続き軟調だったのを受けて、流動性の低いCROを損切り。あと、円高傾向が鈍ったのを受けてIXを損切り。そして、返す刀でSRSとSKFのベアETFコンビを買いなおし。..で、これが殆ど失敗。orz 動いた直後から、NYが反発し、ベアファンド×2種は大幅な下落に..。(IXについては、決算が悪かったので、この時点で切ったのは、結果的に悪くなかったかも。)

更に木曜日には、FRBの金融支援報道をみて、そろそろ底と判断。SKFとPPAを損切り、売られ過ぎと見られるEEBとEWZを購入。要は、米国株安を受けて必要以上に売り込まれているBRICsへシフトした格好。

これが、当たりか外れかの結論はまだ出ませんが、日欧米の資金供給が続く限り、新興国へのシフトは第一の選択肢ではないかと思います。既に、米国株へのロングポジションはありません。後は、欧州株のポジションも落とすべきかを悩んでます。


最後に、この数日のヤラレ状況ですが、総金融資産で、3月中旬のレベルまで利益を減らして来ています。まだ、余裕があるといえばあるんですが、いい加減、落ち着いて欲しいと切に願って止みません..。

2007年08月13日

今こそバリュー投資?それとも...?

さて、明日からの相場は如何しましょう?とにかく方針は決めておかなければなりません。

現在の状況で特徴的なことの1つが、割安銘柄が売り倒されていると言う事実。これって、バリュー投資家として見れば千載一遇のチャンスとも言えます。

結局、買いの手が出ない最大の理由は未だに底が見えないことだと思うけど、純粋なバリュー投資家であれば、バリュエーションが下がれば単純に買えば良いはず。需給を見てマーケットタイミングを図るのは、あくまでもテクニカルの視点であって、バリュー投資ではない?

私としてはバリューか?テクか?と言った一元論に興味はなく、どちらも参考にするべきと考える派なので、その分、悩ましいといえば悩ましい。まぁ、長期投資の視点ならば、「今買わないで何時買うのか」と言うのが正論である気はします。

じゃぁ、実際に如何するのが良いのかと考えれば、1つの方針として、これまでポートフォリオのお荷物だった銘柄を切って、これまで手が出なかった銘柄で現在売り倒されている銘柄を買うと言うこと。(任天堂だっていまなら買い増せるかもしれない。)
そういう意味では、先週、冴えない状況が続いていた塩野義製薬を切って、1Qの好決算銘柄にシフトした作戦は、この方針に合致していると言えばしていることになる。


さて、ここまで来て、もう一度考えるべきは、何を買うのが正解なのかと言うこと。日本市場にだけ目を向けるなら、「今は新興株も優良株も同じように売り倒されてるので、この機会に前途多難な新興株を売って、戻りの早そうな優良株に切り替える」ってのが正解だろうと言うのがここまでの話。

でも、グローバルに見れば、現状では日本株も世界の株も同様に売り倒されており、ちょっと前まで言われていた、「出遅れ日本株」と言う意味での日本株の妙味は無くなってしまっている。それならば、値動きの重い日本株を売って、激しく売り倒されていてかつ、戻りも早いであろうエマージング諸国の株を買うと言うのが、最も効果的な戦術っぽい。


..という訳で、取り合えず明日は、銀行業ETF(1615)を損切りして、その分を新興国株のファンドに回すことを考えたいと思います。

2007年08月19日

更に悪夢の1週間

もはや、「悲惨」とか「酷い」とか言う形容詞では表現できないほどの惨状。本業の忙しさがピークなこともあって、場中の様子を見ることが出来ていないのですが、これだけメチャメチャな状況だと、寧ろ見られなかったことが、精神的には良かったかも。

漸く重い腰を上げて、ポートフォリオのリターン状況の精査が終わりました。先週一週間のポートフォリオ全体の傷みが-5%。直近のピークから数えてのドローダウンは-9.5%に及んでいます。結局、年初来の利益は全て吹き飛ばし、12月初の状況まで巻き戻りました。orz

まぁ、現物オンリーなので、マーケットから退場させられることもありません。気を取り直して、ここからもう一度出直すことにしましょう。

先週は月曜日に銀行業ETFを処分しています(これはこれで成功でした)。計画ではこの資金を新興国ファンドへ振り向ける予定でいましたが、暴落の嵐に動くに動けず..。結局、木曜日の暴落1波目を見たところで、金曜日に「1Q上方修正バスケット」を資金の1/3だけ買い益しました。残る2/3は今週、火曜日と水曜日の2日に分けて買い増したいと思います。(火曜日と水曜日あたりで、先週末の暴落による追証の強制決済が出ると思われ..。)


さて、焦点はこの暴落がどこで落ち着いてくれるかと言うこと。金曜の晩に米国が公定歩合の0.5%引き下げを発表したことで、NY市場は取り合えず反発して終わりました。CMEの日経先物も16000円を回復した後に少し下げて終了。これを見る限り、月曜日の東京市場の寄付きが大幅高となることは確実です。

気がかりなのははこの魔法の効果がどこまで持続するか判らない点。公定歩合の引き下げは、弱った体にニンニク注射する効果はあったものの、体を衰弱させた本当の真因にメスを入れるものではないですから..。「流動性の回復」・「金融システムの維持」については断固たる対応を取ると言う、FEDの意思は示されましたが、ヘッジファンドの破綻は出尽くしていないと思います。一気にマーケットの雰囲気を悪化させるニュースが何時吹き出さないとも限りません..。

今回の公定歩合の引き下げに関しては評価が2分している様に感じます。私のようなシロート投資家には、これらの評価は出来ませんから、ネット上の情報を頼ってその効果を把握するよりありません。議論のポイントはFFレートでは無くて公定歩合を引き下げたと言う点。これを、「中途半端な対応策」と見る向きと「実はよくよく練られた作戦」と見る評価に分かれています。もちろん何れが正解なのか、私なんぞに判る由もないのですが、結果的に金曜日のNYが反発したことから、市場には一定のインパクトを与えたものと考えて良いと思います。伝家の宝刀を抜くことなく、戦果を上げた訳ですし、まぁ結果オーライと言えるのでは無いかと..。

ところで、もう1つの大きな問題は円高。一時は111円台まで進みましたが、公定歩合引き下げのニュースと前後して戻し、現在114円台。米国の公定歩合の引き下げが円高を止める方向に効く理由は良く判りませんが、行き過ぎた相場が揺れ戻す過程と理解しています。
非常に感覚的ですが、円相場の平衡点は115円付近なのではないかと思っています。現在、円-ドルの金利差が約5%ある状況ですから、キャリートレードを120円でスタートしたとして、為替で-5%下がると114円。ここで損切りが入ることで今回の如き急速な巻き戻しに繋がるんでしょうけど、資金の流れが安定化すれば、115円までは戻ってくると思います。115円近辺では日本企業のドル買いも入ると思いますし。

今回の円高で企業業績の下振れが懸念されてますが、キャノンやソニーの為替予測が円安に偏りすぎているのであって、大半の企業は115円かそれ以下の保守的な為替予測を立てています。115円水準で留まれば、下方修正に直結することはないでしょう。まぁ、上方修正への期待は剥げ落ちるんでしょうが、今の株価水準はそれ以上に遥かに売り込まれていると思います。

懸念されるのは、日銀の動向でしょうか。8月の利上げは吹き飛んだと思いますが、福井さん得意の「空気の読めない発言」だけは勘弁して欲しいところ。

2007年08月26日

戻りの目処は?

サブプライムローン問題に端を発するクレジットクランチは欧米日の中央銀行の無限資金供給の効果もあってとりあえず一服。特に、FEDによる公定歩合引下げ&半強制貸し付けは、これまでのところ絶大な効果を見せています。

先週月曜日の東京市場は予想通り大幅高のスタート。上髭こそ付けましたが、危惧された寄り天にはならず、長大陽線を引いたことで、一旦の底打ちを示しました。結局、日経平均は4日連続の陽線を付け、木曜日はGUしたことで、リバーサルアイランド風のパターンを形成。チャート的には上昇基調を強めています。日経平均の終値は16249円で、直近の高値17171円と安値15262円に対して、半値戻しを達成しました。

また、予想されたとは言え、日銀が利上げを見送ったのも追風。マスコミ報道的には「利上げに含みも持たせる総裁の発言」とされてますが、実際的にはそれほど強い内容ではなく、市場的には9月も利上げは無理と言う判断が強まっている模様。(「下手すりゃ、ここで利上げ基調は終了。日本経済はデフレ脱却に失敗。」ってな、弱った観測まで浮上してたり..。)

..で、問題はこのリバウンド相場が何処まで続くかと言う点。「半値戻しは全値戻し」の格言に従って17171円まで一気に戻すかと言えば、ちょっとそこまでは無理かなと言う気がします。
今後の節目を拾ってみると、1つめは上方の窓を埋める16433円。更に2つ目の窓を埋める16748円が控えます。現在の勢いからみて、1つめの窓を埋めるのは確実と思いますが、2つ目の窓が微妙な所に位置しています。この16750円近辺は25日移動平均も位置しており、ここらで上値が重いと跳ね返される可能性が多分にあります。また、この価格帯は3月の上海ショック時の底値ラインであることも気になります。

今回の暴落からこのまま一方的に上昇するとは考え難く、2番底を探ることが必定とするならば、戻りの目処は16500円~16750円と見るのが普通な考え方だと思います。このレベルでは多数の戻り売りが待ち構えているのではないでしょうか?今回の底値で仕込んだプレイヤーには、この付近で10%の利益が出ますので、確定売りも出そうです。


さて、今週実施したトレードとしては、計画通り、月曜日の寄り付きで三井不動産を処分しています。結果的に見れば早すぎる処分でしたが、寄り天も危惧される状況でしたので、まだまだ大量の日本株ポジションを持つ身としては、致し方ない対処だったと、自分を納得させてます。

..で、ここで作った資金は予定通り海外投資へ振り向け、ポートフォリオ上の日本株の比率引下げを実行。予定としては新興国株へシフトすることまで決めてましたが、丁度良いタイミングで中国国民への海外投資(当面は香港市場へ)の解禁のニュースが流れたことで、本資金は中国株へ振り向けることに決定。

これまで中国株への投資は海外市場からFXIを購入していましたが、今回の資金は海外へ送りたくなかった事情もあり、多少手数料が高くても国内で適当なファンドを探して投資することにしました。今回のファンドの選定基準としては、

 ・H株へのエクスポージャーが高いこと
 ・逆にA株/B株へのエクスポージャーが0か、それに近いこと
 ・ノーロードで買えること
 ・信託報酬が出来るだけ安いこと

を考えました。まぁ、信託報酬は何れも高くて2%弱も有り、ETFに比べるとは比べるべきもない状況。それなら、楽天かE-Tradeで、FXIか2828.hkを買った方が良いって話になるのですが、購入手数料が高いことと、その為に、「資金の時差投入が出来ないこと」、「長期投資が前提になること」がネック。

その点、ノーロードファンドにしておけば信託報酬は高めでも、時差投入も出来ますし、スイッチングも気軽に出来るに出来ます。こうしてみると、国内からの海外ETFへの投資はまだまだ不便であることが実感されます。国内ネット証券には日本株購入並みの手数料の大幅な引下げを期待したいところ。

..で、最終的に候補に残ったのが「三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド」と「DIAM中国関連株オープン(愛称:チャイニーズ・エンジェル)」の2つ。何れもノーロードで買えて、H株の比率が50%程度。殆ど差はない感じなので、最終的には僅かに信託報酬が安いかった「DIAM中国関連株オープン(愛称:チャイニーズ・エンジェル)」に決定。

いきなり、約定日に基準価格が7%も上がってしまい、得意の高値つかみをしたかとビビリましたが、その後も香港株は急上昇を続けており、今のところ今回の資金移動は正解した様です。実際、中国の個人投資家の資金移動はまだ始まっていない(口座開設の予約申し込みの状況)ので、今しばらくの上値は追えるものと期待しています。


最後に、海外運用分のトレードとしては、上と同様の判断から、僅かに残ったキャッシュでFXIの買い増しを行っています。現状で、ポートフォリオに占めるBRICs(特に中国)へのエクスポージャーが急激に上昇しています。

2007年08月27日

エマージング債でも買ってみようかと

今週は違った意味で難しい1週間になりそう。先のエントリーで触れたように、2番底を試しに行くのであれば、目先の天井は16750円付近と予想するところ。しかも、明日はCMEの終値からみてもGUスタートが確実ですから、下手すると目先目標の16500円位までは行ってしまう可能性もないではなし。

..であるならば、そこらで一旦売りを入れて、2番底で拾い直すのが理想なんですが、しろーと投資家にそんな芸当が出来るワケもなし。回転売買で勝負するのは自分のスタンスでは無いですから、ここはバリュエーション的に売りと言える価格まで待つよりなかろうと、腹を括りたいと思います。

むしろ考えるべきは、僅かに残るキャッシュをどこで投入するかという問題。2番底が来ることが確実ならば、それを待つのが正解だけど、本当に来るのか来ないのか疑心暗鬼。また、何に投資すべきなのかが、これまた問題。

先週は中国株を中心に新興国株のポジションを増やし続けて来ましたが、新興国株は週末のNYで大幅高してしまいましたから、ここから更に買い進むのは流石にちょっと難しい。では、出遅れる日本株に投資しようかと言うと、それもちょっと気後れする。そもそも、日本株のポジションを縮小することに決めたばかり。

それに、為替が115円近辺に位置する今は、やっぱり海外資産に投資すべきタイミングに思えます。まごまごしていて、為替が再び120円近辺まで戻ってしまう様なことになると、またもや海外投資には踏み切り難くなってしまう..。

そこで今、消去法的にも仕込んでみたいと思うのが新興国の国債。これまで、新興国の債券は新興国株と同様に売り叩かれて来ましたが、ひとまず底打ちの気配が出て来ています。(しかし、戻り歩調は新興国株に比べて戻りは緩やかな状況。あと、為替の面も大きい。)
また、米国では利下げが視野に入れられていますし、欧州の利上げもここら打ち止めとなれば、これまでの世界的な利上げ基調は利下げ基調に転化することになる。ならば、ここらで債券を買い始めるのも一つのスタンスではないかと。

只、ここで注意すべきはサブプライムローンが混入している可能性のある債券は避けなければならないと言うこと。そういう点で、単にハイイールドな債券ならば良いと話ではなく、ここはソブリン債を選んでみたい。

さて、これを海外CEFで仕込むのであれば、例えば「Templeton Emerging Markets Income Fund (TEI)」辺りが候補になります。現在、底値からは反発してきていますが、直近の高値からは未だ10%程下がった状況。またDiscount/premiumの状況も-6%台と、お買い得と言える水準。

一方、国内で新興国債に投資するとなると、やはり投信に頼るより術が無い状況ですが、それほどの選択肢はありません。特に、毎月分配型を避けるとなると、候補は「エマージング・ソブリン(1年決算型)」か「シュローダー・E・ソブリン債(現地通貨・1年)」等が残るのみ。更に初期費用を考えると、8月一杯まで手数料無料キャンペーン中のフィデリティダイレクトで買える「シュローダー・E・ソブリン債(現地通貨・1年)」が最終候補になりそう。

只、悩ましいのは手数料無料にするには8月中に約定しなけれなならない点。そうなると、2番底を待つだけの時間的余裕は貰えないっぽい。さて、如何したものか..?

2007年09月02日

長い下髭の1週間

相変わらず本業の方が忙しく、相場に対峙し切れない日々が続いています。まぁ、ジタバタする余裕もないのが、結果として好結果に繋がっているとも言えたりします。

先週に書いたエントリーでは日経平均の戻りの目処を16500円または16750円と記したのですが、結果的に週明け早々の月曜日に16500円を付け、そこが一旦の天井となりました。只、予想に反したのは、下値を探る動きも限定的だったこと。毎度おなじみの水曜日の下げで15830円まで下髭の伸ばして反転。更に、金曜日には大幅反発して、最終的には16569円と、16500円台を回復。

この原因を振り返ると、水曜日の下落はFOMCの議事録開示を受けてNYが暴落したことが引き金。そもそも公開されたFOMCの議事録は今回のクレジットクランチが顕在化する前の物ですから、利下げに言及が無いのも当然といえば当然でした。また、景気後退懸念が浮上と言うヘッドラインが出てましたが、内容的には従来判断を変えずに景気の底堅さを確認する内容。なので、如何見ても火曜深夜のNYの暴落はちょっと行き過ぎ。

するとその翌日、今度はバーナンキ議長から有力議員への書簡の内容が明らかになり、景気後退への懸念から利下げも辞さないと言うFRBの姿勢が明らかになり、NYは一転反発。更に週末には政府のサブプライムローン問題への対策案の提示と、先の書簡の内容を追認するバーナンキ書記長の演説もあり、株価は更に反発。完全に、米国の動きに振り回される状況が続いています。

とにもかくにも、日経平均は週足レベルでは長大な下髭を付けた陽線を作りました。これで、今暫くは上値を探る展開が予想されてきます。逆に言えば、2番底はまだ付けに行っていないことになります。こうなると、何処までの戻りを見てから2番底を試しに行くのか、改めてそれがポイントになってきます。

チャート的に見れば次の戻りの目処は先週も記した様に、上方を窓を埋める16750円でしょう。只、このラインは現在の勢いから見て、突破してくるように思います。すると次に控えるのは心理的抵抗線の17000円。これが、かなりの山になるような気がします。

何ら根拠の無い勘でしかありませんが、日経平均はあと2週間ほどかけて17000円を試し、そこから2番底を探りに行くのではないかと考えています。取り合えず、週足が陰線を引いたら注意のサインと見て、すこしポジションを落とそうかと考えています。逆に言えば、今週は再び傍観に徹することになると思います。


最後に、先週行ったトレードの記録。先週のエントリーではエマージング・ソブリンを対象とする投信を買いたいと記したのですが、NYが急落もあって、そのタイミングが計れませんでした。結果、TEIを打診買いしたのみで、十分な仕込みをすることが出来ていません。
逆に、火曜日夜のNYの行き過ぎた暴落を見て、水曜日の東京市場が連れ安したタイミングで、好配当企業と1Q好決算企業の2つのバスケット運用の買い増しを実行。週末の反発を経て、1Q好決算企業バスケット運用の方は、久しぶりにプラス転換してくれてます。

2007年09月08日

NY急落中

いやぁ、来ちゃいましたね、暴落の第2波。予想よりも1週間早く下値を探る展開に入りました。..って言うか、下値を探るところか、底が抜けないかが心配だったり。orz

今日の急落の原因は、先立って発表された雇用統計。まぁ、好調な雇用なんて誰も予想してなかったとは思うんだけど、とにかく内容が悪すぎ。多少の悪化する程度ならば、利下げが確実に成ることで、マーケットにはプラスに働く可能性もあったんだけど、雇用者数が減少に転じたのは正にネガティブサプライズ。新規雇用者数の伸び率が低下する程度と思っていたら、一気に減少にまで転じるとは..。

こうなれば、米国の景気の減速懸念は現実化したと言えますし、政策金利の切り下げももはや確定したと言えるでしょう。問題は「利下げするかしないか」ではなくて、「何パーセント利下げするか」に移ったと思います。-0.5%は当然で、-0.75%位かまして、初めてマーケットにインパクトを与えるレベルではないかと。


一方で、今週の東京市場も冴えない展開。先週末のNYが上昇して終えたことで、週明け月曜日は上昇が期待されたのですが、これが全くの期待はずれ。当日のNYがレーバーデーで休場だったこともあってか、大きな値動き無く終了。これが結局は上値の重さを意識させる結果になった気がします。

先週末の次点では、「日経平均17000円を試した後に2番底を探る展開」を予想していたのですが、どうやら16500円レベルが天井で、2番底探しに突入する模様です。
為替のほうも、円の全面高が急激に進んでおり、113.50円を割り込んだ水準。対ユーロでも円は急騰しています。週明けの東京市場の急落は避けられない情勢です。

そこで、週明けの作戦ですが、もはや逃げ遅れたのは確実っぽいので、回転売買を狙う余地は無さそう。なので、寄付きからの成売などは考えません。あわよくば、ミューチュアルを始めとするジャスダックの低PBR系バリュー銘柄の下落幅が小幅に収まっている様であれば、これらの現金化を考えようと思います。

一方で、2番底の水準を何処と見るかですが、取り合えず下値は切り下げないと考えて、15500円に置きたいと思います。真に恐ろしいのは15262円を切り下げたケースで、こうなると14500円まで覚悟する必要があるかも..。

とは言え、ビビってばかりもいられないので、月曜日の終値が日経平均15500円を付けるようならば、残る僅かなキャッシュで買い向かおうと思います。そこで「何を仕込むか?」ですが、考えている候補の1つが、日経平均に連動するブルファンド。どうせなら、2.5倍のレバが掛かった物を仕込みたいと考えてます。

そして、もう1つの候補として考えているのが、香港市場に連動するブルファンド。(確か野村から出ていた筈。)只、こいつを仕込むには日本株以上に底値の見極めが必要。出来れば、上昇に転じたのを見てから仕込みたいのですが、約定が1日遅れになる所が悩ましい..。

2007年09月09日

彼岸底に期待

週末のNYは結局反発の気配を見せることもなく、最終的に2%弱の下落。一方、為替のほうも113.5円を下回る円高に推移。

こうなると、週明けの東京市場にとっては最大級の逆風なわけですが、僅かに幸いだったのは間に週末が入ったこと。今回の急落の原因になった雇用統計の悪化を受けて、市場のコンセンサスは政策金利の利下げ確定にシフトしました。18日にも利下げがあると考えれば、流石に一方的な暴落にはなり難いと考えられ、一定の下支えになると思われます。
また、9月に中間配当を実施する高配当企業に関しても、資金の逃避先として物色される可能性があり、底固い値動きとなる期待もあり。

週明けを占う意味で、CMEの日経平均先物の終値は15805円。これに鞘寄せして始まれば-2%近い下落ですが、これ以上の下落が進行する可能性はちょっと低い感じがします。その意味で、月曜日が大幅GDして始まれば寄底の可能性が高そう。むしろ、中途半端に高く始まった方が危険な感じがしないでもない。
先のエントリーで、日経平均の2番底を15500円ラインとしましたが、すぐにこのレベルを試すことは無い気がして来ました。逆に言えば、15500円を試すならば、そこを絶好の買い場と見て、予定通りブルファンドを仕込んでみたい。

昨年も9月20日付近を底に日経平均は反発しました。今年も18日のFOMCで利下げが発表される見込みであることや、ヘッジファンドの解約が一段落付くことから、この辺りが底になる様な気がしないでもない。..って言うか、2年連続の彼岸底を是非期待したいところ。

2007年09月16日

二番底は試したの?

