すっかり焦らされてしまいましたが、グリーンファーム愛馬会の2017年度募集予定馬が漸く発表されました。
※1 左端の番号をクリックするとnetkeiba.comの当該ページが開きます。
※2 右端の記号はファミリーNoです。
1 | アースサウンドの2016 | ロードカナロア | F1-o |
2 | アースリヴィングの2016 | オルフェーヴル | F13-c |
3 | アドマイヤヒラリーの2016 | トーセンホマレボシ | F2-f |
4 | カドリーユの2016 | スマートファルコン | ? |
5 | クィーンスプマンテの2016 | オルフェーヴル | F4-r |
6 | サクラサクⅡの2016 | オルフェーヴル | F5-h |
7 | ジュエルオブナイルの2016 | ノヴェリスト | F1-m |
8 | シルヴァーカップの2016 | ハーツクライ | F9-c |
9 | ツルマルオトメの2016 | ヴィクトワールピサ | F12-c |
10 | デフィニットの2016 | ゴールドアリュール | F4-k |
11 | ハートビートワルツの2016 | ハーツクライ | F13-c |
12 | ファビュラスセンスの2016 | エイシンフラッシュ | F22-d |
13 | プランタンビジューの2016 | ワークフォース | F13-c |
14 | マウントフジの2016 | グランプリボス | F21-a |
15 | マルカアイチャンの2016 | アイルハヴアナザー | F23-b |
16 | ラヴアズギフトの2016 | スウェプトオーヴァーボード | F2-d |
17 | ラクリモーサの2016 | タートルボウル | F1-p |
今年の募集予定馬は牡馬×8頭、牝馬×9頭の計17頭。例年よりも2頭少ない所が意味深と言うか気になります。もしかしてサプライズ追加があったりする?
種牡馬別ではオフフェーブルが突出して3頭。次いで、ハーツクライの2頭。新種牡馬はグランプリボスの1頭のみ。ディープインパクトとキングカメハメハの募集はありませんでした。
ちなみに事前予想の結果は正解7頭。思った以上に外れました。😝 正直、ウィングドウィール、バウンシーチューンの2頭は固いと思っていたのですが…。あと、個人的にネーラペルレには来てほしかったです。😢
以下、予想外だった10頭についてのファーストイップレッションです。
◆アドマイヤヒラリーの16 父トーセンホマレボシ 牡馬
ディープインパクトの孫世代。父トーセンホマレボシは初年度産駒においてディープブリランテに水を空けられてしまいましたが、繁殖を差を考えると多少は割り引いて考えてあげる必要もありそうです。実際に、現3歳の社台・ノーザン生産トーセンホマレボシ産駒の勝ち上がり率は、4/8で50%あります。中でも京都新聞杯5着のミッキースワローは今後も期待の一頭だと思うのですが、本馬とミッキースワローの血統構成は母方にNureyevとLyphardを持つ点で共通しています。更に、本馬の3代母Height of Fashionと4代母のBurghclereは3/4同血のニアリークロスの関係にあり、血統構成的に興味を惹かれます。
◆カドリーユの16 父スマートファルコン 牡馬
ノーザンファーム産ですが、母と上の兄姉2頭は何れも未勝利。しかも母カドリーユ自身はすでに韓国に繁殖牝馬として売られてしまいました。母系の成績からはちょっと手が出せない感じですが、父スマートファルコンはダート専用と割り切ればそこそこの成績を収めています。現3歳の社台・ノーザン生産馬は9頭いて、内4頭勝ち上がり、更に2頭は2勝を挙げています。
◆サクラサクⅡの16 父オルフェーヴル 牝馬
半姉にG1馬エイジアンウィンズのいる血統で、兄姉の勝ち上がり率も高い。特に牝馬の成績が良くて、その点も本馬とマッチします。血統構成も父方のノーザンテーストのクロスを繋ぐNorthern Dancerの血が母方に十分あって良好。5代父のLt. StevensとThongはニアリークロスを形成します。血統背景は良いので、気になるのは母の高齢出産とオルフェーブルの種牡馬能力でしょう。
