サザナミ引退

本日の情報更新にて、愛馬サザナミの引退が正式に報告されました。生涯成績は5.0.2.5.1.5の１８戦５勝。勝率２８％、連対率２８％、複勝率３９％、掲示板内率７２％となりました。改めて見ると２着が１回も無かったと言うのが、勝ち負けに持ち込んだ時の勝負強さを表していると思います。掲示板内率も７割超えと大負けが少なく、現地応援に行っても絶望感に襲われる様ことの無い、小さな体で本当に良く頑張ってくれる仔でした。初風特別（1000万）に勝った時の体重は400Kgジャストでしかなく、これは当時の何らかの記録だったと記憶しています。

サザナミは自分にとって初めての一口出資馬でした。深く考えることもなく、ディープインパクト産駒と言うことで選んだ仔馬が、オープン馬まで出世できたのは、ビギナーズラック以外の何物でもありません。全５勝の内４勝を現地観戦し、口取りを３回もさせて貰いました。初めての口取りの感激は今でも忘れることがありません。もしサザナミがこんなに頑張る仔でなかったら、一口馬主を続けていたか怪しいですし、間違いなくこのようなブログを書いていることは無かったと思います。本当に、これまで頑張ってくれてありがとうございました。

今後は社台ファームで繁殖に入るものと思います。産駒は何が何でもグリーンファームから募集して貰わないと困りますし、その暁には必ず応募するつもりでいます。
そうなると気になるのは、お婿さんが誰になるかですが、サザナミの血統配合は非常に綺麗ですので、多くの種牡馬と良い相性関係になります。キングカメハメハ、ルーラシップ、ロードカナロア、モーリス、ハービンジャー、ストロングリターン、エピファネイア、などとは普通に綺麗なクロスが形成されます。そして、最も豪華な組み合わせになるのがモーリスを相手に迎えた堀厩舎配合です。

SundaySilence M3xS4 を筆頭に Danzig S5xM5, Lypard S5xM5, NorthernDancer S5xM5 のクロスが形成される上に、NorthernDancer S5xM5 は、詳細に見ると Sadller’sWells x Nureyev の4×4ニアリークロスでもあります。これは、血統マニアには垂涎の配合と思いますが、サザナミ自身が小柄で虚弱気味だったことと、初仔であることを鑑みると、初めから濃いクロスを作ることは体質面での不安が過らないでもありません。

そこで、自分的に一押しなのがロードカナロアとの配合です。このときのクロスは Mr.Prospector S4xM5, Nureyev M4xS5, NorthernDancer S5xM5 となり、モーリスと比べると控え目ながら、ポイントが押さえられたクロスになります。

特に、Nureyevの父母間クロスを持つロードカナロア産駒は、その勝ち上がり率が５０％を超えており、アーモンドアイもこのクロスを持っています。加えて、Mr.Prospector のクロスによって、父と母のスピードが強調されることも期待できます。そして何よりも、ロードカナロアは牡馬／牝馬を問わず成績の良い仔を出す点が魅力的です。なお、ファミリーナンバーはスピード系の２号族となり、これが父ロードカナロアと一致するのもポイントの１つです。

サザナミちゃんは一口馬主の様々な楽しみ方を自分に教えてくれました。きっと今度は、産駒に夢を託すと言う、また新たな楽しみ方を与えてくれるものと思います。良いお母さんになって下さい。

【追記】

見逃していましたが、サザナミはハービンジャーとの相性がメチャメチャ良さそうです。個人的に、ハービンジャーはSundaySillence, Nureyev, Mr.Prospector, Danzig, Alyder などの血と合わせることが重要と考えているのですが、サザナミはこの全ての血を有しています。これならば、ロードカナロア以上の一押しにできます。