ちょっと悩ましい展開になって来ました。

先週の東京市場は月曜日にNYの下げを受け、予想の通りGDのスタート。そこから15656円まで下がったところで、少し戻して終了。更に、月曜日はNYが休場だったこともあって、この地合を引き継いで火曜日は15619円まで下落。しかしそこから急反発してプラスの引け。結局先週は、そのままジリジリと値を上げて行き、金曜日にはSQも明けて買いの安心感が出たことと、週明けのアメリカの利下げを見込んで大きく値を騰げ、最終的に16127円で終了。なんのことは無い、1週間かけて、月曜日の下げ分を全て戻してしまいました。

この間は安倍さんの職場放棄があったりして、政治的には大混乱状況でしたし、発表された経済指標も悪かった。でもでも、マーケット的には何処吹く風。全てはアメリカの利下げ期待が相場を下支えて格好。なにせ、先週のNYダウは約2.5%の上げ。13000ドルの底の硬さを見せ付けています。

NYダウのチャートを見ていると、このまま13500ドルを越えてしまえば、かなり底入れ感が強くなります。一方、東京市場のほうは底入れ感を出すには16600円を越えてくる必要が有り、やはり東京市場のほうが戻りの遅い印象です。

問題は先週で2番底の確認が終わったのかと言う点。NYダウを見ていると2番底を付けた感もあるのですが、東京市場はなんか中途半端な感じが否めません。私の間隔では、15500円を割り込んで2番底と考えていましたから、現在の戻り状況には疑心暗鬼と言うか、強気になり切ることが出来ていません。

ポイントはやはり18日で、「マーケットの期待通りアメリカの利下げが発表されるとして、そこで材料出尽くしとなってしまい、もう一度下値を探るのではないか?」これが最も危惧されるストーリーでしょうか。

只、9月を底にした反発を示唆する材料はアメリカの利下げ以外にもそれなりにあって、「ヘッジファンドの解約が一段落すること」、「郵便局の民営化にあたっての保有株式の一旦処分が終了すること」は、やはりプラス材料となってきます。特に民営化された郵便局は改めて株式のポジションを取り直す筈なので、今度は逆に買い圧力となって相場を押し上げる可能性も秘めています。

..なので、出来れば先週はもっとすっきり下げて欲しかった。そうすれば、今週の買いも入り易くなったと思うのですが、今暫くは手探りの状況が続きそう。お彼岸まではあと1週間。自分的には引き続き15500円台を待ってから動きたいと思います。(その時は日本株のブルファンドを仕込みます。)出来れば、騰落レシオが70を割ってくれると仕掛け易いのですが、さてどうなることやら..。

2007年09月20日

-0.5%でした

昨晩のFOMCにて、遂にアメリカが利下げモードへと移行しました。注目の政策金利の下げ幅は-0.5%。これって、自分の予想的にはストライクゾーンの真ん中だったのですが、意外とマーケットではサプライズ気味に受け取られた様で、恐れていた材料出尽くしの暴落を呼ぶことも無く、マーケットは一気に反発。

更に、一晩明けた今日も株式市場は続伸。朝から住宅着工件数の低下や、物価上昇率が2%超になるなど、マイナス材料が噴出しているにも関わらず、マーケットは何処吹く風ってな雰囲気。金融緩和への移行が始まったとの認識にマーケットは立ったものと思われます。

こうなると、株式の比率を引き上げたいところなんだけど、海外の方は現在キャッシュポジション無し。そこで仕方なく、ボックス圏の天井付近に位置していた銀(SLV)を売却。これで得たキャッシュでEEBを追加投資しています。投資先としてはエマージングカントリー以外は考えられない状況ですが、B・R・I・Cのどれを選ぶかで迷ったので、ここは安直に4つひっくるめてEEBを選択。


一方、東京市場の方も昨晩のNYの棒騰げを受けて大幅なGU。こうなると、買いのタイミングはちょっと掴めません。15500円でブルファンドを仕込もうと言う目論見は、残念ながら空振りっぽい雰囲気。
日経平均株価がこのまま上昇基調に転じるか否かは、16576円を終値ベースで越えられるかで判断できると思います。これを越えるようであれば、下値を待つのも諦めたいと思います。(今となっては、のんびりと日本株の下値を待つより、さっさと新興国に投資してしまったほうが賢い様に思われ。)

2007年09月23日

ジャパン・パッシング?

先週の終わり頃からでしょうか、「ジャパン・パッシング」と言う単語を見掛ける様になりました。外国人投資家が日本市場を跨いで通り過ぎていると言う意味合いです。

先週は米国がFFレートを0.5%下げたことで、東京市場も水曜日に大幅反発をしました。しかし、その後が冴えません。勢いは続かず、日経平均は16500円の壁に跳ね返されてしまっています。先のエントリーで、「日経平均株価がこのまま上昇基調に転じるか否かは、16576円を終値ベースで越えられるかで判断できると思います」と記しましたが、残念ながらこれは実現されていません。

上図は直近3ヶ月の米国(S&P500・緑)、欧州(IEV・赤)、新興国(EEM・黄)、日本(EWJ・青)の株価の推移です。米ドル建てで比較するためにEWJを用いました。これを見ると、今回の世界同時株安の引き金を引いた、米国と欧州の株価が3ヶ月前の水準まで戻ったのに対し、日本市場は未だに-6%程度の水準に沈んでいます。その一方で、元気なのが新興国市場。元々、サブプライムローンとは無関係だったこともあり、既に今回の下げ分は吸収し、新高値を取る勢いです。これを見ていると、ジャパン・パッシングも現実のことかと感じさせられます。

しかし、単純にジャパン・パッシングだけを今の株価の戻りの遅さの原因とするのは早計な気がします。次に、直近1年間の株価の推移を示します。

これを見ると判るように、日本株の出遅れは今回のサブプライムローンショックから始まったものではなく、2月末の上海ショックの頃から既に顕在化しています。一方、外国人投資家の投資状況はというと、8月こそ大幅な売り越しを記録しましたが、それまでは一貫して買い越を続けていました。従って、ジャパン・パッシングを全ての日本株低迷の原因とするには無理があると考えられます。

むしろ、現在の低迷の主犯は郵貯民営化に向けてのポジション整理にあると見るべきでしょう。最近、ネット上で話題となったこの事実、今日は日経新聞でも遅まきながら記事として採り上げられています。今年に入ってから、郵貯は一貫してポジションの縮小を続けてきており、これが2月以降の上値を抑えて来たものと推察されます。

そこで今後の投資行動ですが、10月からは再び郵貯が日本株のポジションを拡大すると考えるならば、今が正に仕込み時と考えることも出来ます。下値の目処として、これまでは15500円を待っていましたが、ちょっとそこまでの押しは期待できないと、見通しの変更します。既に先週末の次点で日経平均の25日平均線は上向きに転じました。そこで、次の押し目の目処は25日線を割り込む16100円付近に置きたいと思います。

具体的な売買計画としては日経16100円割れを待ち、日本株向け資金枠の残存キャッシュの半分で、日本株のブルファンドを仕込むことにします。更に15800円付近まで押す様であれば、残り半分も突っ込んで行きます。


ところで、これとは別に「ミューチュアル」の処分を検討しています。恐らく自社株買いの発動だと思うのですが、株価は急速に戻しており、ここへ来て含み損は解消しています。依然として、PBRと配当利回りを見る限り、「ミューチュアル」が優良なバリュー株だと言う認識は変えていません。しかし、現在の投資家の新興市場離れは深刻で、ジャスダック平均は先週再び最安値を切り下げてしまいました。もはや浮上の切欠は見つけ難く、月足チャートからは、2009年まで新興市場の復活は無いようにも見て取れます。

日本の新興バリュー株を抱えて冬眠するよりも、今一番元気な世界の新興国市場に投資する方が、如何見ても賢明な判断に思われる訳で..。

2007年10月01日

上へ抜けました

先週の東京市場は、一旦下に押すと言う素人の読みを裏切って急上昇。福田内閣組閣のご祝儀相場だったとか、月末のドレッシング買だったとか、諸説がありますが、一つの目処としていた16491円を、あっさりと上抜けてしまいました。一気に16750円の窓も埋めてしまっています。

この辺りの価格帯出来高は少ないので、17000円を越えて行ければ上値は軽くなりそうなんですが、そう簡単に17000円を追える気もしません。寧ろ、先週の上昇率が急峻だった分、一旦は下値を固めに行く展開の方を予想しています。

そこで、下値の目処を幾らと見るかですが、1つ目の抵抗線が25日線の16250円、その次が心理的な抵抗線の16000円。もし、15750円を付けてくれればそこが大底かと。


また、一方でNYダウのインチキ臭い上昇も気になります。金融システムのクラッシュが叫ばれる状況下にも関わらず、利下げ効果でダウは上昇を続けていますが、幾らなんでも14121ドルの最高値を伺うと言うのは如何なものかと..。

そこで、東京市場がNYに連れ安する展開を予想して、NYダウが13500ドルを割り込むまで日本株の仕込を待つと言うのも一つの指針になりそうです。


と言う訳で、先週も日本株のトレーディングは無し。只管ホールド継続中。日経平均に連動して、「好配当銘柄バスケット」と「1Q好決算銘柄バスケット」は順調な上昇を続けています。

また、完璧に塩漬けモードに入った「貸金業バスケット」についても先週は大幅に反発。底値から一気に22%反発しています。クレディアの破綻など、悪いニュースの連続でしたが、ここへ来て、武富士やSFCGの市場予測よりも良い決算見通しが出るなど、業績の下方修正の流れにストップが掛かる気配も出てきました。依然として13週移動平均線との乖離は-20%もあり、先ずはこれを埋める展開を期待したい所です。


一方、海外の方も特に目立ったトレーディングは無し。少しずつ新興国の国債の仕込を行っており、今回はEDD(Morgan Stanley Emerging Markets Domestic Debt Fund)を試し買いしてみています。現在、保有するエマージングボンドは GHI, TEI, EDD とバラバラなので、少し様子を見て、銘柄を絞り込みたいと思います。特に、10月にはPowerSharesから新興国国債のETFの組成が予定されています。エマージングソブリン債のETFは多分始めての組成であり、その信託報酬が気になる所ですが、基本的にはCEFよりはETFへスイッチさせて行きたいと考えています。

2007年10月05日

米国雇用統計待ち

私のヘポ予想を裏切って急上昇を続けた東京市場。一気に17149円の窓まで埋めてしまいましたが、ここへ来て流石に一服モード。水曜の終わりには、25日移動平均との乖離率が一時5%を越えてましたから、一端は下値を固めに行くのが自然な成行なのですが、さて如何なることか?
外部要因としては、今晩深夜に米国で注目の雇用統計が発表されますので、コレ待ちと言うことになるんでしょう。今日は上にも下にも行き難い所。

で、もう1つ気に掛かるのが中国株の動き。ここに来て、H株が2日連続で下落。2日間で最高値から最安値まで-10%の急落しています。まぁ、-10%と言っても1週間前の株価に戻っただけの話でもあり、これまでの騰げ方からすれば、大騒ぎするほどのことでは無いのかもしれません。

只、ちょっと気になるのは、中国本土が今週一杯、国慶節でお休みということ。2月の上海発世界株安も春節の休み明けのタイミングで発生しました。往々にして仕掛け売りは長期連休明けに狙われる傾向があることと、現在のA株のバブル状況を考えると、週明けの値動きは注目になりそう。特に、米国の雇用統計が予想外に良かったりすると、利下げ期待がブッ飛んで、世界同時株安の再来なんてならないことを祈るのみ..。

あと、個人的に嫌な予感がするのが、ここへ来て、マイポートフォリオの損益が8月のサブプライムローン・ショックの前の水準を回復し、年初来高値を記録したこと。すっかりユーフォリア状態なんですが、これまでも往々にして、こういうタイミングで悲惨な暴落に見舞われてたりします..。


..で、そんなこんなを考えて、昨晩のNY市場でFXIを半分だけ利益確定しておきました。8月の底値圏から買い進んだ分だけの処分ですが、結果的に利幅が40%弱とれました。
そして、売った資金でインド(INP)とロシア(RSX)を仕込んでいます。要はBRICs投資内で、アセットアロケーションを調整した格好。急騰した中国の比率を抑え、ここまで最も弱かったロシアの比率を高めてます。

あと、高騰を続けた来たNY原油(USO)についても、ここで一端全て利益確定。これも、1月終わり頃から買い進んだもので、なんやかんやと約30%のリターンを記録。これまで、USOへの投資では積み上げた確定損があったのですが、今回のリターンで帳消となり、トータルプラスに転じてます。

尚、USOを売った資金では、Market Vectors Agribusiness ETF (MOO) を買うことを検討しています。只、タイミング的に今買うべきか、悩ましいところ。微妙に小天井っぽい感じもするので、出来れば小麦価格の下落を待って買い仕掛けたいと思うのですが、オーストラリアでは干ばつ被害で、小麦が不作とか言うニュースが出るし..。

2007年10月07日

先月の雇用統計っていったい...

注目の米国の雇用統計が金曜日の晩に発表されました。..で、結果はあるいみでサプライズ。失業率は微増だったのですが、驚いたのは求人数。なんと、8月の求人数の増減がマイナス予想からプラス予想に上方修正されてしまいました。

なんでも、夏休みに掛かる部分で教員関連の数の統計処理を間違っていたとかいないとか...?(^-^;) なんか、この信用出来なさ加減は、まるで中国の経済統計を見せられるが如くです..。

そもそも、先月の米国政策金利の利下げは、この求人数のマイナス転換を最大の事由として実施されたものでしたから、これが確信犯じゃないのなら、なんなのよ一体ってバーナンキさんも思っていることでしょう。

FRBの使命は、雇用と物価の安定です。そして、雇用の悪化が現実になれば、「給与水準のダウン→物価下落」の流れとなるので、FRBとしても物価には多少目を瞑って、利下げにGOサインが出せました。しかし、先月の雇用の悪化が誤りだったと成れば、今や利下げを行う為の錦の御旗を失ってしまった格好です。

FRBの利下げは1回行われると数回続くとの見通しがある訳ですが、そもそも、初回の利下げの根拠に誤りがあったと言う話になってしまうと、この定説も怪しくなってきます。恐らく、今月の追加利下げは見送られるものと思います。

金曜日のNY市場は、雇用統計を受けて米国景気の底堅さがクローズアップされる結果となり、為替も株価も大きく騰がる結果と成りました。しかし、今後、追加利下げ見送りが織り込まれてゆくことを考えると、上値は重くなって行くことも予想されます。(これでもなお、追加利下げが行われるならば、真にサプライズですが。)


掛かる事態を受けて、日本株に関しても微妙な状況です。先週末のCMEの日経先物の終値は17315円ですので、このまま行けば週明けの東京市場はGUスタートです。只、幸か不幸か、月曜日も東京は休場なので、実際のところは月曜日のNYの結果を受けてと言う事になるんでしょう。まぁ、NYの続伸は無いと思うので、東京の方も落ち着いたスタートになるのではないでしょうか。

来週の東京市場の予想としては、一押しがあるなら16400円~16500円付近まででしょうか。16500円を割る様なら、少し買ってみるかもしれません。一つの節目は、25日平均線と見ています。

ところで、先週来急騰しているのがその他金融セクタ。先週の武富士の決算に続いて、プロミスにも三洋信販分の利益上乗せも有り、上方修正予想が出てきました。イオンクレジットもアジア圏の伸びがカバーして、計画線を下回りながらも極端な悪化がなかったことで大幅な買戻しが入っています。貸金業全体で見て、過払金返還請求がピークを過ぎてきていると言うコンセンサスが出来てきた様に思います。

海外勢を中心とした売り方の買戻しが急速に入っていると言う噂も有ります。私の貸金業バスケットも、塩漬けモードから急速に回復してきており、底値に対して約40%の上昇を見ています。含み損を解消する迄には、尚遠い道のりがありますが、一筋の光は見た気がします。サブプライム問題のウミが出切る様なら、ナンピンも視野に入れたいと思います。


(注:ローソク足は当貸金業バスケットを指数化したもの。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)

2007年10月15日

押し目待ちに押し目なし?

東京市場は何だか不思議な強さをキープしています。月曜の休場を受けて、先週のスタートが落ち着いたものになった所までは予想通りでしたが、その後が妙に強い..。乖離率を見ると一旦は調整しそうなモノなのですが、如何にも押し目がやってきません。木曜日にはSQも睨んで、再び大幅な騰げとなりました。

明日の寄付きについても、週末のNYが騰げており、CMEの終値も17510円を付けていることから、恐らくGUのスタートは確実。但し、寄天の可能性もまた高そうで悩ましい..。

アテにならない我がのセンスに拠れば、やはり一旦は下値を固めに行く展開になることを予想せざるを得ず、先週の木曜日の高値17459円が目先の天井になっても全然変じゃない。実際、17679円の上方の窓を埋めるのと、16929円の下方の窓を埋めるのとでは、下に窓を埋めるほうが先になると予想してます。

日経平均の週足チャートをみると、17500円はちょっとしたフシ目になっており、ここを抜けるには結構なエネルギーが必要なハズ。逆に言えば、17700円を越えて行くようなら、17500円が下値を支えてくれる展開も期待できそう。

..と言う訳で、何だかよく判らないワケですが、目先の予想は17500円台で跳ね返されて、16700円付近で反発と予想してみます。16700円台を付ける様ならば、残り僅かなキャッシュを投入してみたいと思います。(ちなみに、13週移動平均線が丁度この辺りに位置しています。)

尤も、私の様な押し目を待っているプレイヤーは多数存在すると思われ、展開的には16700まで押すことなく、反発してしまう様な気もします。正に、押し目待ちに押し目なしの展開になってしまうかも。

それと、マーケットタイミング的に1つ気になっているのが、恐らく来週には13週移動平均線が上向きに変極すること。そうなると、今週末辺りが買い頃と言うことになるかもしれません。

まぁ「我慢できなくて買った所が天井だった」ってな失敗を、今度もまた繰り返さない様にしたいもんです...。

2007年10月21日

ブラマン20周年

何でも、先週末の金曜日は件のブラックマンデーから20周年にあたる日だったとか。国籍に関わらず山師さんはゲンは担ぐのが好きなのか、日・欧・米・新興の例外なく、アニバーサリーを大幅な下落で飾ってくれました。

まぁ、先週は頭から、インドがPノートを規制するとかしないとか、中国がA株とH株の乖離調整に動くとか、ムチャクチャ怪しい雰囲気はあった訳で、それに加えて、欧米の金融機関の決算が冴えない上に信用不安が再燃して、結局20周年に大幅な陰線を引いてしまったと言うことなんでしょう。

個人的にはそろそろ落っこちると覚悟していたので、意外感は別に無いのですが、それでもポートフォリオの大半がマイナスになるってのや、やっぱり気分が悪いです..。orz

そんなこんなの先週について、先ずは東京市場から振り返ってみると、月曜日からほぼ一貫した下げ基調。結局、先週予想した17500ラインが当面の天井ってのが、当たってしまう結果になりました。ついでに下値についても、予想した25日線が居座る16700円付近で一旦反発しています。

これで、種明けから↑を目指してくれれば、100点満点の予想なのですが、どうもNYの気配から見て、そうは問屋が卸してくれそうもありません。CMEの終値は16460円と、一気に次の節目である16500円を突破してしまっています。この感じでは、月曜日には下方に開いた窓16458円を埋めてしまうでしょう。寄り底になってくれれば良いのですが、今回の下落はNYが下げ止まるのを確認するまでケリが付かないと思いますから、月曜日はズルズルと↓な展開になる様な気がします。

先週のトレードとしては、相場の怪しさを察して久々に売り買いを行ってます。まず、ミューチュアルを全株損切りしました。基本的に下げ止まってる株式ですが、ここから市場全体が↓を目指す展開を予想して、現金化を行うことに決めました。問題は、この資金の振り向け先ですが、今のところ日本株への再投資では無く、海外に向けようと考えています。正直、今の政治と社会情勢を見ていると、日本株のポジションを引き下げる必要性を強く感じてしまう所です。証券減税も終わりっぽいですし、日本株の未来はかなり暗いと思ってます。

..と、中期的にみて日本株に弱気であるにも関わらず、金曜日の引けで日本株のブルファンドを打診買いしています。一応、日経が下げたらブルファンドを仕込もうと言うのは以前からの計画ですし、下値の節目のひとつである16700円をつけたことから、予定通り作戦を実行しています。一応、今後の作戦としては、16500円と15800円を目処に買い下がりを行いたいと思います。ちなみに仕込んだのは大和の「日本株ブル2.5ポートフォリオ」です。この投信に関しては、そのうち別スレッドで触れたいと思います。

あと、ナンピンと言えば、私の「貸金業ポートフォリオ」が日経に逆行して大幅高を記録しています。主因はアコムの決算で、前年マイナスにも関わらず、予想を上方修正したことで、見直し買いがセクタ全体に入っています。クレディアの処置が明確に決まらないなど、不安定要素はまだ残っていますから、安直に底打ちと見てよいのかは微妙ですが、そろそろ、買い上がりを考えても良いかもしれません。

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(注:ローソク足は当貸金業バスケットを指数化したもの。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)


一方、海外のほうも今週はトレードを行っています。先ず、週の前半から中国が怪しくなってましたので、残っていたFXIを全株利益確定してしまいました。かなり以前から保有していた玉でしたので、リターンもかなり大きくなってます。

更に、金曜日の初動で、欧州(PEH)とロシア(RSX)も一旦処分し、その返す刀で、米国金融セクタのベアファンド(SKF)を仕込んでいます。

現時点で、総投資用資産の15%程度がキャッシュポジション。もう少しキャッシュ比率を高めた方が良い気もするのですが、コモディティや債券はアホールドで良いと考えていますので、株式投資資金としてみればコレくらいの資金を用意しておけば、今回の下げにも余裕を持った対処することが出来るのではないかと思ってます。