◆シルヴァーカップの16 父ハーツクライ 牝馬
全姉にシルバーグレイス、半姉にカレンリズベットの活躍馬がいる血統。兄姉の勝ち上がり率は高いのですが、カレンリズベットの全妹で本馬の4つ上のカフェラテはグリーンファーム募集馬でしたが、中央未勝利で終わっています。父がハーツクライに代わってどう出るかですが、普通に価格が高い様ですと微妙に行き難い気もします。
◆ツルマルオトメの16 父ヴィクトワールピサ 牝馬
半姉に4勝馬のシンジュボシがいます。父ヴィクトワールピサの成功配合パターンがイマイチ分からないこともあって、なんとなく可も無く不可も無い第一印象。決してケチをつけるところは無いんですけど、かと言ってアピールポイントも現時点では見い出せず..。
◆ハートビートワルツの16 父ハーツクライ 牝馬
生産者が坂東牧場で、グリーンファーム愛馬会募集馬としては珍しい組み合わせ。今後はこの様なスキームも増えて行くのか興味深いところです。配合的には父ハーツクライ+母父ブライアンズタイムで、これは昨年のターコイズSを勝ったマジックタイムと同じ。更には母母側にNorthern Dancerを持つところまでも同じで、同じく牝馬ですし、配合的に外れはあり得ないでしょう。
◆ファビュラスセンスの16 父エイシンフラッシュ 牝馬
母ファビュラスセンスはグリーンファーム募集馬で、生涯1.3.2.9の成績。また、母の全妹ムスカバードもグリーンから募集されて、こちらは中央未勝利。また姉2頭も中央未勝利。正直、母方の実績は微妙なので、あとはエイシンフラッシュの種牡馬成績次第でしょうか。
◆プランタンビジューの16 父ワークフォース 牝馬
叔母にカレンチャンが居る血統で、母プランタンビジューの生涯成績は2.1.0.8。父は種牡馬成績の割にグリーンファームとは相性の良いワークフォース。ワークフォース産駒は牡馬よりも牝馬の成績が優れるので、その点も評価でできるところ。個人的に、ワークフォースとノーザンテーストの相性が良いと思っており、本馬はこれに適合します。あと、今後増えるであろう母父ダイワメジャーと言うのも、どの様に影響して行くのか興味があるところです。
◆マルカアイチャンの16 父アイルハヴアナザー 牡馬
半兄に朝日杯3着のシャドウアプローチの居る血統。兄姉の勝ち上がり率も高いのですが、なにより社台・ノーザン生産のアイルハヴアナザー産駒と言うのが珍しい。2年間で8頭だけ生産されていて、2014年生が4頭デビューして3頭勝ち上がり。2015年生もすでに1頭デビューして新馬勝ち。何気に社台系のアイルハヴアナザーは侮れません。グリーンファームで活躍する馬のパターンとして、社台系では傍系種牡馬の産駒が走る傾向があるので、この馬も相当期待できる気がします。
◆ラヴアズギフトの16 父スウェプトオーヴァーボード 牝馬
てっきりファストアズライトのラストクロップが募集されるものと思ったら、孫の方が募集されて来ました。母ラヴアズギフトもグリーンファーム所属馬で、未勝利のまま引退してしまいましたが、その子供は3頭中2頭が勝ち上がっています。本馬は4番仔に当たりますが、何故ここにきて募集されたのは謎です。父スウェプトオーヴァーボードはサンデー系との配合が良いと思ったのですが、非サンデーのラヴアズギフトとの組み合わせもまた謎。ちなみに、本馬は今年度の募集馬の中で唯一の芦毛馬です。
…と言うところで、先の募集馬予想と合わせて全募集馬のインプレッションを書き終えた訳ですが、現時点での私的注目馬ランキングは以下の通りです。
◎:アースサウンドの16
○:クィーンスプマンテの16
▲:マルカアイチャンの16
X:ハートビートワルツの16
△:アドマイヤヒラリーの16
☆:マウントフジの16
2週間前ならば確実にクィーンスプマンテの16が◎だったのですが、オルフェーブル産駒の評価に不安の影が見えてきましたので、評価を1つ落としました。
コメント
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ありがとうございますっ
確かに、オルフェと同期の新種牡馬はカナロア ヘニーヒューズ ノヴェリスト ストロングリターン エイシンフラッシュ ローズキングダム、全部勝ってますからね..
