TARGET:外部指数と馬印②

<<2021/04/24追記>>

本稿にてネタとしたツールは、現在、Index2Markの名称でJRA-Data Labに登録され一般公開されています。詳細は下記リンクから辿って下さい。

Index2Mark の解説ページ


前回の続きです。

前回はTARGETの外部指数を馬印に変換する機能の有用性について稿を費やしましたので、今回は製作するツールの具体的な仕様について整理を行います。

1.ツールの目的
TARGET用の外部指数ファイルの指数値の大小に準じて、これをTAERGT用の馬柱ファイルに変換する。本機能によって外部指数の順位を馬印として取り込むことで、複数の外部指数順位を複合した統計分析を可能にする。

2.機能概要
指定されたフォルダに保存されている外部指数ファイルから、指定された期間に適合するファイルを抽出する。更に、抽出された外部指数ファイルに基づいて、指数順位に対応する馬印を決定し、これを馬印ファイルの形式で保存する。使用する馬印(2バイト文字)はユーザーが自由に設定可能とする。
外部指数のフォーマットは予めプリセットされた設定の中から選択する。フリーフォーマットの外部指数には対応しない。

3.入力データ
・TARGETで読込可能な形式の外部指数ファイル
・入力ファイルフォルダ(外部指数ファイルの保存先フォルダ)
・出力ファイルフォルダ(馬印ファイルの保存先フォルダ)
・変換処理期間(開始日と終了日)
・外部指数ファイルの様式情報
・外部指数の大小と指数順位の関係(昇順or降順)
・指数順位毎の馬印記号の指定

4.出力情報・表示情報
・TAEGET形式の馬印ファイル
・プログレスバー
・ログウィンドウ(指定時のみ表示)

5.補足事項
・単独のアプリケーションプログラムとしてWindows環境で動作可能にする。
・馬印ファイルは場所+回次毎で構成されるが、指数ファイルは基本的に日付単位で提供される。オープンした指数ファイルの内容から対応する馬印ファイルを特定し、更新する必要がある。
・対応する外部指数ファイルが存在しないレースについては、既存の馬印を変更せずに残す。
・変換前の馬印の初期化は、馬印ファイル自体を削除することで可能。本アプリからの初期化は実施しない。
・同一指数値の馬が複数頭存在する場合、同順位として馬印をセットする。
・終了時に設定内容を保存しておき、起動時に再度読み出すことで設定内容を継続させる。
・チェックボックスで指定するとログウィンドウを表示する。表示ログは保存ボタン押下で、保存可能とする。
・本機能の実現にはJRA-VANへのアクセスは不要であるが、将来の拡張に備えてJRA-VANへの接続確認を実施する。
・試用配布する可能性を考慮して、期間設定に制限を設ける。

6.画面仕様

7.開発環境
・OS:Microsoft Windows10 64bit
・言語:Microsoft Visual C#

次回に続く。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする