2018年を振り返るシリーズの2回目です。(前回はこちら。)
今回は実際に今年購入した馬券の収支について振り返ってみたいと思います。自分は複数のIPAT口座を使い分けて、真剣に予想した馬券と応援馬券を分けていますので、ここでは応援馬券を除いた今年の馬券収支を示します。なお、集計にはiPhoneアプリの「馬卓」を利用しました。このアプリはCLUB-APATのサイトから投票内容をcsvで直接取り込みすることが可能なので、多数のレースを購入する自分の様なスタイルには大変有用でありお勧めです。(平素よりお世話になっているのでさりげなく宣伝。)
まずはトータルの年間収支は次の様な結果になりました。なお、金額については色々と差し障りがありますのでボカしてあります。
ざっくり言うと約2000レースに投票して500レースに的中。的中率にして25%と言う結果でした。問題は回収率で、今年も100%には遠く及ばず92%止まりの成績です。それでも上半期は95%位の回収率が維持できていたのですが、秋以降の成績が優れず大分成績を落とす結果となりました。
破産確率を考慮するとレース的中率は良い線が出ていると思うので、あとは平均オッズが4倍を超えてくれば回収率100%をクリア出来る計算ですが、改めて道は険しいです。😣
続いて、この成績を分解して見てゆきます。先ずは競争クラスで分類すると以下の通りとなりました。
トータルの回収率が92%であることを考えると、500万条件の回収率が著しく劣っていることが判ります。一方で、未勝利戦だけ見れば回収率が97%出ていますので、目標まであと一歩の成績です。それぞれの成績はレース数700を超えてのものですので、統計的にもそれなりに信頼が出来ると考えられ、この偏差には何らかの原因が存在すると考えなければなりません。自分の予想理論と500万条件のレースにアンマッチがあることは確かであり、この要因を明らかにすることが出来れば馬券収支は確実に上がる筈ですが、現状で何ら手掛かりは掴めていません..。的中率については何れも26%ですので、500万条件のオッズが低くなっていることまでは判るのですが、そうなってしまう根拠が不明です。🤔
次に明らかな傾向性が見て取れるのがトラック別の成績です。
これはもう一目瞭然で、圧倒的にダートの方が芝よりも優れた結果が出ています。平均オッズを計算すると、芝が220÷85=2.59に対し、ダートが277÷95=2.92ですので、オッズと的中率の何れもダートの方が有利であることが判ります。体感的にもダートの方が当てやすい印象を感じており、これは「データを分析して馬券を買う自分の様な馬券スタイルにとっては、ダートの方が過去データに沿った結果が出易く、回収率を上げやすい」と言うことを示していると考えられます。ぶっちゃけ自分の場合、「ダート戦に専念することが回収率100%達成への近道」であることは疑いないのですが、なかなか芝のレースを全部スルーとはいかない所が、心の弱い所です。
最後にもう一つ、馬場状況毎の馬券成績を示します。
ここでも明らかな傾向性が表れており、良~稍重に対して重~不良の成績が著しく劣っています。統計的なサンプル数が不足していますので断言までは出来ないのですが、重~不良馬場における的中率と回収率の低下は明らかと見ています。これは自分のデータ分析が荒れた馬場状態に対して補正できていないことの証左と考えられるのですが、馬場状態を統計分析に取り込むにはどうしても絶対的なサンプル数が不足してしまうため、現実には難しいと言う事情もあります。自分の様な馬券スタイルにとっては、「重~不良馬場の日は競馬をお休みする」くらいの気持ちの余裕が必要なんだろうと思います。😅
ちなみに、「重~不良馬場の時のダート戦の成績」なども調べてみたいところなのですが、今回提示した以上の細かいクロス集計の機能は”馬卓”には実装されておらず、これを調べることは出来ませんでした。”馬卓”の作者さんにも要望を出してみたのですが、”当面は困難”との回答でした..。😥
本来はIPATやUMACAの利用で上記のような分析が可能となる様、JRAがサービスをしてくれるのが理想なのですが、正直なところ世間的な需要も無さそうなので、提供される可能性は低そうです。