でも、オルフェ産駒はまだまだこれからだと思います。
オルフェ産駒限定で見れば、他クラブと比較しても、かなり見所のある3頭が揃いましたからいまから楽しみです。
今回のブログも楽しまさせていただきました。これからも楽しみにしています。
あおけんさん、こんばんは。
ん~オルフェ産駒、本当に大丈夫なんでしょうか..?
来週はセレクトセールですから、ノーザンファームとしてはここでのアピールは必須の筈なのに、今週末も1頭しか出走予定がありません。しかも、その1頭も社台系生産馬ではありません。相当の晩成なのか、気性が如何にもならないのか?先週出走したマイネルミシシッピなどは全く走る気が無いように見えました..。同じステゴ産駒のナカヤマフェスタみたいにならないか心配してます。
サクラサクⅡの16やクィーンスプマンテの16は、即満口があっても全く不思議の無い良血ですが、自分的には今の状況でオルフェ産駒に先行出資するのはちょっと怖いです。グリーンファームの特権を生かして、入厩ギリギリまで生暖かく見守って行けると嬉しいのですが、さてどうなるやら..。
それではまたです。
初めて書き込みをさせて頂きます。たいくうんと申します
唐突なコメントにて大変恐縮至極ですが、以前より、今年の募集馬予想や「一口馬主を始めた話」等、大変面白く、また非常に興味深く拝見させて頂いた故、此度勇気を振り絞り、思い切って書き込みさせて頂いた次第です(チキンな性格でゴメンナサイ)。
僕も十数年前までは、賑やかに愉しくグリーンファーム界隈のブログをやらせて頂いたのですが、最近は風前の灯火(と言うか既に消えてる?)なので、こちらのブログの魅力的な手法(募集馬予想とか)、是非参考にさせて頂いて、あと少しだけ、ボチボチとグリーンファーム絡みのブログを継続させて頂きたいと思っている次第です。
お、ちなみに現2歳ではアメリカンツイストを御一緒させて頂いております。叶う事であれば、グリーンの2016年産の出資馬でも是非御一緒させて頂く機会に恵まれ、御一緒に盛り上がっていければ重畳の極みこの上ありません(まわりくどい表現でゴメンナサイ)。
唐突かつ長文、大変申し訳ありませんでした。では失礼します。
初めまして、たいくうんさん。コメントありがとうございました。
早速ですが、たいくうんさんのブログを拝見させて頂きました。今後とも色々と交流させて頂けると嬉しいです。グリーンファーム愛馬会をネタにするブログは確かに少ないですので、お互い絶滅危惧種として生き延びて行けたらと思います。
アメリカンツイストは御一緒なんですね。一緒に口取りが出来たりすると良いですねぇ。自分の今の目標は、ターフで口取りすることと、出資馬がGIに出てグリーンファーム勝負服のキーホルダーを買うことだったりします。アメリカンツイストが願いを叶えてくれると良いのですが..。
2016年産の出資馬選択は今が一番楽しい時ですが、次の厩舎の発表を心待ちにしています。自分の場合、愛馬の応援に行けることが重要なので、関東の厩舎に預けられることが出資の前提になってきます。堀厩舎がまた預かってくれれば迷わずに行くのですが、もう無理ですかねぇ。
好き勝手に書いているブログですが、宜しければまたお立ち寄り下さい。私もたいくうんさんのブログ、フォローさせて頂きます。それではまた。