今回の世界同時株安を止めるのは、米国の追加利下げと大量の資金の市場投入しか無いと考えています。先週まで、私は追加利下げなしを想定してきましたし、市場も利下げ無しに傾いていると思いますが、現時点で私の予想は追加利下げ-0.25%に変更しました。即ち、「今週末には追加利下げが発表されて、株式反発」と言う展開を予想しています。

如何に相場の反転に乗り遅れないようにするかが、腕の見せ所でもある訳ですが、結局は「落ちるナイフを拾うな、刺さってから抜け」が、今回も鉄則なんだろうと思ってます。

2007年10月29日

底打ちですかね

先週のNY株式市場は結果的に見事な寄り底。悪材料のニュースが飛び交う中で、確りと陽線を刻んで行きました。これは、悪材料が出るにつれて、懐疑的部分があった月末の利下げを、強く織り込ませる方向に進んだものと見ています。金曜日の強さは際立ったもので、新興国株は特に強く騰げています。(尤も、中国関連はイマイチでした。)

一方でCMEの終値は16665円と、大きく上げた金曜日の終値よりも更に上昇をしています。従って、週明けの東京市場もGUして始まるのが確定的な情勢です。

問題は寄り天になるのか否かですが、FOMCの結果が出るまでは動き難いのも事実ですし、高く寄り付いた後はヨコヨコの展開になる気がします。問題は大局的な相場観を如何見るかです。先週のサブプライムローン問題の再燃を見ても、FOMCで利下げを決めるのは間違いないと思います。ポイントは引き下げ幅ですが、取り合えず今回は0.25%に留まるのではないでしょうか。良くも悪くもサプライズ無しと予想します。

そこで、0.25%の利下げを前提にすると、明らかに出遅れている日本株にとっては追風となり、株価は戻り歩調を取るものと予想します。チャート的にも先週の16199円が目先の底値を叩いたとみて良さそうです。

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そこで今週の作戦ですが、取り合えず頭から少し買ってみようかと思っています。ちなみに、ここで仕込むと、日本株に関してはフルインベスト状態になります。往々にして私がフルインベスト・モードになると株価が下落する傾向があるワケですが、果たして今回はどうなることか..。私的には、ここで仕込んで年末にかけてのラリーを期待しています。

一方、海外についても、FOMCを前に少し買戻しを掛けたいと思ってます。具体的に買い戻す予定なのはロシア株。只、月曜日のNYを待つと更に騰がってしまいそうなので、ここは香港で2831.hkを仕込んでみる予定。


最後に、先週のトレードを振り返っておきます。まず、予定通り日本株のブル2.5ファンドを買い下がりました。月曜日の16500円割れで一回目のナンピン。次は16000円割れを待ったのですが、結局そこまでは落ちて来ませんでした。

他には、1Q好決算企業バスケット運用の中から、芝浦メカトロニクスを処分しています。中間決算を上方修正したまではヨミ通りだったのですが、なんとその一方で通期を下方修正すると言う、投資家をナメた見通しを示して来ました。あまりに呆れたので、即売却。バスケット運用なので、1銘柄の占める比重は低く、気軽に損切れるのはメリットです。ちなみに、切った芝浦メカトロニクスの代わりとして、コニカミノルタをバスケットに組み入れました。

一方、海外に関しては大きなトレードはしていません。只、エマージング債に関するETF/CEFの種類が増えすぎてしまったので、整理統廃合を行っています。具体的には、GHIとTEIを処分して、PCYとEDDに振り向けました。あと、円高が一服しそうなので、久しぶりにDBVを買いましています。

他には、バブル気味の原油(USO)の代わりに、天然ガス(UNG)を打診買いしてみました。このUNGは結構ボラリティが高めなので、適当に売り買いして小銭を稼いでみたいと思います。(思いっきり投機ですが..。)

2007年11月05日

米ドル利下げ!でもそんなのカンケーねー♪

如何にも予想を裏切る相場状況です。先週の序盤はFOMCを睨んで、予想通りのジリ上げの展開。そこに、予想通り0.25%の米ドル利下げが決定されて、米国市場はは微妙に乱高下しつつも上昇。これでもう、完璧に予想通りの展開と思いきや、ヤラレました。またしてもサブプライムローン問題再燃です。

今回の火元はシティバンク。負債隠しが指摘され急落。これが相場全体の重石になり、利下げ効果を1日で吹き飛ばしてしまいました。どうやらシティはメリルに続いて社長が引責辞任となる模様。まぁ、責任を取って辞めると言っても、百億円単位の退職金を貰って辞めるわけですから、引責というより、放り出すって言ったほうが正解でしょう。

そんなこんなで市場の動きは全く読めません。日本株は、チャート的には↑を目指す気配ですが、果たしてどうなることやら..。好決算を出しても、コンセンサスに届かないだけで売り崩されてしまいます。好決算だろうが上方修正だろうが、「そんなのカンケーねー♪」がここでも展開しています。

..と言う訳で、今週の動きもサッパリ読めませんが、一応予想は↑としています。只、週末に政局が大きく動いていることもあり、いろんな意味で予断を許さない状況です。もはや日本株への投資は、長期で持っても良いと思える銘柄だけを、只管ホールドしておくのが一番な気がします。下手に動いても良いことは無さそう..。

グローバルな流れを見ても、先進国から新興国or商品への資金の流れが鮮明になって来ています。もはや、カントリーバイアスに縛られて、日本株に投資している場合では無い気がします。


さて、先週のトレードを振り返りますと、まず日本株は月曜日に「1Q好配当銘柄バスケット」を買い益してます。これで、日本株に関しては実質的にフルインベストメント状態。

一方、海外の方はかなり細かく売り買いを入れています。まず、月曜日の早々に、香港市場で2831.hkを購入。FOMC前に仕込みを完了させてます。また他にも、GUR、GAF、ROB、MOOと言った新規銘柄をちょびっとずつ仕込んでいます。
一方、先週仕込んだUNGはあっさりと+10%を達成してしまったので、投機らしく一旦利喰いしています。(また落ちたら仕込みます。)

今週の計画としては、冴えないグローバル系のETFを処分して、エマージング系(株or債券)のETFにシフトさせることを考えています。一旦処分してしまったFXIの買戻しも視野に入れて臨むことにします。

2007年11月11日

悪材料が止まらない

サブプライムローン問題が再び嵐を巻き起こし、米国発の悪材料が止まりません。そして、比較的被害は軽いとも言われてきた日本の金融機関にも、みずほを始めとして悪いニュースが出てきています。

見方によれば、サブプライムローンによる被害は勝ち組と負け組みの切り分けが既に付いているとも言われてますが、何処が負け組みなのかシロート的には良く判らない点と、負け組みの規模が半端じゃ無いのが困った話。

更に先週は、バーナンキ先生が弱気発言したり(これってスタフグレーションなんじゃない?)、原油は高止まするわ、パキスタン情勢は緊迫してインドへの影響も出てくるわ、中国も引き締め観測が出るわ、もう悪い話しか聞こえてきません。

そんなこんなで、今回は米国発の世界同時株安が進行中。そして、毎度のことながら、日本市場はこれに輪をかけて弱い..。特に今回は急速な円高進行に歯止めが掛からない点が非常に辛すぎ。

これだけ悪いと、逆に好材料を探してみたい訳で、一つは円高が110円まで進んだこと。このまま110円を割る可能性も高いですが、割ったところで、一旦は反発してくると見ています。また、円高と言っても実際はドル安の意味合いが強く、他の通貨に対してはそれほど円高では無い点も見落とすべきではないでしょう。

また、テクニカル的には反発のサインが色々と出てきています。騰落レシオ25はもう少しで60台ですから、もう1下げも来れば反発期待が強まります。日経平均のチャート的にも下値抵抗線に近づいています。期待を込めて、15500円を割ったところで反発してくれることを祈ってます。


先週の日本株のトレードは、16000円割れで予定通り「日本株ブル2.5」を仕込みました。もやはこれで、逆さにしても(日本株投資用の)キャッシュは出ません。既に日本株のポートフォリオは長期投資モードに切り替わってますし、金融資産全体に占める割合も25%弱まで落としてます。もう、このまま1年冬眠しちゃおうかと考えてます。

その一方で、海外の方では色々と悪あがきを続けています。まず週の頭で計画通り、PFAと打診買いしたばかりのROBを処分。更に、パキスタン情勢とPノート規制が気になったインド(INP)を半分利益確定。ついでに勢いで、ブラジル(EWZ)も半分利益確定しています。そして、返す刀でSKFを買い増し。

結果的に、EWZの利確だけは早まりましたが、その他は成功。その前週はFXIを処分していたこともあり、ここまでの暴落はある程度の直撃を回避することが出来ました。

そして木曜日からは、ちょっと早いかとも思いつつ(米ドルを持ったままでも目減りして行く展開でしたので)、急落した所を拾いに掛かりました。..とは言え、まともに株式は買い難いので、債券とコモディティ関連銘柄を中心に仕込んでいます。実際に買い増しした銘柄は次の通り。

 ・外貨外債:DBV, EDD
 ・エネルギー:UNG
 ・ゴールド:GDX, GAF
 ・食料:MOO

思うに、今回の急落が8月の時と異なるのは、市場が全面安では無い点にあると考えてます。実際、商品市場はエネルギーとゴールドを中心に堅調ですし、これに関連した株式銘柄も下落していません。例えば、資源国のロシアやブラジルのETFは堅調ですし、同様に資源セクターのETFも値を保っています。なので、当面はこれらの観点から、資金の退避先を決めて生きたいと思ってます。特に、GAFはゴールドとエネルギーの両テーマに関連することから有望な投資先と考えています。

2007年11月19日

2番底待ち

結局先週は予想通りの厳しい展開。逆に言えば、予想通りと言えば予想通りの展開で、ドル円は110円を一旦割ったところで、反発。日経平均は15000円の心理的抵抗線が機能して、辛うじて反発しています。

日経平均のチャートとしては、8月17日に付けた15262円を切り下げたことでかなり雰囲気が悪いのですが、この日経平均を米ドル換算で見ると、辛うじて抵抗線上に乗っているのが判ります。

これを切り下げる様だと、底抜けな状況が待っていますが、為替もなんとか110円をキープしてくれそうなので、そろそろ一旦は底打ちしてくれるのではないかと、甘い期待も持っています。騰落レシオ25は60台ですから、これが60を割れば確実ではないかと。

まぁ、個人的には日本株は既に冬眠モード入りしてますので、今更「如何にでもなれ」と言う心境ではあります。..と言うワケで、先週は日本株の売り買いは基本的に無し。唯一行ったのは、11日の戻り局面でJ-REITを20%程処分して現金化したこと。これでJ-REITのポジションも、一時に比較して1/3以下に低下しました。残りはもう、只管ホールドすることにします。


一方、相変わらずジタバタと抵抗を続けているのが海外。9日にインド(INP)を全処分して、全般的に下げていた市況関連銘柄を買い増してます。具体的には、

 ・エネルギー関連:GUR, GAF, IF, EWZ
 ・ゴールド関連:GDX
 ・食料関連: MOO

等ですが、結果的にこれが裏目..。orz 今回は動いたことで傷口を広げました。只、相場観としてはそろそろ欧米以外は仕込みの時期と思っていますので、週明けも残りのキャッシュで買い向かいたいと思ってます。

悩ましいのは何を買うかで、テクニカル的にはそろそろ中国と言う気もするのですが、政策的に嫌な噂が色々あって難しい。また、現在処分しているインドも、Pノート規制の影響度が全く不明で手掛け難い。そうなると、残るはロシアとブラジルですが、ロシアは既に結構なポジションを取ってしまっている為、ターゲットはブラジルという事になりそう。J-REITを一部処分した資金が国内にあるので、これをブラジル投信に振り向けることを考えたいと思います。

あと、円高進行も一段落したと見ていますので、徐々に「世界のサイフ」を仕込み始めています。

2007年11月26日

円高キツイです

いやぁ、流石に厳しい状況になって参りました。そろそろ、ここらで一服するだろうと思っていた円高基調が止まらず、遂に107円台まで突入しました。この調子だと105円は覚悟しなければならないのかもしれません。

また、米ドル建て日経平均もあっさりと支持線を割り込みました。もはや下値の目処が立たない状況です。次は14500円が一応の心理的抵抗線で、これが破られたら140000円まで逝きそうです。まぁ、流石に14000円をつければ止まるとは思いますが..。

この厳しい状況で、敢えてポジティブな要素を探るとすると、騰落レシオ25が底値圏にあること。現在60台ですが、これが50台に入れば文句なしに底入れでしょう。
もう1つは、ヘッジファンドの解約対策の売りが先週までで、一先ず終わったと見られること。逆に、月末に向けてドレッシングを期待したい所です。
最後に、総悲観ムードが出てきたこと。ネット上の書き込みを見ていてもかなり悲惨な感じになって来てますので、クライマックスは近いかもしれません。

..まぁ結局は、なんやかんや言っても為替次第と言う気がします。先ずは110円台を回復してくれれば、雰囲気も変わるかと思うのですが、どうなることやら。

さて、我がポートフォリオはと言うと、地合の悪さにシッカリと連動しており、大分傷みが広がって来ています。先週の一週間で、一気に年初来の利益を全て吹き飛ばすところまでヤラレました。(円高キツイです..。)orz

日本株に関しては、計画通り放置モード。もはや、ここから下ではジタバタしません。

一方、海外の方は今週も買い戻しを続けています。ブラジルをメインに仕込み、ついでにFXIも久しぶりに買い戻してます。これで、そろそろ海外投資の資金枠もお腹一杯になりそうです。

残るところでは、インドを買い戻したいのですが、↑へ行かれてしまい、買戻しのタイミングが掴めません。

2007年12月02日

取り合えず一服

総悲観モードも漂いかけた相場状況でしたが、3連休を明けて漸く潮目の変化が現れました。やはり市場へのインパクトが大きかったのは米国の経済状況。金融機関に関わる悲惨なニュースの連発にFEDが利下げの気配を打ち出したことで、世界的な株安の流れにもブレーキが掛かった格好です。

また、シティバンクの救済にオイルマネーが入ったことも、サブプライムローン問題の不安解消の一助となった他、米ドルの買い支えも連想させるものとなりました。そんなこんなで、米ドル安の流れも一旦底打ち。週末は一気に111円台まで戻しています。

日経平均は月曜日から反転を開始し、終わってみれば前週末比で800円の棒騰げとなりました。只、金曜日には25日線にまでタッチし、そこで跳ね返される形で終わっています。問題はこのまま跳ね返されてしまうのか、更に上を目指すのかなワケですが、周りの情勢的には今暫くは上を目指す展開が予想されます。

幾つか、その事由を考えて見ますと、まず、最も大きいのは米国市場の雲行き。11日に予定されるFOMCで米ドルの利下げがあるのは確実ですから、それまでの間に大きく売り崩される確立は低いと思われます。
また、米ドル安の流れが一旦は止まったことも大きいです。日経平均米ドル建てのチャートを見ていると、上値抵抗線までは順調に戻しそうな気がしないでもありません。


(日経平均米ドル建て。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)

そこで、戻りの目処を幾つか設定するとすれば、先ずは上方の窓の下端である15891円。続いて、窓を埋める16081円。これは16000円の心理的抵抗線とも重なるので、一つのポイントになりそう。そして、次は13週移動平均線が位置する16200円付近。これが越えられれば17000円も視界に入ってくると思われます。まぁ、そこまで行く為には、11日の米ドルの利下げ幅が幾らになるが重要ではあります。(因みに、私の予想は希望を込めて-0.5%の利下げ。そして、年末に向けて世界同時株高へ。^^;)


さて、そんな中で行った先週のトレードですが、海外の方は前週からすでに買いまくりモードに入っていたこともあり、今週もこれを継続。DBV等の債券に逃げていた資金も再び株式に投入し、EEBとGDXの買い増しを実行。また、日本国内でもHSBCブラジルオープンを大幅に買い増してます。

更に、資金投入のタイミングに迷っていたインドにもエントリー。但し、Pノート規制で裁定が効かなくなりプレミアムが急上昇してるINPを避けて、香港市場で2836.hkを購入しています。
(ちなみに現在のプレミアムはなんと15.8% ^^;)

一方、日本株ですが、1つ大きな決断をしました。..と言うのは、1306を用いて約1年間運用してきたシステムトレードを停止することに決定しました。最大の理由はここ数週間の1日辺りのボラティリティの上昇にシステムが付いていけなくなったこと。運用成績ではTOPIXをアウトパフォームはしているものの、トータルリターンがマイナスなのは事実。特に、最大ドローダウンが過去5年間のワースト値を超えてきたことで、システムの運用の断念を決断。

資金的にも手数料率を下げるために比較的大きな枠を用意して運用しており、今後はこの枠も外国株式への投資に振替えることとします。ちなみに、これを実行すると、日本株へのアセットアロケーションは20%に迄低下します。

只、システムトレード的な投資を全面的に止めてしまうのもまた悔しいので、資金規模を縮小した上で、別ロジックで運用することを考えています。具体的にはブルベアファンドを利用したスイング系のトレードを行います。取り合えず先週は、28日の下げの局面で「ブル2.5日本株ポートフォリオ」のナンピン買いを敢行しました。

2007年12月10日

強気?弱気?さてどっち?

サブプライムローン問題もいよいよ政治の出番と言うことで、先週は噂の徳政令法案が提示されました。所謂、サブプライムローンの最たる詐欺的部分である金利の上昇契約を5年間据え置くと言うもの。

まぁ、金利を据え置くだけで借金を棒引きにしてくれるワケではないので、徳政令と言うのは日本語的にもちょっと違うような気がするのですが如何なんでしょう?「無理な借金をした奴ほど報われるのはおかしい」と言う論調も聞こえますが、別に借金をチャラにしてくれるのではないのだから、それほど不公平な話でもない様に思います。それなら、日本の自己破産制度の方がよっぽど不公平ではないかと...。

この法案、ブッシュやポールソンが発言した時点では株価への反応が薄かったのに、バーナンキが支持した途端に株価が急反発。「これじゃブッシュも形無し」と言うコメントも多々みられましたが、私が思うに、バーナンキが支持したことで、次のFOMCでの利下げが確定的になったと市場が判断したのではないでしょうか。-0.5%利下げ路線で正解な気がします。

そんなこんなで、日本市場も週末に掛けて上昇基調。先週書いた節目の一つである、上方の窓を埋める16081円を付けて、その後16000円を割ったところで終了。まぁ週末なので多少の売りが出るのは仕方のない所でしょう。

今週、予想通りFOMCが-0.5%の利下げを行うなら、日経平均も再び↑を目指すことは固いところだと思います。取り合えず、次の節目は13週移動平均線が位置する16200円レベル。次いで、16485円・16796円の上方の窓が意識されるものと思われます。

只、注目している日経平均ドル建てチャートを見ると、147~148ドル付近が上値抵抗線となります。仮にドル円が現在の111.5円で留まるとすると、上値の目処は16500円近辺と言う事になりますから、次の窓を1つ埋める辺りが正念場に見えてきます。17000円台を回復するには円安が115円台まで戻らないと苦しいのではないかと...。

さて、取り合えず落ち着きを取り戻したかに見える世界市場ですが、ネット上の書き込みを見ると、強気派と弱気派が拮抗している様に思われます。強気派の根拠は金融緩和の拡大による金余り。一方、弱気派の根拠はサブプライム問題の先送りに対する悲観論。どちらが正解なのかは2週間先のお楽しみ。ちなみに私は、強気派です。但し、基本的に強気なのは新興国株で、日本株に関しては戻り売りに要注意だと思ってます。


最後に、先週のトレードの記録。基本的に強気なので、FOMCの結果が出る11日をターゲットに、最後の買い仕込みを実行中。まず外国株は、SKFとSRSのベアETFを処分してフルロングへ転換。処分した資金でFXIとUNGを買い増し。あと、米ドル利下げ→世界的インフレ傾向と予想して、不動産関連久々に仕込むことを決定。只、米国の不動産は流石にダメなので、米国を含まない不動産系のグローバルファンドを物色。最終的にAWPとDRWを半分ずつ打診買いしています。

また、インド株も買い増ししました。今度はFidelityダイレクトで、「FWF インドフォーカス・ファンド(米ドル建て)」を仕込んでます。

一方、日本株に関しては資金を縮小しているのでもはや動きようが無いのですが、僅かに「日本株ブル2.5倍ポートフォリオ」を買い増ししています。このブルファンドに関しては、16500円近辺でポジションをキャッシュ→ベアへスイッチングする計画でいます。

2007年12月16日

結局、弱気派の勝ち

師走というのは何故だか忙しいもので、私も本業の多忙さにかまけて、相場に十分に対峙できていません。(まぁ、飲み潰れてて、NY市場が見れなかったりって言う話でもあるワケですが。^^;)

..っでもって、先週はNY市場も非常に忙しいというか、バタバタしてるというか、ボラティリティの高い1週間。ポイントは11日にFOMCで発表される金融政策だった訳で、私的には-0.5%の利下げを予想(と言うか希望)していましたが、結局は-0.25%の利下げ幅に留まりました。そしてマーケットは失望売り。完全にヨミが外れました。せめて公定歩合だけでも-0.5%下げて欲しかったのですが..。

更に市場がバタバタした原因の1つが、1日遅れで発表された欧米日による協調介入。これで市場はFOMCによる下げ分の1/2までは戻したのですが、最後に米国CPIの伸び率が急進すると言う、利下げ基調を妨げるデータが出てきて再び下落。もはや、強気派には泪目の展開...。

強いて、助かった点を上げるとすれば、為替レートが再び円安基調に推移してきていること。このお陰で、マイ・ポートフォリォへのダメージは微妙に緩和されてます。あとは、ボーナス資金をFOMC前に投入したいと言う欲求をなんとか我慢できたことが救いと言えば救い。


さて、東京市場はというと週足が再び長大陰線に。今後、クリスマスに向かって外国人の取引量が減ることも考えると、再び下へ大きく押す可能性が高そう。頼みは個人マネーですが、ボーナスをもらっても日本株への投資を考える人は少ない気がします。(如く言う私も、日本株への追加資金投入はサラサラ考えてませんし..。)

問題は下値の目処を如何見るかですが、直感的には日経平均14700円付近でしょう。14670円を切り下げると、底が見えなくなるのでかなりイヤです。只、日経平均ドル建てでみると、下値の抵抗線は135.5ドル付近なので、為替レートが113円をキープすれば、下値は15300円で踏みとどまることになります。(ちなみに上値の抵抗線は148ドルで、16700円付近。)

..と言うワケで、今週の作戦としては、日経が15300円付近まで落ちたら再び日本株ブルファンドを少し買い増し。更に、15000円を割ってくる様でしたら、更に日本株ブルファンドを買い増しして、あとは来年マルマル放置しようかなんて考えてます。


最後に、先週のトレーディングの記録ですが、相変わらず日本株の売買は無し。一方、米国市場の方では、下げ局面への対応を図るために微妙にキャッシュを増やしてます。具体的には、明らかに仕掛けを早まったAWPとDRWを処分。また、政治的に冴えないFXIを再度外しました。あと、IFも売り抜けようと試みましたが、上手く約定せず。この辺りは流動性が低い銘柄の辛いところ。

ちなみに、次に大きく押すことがあれば、MOOを買い増ししてやろうかと考えてます。

2007年12月24日

雰囲気、変わったかも?

