AOの情報サイト運営で一定の「やり尽くし感」を覚えたこともあって、その後MMORPGの世界から離れました。そして、その頃に熱中したのがテーブルゲームのコレクションでした。ここでテーブルゲームとはボードゲームやカードゲーム等の所謂テレビゲームでは無い非電源系のゲームの総称で、特にドイツを中心に発展した子供から大人まで一緒に遊べるゲームを指します。今でこそ、ゲームマーケットなるメジャーイベントがあったり、日本での知名度は相当上がっていますが、当時は説明してもその面白さはなかなか理解して貰えないものでした。
自分の場合、厳密にはネットワークゲームに嵌る前からテーブルゲームは愛好していましたので、時間的に前後するところはあるのですが、最も嵌り込んだのはこの頃だったと思います。..で、何に嵌ったかと言うと、レアゲームのコレクションでした。ボードゲームを遊ぶためにはネットワークゲームと違って友人と集まる必要があり、良い年をした社会人が早々集まってテーブルゲームを出来るものではありません。一方で、コレクションであれば幾らでも一人で進めることが可能です。可処分所得が増えたこともあり、コレクション熱が加速して行きました。
しかし、コレクションすると言ってもそもそもが日本国内に対象となるゲームは少なく、さらにレアものを集めたいと思うと、海外のショップやコレクタから直接購入するしかありません。幸いだったのはこの時代からオンラインショップの発達が進んだことで、売り主をネットで見つけることが出来れば、あとは分からないドイツ語を翻訳したり、無理やり英語でコミュニケーションを取ることで、これはと思うゲームを集めて行きました。また、ドイツのEBayに出品されるゲームを落札すると言うのも有効な方法でした。正に、ゲームを集めること自体がメタゲームであり、RPGライクでした。