10/14、東京5Rの500万・ダート1300にアメリカンツイストが出走しました。結果は4着と掲示板こそ確保しましたが、内容的には前進の感じられないものになっています。
まずパドックの状態ですが、落ち着きがあるとは言い難いものの、「入れ込んでいる」と言う程の気配を見せる訳でもなく、怪しい発汗もありませんでした。只、改めて写真を見てみると、厩務員さんが手綱を短く持って制御してますので、余裕のある状況ではなかったのかもしれません。
むしろ、現地で見ていて気になったのは返し馬への入り方で、馬場入りするや否や、我慢のできない様子で直ぐに駆け出してしまいました。この辺り、横山騎手が騎乗の際は先導馬の後ろに着けて暫く我慢をさせていましたので、この落ち着きの欠如がレースに響いた可能性があるのかもしれません。
レースは好スタートを切って先頭も奪う勢いでしたが、鞍上が意図的に控えさせて4~5番手からの競馬になりました。この辺り、見ていてもったいない感じを受けましたが、レース後のコメントによると「ゲート内から気配が怪しくなっていた」様なので、好きなように走らせることで抑えが効かなくなることを懸念したのかもしれません。只、あのスタートから4~5番手まで下げてしまったのは流石に勿体なく、2番手辺りで折り合えれば、結果はもう少し違ったかもしれません。
最終的にレースは6.アーバンイェーガーが2着に7馬身の大差をつけて勝利しました。ぶっちゃけ、この馬は500万条件には規格外だったと思います。
一方でアメリカンツイストはと言うと、直線で追い出されると2着入った2.ネコビッチに競りかける形になりましたが、最後までこれを捉え切ることが出来ず、反対に後方から来た4.フォーティプリンスに交わされて、馬券外の4着となってしまいました。なんだか2走前のリプレイを見せられている様な内容でした。
展開的にはキッチリと2着を確保して欲しいところでしたが、「前を捉え切れずに後ろからは差される」と言う、何とも踏ん張りに欠けるレース内容が続いてしまっています。まぁ、それでも5着馬には3馬身差をつけているワケでもあり、1~2着馬は降級馬であったことを考えると、現級突破に目途が付いていることに変わりはありません。
中舘師のコメントでは「前走の中山より、今回の方がイレ込みがとてもキツかったです。」とのことなので、まだまだ精神的に成長させる必要があるのかもしれません。権利は取れましたが、入れ込んだ熱を冷やすためには一旦放牧に出される可能性が高そうです。ダート戦で先行できる能力は極めて有用なアビリティですが、それを生かして安心できるだけの精神的な安定が、先ずは欲しいところです。
幸いと言うべきか、来年から降級制度は無くなりますので、必ずしも焦って勝ち上がる必要もありません。下手にフロックで勝ち上がるよりは、確固たる実力を付けてから勝ち上がることが、本仔のためにはなると思います。