日経平均15500円台から急落して始まった先週でしたが、週末に向かって盛り返し、なんだか雰囲気に変化が感じられる気がします。特に、CMEの終値を見るとは15630円と、15500円台を既に回復しており、一週間掛けて底値を探って帰ってきた格好です。東京市場は月曜日も休みですから、月曜日のNYが更に高騰するようですと、東京市場で売りポジを持ち越した投資家にはちょいと怖い展開になるかもしれません。

先週末、何故にあそこまで雰囲気が回復したのが良く判りません。恐らく、米国の消費指標はそれほど悪くなかったこと、RIM(BlackBerryを作った会社ですね)を始めとするハイテク企業に好決算が続いたこと、シティが音頭を取ったSIV救済基金が実質白紙に戻ったこと、欧米中央銀行による市場への資金供給が安定的に続いていること、などが積み重なって、相場の雰囲気を転換したものと思われます。

特にシティのSIV基金が白紙に戻ったことは、悪材料と言う捉え方よりは、むしろ「こんな物に頼らなくても済む見通しが立った」と言う好材料な捉え方がされているみたい。金融セクターの決算発表が一通り終わったことも、嵐が過ぎるのを待っていた投資家の出勤を促すことになったかもしれません。

「多少はゴタゴタが続くだろうけど、基本は回復基調」と言うコンセンサスになるならば、今が仕込み時となる可能性もありそうですが、さて如何なることか?

また、日本株に関して言えば、1つのネガティブ要素だった税制措置として2007年中に利益確定した分に対するキャピタルゲイン課税の減免措置による売り圧力が終息することも、相場の重石をすこし軽くするかもしれません。尤も、日本の証券税制自体は再び迷走を開始していますので、「日本株なんて買ってられっかい」と言う雰囲気は変わらないかもしれません。

..とまぁ、こんな状況ですので、外国株式については基本的に週明けも強気の方針で臨みたいと思います。一方、日本株に関しては、基本的に現状維持。但し、万一15000円を割り込む展開になったら、その時は買い向かうことを考えます。


最後に、先週のトレードのまとめです。

日本株式に関しては、予定通り15300円を割り込んできたところで、「ブル2.5倍日本株ポートフォリォ」を買い増し(結局15000円ちょいで約定)。 その後、15000円割れで追加ナンピンを考えていましたが、結局そこまでには至らず。

一方、海外に関しては細かい売り買いを継続。前週に、作っておいたキャッシュで、まず週初にSKFを買い戻し。相場下落に対する精神的クッションを作成しました。(僅かでもベアファンドを持っていると、全面安の展開の時にも精神的に楽なんです。マジお勧め。)

更に、週末の相場の雰囲気転換を感じて、CAFを購入。本当ならFXIを買い戻す予定でしたが、別エントリーで書いたように、ディスカウントレートを考慮してCAFを選択。また同様の観点で売り込まれている、FAXとGIMの債券CEFの買い増しを実行。

最後に、DGSの打診買いを少し実施。DEMでも良かったのですが、ここまでの下落幅が大きかったことからこちらを選択してみました。

あと、先週書いた様に、MOOの買い増しをしたいと狙っていたのですが、やはり強い銘柄は簡単に買い場を与えてはくれない様です。再び、年初来高値を超えて行ってしまいました。残念。

2007年12月30日

最後まで冴えません

大納会も終わり、今年も一つの締めを迎えました。しかし、情けないというか今年を象徴していると言うか、年末最終日までも200超の下げを記録してしまうとは、東京市場はもう如何にも成りません。「こんな状況下で1週間もポジションを持ち越せない」って言う気持ちは判らんでもないのですが、ここは人の逆を行って買い向かう方が正解な気がします。まぁ、大納会でこれだけ下げたのだから、大発会はご祝儀相場も加わってプラススタートになってくれることを信じたいと思います。

さて、今週末の下げの直接原因は米国市場の下落で、その原因は経済指標の悪さとパキスタンのテロでした。結果的に、これらが年末ラリーに冷や水を浴びせる格好となり、ラリーも一服の雰囲気です。只、米国外に目を向けると、特に新興市場の勢いは持続している気もします。すこし、米国市場とは独歩調をとるのかもしれません。(むしろ、為替が急変しているのが、気になります。一気に2円の円高に振れてます。)

ところで、先週このエントリーでネタにした4つのCEFですが、この一週間の騰落率は次の通りでした。(注:CAFとEDDはこの間に分配がありましたので、その分は補正しています。)

 CAF: 13.03%
 EDD: 3.86%
 MGB: 3.46%
 EOD: 4.51%

単純に評価することは難しいのですが、同期間のNYダウの騰落率が-0.63%だったことを考えれば、これらは別次元の値動きと言って良いでしょう。(ちなみにCAFと比較して、2823.hkの騰落率は3.56%で、これも大きく異なる値動きです。)これらの結果からして、売られ過ぎ状況に対する修復の動きが始まっていると考え方が成り立ちそうです。ここは、もう少し割安なCEFへの投資に関して調べて見たいところ。


最後に、先週のトレードの記録です。まず、日本株式に関しては一切のトレードなし。只管、アホールドの継続中。

海外については、CEFのDiscountの行き過ぎをネタにした所も有って、CAFの買い増しとEODの打診買いを実施しています。(結果的にこれが成功。)

また、気になっていたTAOが値を下げてきたので打診買いしてみました。TAOは中国本土の不動産セクタに投資すると言う、バブルの真ん中を直球勝負する銘柄です。かなりボラが高くなることが予想されますが、中国バブル祭りに参加しようと思ったら、これ以上のETFは無いと思います。(それに、かのQさんは、中国の不動産バブルはまだまだ弾けないって言ってますし。^^)

一方、購入のための資金を作るために、仕込んだばかりのSKFを再び処分しています。この辺り、ちょっと相場観が揺らいでます..。

2008年01月07日

荒れ荒れのスタート

まぁなんと言いますか、東京市場のスタートは想定はしていたものの大荒れのスタートとなりました。前日までにCMEが大きく下げていましたから、GDして始まるのは想定の範囲でしたが、600円の下げまではちょっと予想できませんでした。尤も、その晩のNYの下げっぷりを見ると、当然の結果だったのかもしれません。ちなみに、現在のCMEの終値は14505円ですから、明日の東京市場も再び暴風雨に見舞われそうです。

..とは言え、日本株式のポジションは現在の20%弱からこれ以上引き下げる予定はありませんので、基本的に長期放置モードで臨む予定です。そこで、「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」は、14000円台に突入したことから、予定通りナンピン買いを実行しています。尚、ナンピンはあと3回まで実施する予定でいますので、月曜日に14500円を大きく割り込んで14000円に近づく様でしたら、更なるナンピン買いを実行したいと思います。

あと、これだけ下げている状況は銘柄入れ替えのチャンスと捉え。先にエントリーに上げたバリュー銘柄のバスケット運用を早々に開始します。


一方、海外の方は円高の影響が厳しいですが、ドル建てでみると個々の銘柄は極端な下落はしていません。これは、銘柄構成をコモディティ関連銘柄に偏重させておいたことが効果的に働いた模様です。具体的にはMOO・GDX・GUR・GAF辺りは、大きな影響を受けていません。また、CAF・EOD・EDD等のディスカウント率の高いCEFも比較的堅調な値動きをしてくれています。

先週の唯一のトレードとしては、年末最終日にDGSを全処分しています。これはDGSに問題を感じたのではなく、口座のキャッシュが不足してしまったことから、仕方なく最もポジションの小さかったDGSを処分することになりました。まぁ、これに関しては結果オーライだったと言うことで..。

2008年01月14日

ノックインにノックアウトされてます

先週の東京市場は大幅下落のあとを受けたこともあり、反撥が期待したい所でしたが、その儚い望みも露と消え、なんとも憂鬱な展開になって参りました。それでも、火曜日と水曜日はNYに逆行して陽線を付けるなど、反撥の機運もあったのですが、結局木曜日に再び崩れて再びヘロヘロ。

識者の解説を聞くに、先週の東京市場があっさりと売り崩された背景にはノックイン債の存在があるそうな。この辺りの解説はネット上でも多数の方々より説明して頂けておりますので、追記することもないのですが、気になるのはどの位の価格帯にオプションが多数設定されているのかと言う点。先週は14231円が意識されて、結局ここまで売り崩された訳で、これで終わりなら良いのですが、13700円辺りに次の山があると言う噂も聞こえてきます。今の内に、このラインまでは普通に落ちてくることを覚悟しておかないと、気力がもたない感じ。

..と言うことで、日経平均が14500円を大きく割った時点で計画していた「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」のナンピンは中止しました。ナンピンは13700円付近まで引きつけてからにしたいと思います。

しかし、今の相場状況は「10年スパンで見たら絶好の買場なんじゃないの?」って言う気もしてなりません。しかし、10年スパンで考えるなら、一ヶ月~二ヶ月を買い焦っても仕方ないって言う話でもありますので、なけなしのキャッシュの投入タイミングは慎重に行くべきなんでしょう。


一方で、日本株以外の成績は意外なまでに悪く有りません。円高基調に戻ってきたのは痛いですが、それでも週単位ではむしろプラスの成績でした。金・穀物と言ったコモディティ関連が堅調だったのに加えて、インド・中国A株も下げていません。債券ファンドも概ねプラスでした。欧米の株式には殆どポジションが無いのが功を奏しています。

逆に大きく下げたのは、PIO・EVXと言った、先進国がメインのグローバルセクタファンド。この辺りは、成績が-10%を越えて来ており、一旦損切りを視野に入れる必要がありそう。

また、EOD, EDD等の高Discout率のCEFへの投資は一定の成功を見たので、そろそろ利益確定して、別の高Discount銘柄に切り替えることを考えます。


最後に、先週のトレードの覚書。

先ず日本株ですが、ADMを遂に損切りして、その資金でバリュー株のバスケット運用を開始しました。これは別エントリーに追って纏めます。東京カソードも処分する予定でしたが、上手く約定できずに売り抜け損ねました..。仕方なく、当分ホールドになりそう。

外国株の方は大きなポジション変更は無いのですが、E-Tradeで購入したために配当が再投資されない設定だった「DIAM 中国関連株オープン(チャイニーズ・エンジェル)」を一旦処分して、これをFidelityダイレクトで配当再投資型にして仕込み直しました。その際、チャイニーズエンジェルのポジションを1/2に減らして、残り1/2を「新光・新成長中国株式ファンド(シャングリラ)」に切り替えてます。ポートフォリオの1/3をA株が占めているのと、所謂、中国の大型銘柄群が入っていない所がミソです。

2008年01月20日

流石に厳しい...

厳しい相場が続いています。先々週までは、「世間的に厳しいって言う割には、マイ・ポートフォリオは意外に頑強じゃん」見たいに結構余裕をかましていたのですが、先週は思いっきりヤラレました。

日本株については、日経平均が13300円台まで付けまして、覚悟の13700円ラインを余裕で下回ってしまいました。16日はセリクラを思わせる下げで、18日はその強制決算で更に下げた感じでしょうか。

ここまで醜いと、逆に精神安定剤としても好材料を探してみたいところですが、まずは木曜日・金曜日と米国に逆行して騰げたのが救いです。これで月曜日も陽線を引けば、底値圏の赤三兵になりますので一定のリバウンドが見込めそう。

2つめは騰落レシオ25が久々に50台を付けたこと。騰落レシオ信者としては、ここで買えば次に100台を付けるまではホールドで良いと見なせます。25日乖離率が-10%を越えたのも見逃せません。

そして、最大の支援材料が、強気派の本尊である"じゃーまんのむーしゃ氏"が弱気に転じたと言う話。「最も強気の人が転換したところが底」と言う法則からすれば、最大の買いサインがキターって感じ。あとは北禿氏の「落短」のお告げが出ればパーフェクトなので、ここは是非一言お願いしたい所です。

一方、アメリカの方が更に悲惨。先週は新興国市場が大きく崩れましたので、これがマイ・ポートフォリオへの大きな打撃となりました。週末こそ、一旦リバウンドしましたが、1週間での急落っぷりは目を覆うばかりです。原油も金も下がりましたし、世界の資金は何処に退避してしまったのか、流れが見え難くなってます。


..で、そんな中での先週のトレードですが、まず日本株は13700円を割ったところで、予定通り「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」をナンピン買いしました。残るナンピン予定回数は2回なので、ここも大分厳しくなって来ました。

海外の方は、予定通り週初にEODを処分して、幸いにも利益確定に成功。売った資金はDBVに投入しています。(迷ったときはDBV。)尚、EODは週後半に下落して再びDiscount率が上昇しています。もう1段の下げ来るようなら、買い戻してみるかもしれません。

次に、「相場が下げたときは銘柄入換のチャンス」の教えに従って、損切りを考えていたEVXとPIOを処分しました。代わりに、大きく下げてきたMOOを買い増し。更に、遊びでGEXとKOLのエネルギー系ETFを仕込んでます。(そして、大きくヤラレました..。orz)

ちなみに、KOLは新規に上場された、石炭産業セクターをターゲットにするETFです。石炭は温室化ガスの排出の槍玉に上げられる悪役ですが、未だに新興国では必要なエネルギー源ですし、原油の高騰を受けて石炭価格は上昇を続けています。ターゲットのインデックスは昨年1年間で大幅に上昇していますし、バリュエーションも高いので、既に乗り遅れの感もありますが、ここから原油を買うよりは妙味があるのではと思い打診買いしてみました。。

GEXは以前からマークしていた所謂代替エネルギー関連銘柄のETFです。直近の天井から30%近く下げて来ており、値ごろ感からそろそろと思って出勤しましたが早すぎでした。正に落短...。

2008年01月25日

銘柄入換の実施中

地獄の暴落相場もかろうして落ち着きを見せ始めました。 ..と言うワケで、暴落時のお楽しみ、恒例の銘柄入換を本日敢行。毎度のコトながら、玉も石も同様の売り倒されてますので、この機会に手持ちの不良銘柄を処分して、有望そうな銘柄に入れ替えます。

今回の銘柄入換でテーマにしたのはエネルギー関連銘柄を処分して、ゴールドと食料にシフトすること。そして、実施した銘柄入換は次の通り。

 ・KOL → DBA
 ・GUR → GDX
 ・IF → MOO
 ・GEX → CAF

概ね、直近の下落率が同程度の銘柄同士を入れ替えてます。

尚、CAFはゴールドor食料のテーマには関連しませんが、明日には如何見ても中国株は騰がる筈なのに(今日はソジェンの不正のニュースで急落しましたが、結局このニュースは欧米では材料視されていない)、何故か買われていないので仕込みました。ちなみにDiscount率も-30%弱まで戻っており、再び買い場になってます。

2008年01月28日

パニック売りの正体は?

先週の世界のマーケットを駆け巡ったパニック売りの嵐はどうやら一段落をしてくれた模様です。問題は、このパニック売りの現況は一体なんだったのか?サブプライムローン問題から米国経済のリセッション懸念により、株式市場から資金が引き上げられたと言うのが、当初の一般的な論調でしたが、如何も今回の真因は違うところにあったとか無かったとか?

振り返ると、まず最初の急落が世界を襲ったのが月曜日。日経平均は500円以上も下げ、13500円を一気に割り込みました。ポイントはこの日の米国市場が祝日でお休みだったこと。米国が休日なので大きな値動きは無いだろうと言う予想を裏切られました。逆に言えば、米国の祝日を狙った仕掛け売りだったとも言う話も..。(で、犯人は誰?)

それでもこの時点では、翌日には一気にリバウンドして、米国市場が再び開く頃には戻っているんじゃないかと言う淡い期待もあったのですが、それも露と消え、火曜日には地獄の窯が開いた様な暴落が待っていました。日経平均は700円を超える下げを記録し、12500円に迫る、正にウリがウリを呼ぶ状況。信用の人の大半は我慢できずここで売らされてしまったものと思います。

そして、この晩のNY市場が注目されたワケですが、流石のFRBも月末のFOMCを待つことは出来ず、緊急利下げを発表。これが0.75%と予想された最大値の規模だったこともあり、NY市場は下げたものの暴落はなんとか阻止。

更に水曜日にはサブプライムローン問題で破綻が懸念されていたモノラインに対し、公的資金注入のニュースが流れ、これが好感され市場は大幅反転。翌日の日経平均は300円弱騰がり、13000円台をなんとか回復。

そして、木曜日の夕刻から流れてきたニュースが今回のクライマックス。仏ソシエテ・ジェネラル銀行が、1人のトレーダーの不正取引により7700億円もの巨額損失を出したと発表。まぁ、最近のサブプライムローン騒ぎの損失のニュースは1兆円台がザラですし、SGにとって7700億円の損失が致命的な物でもない訳ですが、それでも1人で会社に7700億円も損をさせるとは、見事というか、会社の管理はどうなってんのって話。

問題は、SGがこのニュースの発表に先立って、損失を抱えたポジションの解消と同時に先物を大幅に売り建てたと言う噂。どうやら、これが今週の世界市場を襲ったパニック売りの元凶だったってこと?

今回の暴落そのものが単なる需給の問題だったと言うことなら、リセッションを恐れて売ったのは誤りと言うことになり、世界市場は急速にリバウンド。日経平均も今度は500円以上も騰がり、13600円を突破して終了。なんとも荒っぽく、壮大な下ヒゲを引いた1週間でした。

ここで気になるのが、じゃあ米国の0.75%の利下げは間違いだったのってこと。世間では今週のFOMCで追加利下げ0.5%を期待してるワケですが、先の利下げの根拠が揺らいでくると今週の利下げが本当にあるのか、不安が生じてきます。それもあって、金曜日に出た「米国の失業率が予想ほど悪くなかった」と言う本来良いニュースも、逆に利下げを遠のける悪材料と見なされる始末。週末要因の利益確定売りも発生し、金曜日のNY市場は結局マイナスで終了。CMEの日経先物も13470円まで下げており、今週もまた不安な出だしが余儀なくされる状況です..。


..でもって、先週のトレードですが、金曜日の急反発を見て「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」のナンピン買いを実行。結局、13000円割れの好機には、腕が竦んで押し目買いを入れることが出来ませんでした...。orz まぁ、遅すぎた出勤の感もありますが、金曜日は長大陽線を引くと同時にアイランドリバーサルを完成させましたので、目先は上値を追ってくれるものと信じてます。先ずは14500円を最初のリバウンドの目処に置きたいと思います。

一方で海外の方は、反撥を受けて銘柄の入換を実行してます。別エントリーで記した通り、基本的にはエネルギー関連銘柄のポジションを減らして、その分をゴールドと食料関連銘柄にシフトさせました。

何れにしても、今週はFOMCで追加利下げの発表が有るか無いかに注目です。

2008年02月04日

少しは落ち着いたような

先週の東京市場は相変わらずの荒っぽい展開が続きましたが、結果だけ見ると週足で陽線を引きました。これで一先ず底打ちになってもらえると良いのですが..。我がポートフォリオの成績も、先週は久々にプラスの成績になっています。

振り返ると、先週のポイントはやはりFOMCの動向でした。一時は追加利下げ見送りor利下げ幅縮小の観測が流れたこともあり、相場が不安定になりましたが、結果は-0.5%の利下げでサプライズこそないものの、市場の利下げクレクレには応えた内容のものでした。

この利下げを受けても、米国市場は素直には反応しませんでしたが、冷静に見れば2週間で-1.25%もの利下げをした訳で、そうそう無視できるものではないと、徐々に見直しが入っている様に思います。

実際、今回の暴落の震源地である米国の不動産セクタの動きを見ると、VNQの株価はこの2週間で+15%も戻してきており、50日線も上抜いて来ています。逆張りのタイミングかもしれません。

逆に、下げがきついのが中国株。今ひとつ底打ちの雰囲気が出てきません。特に上海市場は冴えませんが、これは春節の連休を睨んで、買い控えが起きている様に思います。今年の春節は7日辺りからが休みだと思うので、これが明けるまでは当面辛抱が必要でしょうか。

只、同じ新興国でもブラジル辺りはかなり雰囲気が違ってます。米国市場との連動性が強いこともあってか、こちらは底から10%ほど戻して来ています。インドについては、戻りは弱いものの、それでも当面の大底は付けた様に感じます。


そこで先週のトレードの記録ですが、まず日本株に関しては、「1Q好決算銘柄バスケット」のポジションを減らして、その分で、「貸金業バスケット」を買い増しました。現在、東京市場では3Q決算の発表が始まっていますが、決して悪くない決算内容でも上方修正が無かっただけで、ヒステリックに売られる展開が続いています。これは、「1Q好決算銘柄バスケット」にとっては厳しい状況で、完全に投資の目算が外れた状況です。

逆に、「貸金業バスケット」の方はこの2週間で20%も戻してきており、ちょっと雰囲気の転換を感じさせる状況になっています。


(注:ローソク足は当バスケットを指数化したもの。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)


一方、海外については引き続きゴールドと食料関連をロングする方針を採っています。具体的にはCAFのポジションを落として、MOOを買い増し。あと、GAFも少しナンピン買いをしています。GAFの中心は南アフリカ株ですが、電力不安の報道もあってか大きく売られていましたが、ここへ来て下げ止まりの気配が出てきています。(EZAの方が良かったかも。)

あと、細かいところで、EDDを半分売ってESD(Western Asset Emerging Markets Debt Fund)に乗り換えました。どちらもエマージング債ですが、EDDが100%ソブリン債なのに対し、ESDは社債が40%程混じってます。只、現在のDiscountレートが-10.29%で、利回りが9.14%と言うのはかなり魅力的です。

2008年02月11日

2番底探りなら良いんだけど

週足が陽線を付けて戻りが期待された日経平均でしたが、先週はあっさりと陥落。再び長い陰線を引いてしまいました。終値は辛うじて13000円台をキープしましたが、一時はそれも割り込むなど、再び底抜けの恐怖が襲う状況です。(それにしては、政府と日銀が全くの他人事モードで、もう呆れたと言うか、期待するだけ無駄というか...。)

元を辿って、今週の失速の原因は米国のISM非製造業指数が急低下したこと。遂に、サブプライムローン問題から、米国頼みの綱の個人消費がダメージを受けたと言うことで、もはやリセッションは確実と言うことで、市場の認識は固まりました。

しかし、一方では英国こそ追加利下げを行ったものの、ECBは金利据置。この辺りの協調性の無さも、投資家の落胆を誘ってます。もっとも、ドイツ銀行の決算で、予想以上にサブプライムローンの影響が無かったことが明らかになりましたし、簡単にECBが利下げに踏み切るだけの根拠が得られないのかもしれません。

週末はG7が開かれましたが、結局何も決まらずじまい。もっとも参加国がみなヘロヘロな状態では、有効な対策が出る訳も無く、「G7イラネー」って意見も出てきそう。参加国を入れ替えるなり、追加するなりしないと、無用の長物となり果てそうな。

今回のG7では、結局「みんな自分で出来る範囲のことを頑張りましょう」みたいな結論しか出ませんでした。逆に言えれば、アメリカは自分で如何にかしますと言うことなんでしょう。その為には、利下げしつつ、なおかつドル安を食い止め、出来ればドル高に誘導したいと言う離れ業が必要になりそうですが、さてどうなることか..。


そんな中で、日経平均株価は再び急落しているワケですが、これが2番底を探る動きならば、それはそれで期待したいところ。もし、これが本当に2番底探りであれば、今回の底は13日(水)じゃないかと思ってます。これまでも、2番底を付けたケースを見ると、1番底から戻り高値までの営業日数に対して、その2/3営業日程度で2番底を付けています。今回は、1番底が1/22で、戻り高値が2/4。この間の営業日は9日とすると、2番底までは6日。とすれば、あと2営業日で底値ですが、さて如何なることか?


