先週末、中山ダート1200に出走して14着に終わり、去就に注目をしていたシンラバンショウでしたが、本日公式サイトが更新され、現役の引退が正式に発表されました。😪
生涯成績は”1.0.0.11″となり、華々しく新馬勝ちをした後は、結局、馬券に絡むことも出来ませんでした。何より、「6歳春まで現役を続けて、通算12戦しか走れなかった」と言う事実が厳しかったと思います。「体質的に弱くて続けて使えない」と言われ続けて、競馬を使っては直ぐに外厩に戻ることを繰り返す競争生活でした。
正直、厩舎のマネージメントには言いたいことが山ほどあります。今回のレース後のコメントでも「ダートではパワー不足で勝負するには厳しいと思います」などと言っていますが、パワー不足なことは最初から分かっていた筈です。5戦目の福島1200が重馬場で力を発揮できなかったことや、中京のゴール前の坂で2回とも失速したことなど、力の居る状況では成績が振るわないことから、それは明らかだったと思います。
元々、シンラバンショウの長所はスタートの良さとスピードにあったのですから、軽い馬場で先行して粘り込むのに有利なコースで走らせてあげるのが勝利への道だったと思うのですが、福島・小倉・函館・札幌の様な、平坦小回りのコースで走ることは殆どありませんでした。唯一の福島1200が重馬場だったのが悔やまれます。(新潟1000直を走るには、逆に先行力不足の印象です。)
結局のところ、なんで適性のありそうなコースを試すことが出来なかったかと言うと、馬房のローテーションが最優先で、福島・小倉で走るタイミングを逃したのが理由だと考えています。使いたいレースから逆算して厩舎に戻すのではなく、周期的に厩舎に戻してそのときに出られそうなレースを成り行きで選んでいた印象が個人的には強いです。
左前膝の骨膜の除去手術を決定する際の新開師のコメントは、「間違いなく500万では上の力があると思っていますし、勝てるチャンスも十分ある馬です。できれば脚下の不安を取り除いて、復帰できればと考えています」と言うものでしたが、手術後のレース選択に何とか勝たせてあげようと言う強い意志は感じられませんでした。
何より納得できないのが、術後の復帰レースで謎の中京1400を選択したことです。長期休養明けで何処のレースでも選択できる状況で、何故に中京1400だったのか厳しく問いたいところです。当時のコメントを公式サイトから拾ってみると、「以前は弱いところがあって続けて使えないところがあったため、取りあえず小倉で1走と考えていましたが、治療の効果があって続けて使っていける可能性もでてきました。そのため小倉だと輸送で減ってしまう可能性があるため、続けて使うことを考えた場合は、中京のレースにスライドさせることも考えます」とコメントが見つかりましたが、結局、適性のない中京1400で走らせた上に続けて使うことも出来ませんでした。😠
…なんだか、書き綴っているうちに厩舎に対する怒りがヒートアップしてしまいましたが、シンラバちゃん自身は脚元に故障を抱えつつも、良く頑張って走ってくれたと思います。改めて考えてみると、自分の愛馬で初勝利をしかも新馬戦で飾ってくれたのがこのシンラバンショウでした。残念ながら口取りは外れていましたが、ウィナーズサークルの横から勝利を祝う様子を感動して見ていたのを覚えています。今日まで本当にご苦労様でした。
今後の予定は不明ですが、取り敢えずは1度はノーザンファームで種付けられるものと予想しています。血統的には貴重なサクラバクシンオーの血ですし、仔馬は4世代目にサンデーサイレンスが位置することになるので、サンデーサイレンスの孫世代の種牡馬と掛け合わせれば、サンデーサイレンスの奇跡の血量が完成します。
上図はオルフェーヴルを配合した場合の架空血統表ですが、サイアーラインとボトムラインにサンデーサイレンスが入り、オルフェーヴルの持つノーザンテーストのクロスを母側からも結びつけている、なかなか綺麗な血統表になります。オルフェーヴルの産駒はスピード不足の仔が目につきますが、シンラバンショウはスピード血統の塊ですので、それを補ってくれることに期待します。只、小さく出てしまう懸念は残りそうです..。
出来ることならば、2世をグリーンファームから募集して欲しい所ですが、最近は受胎後に秋の繁殖馬セールに掛けられてしまうケースも多いので、今後も経過をウォッチし続けて行きたいと思います。
コメント
mackyさん、先日はルコンセールのパドック写真を、本当にありがとうございました。
無断で申し訳ないのですが、ブログのTOPページにも使用させて頂きました。
ところで、シンラバンショウ引退の投稿を読ませて頂いて、出資に際しては、
やはり預託厩舎についても考えた方が良いのだと思いました。
私は現在までは、その点をあまり重視をしていませんでしたが、他の方のブログでも
出資馬のレース選択、レース間隔等に関する不満や疑問を見て、確かにその通りだと
感じる部分が多かった為です。
今回、mackyさんも触れておられましたが、負けてしまうのは馬の能力等が問題である
部分もあり仕方が無いのですが、その馬の適性をしっかりと見極めて、走らせる努力を
してくれている調教師さんには、不満も少ない印象でした。
厩舎毎に馬の仕上等が異なる事は、馬券を買う立場でも分かっていたつもりですが、
また違った視点や深い理解が一口には必要だと感じ、難しいなぁという思いと共に
今までより深く競馬を知る事が出来る気がして、とても楽しみにもなりました。
御迷惑かもしれませんが、今後とも御指導、御鞭撻をお願いいたします。笑
SHIMさま、
先ずはルコンセールのパドック写真、喜んで頂けました様で良かったです。どうぞご自由にご使用ください。
シンラバンショウのマネージメントに関しては、ついついヒートアップした書き込みになってしまいます..。自分の考えとしては、人事を尽くして天命を待つのであれば良いのですが、やれることをやり切らずに運に結果を任せるのは、マネージメントとして納得が行きません。その様な管理が見えてしまうと、非常にストレスが溜まります。SHIMさんが記載された通り、馬に能力が無くて勝てないのは仕方のないことですが、馬を預かった厩舎サイドはその責任をしっかり全うして貰わなければ出資者として納得がいきません。
以前、他の方とコメント欄でやりとりした際に、自分の出資馬の選定基準は、「育成状況>厩舎>馬体(脚質)>兄姉の成績>血統配合」と書いたことがあります。それくらい、厩舎の評価は重視しています。グリーンファームで募集される馬については、百点満点の評価はあり得ませんので、何らか目を瞑る必要がある訳ですが、厩舎に関しては妥協し難いと思っています。どんなに馬が気に入っても、個人的にNG判定した厩舎には絶対に出資しません。
調教師さんにも色んな方が居ると思いますが、「調教師になるからと言って必ずしも馬券を当てる研究はしていない」と感じています。馬券を予想する人であれば、必ずしも能力が一番高い馬が競馬に勝つわけではなく、コースや馬場の適性、臨戦過程、レース展開によって、結果は容易に覆ることを肌で知っています。だからこそ、力の足りない馬であってもマネージメントでカバーできる領域は大きい筈なのですが、調教師自身にその知見が足りなければ、それも期待できません。我々一口馬主が出来ることは、そういう調教師を見極めて、出資を避けることしかないと思っています。
支離滅裂気味なコメントになってしまい、申し訳ありません。(未だに腹立ちモードなので…。)