昨日の関東編に続き、17年度募集馬検討の関西編です。自分の場合、現地応援の都合上、出資馬は基本的に関東入厩馬から選ぶことにしているのですが、今年は関西入厩予定馬の方に気になる馬が偏っており、如何したものかと悩んでいます…。
【注意】
・あくまでも個人的な見解です。
・簡単に考えを変えることがあります。
・相馬眼はありません。特に歩様の良し悪しは分かりません。
・馬に優しく厩舎には厳しいです。
9.ジュエルオブナイルの16
ジュエルオブナイルの2番仔です。初仔のゴールドケープは父ワークフォースでも活躍しましたので、父がノヴェリストに代わって更に人気になりそうです。但し、ノヴェリストの種牡馬成績がワークフォースより上である確証は今の所ありません。ノヴェリストについても、他の欧州系種牡馬の例に漏れず、スピード不足の気配が見え隠れしている気がします。もっとも、父ワークフォースでもスピード性能を遺伝したジュエルオブナイルの仔ですから、この仔も心配ないのかもしれません。
シルエットを見ると、胸前にもトモに筋肉が付いていますし、腰高の姿を見るとまだ大きくなりそうです。背中も短くて個人的には好みの姿ですが、胴回りが太いためなのか気持ち脚が短く見える気もします。改めて、ゴールドケープの募集時の写真と見比べてみると、非常によく似た体形に見えました。
厩舎は想定通りの荒川厩舎。この血統を良く知っていると言う点では安心感があると思います。今年の仔は牡馬になりますし、先行募集期間で満口になる可能性が最も高いのはこの仔ではないかと思います。出資を考えるならば、様子見している余裕は無さそうです。
10.デフィニットの16
ボールライトニングの半弟で、グリーンファームとは縁深い血統です。父ゴールドアリュールのラストクロップになりますので、父のファンにとっては見逃せない1頭だと思います。血統的にダートが前提ですので、その点で牡馬であることは有意ですが、問題は現時点で馬体重が417Kgしかないことでしょうか。遅生まれなのでこれから何処まで増えて来るかがポイントになります。一口馬主DBの馬体重成長シミュレータで調べてみると、デビュー時予想馬体重は478Kgになりました。決して小さくはありませんが、出来れば500Kg台まで大きくなって欲しいところです。シルエットは腰高ですし、まだまだ大きくはなる余地はあると思います。
厩舎は想定通りの宮本厩舎。グリーンファームとしては信頼の厩舎と言って良いでしょう。育成はナスノファーム&BTCと思われますが、ボールライトニングの出資者の方ならば、そこは気にされないと思います。この仔も、一定の人気は集めると思いますが、即満口になるレベルでもないと思うので、ギリギリまで様子見して成長具合を見届けるのが良い気がします
11.ハートビートワルツの16
シルヴァーカップの16と同じくハーツクライ産駒の牝馬ですが、この仔の方が価格は200万円高く設定されています。その価格差が現れていると言うべきか、それとも誕生日が1月早いためなのか、確かに見比べるとこの仔の方が立派に見えます。現時点の馬体重は428Kgなので然したる差は無いのですが、胸前もトモも首の太さも、明らかに本馬の方がシッカリしていると思います。背中も短くて脚も長めと、マイル~中距離適性で良好なバランスに見えます。
厩舎もグリーンファームと相性の良い安定の音無厩舎なので不安はありません。生産はグリーンファームでは実績の無い坂東牧場になっていますが、育成はノーザンファームで間違いないと思うので、その点も評価が上がるポイントです。ハーツクライの種牡馬としての人気に陰りが見えるのを如何見るかですが、価格的には十分に割安ですし、最初から人気になっても不思議はありません。真剣に出資を検討するのであれば、様子見が可能か否か、募集状況を事務局に問い合わせた方が安全かもしれません。
12.ツルマルオトメの16
ジュエラー以降、目立った活躍馬が出ないヴィクトワールピサの産駒ですが、この仔は馬格もあって、非常に格好よく見えます。首も胸前もトモも立派で、背中は短くて自分好みの体系です。