さて、先週のトレードですが、日本株では再び「貸し金業バスケット」を買い増ししました。その事由はアコムの決算がなかなかに良かったこと。敢えて、貸し倒れ引当金などを積み増さずに決算を良くした可能性も残るのですが、セクタ全体としても業績悪化の流れが逆転しつつあるのが感じられます。

てなワケで、日本株の中では最も買い安心感があるセクタではないかと思っている訳ですが、ちょっとやられたのが、週末に出た武富士の下方修正決算。貸し倒れ引当金の積み増し等を受けた下方修正ですが、別にココで出さなくても良かったんじゃないかと思わせる所もあり、判断が悩ましい。もし、下方修正を嫌気して、大きく売られる様であれば、絶好の買い場になりそうな気もします。2700円まで下げれば、利回りは6.5%強ですから、凄く買ってみたいですが、肝心の資金が...。orz

その他、保有株の状況としては、雪印が極悪に売られています。下方修正&餃子騒ぎでのこの急落ですが、25日乖離が-15%強と言うのは幾らなんでも下げすぎではないかと..。

もう一つ、週末にはジャストシステムが決算を発表しています。予定通りの赤字決算なのでもはや今更ですし、すでに十分売り込まれてますので、ここからの下値は限られていると思うのですがどうなることか..。流石に、赤字決算も今期で止めないと、会社そのものがヤバクなりそうです。


最後に海外ですが、先週はTAOを処分した他は、特に目立ったトレードはしてません。利下げを受けて戻り基調を見せていた不動産セクタが再び軟調になったことと、春節明けの中国市場の動きが怖かったので、ここは潔く損切りを決定しました。

2008年02月18日

一旦底打ち

前エントリーで、2番底をつけるなら13日(水)じゃないかと希望的観測を記しましたが、結果的にこれが概ね当たり。東京市場は木曜日に長大陽線を付けて、13600円台を回復すると同時に、昨年末以来の25日平均ラインを上回って来ています。

更に、日経平均の強さを感じさせたのが金曜日の値動き。この日は単なる週末要因に加えて「ヘッジファンドの換金売り最終日」「NYが3連休」の上に「前日のNYが大きく下げた」など、いろんな意味で株価には厳しい条件が重なった日でしたが、結果的に前日の終値を概ねキープすると同時に、上方に空けた窓を埋めています。これで、「チャート的にも2番底を確認した」と取り合えず言ってよい形になったと言えるでしょう。

また、この2番底を確認するチャートの形は、東京市場以外にもインドやシンガポール、香港市場でも現れており、アジア株全体が底打ち基調を示してきたと言えると思います。また、台湾市場も春節休みがあったことで2番目の底こそ不明瞭ですが、上昇トレンドに転じた気配が見て取れます。あとは上海が上昇に転じれば、アジア全体で言うことなしですが、やはりA株だけは値動きが微妙に違うので、もう少し様子見が必要でしょうか。

来週の日経平均の展望としては、再び期待を込めて、一旦の戻り相場を予想しています。最初のハードルは、ネックラインの13889円を終値で越えること。次いで、上方の窓を埋める13915円を経て、14000円台を回復してくれれば、先ずは言うことありません。今週末に14000円台を回復してくれれば、25日平均も右上がりになるはずなので、この展開を強く期待したい所です。


そこで、先週のトレードの記録ですが、案の定、下方修正を行った武富士が売り込まれてましたので、これをなけなしのキャッシュで買い増しました。ちなみに、18日終値の2585円で計算すると、配当利回り=6.96%・PBR=0.79・予想PER=8.39で、如何見ても割安ではないかと..。

一方で海外の方は、上昇基調のアジアの中でイマイチ冴えない中国A株(CAF)を処分して、インド(IIF)を仕込みました。ギリギリまでFXIと迷ったのですが、結局インドを選択しました。また、インドを選択する際にINPにするかIIFにするかと言う問題があるのですが、ここではプレミアムがついているINPを避けてディスカウント状態のIIFを選んでいます。尚、最終的にはWhisdom Treeが組成予定のインド株ETFにスイッチする予定。

あと、今週の作戦としては、一部債券ETFのポジションを落として、EWSを仕込んでみたいと考えています。最高値からの下落率では日経平均並みに落っこちているシンガポールですが、そろそろ仕込み所な気がしてます。

ews.gif

2008年02月20日

動きましたね

注目の連休明けのNY市場でしたが、ウォールマートの好決算を受けて全面高の気配です。株式もコモディティも総揚げの状況。チャート的にも2番底形成の形ですし、次のFOMC辺りまでは戻り相場が期待できそう。

..と言うワケで、予定通り債券ETFを処分して株式ETFへの乗り換えを敢行。具体的には、EDD全数とDBVの一部を処分して、FXIとEWSを購入してます。

あと、UNGが目標の+10%をクリアしたのでこれを利益確定。問題は、戻った資金を何に投資するか?コモディティ投資用の資金ですが、ゴールドと食料は既に相当高いし、原油も急騰中でちょっと買えない感じ。そこで、取り合えず資金の半分だけ使って、DBCとDBBを購入。コモディティで迷ったときは総合インデックスのDBCだろうと言うことと、コモディティの中ではベースメタルが比較的低位なのでDBBを選択してます。

2008年02月25日

ボラ高すぎです

基本的にボラティリティの高い相場が続いている訳ですが、先週もまた例に漏れず激しい値動きの1週間でした。
その原因はやはりNY市場。月曜日休場で火曜日から始まったNY市場は相場の流れの変化を感じさせる様な、急騰する展開でスタート。これを見て私も買いに回り、安心して床に就いた訳ですが、これが起きてみるとビックラ。まさかのマイ転です。

このNYのあまりの弱さを見て、13889円のネックラインのクリアを伺っていた日経平均はあっさりと陥落。一気に400円以上も急落し、25日線を割り込んで13300円台へ..。

ここからの日経平均は正にNYの値動きに正にリカップリング。木曜日に急反発したかと思えば、金曜日は再び急落。下手に売り買いしていると往復ビンタをバシバシ喰らいそうな相場商状でした。やはりこう言うときは動かずにジッとしているのが一番ですか、そうですか。

救いなのは、金曜日のNYが火曜日とは真逆の動きをして急反発して引けたこと。原因はモノラインの救済策が週明けにも出てくると言うニュースに好感したもの。これを受けてCMEも急反発して、13595円で終了。これで週明けの日経も続落は避けられそうな感触です。

そこで今週の見通しですが、チャート的には上値がきり下がる一方で、下値は切り上がるフラッグを形成する展開。今度の13800円付近がフラッグの頂点となりそうです。ここで上に抜けてくれることを期待したいワケですが、ちょっと気になるのが騰落レシオ。木曜日の時点で騰落レシオは売りサインの120台を付けており、これが先行指標だとすると、そろそろヤバイ頃合。ちなみに昨年は2月末に急落してるのも気になる所。^^;


..で、先週のトレードですが、日本株は売り買い無し。まぁ、動きがまったく読めないので、仕方のない所でしょう。只、今週は騰落レシオの件も有るし、高い所があったら、「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」を少し売るかもしれません。あと、東京カソードを適当なところで処分して、その資金で「低PBR銘柄バスケット」を買い増すことも考えてます。

一方、海外の方は色々と売り買いを行ってます。基本的に少し強気に転じてまして、まず火曜日の時点で、EDDとDBVの一部を処分してFXIとEWSを購入。更に、UNGが目標を達成したので利益確定。売った資金は改めてDBCとDBBに投入。

更に、22日にはWisdomtreeから待望のインド株ETF「WisdomTree India Earnings Fund (EPI)」が上場されましたので、IIFをこれにスイッチ。これまで、NY市場にはインド株のETFは上場されいませんでしたので、EPIはかなり貴重な存在です。(ETNであるINPはPノーツ規制の一件から裁定が効かなくなっており、プレミアムとディスカウントが激しく入れ替わる、高ボラな銘柄になっています。)

ちなみに信託報酬は0.88%なので、INPとほぼ同じで、1.3%のIIFよりはかなり低めの設定になってます。只、ちょっと気になるのはポートフォリオの構成。配当をベースにした配分と言うこともあり、「Reliance Industries Ltd」が約13%と頭一つ抜けて高い比率になっています。

2008年03月03日

再び怖い展開に

順調に上値を追い、光明が差したかに見えた株式市場でしたが、再び暗雲が立ち込めて来ました。今回の変調の原因もまたバーナンキ議長。議会証言にて、利下げを示唆した所はマーケット的に歓迎されるところでしたが、中小銀行の破綻の可能性に言及したり、ドル安容認ともとれる発言をしたのは困ったもの。急激にドル安が加速してしまい、結局一週間でドル円が4円も下げてしまいました。orz

バーナンキ発言の真意が、状況を正しく理解しないマーケットに対する警鐘であるなら、それはそれで正しいのかもしれません。しかし、どうもこの議長の場合「単なる失言なんじゃねーの?」とか「責任逃れ始めたんじゃねーの?」とか思われてしまうところが、市場からの信任不足を露呈してる様に思います。

..と言うワケで、先週の日経平均は14000円台を付けて上値を切り上げた所までは、優秀でしたが、結局ここが天井。週末はNYの下落も受けて大幅にダウン。かろうじて25日線で踏ん張った所で止まりました。

尤も、騰落レシオでみれば水曜日の時点で130を越えてましたので、騰落レシオ信者ならば上手く木曜日に売り抜けられたことなんでしょう。

..で、私の場合は先週のエントリーで『騰落レシオの件も有るし、高い所があったら、「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」を少し売るかもしれません。』と書いたとおり、一部マネーファンドへスイッチしようとしたのですが、ここで痛恨の入力ミス..。orz スイッチングの指示を出す際、口数の入力をスイッチング元ファンドの口数で行うところを、スイッチング先ファンドの口数と勘違い。結局、予定の半分しか逃がすことが出来ませんでした..。(TT)

尚、先週の日本株トレードでは、東京カソードを予定通り損切りしています。この資金については、「低PBR銘柄バスケット」を買います予定でいましたが、相場が急落しそうなので、振替え先はもう少し様子を見てから決めたいと思います。

一方、先週の海外市場での取引は、ドルの急落を見て、取り合えず売りやすかったFXIを処分。売った資金はコモディティに逃避することにして、DBBとDBCを買い増ししています。


最後に今週の予定ですが、山場は5日(水)に発表されるISM非製造業指数だと思います。2月はこれが急落して大幅な相場の下落を導きました。3月は利下げ効果でこれが下げ止まるのか、それとも一向に下げ続けるのか、指数の値によって相場に与える影響は大きいと思います。

逆に言えば、水曜日までは買いは様子見で下げ続けることになる可能性が高そうです。問題は下値の目処を何処に置くかですが、日経平均をドル建てで見たとき、次の下値支持線は125ドル付近になります。従って、ドル円を現在の103.69円とすれば、下値の目処は12961円。再び13000円割れを覚悟する必要がありそうです。更にドルが下がる様であれば...。

なので、月曜日の日経平均が13300円付近で辛うじて止まってくれる様であれば、「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」を一旦ベアにスイッチすることも視野に入れて臨みたいと考えています。何れにしても、押し目買いを考えるのは水曜日を含めてそれ以降になると思います。

一方で海外の方も、もう少し株式を売って、コモディティETFか債券ETFを買うことを考えます。有力候補はPUAまたはEWSを売って、DBA・DBB・DBC辺りを買う感じでしょうか。特に、DBAはもう一下げして10日移動平均を割ってくる様なら、かなり買ってみたい所です。

2008年03月04日

結局逃げ場無し

今日の東京市場は案の上の暴落。あわよくば13300円付近で粘ってくれれば、ブル・ファンドを売り転換したのでですが、結局終値は13000円割れ。やはり、簡単に逃げ場を作ってくれるほど、相場は甘くないですねぇ..。日本株はまた暫く耐える時期に入ります。押し目買いを入れるとすれば、12500円台を待ちになりそうです。

一方、海外の方は幸いにも強烈な下げでは始まらず。おかげ様で、EWSとPUAをサクッと処分。代わりに、DBA・DBB・DBCを再び買い益し。当面はコモディティに逃げるのが、吉と見ています。

あと、ESDも少し買い増しを実行。あとはDBVがもう1押ししてくれたら、先に売った分を買い戻したいのですが、なかなか目標ラインまで下がって来てくれません..。(出来れば$26位で買いたい所。)

PS.
本日発表されたISM製造業指数はやはり50割れ。但し、それでも市場予想よりは良かったらしく、相場にはポジティブにとらえられた様です。

2008年03月10日

やっぱ厳しいですわ

先週の東京市場は月曜日から容赦なしの下落と成り、結局逃げ場は与えられず。兎にも角にも、ドル安が止まらないのが厳しいです。それでも、読みはソコソコ当たってて、水曜日には下げ渋って、木曜日は反発。..で、ヨシヨシと思っていた所、NYが大崩れして東京も合せて失速。再び12500円を試す展開へとあいなりました。

ちなみに私はと言うと、水曜日の段階で14000円でマネーファンドにスイッチしていた資金を、再びブルファンドにスイッチしちまいました。早まったぁぁ。orz


さて、そんな状況ではありつつも、私的予想としては、月曜日は続落してもここで一旦底打ちじゃないかと思ってます。その理由?もちろん基本的にカンです。^^;

敢えてここに根拠を求めるとすると、1つはドル建ての日経平均。現在のサポートラインはUS$124付近なので、ドル円を現在の102.82円とすると、12750円付近が反発ライン。仮に101円まで落ちたとして12524円。ここらがポイントではないかと。

もう一つは下げのリズム。今回の反発は11日間で終わりましたので、対になる下げの期間をこの2/3と予想すると、7~8日で一旦底打ち。..とすれば、底は先週の金曜日か、今週の月曜日になるハズ。さて如何なることやら?

と言うワケで、今週の私の作戦としては、残っている東京カソードを処分した資金を、月曜日の時点で貸金業バスケットにつぎ込みたいと思います。更に、引けが12500円台を付けそうな気配であれば、「日本株ブル2.5倍ポートフォリオ」をナンピン買いすることを考えます。

一方、海外の方では、EWSとPUAを処分した資金で、DBA,DBB.DBCの買い増しを続けています。あと、DBVがUS$26.5まで下げたので、ここで少し買って見ました。($26まで下げれば更に買いたい。)

また、今週はキャッシュも殆どないし、動き様が無い状況なのですが、EPIがもう1声下げる様であれば、僅かなキャッシュでナンピンするかもしれません。


しかし振り返ってみると、我がポートフォリオはこの2週間で約3.5%下落しています。流石に、そろそろ許して欲しい所...。ドル安の一服を願って止みません。(TT)

2008年03月17日

底打ちならず..

う~ん、厳しいですね。

先週時点での予想は、月曜日まで下げて火曜日に底打ちの予想を立てていて、実際にビッタシ当たった訳ですが、その後がイケマセン。為替から崩れて、SQを明けた金曜日に大下げ。もはや、12000割れが余裕の射程圏内に入って来ました。

実際、CMEの終値は12110円ですので、月曜日に12000円を割れる確率はかなり高いと見て良さそうです。ちなみに、ドル建て日経平均で見ても、次の節目はUS$121付近ですので、ドル円を99円とすれば、11979円が次の節目。まぁ、軽く割りそうです。

只、日経平均12000円はそれなりに節目ではありますので、ここから大きく下げることも無いんじゃないかと思ってます。(って言うか願ってます..。)

..でもって、先週の私の手口ですが、月曜日で一旦底打ちと予想してましたから、計画通り、東京カソードを売って残っていた資金で、貸金業バスケットと、低PBR銘柄バスケットの買い増しを実行。更に、「日本株ブル2.5倍ポートフォリオ」も買い増し。これで、日本株に関しては完全なフルインベスト状態です。もはや、やることありません。暫く冬眠です。(尚、貸金業バスケットは商工ローン2社を処分して、その分を残り8社に振替えました。)


一方、海外の方は、DBBを買値で処分して、代わりにDBVを購入。更に金曜日の急落を受けて、EPIとGAFをナンピン買い。更にFXIも値ごろ感から買ってしまいました。正直、金曜日に緊急利下げがあることを期待しての行動でしたが、バーナンキさんに肩透かしを食らっちゃいました..。(一晩起きて相場を見てたのにぃ。)

正直、FXIを仕込んだのは早まった感が強いのですが、改めて見るとFXIは高値$215からの下落ですから、現時点で-40%の下落率です。値幅的にはそろそろ頃合なんじゃないかと思ったり。

来週はFOMCがありますので、18日には確実に利下げが実行されます。恐らく0.75%は下げると思いますが、緊急利下げで無ければ特にサプライズ無しって判断になりそうです。

ベアスタは実質的に破綻ですし、さっさと米国も公的資金の投入を決定してもらいたいもんです。しかし、ブッシュの演説を見ていると...。もう1つ銀行でも潰れない限り、動けませんかそうですか。

2008年03月23日

コモディティ急落

ベアスタの破綻を受けてスタートした先週の東京市場でしたが、案の上の爆下げ。節目と見ていた11979円を軽く割り込んで、終値は11788円。只、この日は円高も急進しており、ドル建てで見た日経平均はUS$121.43となり、かろうじて前回の底値US$121.21を切り下げることはありませんでした。

翌火曜日は当日夜の米ドル利下げ期待もあって、陽線を付けて11964円まで戻し。これがはらみ線となり、チャート的には底打ちのサイン。更に、夜の米ドル利下げが想定範囲の0.75%に抑えられたものの、市場は意外に好感しNYダウは急騰。

結局、日経平均は祝日を挟んで3連騰。所謂、赤三兵を作り、前週の終値を上回って引けました。振り返ってみると、大荒れに荒れたものの、株価も為替も行って来いの1週間と言う結果でした。またもや、素人が下手に動くと痛い目だけを見るという展開です..。

ところで、保有株で目立った動きをしたのが雪印乳業。何気に、この2週間で16%上昇しています。チャート的にはダブルボトムを付けて反発と言った所ですが、上昇の真因は良く判りません。円高メリット銘柄と言う着眼もありますがちょい弱い。テクニカル的に反発したところに、バター&チーズの値上げ発表が重なった結果と言うのが真相でしょうか?

一方、厳しいのがコモディティの急落。イースターの祝日で休場になる前に、コモディティのロングと株式のショートポジションが解消された結果だと思われますが、自分的にはコモディティの比率を上げていたこともあり、これは大打撃。しかも、急落が起きた水曜の晩は会社の送別会で飲んだくれてまして、相場を見ることもなく爆睡。そして翌朝ビックラ。orz コモディティはここまで騰がり続けて来ただけに、一旦調整すると底が見えない恐れもあり、ここは渋々ながら遅れたポジション縮小を断行しました。


..てな感じで先週のトレードですが、まず日本株に関しては既にフルインベストメント状態で動き様なし。恐らく、日経14000円を回復するまでは、このまま放置モードになりそうです。給料が出たら買い増しはするかも知れませんが..。

一方、海外の方はコモディティの急落も手伝って、ポジションの変更を実施。まず、週初に仕掛けを早まったFXIを処分。(尤も、この処分の方が早まった行動だったかも..。)

更に、コモディティの急落を受けて、DBA・DBCのポジションを約40%削減。ついでにMOOも25%削減。更に、コモディティ色が強く、BRICの中では強かったEWZもポジションを縮小。代わりに、ESDを少し買い増しし、ついでに石油関連株のベアETFのDUGを試し買いしてみています。只、処分した方がボリュームが大きく、久々にキャッシュポジションが生じています。

尚、今回のコモディティ関連のポジション調整ではゴールド関連には手をつけていません。ドル安のヘッジの意味も含めて、ゴールドのポジションは維持します。


でもって、今週の予定ですが、取り合えず日本株の方は放置モード継続。一方、海外の方は、様子を見ながらキャッシュポジションを再び減らして行きます。基本的には売り尽くされた感のある中国関連(FXI)を買い戻したい誘惑に駆られているのですが、チベットの一件があるのが微妙にいやらしい。

戻し基調の台湾も気になりますが、総統選終了後のマーケットの動きも見極めたい。インドは既にお腹一杯だし、ロシアとブラジルは石油関連で買い増すには早い感じ。う~ん、適当な振り向け先が見当たりません。単独市場ではシンガポール(EWS)辺りが候補でしょうか。台湾の比率が高いDEMかDGSって言うのも面白いかもしれません。

若しくは、エマージングから離れて久々に米国株を仕込む手も考えてます。ドル安メリットをテーマに米国の輸出企業を考えると、ハイテク系とか生活必需品系が浮かんできます。例えば、VGTとかVDC辺りが候補ですが、VGTは景気減速になると影響は避けられないので、VDCの方が手堅いかなと?

2008年03月24日

さて何を仕込もうかと

久々にキャッシュポジが出来たのと、なんとなく株式相場もクリッピングポイントを回ったんジャマイカと思ったりして、ノー天気に今週仕込む銘柄を検討してました。

..で、先のエントリーの最後のところでも触れてますが、最終的に次の銘柄を候補に買い向かいたいと思います。

まず、筆頭候補はDGS。DEMと迷いましたが、エネルギーセクターが入っていないことを評価してDGSに軍配を上げることにしました。台湾が25%程度入っているのがポイント。

次がCAF。中国はチベット問題が気になりますが、A株なら外国からの批判の影響も少なかろうと判断しました。印紙税引き下げの噂も注目ですし、何よりDiscountが-30%もあるのはやはり魅力です。中国政府もこれだけ国内が荒れている中で、追加の引き締め策は出せないのでは無いかと思ったり。

押さえは米国の生活必需品セクタで、UGEをマークします。ボラが小さいディフェンシブセクタなので、ブルETFでレバを掛けることを考えます。

後は、DBCのポジションを減らして、DUGを買い増すかもしれません。

2008年03月31日

アジアが何気に強かった

時間が無いので、市場全体のおさらいは割愛して、先週のトレードの記録と今週の計画を記録しておきます。

まず、先週の日本株式は予定通り売り買い無し。アジア全体が何気に堅調ですが、放置モードは継続です。取り合えず、日経平均13500円までは静観の予定。

海外の方はコモディティのポジションを落として出来たキャッシュで、予定通りDGSとCAFを購入。結果的に、CAFは月曜日の安値から金曜日の終値で比較して約18%の急騰となり大成功。

一方、DGSの方は月曜日にはGUスタートで、そのまま安いところは無く、結局トントンで終了。台湾株の上昇が止まったのが足を引っ張ってます。

その台湾株はと言うと、月曜日にGUしたものの結局そこが天井。月曜日に開けた窓を1週間掛けて埋める形になってます。そこで、計画には無かったのですが、金曜日にEWTの打診買いをしてみました。このまま下げ止まらず、US$15を付ける様なら更に押し目買いを入れる予定です。EWTはPERが11.25倍とファンダメンタル的にも良好であるのと、政権の交代で経済重視の政策が取られるであろうことを考えれば、中国株・香港株よりもポジションを取り易い気もします。

またコモディティに関してはDBCのポジションを更に減らして、その資金でDUGをナンピン買いしています。原油価格が予想外に強いのにヤラレてますが、この価格帯から石油セクタの株価が上昇することは無いと思ってます。チャートを見ていると+20%位取れそうな気がするんですが、如何でしょう..。
後は、DGUと同じ戦略でSMNも良いかと考えています。


以上を受けて、今週の予定としてはEWTの続落を待って買い増しを考えます。US$15を割ってくれると仕掛け易いのですが、さてどうなるか。また、DGSも下落を待って買い増したいと思います。US$42を目処にします。

一方、1週間で急騰したCAFは利益確定するかもしれません。-30%在ったディスカウントも現在は-19%台まで解消して来ています。ディスカウントが-15%を割る辺りが利益確定のタイミングかもしれません。出来ればUS$45位まで行けると良いのですが。


ところで、週末に新規上場したTHD(タイ株のETF)に注目しているのですが、初日の取引量が少なすぎました。この程度の取引量しか出ないならば、現状ではディスカウントが約-13%あるTTFやTFの方が魅力的に思えます。何れにしても、もう少し取引状況の推移を見て見たいと思います。

むしろ、週末に組成されたETFの中では、EIS(イスラエル株のETF)の方が好調でした。初日の取引量は25300株あり、ソコソコの水準です。これまでイスラエルへの投資を考える場合、CEFであるISLを使用するのが手でしたが、これはプレミアムが17.3%もあって扱い難い状況でした。EISの方で妙なプレミアムが乗らない様なら、新たに手がけてみるのも面白いかもしれません。

ちなみに、ISLは17%ものプレミアムが乗っているにも関わらず、そのPERは5.07倍しかありません。と言うことは、プレミアムが剥げたら、本来のPERは約4.2倍です。地政学的リスクが膨大とは言え、株価的には相当割安な水準です。バフェットが注目してるって言うのも頷けます。

2008年04月02日

急騰中

NYが何気に急騰中。

今日は、上海市場が大きく下げたにも関らず、CAFもプラスで推移。そこで、予定通りこれを一旦全て利益確定し、代わりにEWTを買い益しました。

THDも買って見たいのですが、如何せん板が薄くて仕掛け難いです。

2008年04月07日

指標に関らず底堅い

本来ならば、日曜深夜のこの時間帯に今週の投資計画を考えるのですが、ひょんなことから "toto big"のキャリーオーバーに端を発して考え込んでしまい、投資への考えがまとまってません..。

しかし、改めて「宝くじ」に関してネットで調べてみると、色々なネタが転がっていたりするわけで、単に確率論的な見方だけではなく、行動経済学や税法の見地を加えてみると、新たな発見がありました。この辺りのことは改めてエントリーに残すことにして、取り合えず先週のトレードの記録を残しておくことにします。

先週は日本でも米国でも悪い経済指標が発表されたにも関らず、株価的には底堅い1週間でした。バーナンキ議長もリセッションに触れましたが、それでもマーケットへの影響は限定的。もはや市場ではリセッションを織り込んだと言うことか、それとも売られすぎの反動と言うことか?

そんな訳で、順調に株価が回復しつつも気分的には懐疑的。取り合えず、今週一杯は堅調に推移しそうな気はするものの、来週は米国金融機関の決算が出るはずで、それに向けて心の準備も必要になりそう。しかも週末はSQですし。

そんな中で日本株ですが、週末時点で13300円付近をキープしてましたので、「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」の一部をキャッシュファンドへスイッチング。今週も様子を見ながら、もう少しキャッシュファンドへのスイッチをするかもしれません。

一方、海外の方は火曜日に急騰した局面でCAFを利益確定。代わりにEWTの買い増しを実行しています。後は、キャッシュ比率が上がりすぎたので、丁度下げていたGIMを買い増ししてみました。

取り合えず、今週もキャッシュ比率を落とす方向で何か買って行きたいと思うのですが、今ひとつ仕込みたいと思えるものが見つからない現状です。DGSがもう少し騰がるか下がるがしてくれたら買い増したい所ですが、今のところヨコヨコなので、投資のタイミングがありません。

唯一気になるのがTHDなんですが、板が薄くてこれも手がけ難い。あとは、EPIがもう1段下げる様なら、ナンピンして見るかもしれません。


しかし、原油価格が予想外に高止まりして落ちて来ません。DUGの含み損が大きくなって来ており、放置モードを続けるかで迷ってます。

2008年04月14日

注目の1週間が始まります

順調に戻り基調を示してきた世界の株式相場でしたが、先週からはまた雲行きが怪しくなってしまいました。発端は米国で始まった決算発表だったと思います。アルコアの決算が不信だったことを受けて、景気の後退がいよいよ現実のものと意識されて来ています。

尤も、米国の景気がリセッションに入っていると言う話は、それほど新鮮なものでも無いと思います。それもあってか、アジアを中心に先週の株価は比較的堅調な値動きで、「今更ながらのデカップリングですか?」と言った感じです。また、「週末のG7で何か発表されるのでは?」と言う期待感も相場を支えたかもしれません。

一方で、想定外だったのがGEの決算。このGEショックを受けて、週末のNYは大幅な下げとなってしまいました。CMEの日経先物の終値は13055円となり、週明けの東京市場は再びGDのスタートとなることが確実な情勢です。

しかし、今週の動きは全くの予想不能です。

 ・市場はGEの決算を深刻な景気後退と捉えるのか?
  それともGE1社の金融政策のトラブルと捉えるのか?
 ・G7を受けてドル高是正の介入が行われるのか?
 ・本気で米国は強いドルを望んでいるのか?
 ・17日のメリル、18日のシティの決算発表の内容は?
  更なる不安を呼ぶのか、悪材料で尽くしとなるのか?

なんか、上にも下にも、どっちに大きく触れてもおかしくない情勢です。東京市場としては、為替相場が重要なのは間違いなくて、介入によるドルの買い支えの気配が出たら、日経も再び上を目指すものと予想しています。逆に、再び100円を割り込むようであれば、日経12500円割れの水準は覚悟する必要がありそうです。


さて、そんな中での先週のトレードの状況です。まず、日本株ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」のキャッシュファンドへのスイッチングを更に進めました。月曜日と金曜日に高いところがあったので、比較的逃げ易い状況だったと思います。

もう1つ逃げたのが、「1Q好決算銘柄バスケット」。元々、運用開始時点から本決算が始まる4月中旬までに精算する計画でしたので、ここで生産するのはあるいみ予定通り。結果的にはTOPIXを下回る成績となり失敗に終わりました。想定外だったのは、相場全体が悪くなり、追加の上方修正が出ても利益確定の材料になってしまったこと。また、構成銘柄の多くが外人投資家の比率が多い銘柄だったことで、サブプライムの余波を受け易かったことでした。

尚、本バスケット運用を一旦精算することとしましたが、実際は「島精機製作所・JUKI・生化学工業・日野自動車・コニカミノルタ」の5社を処分し、「ダイキン工業・グローリー・スタンレー電気・富士フィルム・アイシン精機」の5社は継続ホールドとしました。残した5社は、何れも長期保有に耐えられる銘柄と判断したもので、今後はあと数社増やしてグロース銘柄のバスケットとして運用をすることを考えてます。

次に海外の方ですが、最も大きな変更として、長期保有してきた「Franklin Mutual European Fund」をスイッチングして、「Franklin U.S. Opportunities Fund」に乗り換えました。考え方としては、「そろそろ欧州(と言うかユーロ高)に限界を感じて、ユーロ資産から逃げておこうと考え、乗り換え先としては、先に下げている米国を選択した」と言うものです。

Fundの乗換えを考える場合、ETFと違って手数料が痛いので頻繁な変更は出来ません。なので、変更するにしてもあるていど長期的な視点で考える必要があります。その意味で、米国株の選択がファーストチョイスだったのですが、今の不穏な状況で米国株のポジションを増やすのもちょっと怖い。..と言うワケで、これをヘッジする意味で、QIDを併せて少し買っておきました。(要するに両建てって奴です。)

あとは、DGSがイマイチ下げず買場が見つからなかったので、代わりにEWTの買い増しを実行しています。


そして、今週の予定ですが、嵐を予感させる1週間なので、基本的には身をかがめて嵐をやり過ごしたいと思います。只、日経が12500円を割って一服感が出たら、キャッシュファンドに逃がしておいた資金を再びブルファンドへスイッチングします。

同じく、海外の方も様子見の予定ですが、流れによっては台湾関連の株式を買い増すことは考えてます。具体的にはEWT・DGSの買い増しか、CHNの新規購入を候補にしたいと思います。

2008年04月21日

世界同時株高へ?

騰がるにしても落ちるにしても、幅が大きくなるだろうと予想した先週でしたが、結果的に上に大きく動きました。

ポイントはやはりメリルとシティの決算発表でした。この2社の決算が市場の予想範囲内に落ち着いたことで、市場が強気方向へ大きく傾いた感じです。リスクを取る動きが出てくれば、円のキャリートレードも復活する訳で、ドル円も一時104円台まで回復しています。

逆に、行きすぎた感があるコモディティ市場では、金と穀物が下げています。只、本丸の原油が頑強なのがかなり意外。115円を越えて更に上昇を続けています。何処かで急落があるのは確実と思うのですが、そんな風に懐疑的な奴がいる内は下げないのかもしれません。お陰で、ヘッジのために仕込んだDUGが、大幅な含み損となっています。

一方、日本市場はと言うと、週間では殆ど上昇をしていません。原因はハッキリしませんが、先行して騰げてきていた為かもしれません。何れにしても、CMEの終値は13770円ですので、週明けの東京は大きくGUして始まることが確実です。もし、13700円~13800円を保って月曜日が引けるようであれば、チャート的には抵抗線をブレイクしたことになり、更に上を狙える展開になってきます。

只、気になるのは騰落レシオ。既に114まで来ており、月曜日が予想通りの全面高となると、レシオが確実に120を越えてきます。騰落レシオ信者であれば、月曜日は売りを考えるところかもしれません。


そんな中で、先週のトレードの記録ですが、先週は身を屈めて嵐を避ける予定でしたので、然したるトレードは行っていません。日本株に関しては、「日本株ブル2.5倍ポートフォリオ」を僅かにキャッシュファンドへスイッチングしたのみです。

一方、海外の方はヘッジ用のQIDを僅かに買い増しして、結果的に裏目を引いています。まぁ、相場が好転すればトータルでは大きくプラスですので、ここでの失敗は良しとしておきます。しかし、私が「ベアファンドを仕込むと相場が反転」と言う流れは今回も継続でした。orz


尚、今週も特にトレーディングの予定はありません。只、日経平均が13800円を付ける様なら、「日本株ブル2.5倍ポートフォリオ」の、キャッシュファンドへのスイッチングを進めると思います。

2008年04月29日

どっちにしても株式は↑なのかも

今晩は注目のFOMCな訳で、この様子もあって相場は膠着していた感もあります。

世間の噂ではFFレートの-0.25%が有力です。-0.5%ありえない情勢ですから、あるとしても利下げ無しになるか否かとの天秤です。

で、0.25%でも利下げ打ち止めでも、市場は結局これを好感すると思われます。ならば普通に株式はロングしていれば今日のところは良いのかもしれません。逆に債券とコモディティは苦しいかも。利下げ打ち止め感が出ると、ゴールドは更に下げそうです。

一方、「ドルの利下げ停止→円キャリー復活→円安」の流れになれば、日本株にとってもプラス。やはり、変な策は講じないのが正解かもしれません。

昨晩は我慢できずにDUGを損切りましたが、QIDも市場が開くと同時に処分してしまおうと思ってます。あと、ついふらふらっと、安値感からSLVを昨晩仕込んでしまったのですが、これも一旦処分が正解かも..。ちょっと迷ってます。

2008年04月30日

1日間違えてた..

FOMCが2日間なのをすっかり忘れてて、昨晩が金利政策の発表と勘違いしておりました。^^;

という訳で、昨晩は無駄に焦りつつも、予定通り売買を実行。まず、気の迷いで購入したSLVを傷を負う前に処分。続いて、最後のベアポジションだったQIDも処分。

..で処分した資金で何を仕込むかで迷った訳ですが、米国株をついにロングしてやろうと思いまして、最終的にXROを選択しました。XROは米国株のETFとしては以前から注目していた物でしたが、米国株自体をロングすることが無かったために、これまでは仕込む機会がありませんでした。

ちなみにXROの成績ですが、直近1年間の成績が-4%弱。同期間のS&P500が-8%弱ですから、マイナスながらもしぶとい成績を残しています。


しかし、ここ数日のコモディティのやられ方には閉口しています。GDXは遂に含み損に沈みました..。取り敢えず、今日はMOOのポジションを減らし、その分でDBAを買い増ししています。これまで、MOO:DBAを2:1の割合で保有していましたが、これを1:2に逆転させることを考えています。

2008年05月04日

とにかく強い

色々と有った一週間でしたが、総じて見れば世界の株式は強かった。やはりポイントはFOMCの動向だったと思いますが、注目の金利は予想通りの-0.25%で決着。当日はバーナンキ議長から利下げ打ち止めを明確化するだけの発言が無かったという所で、株価は失速しましたが、翌日は再評価されなおしたのか、急反発。

もう一方で激しかったのがコモディティの動き。利下げ基調からの転換を見越して、商品市場に退避していた資金が株式に向かった可能性が高いですが、週初から厳しい下落。原油、ゴールド、穀物が一斉に下がりました。これで厳しい展開となったのがこれらに関連する市況株で、保有するGDX・MOOが大きくやられてます。

只、利下げの打ち止め間が示されなかったことで、このコモディティの下落も一服した模様。金利の影響が大きいゴールドはイマイチですが、原油と食料はリバウンドして来ています。

そんなこんなで日本株も米国に引きずられて堅調。円安基調も手伝って、上値抵抗線に沿ってスルスルと上昇。ついに14000円台を回復してします。次の目標は14105円で、ここを越えれば中期的な上昇トレンドがキープされたとみなせます。このまま、月曜日にマーケットが開いてくれれば、この14105円は軽くクリアなんですが、幸か不幸かGWで相場はお休み。全ては月・火のNYの動き次第と言うことでしょう。


..でもって先週のトレードの記録。日経が14000円台を回復したところで、予定通り「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」の一部をマネーファンドへスイッチング。もし、このまま相場が上昇するなら、日経が500円上昇する毎に、マネーファンドへスイッチングを続けます。逆に下降するなら、500円下降する毎に、ブルファンドを買い戻して行きます。更に、騰落レシオが80台を付けたら、全面的に買戻しを計る予定。

後、先に処分した「上方修正バスケット」の代わりとして運用をスタートする「グロース系銘柄バスケット」の銘柄選定を開始しました。まだ打診買いのレベルですが、銘柄を選定して仕込みを開始しています。(これに関しては別エントリーで。)

最後に、J-REITファンドを少し売って、グローバルREITに切り替えて見ました。米国の利下げ打ち止めを見越して、そろそろかなと思ったのですが、素直にJ-REITで粘る方が正解だったかもしれません。(週末高騰しているし..。orz)


海外の方はMOOの比率を落として、その分でDBAの比率を上げました。また、食料関連全体の割合を少し落とし、利益確定しています。(GDXは只管ホールド。って、すでに含み損だし..。)

一方、ベアのQIDを処分してXROを購入。これでフルロングへ転換ですが。これはこれで成功でした。あとは、台湾株がモタモタしているのを受けて、EWTとDGSを買い増ししています。


しかし、先週はブラジルが大きく騰げました。国債の格付けが投資適格と判断されたことがターニングポイントで、EWZは月曜日の底から週末に掛けて10%超もの反発でした。ボックス圏を抜けて、別のステージへ突入です。

2008年05月07日

CAFに再エントリー

上海市場の底堅さに反してCAFの動きがイマイチ冴えません。..と言う所で、再びCAFにエントリーすることにしました。直近の急騰で大幅なディスカウントこを解消してしまいましたが、それでもディスカウント状態であることには変わり有りません。(今の時点で-10%弱の筈。)

資金源としては、DBVとGAFにナンピンで次ぎ込んでいた分を利益確定して、これに充てることにしています。

2008年05月08日

CAFから撤退

ん~。CAFの打診買いは完全に裏目でした。

って言うか、ここから大型IPOのロックアップが外れる案件が連続するなんて知らなかったし...。(おぃ)

..つーワケで、傷の浅いうちにCAFは即効で損切りました。尚、売った資金でEWTの更なる買い増しを敢行してます。やはり、今は中国より台湾でしょうと言うことで...。(本当にいいんか?)

