金曜日の東京市場は前日のNYが反落したのを受けて、久々に大きく値を下げました。只、チャート的には下ヒゲをつけて25日線まで戻してますし、7日に開けた窓を埋めきらなかったことからみてもトレンド的には↑と見て良い気がします。個人的には5月恒例の暴落待ちだったのですが、どうも今年は雰囲気が違うのではないかと思い出しました。
一方、反落したNY市場も金曜日にはあっさりと反発。天井感満載のダウ・ナスが一気に崩落していたら、日本も連れて↓トレンドと見る所でしたが、NYが戻した以上、少なくとも週明けの東京はGUスタートでしょう。只、寄天の可能性もかなり高いので、買いに行くのは悩ましいところ。
また、NYは戻したといっても全戻しした訳でもないので、何時崩れるか判らない状況に変わりはありません。只、ここで気になるのは中国の動き。金曜日のNYが戻した一因として、中国が国内機関投資家に海外投資の門戸を開くと言うニュースがあったことが挙げられます。これにより、中国国民が買い上げてプレミアムが付きまくったA株が下げ、代わりにレッドストック・H株が上昇する裁定が発生することが見込まれます。
これを受けて金曜日のNYでは中国企業のADRが買われ、ETFでもFXIが前日の下げ分を上回る5%以上の上昇をしています。(私も、金曜夜の時点でこのニュース知っていれば、買いに向かったのに..。orz)
一方で、A株を対象とするCAFもFXI程ではありませんが、騰がりました。A株は下がるとみるのが普通だと思うのですが、ちょっと解せません。
今回のニュースで中国の機関投資家がどの程度A株を売ってくるのか判りません。政府が急には売らないように指導している可能性もあると思います。そう言う意味では、急に動かない可能性もありますが、私が思うに、(どの程度、本ニュースが報道されているかも問題ですが)中国の人々は一旦はポジションを整理しようとする気がします。こうなるとA株が雪崩をうって暴落する可能性もかなり高いのではないかと見ています。中国の人々を直に見てきた、とにかく「我先に」とか「早い者勝ち」と言う発想があります。結果の良し悪しは別にして、日本人の様に悩んだまま様子見することはないと思います。月曜日に仕事を放っぽり出して、証券会社に詰め掛ける可能性だって有り得ます。
..てな所を背景にして今週の作戦ですが、日本株は取り合えず下げた分は戻ると見ます。只、日本株用の資産を海外投資用に振替えてしまったことから、手持ちのキャッシュが減ってしまっており、積極的に買い向かえる状況にもありません。また、外国人投資家も、今週は物色の矛先が中国に向かう可能性が高く、日本株の強い上昇力は望めない気もします。
なので、日本株については取り合えず、様子見。現状のままホールドして、銀行業ETFや武富士の下値があれば適当に拾ってみたいと思います。それでもし、日経が17843円を越えて行く様であれば、その時点で判断をしなおします。まぁ、基本的には今週も海外市場の状況に左右されることになるんでしょう。
むしろ問題は海外。新興株に関しては、しばらくノーポジでいましたが、先のニュースを受けて、ここらで中国株に買い出勤したいと思います。出来れば、香港市場でH株のETFを買いたかったのですが、香港には現状で動かせる資産がありません。既に出遅れたことを考えれば、この1日が重要なので、NY市場でFXIを買うことにします。資金的には日本株用から振替えておいた資産を使うことになりそうですが、円安なのが痛いところ。なので、新興国ETFを売って購入していた為替ETF・金ETFを、再度売って資金を作ることも考えます。只、金ETFはここらが押し目の底と見ているので、出来れば今は売りたく無いところです。
一方、ダウ・ナスのベアファンドは、いよいよ含み損が-10%に達して来ました。自己ルール的にも一旦損切りしなければならない状況ですが、米国は何時でも大崩れしそうな状況です。やはり今は売り難い状況なのですが、さて如何しましょうか..。最後はNYマーケットが空いた時点の雰囲気次第です。