一方で、なによりも気になるのは動画の姿で、如何にも歩き方が緩慢です。ぎこちない歩き方ではないので気にする必要はないのかもしれませんが、躍動感が感じられないと言うか、運動嫌いなのではないかと心配になって来ます。動画撮影日の気分の問題なら良いのですが..。
厩舎は松田厩舎なので、実績は十分ですし、多少ズブい馬であってもビシビシ鍛えてはくれそうです。一方で、育成がナスノファーム&BTCになると思うので、先々優れた外厩が使えないのはデメリットではあります。ちなみに本馬は左後一白です。もちろんオカルトなのですが、個人的には魅かれます。😅
13.サクラサクⅡの16
この仔こそ、アウトレットと揶揄されるグリーンファームの面目を躍如する一頭です。先行ラインナップ発表では格安の値付けで注目を集めたサクラサクⅡの仔ですが、格安の理由は高齢出産と馬格にあったとみて間違いなさそうです。仔出しの良さにかけては、今年の募集馬の中で間違いなくピカイチの母馬ですが、如何せんこの仔は馬格が小さいです。確かに、オルフェーブル産駒は総じて小さく出る様なのですが、この仔の場合は2月生まれなのに現時点で馬体重は406Kgしかありません。更に、管囲の19cmも危険水域と言えます。馬体重成長シミュレータで調べてみると、デビュー時の予想馬体重は424Kgとなりました。この体重ですと厳しい調教を積むことは難しくなります。もっとも、愛馬のサザナミちゃんは400Kg足らずの馬体重でオープンまで来ましたので、才能さえあれば馬格のハンデは乗り越えられるかもしれません。そして、この仔の血統背景にはそれだけのポテンシャルは確実に潜んでいると思います。
厩舎は橋口厩舎で、名伯楽から代替わりしましたがその後の成績が芳しくありません。ただ、台所事情は分かりませんが、先代からのスタッフが残っているのであれば、運営面は安定していると考えて良いと思います。
如何にも訳アリで安価な募集価格と言う、グリーンファームならではの募集馬です。ここは入厩ギリギリまで成長具合をウォッチして、最終的な出資を判断したいところです。もし、牧場見学に行くことが出来れば、是非見てみたい一頭です。
14.アドマイヤヒラリーの16
実はこの仔が今年のカタログを見て、一番気になった仔だったりします。この仔が関東厩舎所属でしたら出資を即決したかもしれません。シルエットは胸前もトモも発達が見えますし、馬体重も胸囲も十分に立派です。芝なのかダートなのかは気になる所ですが、つなぎを見ると芝でも十分に走れそうに見えます。(相馬眼のある方の意見を是非聞きたいところです。)
育成はノーザンファームですし、厩舎も新進気鋭の西村厩舎。牡馬なのに1200万円で格安と、文句の付け所が何処にもありません。ファミリーナンバーが快速系の2号族と言うのも好みです。父がトーセンホマレボシなので、早々に人気になることは無いはずなので、ギリギリまで出資を迷いたいと思います。
15.ファビュラスセンスの16
なんとも掴みどころのない一頭です。父エイシンフラッシュの配合ポイントは未だに不明ですし、初年度産駒もまだ目立った活躍をしていません。兄姉に活躍馬はいませんし、体格も標準的で良くも悪くも特徴がありません。更に、厩舎も新規開業の武英厩舎で、実力は未知数です。
..と言う訳で、分からない所だらけの一頭で、出資するまでは薬指が動きません。ただし、左後一白なのは気になります。😅
16.ラヴアズギフトの16
今年の募集馬で唯一の芦毛馬です。それだけで出資を決める芦毛ファンもいそうです。個人的に芦毛の馬は馬体の張りが分かりにくくて、パドックで見ていても良し悪しの判断が出来ません。馬体重は435Kgと言うことなので、それなりの馬格はありそうです。つなぎを見た感じでは芝馬でしょうか。ファミリーナンバーが2号族なのは個人的にプラス材料です。
厩舎は成績急上昇中の牧浦厩舎ですし、半姉ジャストザマリンも管理されており、血統的な扱い方を理解されているであろうことは頼もしいところです。
17.マウントフジの16
今、サイトを見直してみたら募集中止になっていました。第三足根骨骨折とのことで、可哀想なことになってしまいました。本当に残念です。😥