2008年05月12日

下値模索モードへ

妙に強い相場が続いていましたが、遂にと言うか、先週は普通に弱い相場へと商状が変化してしまいました。実際、米国の指標関連は悪いながらも予想を上回るものが多かったのですが、株式相場は下げています。

逆に反発し返したのがコモディティ。原油は再び最高値を更新。ゴールドもドルの下落を受けて反発基調に転換しています。穀物も弱いながらもプラスに転じ、結果、コモディティ相場はまだまだつづくことを印象付けています。(ホールド継続しているGDXも、なんとか含み損状態を抜け出してくれました。)

一方、米国の株式市場の弱気と円高基調を受けて、日本株も失速。14209円の高値を付けて上値を切り上げた所が今回の天井で、結局金曜日の終値は13655円まで下げてしまっています。
日本株の下落の直接原因はトヨタを筆頭にする、今期見通しの悪化だと思われます。しかし、4月末頃は今期予想が悪くても、予想が保守的と判断されてむしろ上昇するパターンが多く見られました。これに対して、金曜日の素直な(?)下落は、やはり相場の流れが弱くなっていることを示すものと言えるでしょう。結果的に、今回もまた「騰落レシオに従うのが正解でした」という結論になりそうです。

ちなみに、この時期の下落の根拠の1つとして、常にヘッジファンドの解約対応のポジション整理の話が出てきます。そういう点では今年も5月15日を意識する展開になるのかもしれません。

..で、問題は日経が幾つまで下がると予想するか?チャート的には2つ下の窓を埋める13053円がポイントになると予想します。13500円台で止まってくれることを期待するのはちょっと無理そう。同様に日経平均をドル建てで見ると、US$128.63が2つ下方の窓の上限。ドル円相場が102円で耐えてくれれば、日経平均13120円辺りで下げ止まってくれるかもしれません。


と言う所で、先週のトレードと今週の計画。

まず日本株について先週は取引なし。今秋の予定としては、日経は基本的に↓を模索すると思ってますので、13000円を目処にキャッシュファンドへスイッチしてある資金を「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」に再スイッチすることを考えます。(但し、全てのキャッシュファンドをブルファンドへスイッチするのは、トウラクレシオが80台以下に下がるのを待ってからとすることにします。)

同様に、仕込みに着手した「グロース銘柄バスケット」も一旦は様子見とし、騰落レシオが80台まで落ちるか、日経が13000円を割るのを待つこととします。
(しかし、組み入れ予定の日本電波工業が来期見通しを受けて、1日で15%弱の急落をしてしまいました。これを以って、バスケットの構成を変えるつもりはありませんが、追加の仕込みのタイミングについては、焦らずに底を見極めてから実施して行きます。)


一方、海外の方は、別エントリーで経過を記した通り、CAF仕込んだものと即ヤラレ。結局ポジションを解消してしまいました。その分の資金はEWTに更に突っ込んでいます。

先週は海外の株式市場は全体に低調でしたが、唯一の例外とも言えるのがロシアの市場。原油の高騰を受けてのものなのか、急騰して株価の水準を一段上に引き上げる結果となっています。
逆に、原油が足を引っ張った気配なのがインド市場。手持ちのインド株関連銘柄は再び含み損へ転落してしまいました。


ところで、今秋の予定として個人的に注目しているのが、13日にWisdomTreeから組成される外貨ETF。(って言うか、原理的にはETNか。)中国元・インドルピー・ブラジルレアル・日本円・ユーロの5銘柄ですが、注目はやはり中国元・ブラジルレアル・インドルピーでしょう。これらの通貨は日本から投資することはこれまで困難だった代物ですが、漸く単独でポートフォリオに組み入れることが可能になります。

個人的には中国元とブラジルレアルをポートフォリオの一角に組み入れることを計画しています。資金的にはFAXとPCYを処分して中国元とブラジルレアルを同額ずつ仕込んでみる予定。

2008年05月19日

いやはや強いです

先週は下値模索する展開を確信していたのですが、完全に外しました。結果的に25日線まで下げてスタートした月曜日が寄り底で、反転上昇。金曜日こそ利益確定に押されて下げましたが、直近の高値14209円を上回わって、上昇トレンド継続となっています。

材料的には渋い決算発表が続いている上に、中国では震災が発生。時節的にはヘッジファンドのポジション解消のピーク..。等々、悪材料が続いているのですが、これを無視する強さでした。やはり、積み上がる売残による下値抵抗は並大抵ではないのかもしれません。

只、テクニカル的には一旦は下に行きそうな雰囲気が満々な所が悩ましい。チャート的には上値抵抗線に触れてますし、ボリンジャーバンドも2σ付近で押し戻された様にも見えます。ここから一旦跳ね返されて、ボリンジャーバンドの0σである13800円か、25日線が居る13600円台まで下げてくれると判り易いですし、買いのチャンスにもなるのですが、そうは甘くないのかもしれません。
個人的には13週線が位置する13300円台まで下げて欲しいと思っているのですが、無理ですかね、やはり...。

一方、NY市場もS&P500の棒騰げが続いており堅調。更にこれに引きずられる形でエマージング市場も好調で、特にロシアとブラジルの急騰ぶりは目を見張ります。これは、原油の高止まりも一因なんでしょう。そういう意味ではオーストリアの急騰も凄いです。

逆にイマイチ冴えないのがインドと中国。まぁ中国は震災で一部銘柄の取引ストップしたりで、弱いのは仕方のない所ですが、インドの値動きはかなり重たいです。やはり産油国と石油消費国の差なんででしょうか。

まぁ、なんだかんだ言って世界同時株高に近い状況なので、マイポートフォリオとしては好調な成績を刻んでいます。日経平均同様、なんとか年初のレベルまで成績も回復してくれました。(思い返せば、2月はホント地獄の日々でした..。^^;)


..と言う所で先週のトレードですが、先週はグロース銘柄バスケットの買い増しを実行しています。もうすこし下げてから買い増しを考えるつもりでしたが、日本電波工業・大阪チタニウムの2銘柄が決算発表を受けて-10%を越える如何見ても売られ過ぎとなった為、ここでの仕込みを実行。結果的に両銘柄共に週末に掛けて急反発してくれたお陰で、含み損をほぼ解消することが出来ています。

一方、アサヒプリテックは好決算を受けて10%以上のプラスになっていましたので、これも買い増し。太陽インキ製造は微妙な決算を受けて一旦は下げましたが、下げ方が渋いのを見てこれも買い増しを実行しています。結果的にこれも週末に反発しました。

今秋の予定としては、取り敢えずアサヒプリテックの買い増しを考えています。四川地震で、非鉄金属の算出に影響がでるとの観測が出ており、レアメタルもこの影響を受けると予想しています。只、チャート的には一旦調整しそうな気配も月曜日から買い仕掛けるか否かは悩ましい所。

また、日本株ブルベアファンドについては、15000円到達で追加売り、13500円で買い戻しのスタンスで行くことにします。


次に、海外のほうですが、予定通りFAXを利益確定して、その資金で新規組成されたBZFとCYBを仕込みました。只、IBから注文しているのですが、いくら買いを出してもなかなか約定しないため、欲しいだけの株数を仕込むことが出来ていません。決して流動性は(WisdomTreeの商品にしては)悪くなさそうなのですが、何故か約定してくれません。これについては気長に買い注文を出し続けることにします。今週はPCYも処分してBZFとCYBを買い増す予定です。

2008年05月27日

そして調整モードへ

異様なまでに強かった相場も、先週はついに失速。NYダウが月曜日に13000を付けた所が、結局は天井。先週は棒下げの1週間となりました。

これを受けて日経平均も下げに入りましたが、NYに比べるとこれが意外にしぶとくて、木曜・金曜と陽線の引け。しかし、泣く子とNY市場には勝てないと言うところで、今日は世界的な全面安。NY市場が休場な所も仕掛けられ易かったかもしれません。

日経平均は今日の大きな下げで、終値は13690円。13700を切って来ました。これで、3月の大底からの下値支持線もブレイクしてしまっています。こうなると、何処で下げ止まるかの予想が重要ですが、最初の関門は13541円。ここを下回ると、下値を切り下げたことになりますが、今回の下げ局面では、このラインはあっさりと破られる様な気がします。

次のポイントは窓を埋める、13222円と13053円。そして、この13053円が今回のポイントになる気がします。


そこで、先週の記録と今週の計画ですが、まず日本株に関しては、先週は売り買いを行っていません。..で、今週の予定としては、日経13200円と13000円の所で「日本株ブル2.5倍ポートフォリオ」の買戻しを実行します。

一方、海外の方も先週は大きなトレードは行っていません。唯一、PCYを全処分して、その資金でBZFとCYBを買いましています。これで、外貨・外債のポートフォリオは一定の完成を見たと言う所で、暫くホールドする予定です。

但し、米国株が当面下落を続けると見られた場合は、XROを一旦処分して、代わりにグローバルストック系のETFを仕込むことも考えています。。

2008年05月30日

ドル高・商品安

う~ん、今週こそはと弱気の予想をしていましたが、懐疑者が居るほど相場は底堅く推移しています。

何気に米国景気に強気気配が流れている様で、結果的にドル高にシフトし、その分だけ商品が沈んでいます。株式のほうは米ドル建てで見るとマイナス気味ですが、円建て換算すれば結構なプラスなので、まぁ良いでしょう。

以下、トレーディングの記録ですが、DGSを処分しその資金でPIEを購入しちゃいました。後付で理論武装すれば、台湾に偏ったポジションを是正するためにDGSを処分したとも言えますし、DGSの流動性の低さを嫌ったと言う理由付けも可能です。でも正直言って、今回は単なる衝動買いと売り。

そもそもの発端はPIEが如何しても買ってみたくなったこと。PIEを仕込む以上は、似たようなアセットを落とす必要が有り、必然的に同じ新興国ETFであるDGSを処分することになりました。

ちなみに、PIEと同じPowerSharesのTechnical Leadersシリーズには、米国版のPDP、グローバル版のPIZが存在し、何れもベンチマークを上回る成績を残しています。唯一の例外がこのPIEで、新興国の平均に届いていない状況ですが、それゆえに上昇余地が大きいことを期待してこれを選択。

尚、PIEのポートフォリオの国別構成比で、トップがペルーってだけでも、興味を惹くETFではないかと思います。

2008年06月02日

あ~もうわかんね

「あ~もうわかんね」って、何時も判ってないって話もある訳ですが、もうサッパリ予想が立ちません。日経は、今週こそ下がると思うと、ことごとく粘り越しを見せてきます。やはり、下げてくれたら買い増そうなんて考えているときは、全体に下がらないみたいです..。

先週も気配は最悪でスタートしたのですが、中盤から米国景気の悲観論が微妙に後退して、ドル高&商品安から株高に変化。日経も円安が相場を下支えする展開で、13600円台で反転。13541円を割り込むと言う予想は完全に外れました。まぁ、ポートフォリオ的には好調なのだから、文句たれる状況では無いのですが、なんかすっきりしない展開です。

そんなワケで、今週も上に行くのか下へ行くのか、ま~たく判りません。メジャーSQが意識される展開から、下へ押すことはあると思うのですが、どこまで下げるのかは予測不能です。只、現在の14300円台から上を追うには、今以上の円安が欲しい所ですが、円安が105円を越えて進むことはそうそう無い様に思えます。

取り敢えず今週の予想もヨコヨコか、一旦↓と見て置きます。只、13700円台は相当頑強そうな感じです。13700円を付けた時点で、騰落レシオが100を割る状況なら買い仕込んじゃうかもしれません。


..と言う所で、先週の記録ですが、日本株に関しては取引無し。今週も動き難い所ですが、日本触媒がもう一騰がりしたら、追撃買いを入れると思います。

海外の方は、別エントリーにも記した通り、なんとなくDGSを処分してPIEに切り替えてみました。まぁ、衝動的な行動なので、理由漬けは基本的に無しです。(強いてあげれば、台湾のポジションを微妙に減らしましたかった。)

一方、連日の暴落が止まらないベトナムで、「通貨危機が起きるのでは?」みたいな嫌な噂が聞こえてきています。これに影響を受けて、他の通貨の弱いアジア諸国にダメージを受けるのではないかと言う予想もあることから、長期保有予定だった「JF Philippine Fund」を、「JF ASIA One Fund」に急遽スイッチングすることにしました。

切り替え先を如何しようか迷いましたが、時間も無かったので、取り敢えず前に調べておいた「JF ASIA One Fund」にスイッチングしています。「JF ASIA One Fund」は所謂ASIA Fundに、先物のヘッジを加えたファンドで、一定以上の株価の下落を防いでくれるFundです。もっとも、その分だけ高騰時のリターンが小さくなりあすし、無駄に信託報酬もかなり高いです。正直、時間が有ったら、もっと違う銘柄を選んだ気がしますが、今回はエイヤーで決めちゃいました。

2008年06月05日

商品が下がり日本株が騰がる?

「先物取引への監視が強まる」ってなニュースが流れたとたんに原油の調整が始まり、追い討ちを掛ける様に食料サミットが始まって、穀物相場も下落。

こうなると、商品に逃避していた米国発のジャブジャブ資金が行き所を失うわけで、行き着いている先がどうも日本株っぽい雰囲気。米国はリーマンを始めとして金融機関がまだまだ怪しい雰囲気ですし、アジアはベトナム発の通貨危機の気配があって、外貨準備高の低い小国には投資し難い。かといって、通貨が磐石な中国はミニバブルの調整から脱していない。好調だったブラジルとロシアも原油が下がれば流石に調整。欧州はユーロが高すぎだし、インフレ懸念も払拭できない。

う~ん、投資先が無い..。となると消去法で日本株と言う事なんでしょう。確かに、多少のインフレならカモン状態の日本はこの状況には適しているかもしれません。それに、必要以上に売り込まれていた銘柄が結構有りますし。

そういう訳なのか、保有株が好調に騰がってきていまして、特にここ数日は、雪印とココカラファインHDが高騰を続けて来ています。まぁ、どっちらの銘柄も、騰がったとは言え、まだまだ安いとは思うのですが..。

更に、MUFGに連動した株価推移となっているUFJニコスが、高騰するメガバンにつられて上昇中。すでにその他金融セクタの動きとは違った動きになっていることもあり、少し様子を見つつ利益確定することを考えます。


逆にイマイチ冴えないのが海外の新興国市場。やはり、通貨危機の懸念が重石になってる気配。先週はこれがイヤでJF Philippineを処分したのですが、今週はGAFを一旦処分することにしました。南アも通貨は不安定ですし、中東も原油の下落で一旦は調整モードと言うことで、処分決定。結構、長い間保有してましたが、結局トントンのままの処分となってしまいました。

..でもって、GAFの代わりとしてはPowerShares DWA Dev Mrkts Technical Ldrs (PIZ)を仕込んでいます。取り敢えず、Emarging CountryからDeveloped Countryに微妙にシフトさせました。

あと、昨晩強烈に下落したMBIを寄り付きで仕込んでみました。基本的に海外の個別株は買わないのですが、1年で1/10以下に下がったその笑うばかりの下がりっぷりに感銘し、倒産して全てスッても構わない程度の資金で買いを入れました。まぁ、倒産さえしなければ、10倍に戻ることもあるのではないかと..。日本ではみずほ銀行だって黄泉帰りしたワケで、宝くじを買うよりは期待値は高いと思ってます。

2008年06月07日

雇用統計の悪化から巻き戻し

上下のボラが大きいながらもトータルでは上昇基調が感じられて、何気に気分が良かった先週でしたが、最後に大崩がまってました。キッカケは米国の雇用統計。これが大崩れしたことで、米ドルの利下げ停止観測にも疑念が生じたのか、米ドルが急落し、代わりにコモディティが再度の急騰となりました。

この一週間の流れに見事に逆行する動きからすると、週明けの日本株が大きく売られるのは取り敢えず覚悟しなければならなそう。CMEの終値は14065円なので、首を洗って待ってないとダメそう。

WTI原油価格は一気に反発して140ドルを伺う勢いで、これは150ドルの突破も普通にありそうですが、逆に言えば次に崩れるときこそが大天井であるのは間違いない気がします。それが200ドルなのかは判りませんが..。

一方で、ここからの日本株式を含めた世界の株式の下落局面は仕込みのチャンスになりそうな気もします。何時まで下げるかは原油次第となりそうなので、焦って買い向かう必要はなさそうですが、消去法で資金が日本株に戻り易い状況も変わっては居ないと思います。何れにしても週末のSQに向かってかなり荒れそうな雲行きでしょうか。


..と言う所で、次週の計画ですが、相場はかなり荒れそうなので、ジッと動かずに嵐が去るのを待つ展開になりそうです。

UFJニコスは出来れば利益確定したかったのですが、タイミングを逸したみたいです。一方、日経報道では「シティバンクがディップを縮小」との報道が出てきており、消費者金融業界の淘汰は更に一歩前進しました。次は武富士&アイフルの去就ということで、市場の注目は間違いない様です。

外国株式に関しては、新興国株を微妙に減らす方向で銘柄の見直しを終えた所ですので、当面はこのポートフォリオを維持して行きます。

2008年06月23日

座して動かず

先々週以来、本業の方がトラブっていて、投資に気を配る所では無い状況が続いています。

..と言うワケで、売り買いを何もしないまま2週間ほど経過しています。まぁ、この間の日経の値動きは行ったり来たりのボックスで、スイングが上手な人には美味しい相場なんでしょうが、下手くそが下手に動くと往復ビンタ相場だった訳で、ジッとしているのが一番だったかもしれません。

なんやかんや言って、今は日本株が一番安心して持っていられる様な気もします。気付けば騰落レシオ25も、83まで落ちてきました。このまま60台まで落ちてくるようなら、マネーファンド→ブルファンドへのスイッチと、グロースバスケットの仕込を再開しようかと思います。

海外の方も、今週は引き続きおとなしくしておきます。米国株が怪しいので、XROを処分してみたい衝動にかられてますが、とりあえず我慢しておきます。


ところで、今月は株式取引の動きは少なかったですが、一方で、現代アート作品を2点買い込んじゃってます。欲しかった作家の作品の購入権を抽選でゲットするなど、なんとも幸運が続きました。ぶっちゃけ、一時のIPOに当選したような気分だったり。只、お陰でボーナス分の小遣いが吹っ飛びました。

2008年06月29日

世界同時インフレ懸念だそうで..

世界の株価は再び厳しい状況になってきました。今回の不安材料は世界的なインフレ懸念ですが、その原因は原油高で、さらにその原因はドル安。でもって、ドル安の原因は米国金融機関の信用不安とそれに伴う景気の失速。

つうワケで、根本は何も変わっちゃいません。まぁ、ポールソンとバーナンキの口先介入効果切れによるドルの下落が今回の下落のトリガっていうのは間違いないんでしょう。サウジの増産ニュースも軽くスルーされてますし。

先週は、中盤までは商品安モードでしたが、後半へ来て原油と金が急反発。含み損に沈んでいたGDXも一気にプラス圏まで回復してしまいました。なんだかここにきて、「原油の高騰はファンダメンタルに裏打ちされた適正な価格で、投機による影響は微々たる物」なんて言う論調が出てきています。150ドルは当たり前で、200ドルも視野という事のようですが、こう言う意見が出てくるとそろそろ原油も天井かなって思えてきます。

そもそも、景気が減速すれば原油需要も減るワケで、その辺りを無視して需給を語るのもどうしたもかと..。

..と言うワケで、そろそろ原油のショートを考えてみたくなるのですが、「原油を直接ショート絵できる適当な投資対象が無いんだよね。前はDUGで代替して上手く行かなかったし..。」と思っていたら、ありました。この24日に組成されたばかりのETNです。

 - PowerShares DB Crude Oil Short ETN (SZO)
 - PowerShares DB Crude Oil Double Short ETN (DTO)

上が通常のショートで、下がレバ2倍のタイプ。何れも信託報酬は0.75%です。かなり勝負して見たい銘柄ですが、怖いといえばこんなに怖いETNもちょっと無い感じ。行くにしても小額からでしょう。ちなみにこのETN取引量はかなりあります。みんな原油はそろそろ高いと思ってるんでしょう。

で、原油のショートが怖かったら、もう少しマイルドそうなのが↓コレ。

 - PowerShares DB Base Metals Short Exchange Traded Note (BOS)
 - PowerShares DB Base Metals Double Short Exchange Traded Note (BOM)

ベースメタルをショートするETNです。ちょうど商品が反発した所なので、資金の逃避先に如何でせう?


そんなこんなで先週のトレードですが、日本株は急落した局面でマネーファンドに逃げていた資金の一部を、再びブル2.5倍ファンドへスイッチングしました。(騰落レシオも80割ってましたし。)今後は500円単位で日経が下がる毎に、ブルファンドへスイッチして行きます。

一方、海外の方ですが、「米国株が怪しいので、XROを処分してみたい衝動にかられてますが、とりあえず我慢しておきます」と先週書いておきながら、早々にこれを処分してしまいました。(一応プラスで処分できました。)

処分した資金では BZF, CTB, PIZ の買い増しを行っています。結果的に、BZFの買い増しは成功でしたが、PIZはちょっと仕込が早すぎました。

来週は、原油の頭打ちを待ってDTOの仕込みのチャンスを伺いたいと思います。取り敢えず、140ドル越えから仕込み始めて、+10ドル毎にナンピンするイメージで考えて見ます。

2008年07月07日

12日間続落ですか、そうですか

いやぁ、見事なまでに下げ続ける日経平均。どこまで記録を更新するんじゃろう?ってな雰囲気。まぁ、なんか軽口叩けているのも、この間の下げ幅が率にすると-8~9%程度で済んでいるからなんでしょう。この程度の下げならば、私が覚悟してたレベルなんで、誰もが想定の範囲なのではないかと...?

では、日経平均を何処まで下がると覚悟しておくかですが、取り敢えずの目処は121ドルだと思っています。ドル円は105円を切らないとすれば、121×105≒12700円を取り敢えずの下値目処に置きたいと思います。

..てな状況で、先週のトレードですが、日経平均が再び500円ほど下がりましたので、マネーファンドからブル2.5倍ファンドへのスイッチングを予定通り実施しました。次は12800円付近でスイッチングをかける予定。

ちなみに騰落レシオ25は現時点で72.4。日経が13000円を割って行く頃には60台突入ですので、やはり一旦は買い場になる気がします。

あと、バスケット運用している「好配当株バスケット」ですが、ポートフォリオのパクリ元である、"WisdomTree Japan High-Yielding Equity Fund(DNL)" のポートフォリオ構成が1年振りに見直されましたので、これに従って、マイバスケットもリバランスを実施しています。(これについては別エントリーで。)


一方、海外の方も、株式は総崩れ状態。それでもNYダウは独立記念日に敬意を示したのか、単なる連休前のショートの手仕舞いなのか判りませんが、取り敢えず週末は上昇して引けています。あと、ここまで下げ捲くってきたSENSEX市場が13000で2点底を打ちそうな気配があります。14000台を回復してくれれば、一旦底打ち確定だと思いますが、さてそうなるか如何か?

