<<2021/04/24追記>>
本稿のテーマであるIndex2Markは現在JRA-Data Labに登録され一般公開されています。詳細は下記リンクから辿って下さい。
前回の続きです。
Target-JVの外部指数データから馬印データを生成するツールを作ろうと言う話ですが、更新間隔が随分と空いてしまいました。本来の想定通りならば、既に完成していなければならないのですが、ぶっちゃけ未だに未完成の状況です。本件を越年したくは無かったのですが、そうも行かなくなりましたので、現在の状況をまとめておきます。
まず、ザックリの進捗状況は予定した機能の7割は動いています。また、当初想定したユーザーインターフェースは、使い勝手を改善するために、色々と修正を施しています。以下、最新のメイン画面を示します。
本稿の第2回で提示した画面仕様よりも設定項目が大幅に増えました。主な機能追加は以下の通りです。
・指数ファイル名を指定可能とした。
・ファイル名とフォルダ名の指定に環境変数を使用可能にした。
・環境変数は、%Y1の様にTargetの仕様の一部を流用した。
・ある程度、指数ファイルの構造を設定可能にした。
・指数ファイルを切り替えると、その他の設定が自動的に基本設定値に切り替わる様にした。
・設定情報をプリセット情報として保存&呼び出し可能にした。
…でもって、現状で実現できているのは、外部指数のファイル名がレースの年月日で指定される場合については、馬印データへの変換する機能は実装できています。具体的にはカツラギ,ALGO SPEEDER,ZI値,7走補正データ,などの指数値を馬印データに変換することが出来ました。
反対に、未だに対応できていないのは外部指数のファイル名がレースの場所/回次/日次で指定されるケースです。具体的にはJRDBが供給している様な外部指数を馬印データに変更する機能は、まだ実装できていません。このタイプのファイル名に対応する為には、指定した日付を競馬が行われた場所と回次と日次(例:東京2回5日目)に変換する必要があり、その為にはJRA-VANから過去のレーススケジュールデータを取り込む必要が出て来ます。(ちょいと面倒なので、ついやる気が出ません。)
以上の様に、当初計画に対して機能制限版ではありますが、現在の機能だけでもこれまでにTARGETで調べることが出来なかった様々な情報を得ることが可能になります。具体的な一例を挙げると、「カツラギ指数が1位で、ZI値が5位以下の馬」の過去1年間の成績を調べると、「105-72-61-374,単勝率17.2%、複勝率38.9%,単勝回収率が108%」となり、回収率が100%を超えてくることが分かりました。更に、過去3年間で調べ直すと、「283-217-194-1171,単勝率15.2%,複勝率37.2%、単回率100%」でした。サンプル数は十分ですが、回収率が100%止まりなので、このまま単勝をベタ買いする訳には行きませんが、例えばこれに馬体重の条件などを加えれば単回率を100%超にすることは可能です。条件設定を複雑にするとオーバーフィッティングの懸念が生じますので、条件の追加には細心の注意が必要ですが、少ない制約条件で回収率が100%を超えることが出来るなら、ベタ買いでプラス収支を実現することも可能かもしれません。
コメント
私もこのようなソフトを探して、貴殿のサイトに行きつきました!
是非とも完成の際は利用させていただきたいです!
他力本願で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
出資されている愛馬たちがご活躍されることをお祈りいたします。
yohyohさま、コメントありがとうございます。
TARGETの外部指数→馬印変換ツールの開発状況については、ブログに記載した通りの対目標70%の完成状況です。只、現時点で自分が特に必要とした機能は実装できてしまったこともあり、残りを仕上げ切るためのモチベーションが減退気味だったりします..。(汗)
自分が使うだけであれば現状でも目的は果たせましたし、一般的な需要があるのかも正直疑問だったのですが、今回需要がある旨のコメントを頂きましたので、もう少しやる気を充填し直そうかと思います。…と言う訳で、引き続き合間の時間で開発は進めて行きますので、気長に様子を眺めて頂ければ幸いです。何か進展があれば、またブログに書きたいと思います。
ご返答ありがとうございました!
公にするためには妥協しない哲学は、技術者のプライドでしょうか?
私はカツラギ指数を愛用していますので、カツラギ指数に対応できていればそれで満足です。(多分現状の状態で満足できると思います)
新たな機能の追加はバージョンアップという方法もあるのではないでしょうか?
早くほしいという魂胆がミエミエのコメントで申し訳ありません!
yohyohさま、
プライドと言う様なものでもありませんが、やはり自分の中で一定の機能性とクオリティを実現出来ていないものをリリースすることは出来ません。大変申し訳ございませんが、暫しお待ちを頂ければと思います。
以上、宜しくお願いを致します。