17年度グリーンファーム募集馬の予想

主要な一口馬主クラブの募集ラインナップが出揃ってきたところで、我がグリーンファーム愛馬会の本年度募集馬も今週末頃には発表されるものと思います。そこで、これを先取りする形で募集馬の予想をしてみようと思います。まぁ、予想と言ってもこの時期まで来ると、消去法でかなりの目途は立つんですけどね。以下、自信のある順番に記して行きます。

1.クィーンスプマンテの16 父オルフェーブル 牡馬
グリーンファームを代表するクィーンスプマンテの仔が他に流れることはないと考えられ、今回も確実に募集されると予想します。5番仔は父がオルフェーブルに代わり、初の牡馬が生まれました。オルフェーブルの種牡馬能力は未知ですが、全兄ドリームジャーニーの成功パターンから推測して、クィーンスプマンテとの相性は良好と考えています。

2.ジュエルオブナイルの16 父ノヴェリスト 牡馬
こちらもグリーンファームの重賞勝ち馬の仔。ゴールドケープの半弟にあたる2番仔は牡馬で、父はワークフォースからノヴェリストに変わりました。外国産馬を付けた点では同じです。ノヴェリストの配合的なポイントはまだ見えてこないので、今年の2歳馬で見極めたいところですが、ゴールドケープが大活躍しましたので、様子見している余裕はないかもしれません。

3.バウンシーチューンの16 父ルーラーシップ 牝馬
こちらもグリーンファームの重賞勝ち馬の仔。母も初仔のフリージアスターも馬格が小さいため、雄大な馬格の産駒が多いルーラーシップを付けたこの仔がどう出たのか気になるところ。
また、この仔は配合的に野心的で、父母エアグルーヴと母母リーフォーストは3/4同血であり、2x2のニアリークロスを形成します。かなりリスキーな配合に見えますが、1つ下も同じくルーラーシップを付けていることを考えると、出来の良い仔が出た可能性が高いと見ています。

4.ウイングドウィールの16 父タートルボウル 牝馬
オープン馬ウイングドウィールの初仔。父は先週急逝してしまったタートルボウルです。個人的にタートルボウルの成功パターンは、母方にノーザンテーストを配してNight Shiftとのニアリークロスを作ることだと思っているので、それを持たないウイングドウィールとの組み合わせにはいまいち薬指が動きません。ウィングドウィール産駒については、この下のスクリーンヒーローとの仔の方が気になります。

5.アースサウンドの16 父ロードカナロア 牝馬
アースオブフェイムの半妹。母も半兄も短距離で結果を出しており、ロードカナロアとの配合となると、いかにもスピードのある仔が出そうです。また、血統構成的にもRaise a NativeとBold Rulerがそれぞれ系列ごとクロスを形成しておりこれも良さそうに思えます。グリーンの今年デビュー馬にはロードカナロア産駒がいないので、是非この仔は募集してもらいたいところ。

6.アースリヴィングの16 父オルフェーブル 牡馬
2番仔は父がハーツクライからオルフェーブルに変わりました。この仔も初仔のシネマソングズと同様に、父母間でのクロスを持っておらず、配合的な妙は不明です。同じ父オルフェーブルの牡馬であれば、個人的にクィーンスプマンテの16の方が惹かれます。

7.アースグリーンの16 父ジャスタウェイ 牡馬
リスペクトアースの半弟。父は新種牡馬のジャスタウェイ。新種牡馬なので配合的な手がかりも無く、なんとも判断が難しい。グリーンファームらしくギリギリまで様子見したい1頭。

8.リボンアートの16 父ルーラーシップ 牝馬
秋華賞では掲示板を押さえたリボントリコロールの半妹。リボンアートの仔はロゼットブルー、ジョリーリュバンと2年連続で募集されており、3年連続となる可能性も十分ありそうです。血統的にはノーザンテーストの3x4クロスを持つと同時に、母父サンデーサイレンスと父ルーラシップの配合も良好なのですが、成功馬が牡馬に偏重しているところが気に掛かります。同じルーラーシップ産駒の牝馬ならば、バウンシーチューンの16の方が野心的で好みです。

9.ザカラーオブラヴの16 父バゴ 牡馬
ザカラーオブラヴの仔はグリーンラヴ、エターナルカラー、アーチザスカイと3頭続けてグリーンファームから募集されており、流れ的にはこの仔も募集される可能性が高いと思われます。ただし、父がバゴでイマイチ華が無い所が一口募集馬としては微妙なところ。一方で、配合的には野心的で、Mr. Prospectorの3x4クロスを持つ上に、NureyevとNumberが3x3のニアリークロスを形成しています。恐らく、募集される場合には800万円の格安コースになると思うので、意外と出物になるかもしれません。

10.デフィニットの16 父ゴールドアリュール 牡馬
ボールライトニングの半弟。父は昨年亡くなったゴールドアリュールです。配合的には母方にDeputy Minister とNijinsky を持っており、これはゴールドドリームと同じです。ただし、母が高齢な点と、兄弟に足元に不安を抱えている仔が多そうなのが気になるところ。

11.ファストアズライトの16 父ダンカーク 牡馬
ファストアズライトの仔は4番仔まで続けてグリーンで募集されましたが、今のところ結果が出ていません。ついに5番仔は募集されませんでした。本6番仔は父が新種牡馬のダンカーク。これまた微妙な所ですが、母のラストクロップである点を考えると、縁のあるグリーンファームから募集されそうな気がします。