そんな中で、先週のトレードの記録。まず、長期運用する予定でスイッチングしたばかりの、「Franklin U.S. Opportunities Fund」をあっさりと再スイッチングしてしまいました。まだ益が出ていたのと、如何見ても米国株は暫くダメっぽいのがその理由。..で、スイッチング先に悩んだのですが、結局、これから長期的に最も騰がりそうな市場は何処かとかんがえた結果、「Templeton China Fund」を選択。(マネージャーがM.モビアスだったのにも惹かれたり..。) 結果的に、ここへきて中国へのエクスポージャーが再び増加してきています。

あと、PIZのポジションを少し減らして、原油をショートすべく、DTOをちょっとだけ仕込んでいました。しかし、結果的には1週間で-7%の下落。まぁ、これについては、-10%下がるごとに、ナンピンする気構えで臨みます。(先のMBIしかり、投機では毎度失敗してるのに、懲りずにマタ行きます。)

2008年07月13日

意外と底堅いなんて思いません

日経平均12日続落を受けて始まった先週の東京市場でしたが、月曜日は反発。これで連敗記録は取り敢えず止まったものの、トレンドが転換することは無く、火曜日から再び下落..。原因は多分に米国市場の下落に引きづられたものだと思います。

先週の米国市場は銀行の信用不安が再燃し、週末に掛けてはフレディマックとファニーメイの国有化の話が火を噴きました。サブプライムローン問題を日本の不動産バブルと照らし合わせると、いよいよ公的資金の投入でクライマックスと言う感じもしますが、規模がでかいので、潰せないと同時に果たして国有化が出来るものなのか問題は簡単では無さそうです。更に、金曜日の引け後にはインディマックの破綻のニュースが飛び込んできています。こりゃ、週明けの東京市場も確実に荒れそうです..。

ところで、大荒れの米国市場に比べて、東京市場はまだ底堅いと言う感じも受けなくも無いのですが、ドル建てで考えるとそうもばかりは言えない様です。先週のS&P500の下げ幅が2%弱であるのに対して、日経ドル建ての下げ幅も同じく2%弱。ほぼ連動している状況です。むしろ、デカップリング状態にあるのは中国市場。先週のハンセン指数は1.8%のプラス。FXIに至っては、週間で6%弱のプラスです。同様に上海市場も5%台の上昇。

中国の反発の主因は銀行系の好決算ですが、これに引っ張られる形でチャート的も2点底を打った後にネックラインをクリアしてきており、かなりの好形と言えます。暫くは中国にベットするのが正解かもしれません。

では、日経の底値を幾らと見るかですが、これは先週からの予想を継続して取り敢えず12800円台に置きたいと思います。これが抜かれるとかなり怖い展開ですが、そうならないことを祈るのみです。尚、騰落レシオ25は60台突入突入ですので、一旦反発の気配が出れば買い向かってみたい水準ではあります。


..と言った所で先週のトレードですが、日本株については特に大きな売り買いは行っていません。ブルベアファンドのスイッチングは12800円台待ちになります。
一方で、気になるバリュー株銘柄がありまして、これをミニ株を使って少しずつ仕込み始めました。大証2部の銘柄で、PBR=0.6倍・配当利回り2.6%。PERは、前期に減損会計を適用した関係で150倍台と酷く、これが株価低迷の主因と思われますが、現実的なPERは5倍台で、これは今期予想PERにも当て嵌まります。テーマ性も有る銘柄で、ここまで市場から無視されている理由がよく判らないのですが、流動性が低すぎる為、変に高値を掴まないように、取り敢えずミニ株で少しずつ買うことにしています。

一方、海外の方はPIEを処分して、その資金の一部でEPIのナンピンを実施。更に、DTOの買い増しも実施しています。ちなみに原油価格の乱高下は先週も凄まじく、一旦は含み益のあったDTOでしたが、現在は10%の含み損状態です。orz

あとは、コモディティの反発を受けて急騰した素材産業をショートするために、SMNを仕込んでみました。40%位の上昇余地があると見ているのですが、果たしてどうなることやら..。

2008年07月21日

転換点だったかも

先週のマーケットは荒れました。終わってみれば、NYダウは週間で396ドルのプラスだったワケですが、一旦火曜日には11000ドルの節目を割り込み、ドル円も105円を割り込んでいます。商品相場にも大きな動きが見られました。これは一つの転換点を過ぎてマーケットが次のステージに入った様な気がしています。この辺りの状況を忘備録として残しておきます。

■米国株式
ポイントはファニーメイ・フレディマックの政府系金融機関(?)の扱いにありました。破綻懸念が台頭し、延いては金融危機が囁かれて始まった先週、米国政府はこれの火消しに追われています。公的資金による支援を宣言しましたが、債権者は救うけど株主には自己責任を取ってもらうと言う筋論を採ったことから、これにより株価の急落に歯止めが止まりません。これが火曜日までの急落の流れ。

これに対し、次に出た手が空売りの規制。要は空売りを掛けるには、その前に現物の借用を確保しなければダメと言う話で、コレ自体は真っ当といえば真っ当な話。どの程度効果があるのかと、懐疑的な向きもありましたが、結果的に効果は絶大。金融セクタに対する急激な売りポジションの解消が発生し、週末に掛けて大幅高に転換しています。只、この施策、実は劇薬なのではと言う見方も出てきてはいる様です。

また、金融セクタの反発には、決算発表のイベントを一通り通過し、想定よりも内容が悪くなかったことも寄与しています。

■為替相場
米国株の反転に呼応する形で、ドルの下落にも歯止めが掛かりました。ドル円も103円台まで付けた所で、反転しています。

■商品相場
米ドルの反発に反比例して商品相場が急落しました。ドルに逆行するゴールドが下落したのはある意味当然として、注目すべきは原油相場。火曜日から20ドル弱の急落となっています。短期的にはダブルトップを付けた後に、ネックラインを割り込んでおり、チャート的には120ドルを割り込む所まで更に下げても不思議では無い状況です。

■日本株式
米国株の反発を無視する形で、下値を模索。12700円台を付けたところで、一旦反発をしたものの、その勢いは弱く13000円台を突破できないでいます。この日本株の弱さの原因の一つは週明けの月曜日が休場であることが嫌気されたものと推察しています。

■J-REIT
東証REIT指数はジリ下げを続けており、このままでは3月の安値を切り下げそうな気配です。週末にはゼファーの会社更生法適用がニュースとなっており、不動産不況が際立てばJ-REIT指数も底抜けの可能性も...。


次に、今後の予想としては、次の通りに考えることとしました。
 ・WTI原油は145ドルが結局ピークだったと言う展開となり下落。
 ・一旦反転した米ドルは再び下落へ。(協調介入があれば話は別だけど..。)
 ・米ドルの反落に呼応する形でゴールドが反発。
 ・米国株式は再びジリ下げモードへ。
 ・日本株式は12500~12800付近を底にして反発。(当面は1Q決算発表待ち。)
 ・新興国株式は産油国が下落して、石油消費国が反発。


これを受けて、先週のトレードの内容は次の通りです。

まず、日本株式は日経が12700円を付けたところで、マネーファンドからブル2.5倍ファンドへスイッチングを実施。これで、マネーファンドからスイッチング出来る弾は殆どなくなりました。あと1回、12500円割れがあればそこでスイッチングを実施します。

もう1つ、ミニ株を用いて仕込み中の、とあるバリュー銘柄を今週も仕込みました。但し、取引量が低いことでなかなか約定せず、仕込み作業はあまり順調に進んではいません。

J-REITについてはもう少しポジションを落とそうかと考えています。実際、J-REITのバリュエーションであれば、低PBRの好配当株を仕込んだ方が、これ以上の下落の可能性が低く、また上昇もJ-REITよりは早いように思います。


一方、海外の方はイロイロと細かい売り買いを実施しています。まず、DBAを全て利益確定してしまいました。そして、処分した資金で、GDX・MOO・DTOの買い増しを実施しています。GDXにしてもMOOにしても、コモディティの上昇に比して、関連する市況株の上昇ペースはかなり乖離しています。特にGDXはゴールドの上昇に比して動きが鈍く、この先のゴールドの上昇を予想するならば、現物よりもGDXを仕込む方がゲインが大きいと見ています。(MOOも基本的に同じ考え方。当面はDBAをアウトパフォームすると予想します。)

原油に関してはDTOを使ってのショートが上手く嵌りました。少しずつ買い増しを続けている状況で、今週もチャンスがあれば買い増します。また、同じ投資テーマで素材産業をショートしたSMNも順調にプラスになっており、これについても買い増しを検討することとします。

あとはEWZを如何すべきか悩んでいます。この先の原油の下落を予測するならば、EWZは利益確定してしまうのが吉かなと思っています。資金の逃避先としてはBZFかGDXを候補としたいと思います。

2008年07月23日

トレードメモ

昨晩からのトレードの覚え書き。

予定通り、EWZを全て利益確定しました。
売った資金で、DTO、SMNのベアETFと、BZFを買い増し。

あと、GDXが下がる毎に買い増しを続けています。GDXはドル円が107円付近でドル安に転じると同時に反発すると思っていたですが、願いに反して現在も下げ続けています...。orz

とは言え、ここから暫くはGDXで勝負を掛けることに変心はありません。

2008年07月27日

原油続落中で、ゴールドも...

先週のマーケットはザックリ言って、日本も世界も「火・水と騰げて、木曜日にそれを吐き出し、金曜日にちょっと戻した」と言う状況。結果だけ見れば週間で微妙な上昇ですが、まぁ久々に週足が様線になったので良しでしょうか。

今週もポイントは原油だったと思います。何時反発するかと衆目する中でズルズルと値を下げる状況が続いています。WTIの原油は123ドル台まで下落しており、節目となる122ドルが見えてきています。週明けの相場でこれをアッサリと割り込む様だと、次の節目は112ドル。これを目指す展開になれば、原油相場としては完全にトレンド変換と言う事になりそうです。

また、原油相場に引きづられる形で、コモディティ相場全体が低調な状況を続けており、期待していたゴールドも冴えない展開を強いられてしまいました。逆に、米ドルが不思議と強含んだまま推移しており、金曜日の指標も良かったことから、ドル円が108ドル台も伺う情勢となっています。(予想が外れました...。orz)


そんな中で先週のトレードですが、まず国内に於いては、設定時から保有し続けてきた「エネルギー・食糧関連ファンド(大地の恵み)」の処分を開始しました。ここまで、比較的安定に利益を重ねてくれたファンドですが、投資テーマ的にそろそろお終いと判断し、処分することにしています。
代わりの投資先は未定ですが、日本国内のバリュー株への投資を考えてみたいと思っています。

また、先週考えた通り、J-REITファンドのポジションを一部削減して、その資金で「低PBRバスケット」の買い増しを実施しています。


一方、海外の方はDTO、SMNと言ったベアETFを使用した逆張りが上手く行っており、先週はこれを押し目買いしつつポジションを増やしています。具体的にはEWZを全数利益確定、またPIZのポジションも削減して、その資金でDTO、SMN、BZFを買い増しました。

更に、GDXの押し目買いを只管続けているのですが、なかなか下げ止まってくれず、大分お腹一杯な状況になっています。1オンス920ドル台で本格的に反発して欲しい所ですが、米ドルが妙に強いこともあり、暫く厳しい状況が続くことも覚悟です..。

最後に今週の予定ですが、夏季連休が取得できたことから、週の前半は相場を離れて過ごすことに決めました。週後半には戻るので、月末のドレッシング買いで日経平均が大きく騰げる場面があれば、ブルファンドを一部スイッチングすることを考えたいと思います。

一方、海外の方は取り敢えず予定無く放置モードで過ごす予定。

2008年08月04日

1/4決算で売られる展開

先週は計画通り夏季連休が取得できたことで、相場を忘れて旅行に行っておりました。..と言うことで、今ひとつ先週の動きが感覚的に理解できていないワケですが、値動きの記録を見る限り、結果的に海外はヨコヨコで、日経は微かに下落と言う状況です。

日経に関しては月末のドレッシングがあることを期待していたのですが、その期待も全体に冴えない4半期決算によって吹き飛ばされてしまいました。

まぁ、減収減益ともなれば株価が下がるのも止む無しとしても、コマツや任天堂の様に増益でも見通しを上方修正しないと言うだけでココまで売り込まれてしまうのはちょっと違うのでは無いかと思ったり..。海外からの仕掛けで売り崩されていると言う話もあるようですが実際のところは如何なんでしょう?これを受けて、日本でも空売り規制なんて話も出ているようですが、空売り自体は適正な株価の形成に不可欠なシステムです。ここは、妙な副作用のある施策を焦って打つことは無いように願いたいところ。

..と言う所で、決算発表も一山を越えてきた状況ですが、私の保有銘柄も結構エライことになっています。厳しいのは件の任天堂と東芝。何れも長期保有している銘柄ですのでここは黙ってホールドです。尤も、同じ長期保有銘柄でもJR東はココへ来て好調。原油高騰で夏休みも列車の利用が増えているらしく、決算はソコソコでしたが株価は底堅い展開です。また、価格転嫁が上手く行っている気配の雪印の株価も堅調ですが、こちらは決算発表が未だなので予断は許しません。

バリュー銘柄で予想外なのがココカラHD。業態的に売上が大きいのは冬場なので、第1四半期の進捗率は低くても良いのですが、株価的には厳しい評価を受けています。ある意味、押し目買いのチャンスなのですが、先立つ資金がありません..。
あと、もう1つバリュー投資として仕込み始めていた星和電機については、とりあえず予定の1/2まで買えました。残り1/2は様子を見ながら買い増しのタイミングを計ります。

各種のバスケット運用については、好配当バスケットは自動車セクタが悪い一方で、公益とヘルスケアセクタが堅調で全体としては値を保っています。貸金業バスケットはいい加減に底打ちして欲しいのですが、微妙にジリ下げ。グロースバスケットはこの相場展開では最も苦しくて、大きく下落中。一方、低PBRバスケットはその特性上、下げ相場には強い抵抗を示しています。

あと投資信託ですが、組成以来保有し続けてきた「エネルギー&食料ファンド」の利益確定を段階的に開始しました。あと1/3残っていますが、これも来週中には売り切りの予定です。


一方、海外の方は一進一退の展開。原油を筆頭としたコモディティの下落が続いており、DTO・SMNのベアETFが順調に含み益を上げてくれています。また、ダメ元で仕込んだMBIが一週間で57%も上昇。含み損を解消して、一気にプラスに転化しています。

..とココまでは良いのですが、厳しいのがGDX。予想以上にゴールドの下げが厳しく、それ以上にGDXは下落しています。逆に言えばゴールドが持ち直せば、GDXの上昇はそれ以上が狙えるハズなのですが、今暫くは我慢が必要そう。ゴールドが870ドル辺りまで下げるようなら、GDXを押し目買いしようと思いますが、そこまで下げてくるかどうか?

と言う所で、基本的に今週は様子見の予定です。只、原油が戻り基調なので、一旦上げてから下落に転じる展開になれば、そこでDTOを買い増してみたいと思ってます。

2008年08月18日

金メダルに躁となり、金相場に鬱となる

あらゆるスポーツ観戦を趣味とする我が家では、オリンピックってのはもう祭りそのものなワケで、これが始まると相場のチェック所ではなかったりします。男子の柔道こそ期待以下の成績でしたが、その他では想像以上に頑張っている競技も多く、テレビにかじりつきの日々を送っています。

しかし、そんなハイな気分を冷ましてしまうのが金相場の下落。820ドルで底を打つだろうと楽観していたのですが、一気に底抜けして800ドルまでも割り込んでしまいました。GDXのナンピンを続けてきた身としてもこれはかなり堪えてます。

もはやこれ以上のナンピンは躊躇せざるを得ない状況ですが、今回の金相場の下落幅が-20%なのに対し、GDXの下落幅は-30%以上にも達していますから、金相場が持ち直せば金鉱株のリターンはそれ以上に大きい筈です。

全てのコモディティが総崩れの状態の中で、特にゴールドの下落が目立つ状況ですが、元々が原油や穀物程の高騰をしていた訳では有りませんし、現在の下落は行き過ぎの面があると思っています。しかし、グルジアでの紛争の気配が高まる状況でも金が反発しないのはちょっと意外でした。そんなに弱いのか...。orz

日本株の方は日経平均13000を挟んだ攻防が続いていますが、忘れてはいけないのはドル建ての日経平均。ドル円が110円台まで進む状況で日経平均は全く上昇しておらず、ドル建て日経平均はついに1月の安値を割り込む水準まで落ち込んでいます。

確か自民党の先生は、先の日経平均の下落局面で、「ドル換算では下がっていないので騒ぐに当たらず」みたいな発言をしておりましたが、そうであるならば、今こそ相場の下落を深刻に受け止めるべきでしょう。

ここへきて、法人税の減税や投資減税の様な景気対策の話が出てきていますが、事態が深刻になる前に手を打って貰いたいものです。個人的には恒久と謳っておきながらチャラにされてしまった、恒久減税の復活を望みます。サラリーマン所帯にとって、あの恒久減税の取り止めと、ボーナスからの健康保険の引き去り開始がダブルパンチで効いたことが、企業業績の回復が内需に回らなかった原因であった確信しています。


最後にここ2週間のトレードの記録と今週の計画。

まず、なんだかんだヨコヨコを続ける日本株に関しては一切の取引無し。騰落レシオも80台でフラフラしており、売りも買いもし難い状況です。12500円を割り込むようなら少し買うと思いますが、ドル円の水準からしてそれも無いと思います。

尚、利益確定作業を続けていた「エネルギー・食糧関連ファンド」は全数を売り切っています。原油の戻りを待ちながら少しずつ売りたいと思っていましたが、結局反発局面も無く、全数を売り切ってしまいました。


一方、海外の方は、我慢しきれずにDTOを利益確定してしまいました。取り敢えず30%取れたので良しなのですが、その後の動きを見ると早まった感が無くも有りません。一方で、MBIの方はホールド継続です。こちらは格付けのアップも手伝って大幅高を続けています。あと少しで買値の2倍になりますので、そうしたら半分利益確定して残りは恩株で永久ホールドを考えます。

またコモディティ関連では、MOOを全て処分してその資金でGDXをナンピンしました。ここは、穀物相場は戻らないけどゴールドは戻ると言う判断です。

あとはSRSを久しぶりに仕込んでみました。これで米国株のショート銘柄がSMNとSRSの2つになっています。あとはナスダック指数が2500に達したらQIDの仕込を考えます。

それともう1つDRRってな銘柄を仕込んでみたいと考えています。ユーロを×2でショートするETNですが、こんな銘柄が先月から組成されていたなんて気付きませんでした。もっと早く気付いていれば..。

2008年08月25日

景気対策待ち

オリンピックも閉幕を向かえ、改めて相場に向き合わなければならない訳ですが、日経平均は再び厳しい局面を迎えてしまっています。週末には直近の下値を切り下げてしまいました。更にドル建てでみると底抜けの状態です。こうなると底値の目処がちょっと付きません。3月の12000割れをも覚悟しなければならないのかもしれません。そうなる前に政府の景気対策の提示を強く望みたい所です。

尚、金額的な底値の目処が立てづらいので、その代わりに、今回は信用評価損率を指標にすることを考えています。-20%を割ってくるようであれば、一旦底打ちと睨んで、少しずつ買いに回ろうかと。

一方、海外の方はコモディティ相場に振られながら落ち着きの無い状況が続いています。グルジア情勢がキモなワケですが、木曜日には一旦底打ちして急反発した原油が金曜日には再び元の水準まで売られてしまいました。これはロシア軍の撤退完了の噂を受けたものだと思われますが、実態的には干渉地域を設定して居座り続けている様なので、週明けの原油相場が如何転ぶのか、予断を許しません。


そんな中で先週のトレードですが、日本株については何もしていません。ズルズルと値を下げるのを只眺めている状況ってのも、精神的には厳しいです。ココカラHD辺りは明らかな下げすぎだと思うのですが、ナンピンするにも日経の反発を見てからにしたいトコロ。まぁ、こんな風に考えている人が多い限り、反発はマダ先になるんだと思います...。

一方、海外の方はチョコチョコと売り買いを行っています。まず、目立つところで、原油をドテンして、ダブルでロングするDXOを週末の下げたところで仕込みました。但しこれは、週明けも続落する様なら迷わずに損切ります。

また、コモディティの底打ち気配を見てSMNのポジションを縮小し、その分でSRSを買い増しました。また同様に、ゴールドも一旦底打ちとみて、GDXを更に買い増し。

最後に、米ドル高のヘッジの意味も込めてDRRを少しだけ買ってみました。尚、買値の2倍に成ったら半分売る予定だったMBIですが、タイミングを逃がしてしまい利益確定をし損ねました。結果的に、一旦底を叩いた雰囲気もあるので、ここはもう少しホールド継続して見たいと思います。

2008年09月01日

月末でドレッシング

いつ底が抜けるのかと戦々恐々の日本市場ですが、先週は意外にも踏み留まってくれました。最終的には週末に大きく反発して13000円台を久々に回復しています。只、これって正直、月末のドレッシング買いの気配が強い気がします。実際、先週のCMEの終値は12910円ですし、月曜日のNYが休場であることも考えると、週明けは再び13000円割れからのスタートは覚悟です。

しかし、なんだかんだ言って日経平均はヨコヨコを続けているワケですが、自分の日本株のポートフォリオは下落傾向が続いています。これって、セクターの転換が進んでいる中で、自分のポートフォリオがついて行けて無いって言う証左なんでしょう。特に、東芝・雪印・ココカラHDと言った、長期保有銘柄が冴えないのが厳しいです。尤も、この冴えない一段の一翼を担っていた任天堂だけは、週末に上方修正を発表してストップ高を記録してくれました。なんとか、任天堂とJR東にはポートフォリオの中心銘柄として踏ん張って貰いたいところです。

一方、海外の方は荒っぽい展開が続いています。注目の商品相場は意外とおとなしい動きでしたが、今週は金融セクタが動きました。ポイントはFREとFNMの動きで、この政府系金融機関への公的資金注入の観測が後退したことで、大幅な反発を記録しました。更に、MBIは大型の保険案件を獲得したことで、見直し買いが入り水準訂正が起きています。


そんな中で、先週のトレードですが、相変わらず日本株はノートレード継続です。もう少し下げてくれれば買いに回ろうと思うのですが今の水準だとちょっと動きようがありません。

逆に、海外の方は色々と売り買いを続けています。まず、MBIに続く2匹目のドジョウを狙って、FREとFNMに飛びつき買いを行いました。実際、水曜日に仕込んで木曜日には大きく含み益が出ましたが、週末の戻り売りで、結局トントンで終了。まぁ、MBIの利益分程度でしか仕込んでいませんので、気楽にホールドしてみます。あと、これにはFREとFNMの2社ともに潰れることは無いと言う読みも有ります。仮に1社が潰れても、もう1社が残れば、投資的にはプラスになると踏んでいます。「大きすぎて潰せない」に掛けてみたいと思います。

その他としては、PIZを全て損切りして、代わりにQIDを仕込みました。これで、米国株のベアはSRS, SMN, QIDの3種になりました。

最後に、商品関連はゴールドも原油もロング継続です。原油については110ドルを割ったら損切りの腹積もりでしたが、一旦は120ドルを回復するなど、強い展開を見せました。実際、週足は2週続けて陽線を引いています。メキシコ湾にはハリケーンが近づいていますし、今週も原油が底堅く推移すれば、一旦は戻りを試す展開になると予想しています。あと、ゴールドのほうも2週連続の陽線でした。とりあえず、3週連続の陽線に期待します。

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