12.ネーラペルレの16 父ヨハネスブルグ 牝馬
母はグリーンファーム所属の良血でしたが、喉の疾患もあり、1勝のまま引退。その初仔は父ヨハネスブルグの牝馬です。この仔がグリーンファームで募集されるかは微妙なところですが、母系が良いのと血統構成的が個人的に好みなので、期待を込めてリストアップしました。

13.マウントフジの16 父グランプリボス 牡馬
母はグリーンで44戦3勝2着6回3着3回の記録を残した、正に馬主孝行な「無事これ名馬」です。その初仔の父は新種牡馬のグランプリボスで、配合的な優劣は不明。母がダート短距離で活躍し、父がグランプリボスなので、短い所に秀でた仔が出そうですが、牧場の写真をみると意外に足が長く距離が持ちそうに見えます。牡馬ですし、お母さん同様に堅実に走ってくれるならば、迷わず出資してみたい1頭です。

14.ラクリモーサの16 父タートルボウル 牝馬
こちらの母も31戦2勝2着5回と500万下で堅実に走り続けた「無事これ名馬」。初仔の父はタートルボウルです。ここで、ラクリモーサ自身は昨秋の繁殖牝馬セールで売却されてしまっており、ラクリモーサの仔がグリーンファームで募集されるチャンスは今年が最初で最後になります。ただ、配合的にはウイングドウィールの16と同じく、母方にノーザンテーストを持っておらず、今一つ薬指が動きません。

15.クーデンビーチの16 父ヴィクトワールピサ 牝馬
今年オープンに再昇級したサザナミの半妹。クーデンビーチの仔はサザナミを含めて馬格が小さい仔が多く、この仔も馬格があまり小さい様だとグリーンの募集には掛からないと思われます。父がヴィクトワールピサに変わって、果たしてどう出たかが気になるところ。ちなみに1つ上の仔は5月の千葉サラブレッドセールで落札されましたが、やはり馬格は小さくて、馬体重は2歳牡馬にして416kgでした。

+———- 2017/07/04追加 ———-+

16.トゥルヴァーユの16 父ワークフォース 牡馬
母トゥルヴァーユはグリーンファームの無償提供馬でしたが、新馬戦2着から最終的に1.3.0.6の比較的好成績を残しました。しかし、3歳で喉鳴りを発症し最初の手術の経過が悪く再手術を行った末に引退しており、悲運な馬でもありました。その初仔は父ワークフォースの牡馬。産駒の成績不振により母国に戻された父ワークフォースですが、不思議とグリーンファームとの相性は良好です。また個人的に、ノーザンテーストやNureyevを持つ母とワークフォースは相性が良いと見立てており、この仔もこのパターンに該当します。

17.サイレントクロップの16 父タートルボウル 牝馬
母サイレンントクロップはグリーンファーム所属馬で、生涯2.2.6.19の記録を残した健闘馬です。1000万条件でも入着を繰り返しており、出資者を長く楽しませてくれました。その初仔の父はタートルボウル。血統配合的に特に目を引くところはありませんが、サイレントクロップ自身の牝系は非常に優秀ですので、一発のある仔が出ても不思議はありません。

18.クローズホールドの16 父エイシンフラッシュ 牝馬
母クローズホールドはグリーンファームで募集され、残念ながら未勝利のまま引退。その2番仔になるシップフォクィーンは2016年度のグリーンファーム募集馬となり、現在デビューに向けて準備中です。シップフォクィーンは馬格が立派なことと、低価格が評価されたのか、最終的に満口となりました。新種牡馬エイシンフラッシュの成績と募集価格によっては、この仔も人気になるかもしれません。

19.ヴァニラシャンティの16 父ケイムホーム 牝馬
母ヴァニラシャンティはグリーンファームで募集され1戦して屈腱炎を発症し引退。その2番仔であるヴァニラエッセンスもグリーンで募集されましたが、馬格が小さく、4戦全て2桁着順で中央引退となりました。3番仔の父はケイムホームに変わりましたが、種牡馬としては正直言って華がなく、母と姉の成績を鑑みても一口馬主クラブの募集馬としてはあまり人気が出そうには思えません。もっともヴァニラシャンティ自身はエアトゥーレの姪にあたる優秀な牝系ですので、一発の可能性は秘めていると思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. あおけん より:

    こんにちわ。
    あまり、グリーンのブログないので楽しみです。私もグリーンのまったり感が好きです。
    現在、グリーンでは、ボールライトニング、リュウキンカ(引退) 、アースオブフェイム、シネマソングス、シャンボールナイト、アメリカンツイスト(一緒です!)、ディアブライドに出資しています。

    2016年産募集が楽しみで仕方ないです。
    募集予想通りだと、種牡馬ラインナップも含め、かなりの豪華メンバーになりますねっ
    これからもブログ楽しみにしています。

    • macKy より:

      あおけんさん、はじめまして。コメントありがとうございました。

      グリーンファームは会員さんもまったりしていると言うか、余裕のある感じの方が多くて、良い雰囲気のところがまた好きだったりします。
      アメリカンツイストは御一緒とのこと、口取りも一緒できれば最高ですね。まずは明日の追切時計に注目しています。

      今年の募集は予想の第10位辺りまでは固いところだと思いますので、16年産は私も楽しみにしています。とくに、出資馬の子供や兄弟が募集されますと気になりますよね。首尾よくアースオブフェイムの下が募集されましたら、かなりの人気になる気がします。ちなみに私は、15年産の出資は極力控えて、16年産に資金を残すことを考えてました。結局、我慢できずにアメリカンツイストには出資してしまいましたが、15年産はこれで打ち止めです。

      それではまた。お暇なときにはコメントを頂けると嬉しいです。