2019年度グリーンFから募集して欲しい仔馬の8回目です。(一覧はこちら)
今回は今年のシリーズでは初めてとなる、新種牡馬の産駒を採り上げたいと思います。
No8:ツルマルオトメの2018
1.基本情報(netkeiba.com参照)
父 :リオンディーズ
母父 :タイキシャトル
性別 :牝馬
毛色 :青毛
FN :12号族
誕生日:2018/02/09
生産 :那須野牧場
2.牝系情報
輸入繁殖牝馬メモリーズオブロニーから連なる牝系です。メモリーズオブロニーは然したる競争成績を残しておらず、その産駒も重賞に勝利する様な活躍馬は出していませんが、安定して勝ち上がり率の高い傾向のある牝系です。母ツルマルオトメも芝の短距離で4勝を上げた他、オープンでも2着の成績があり、半姉シンジュボシ(父ダイワメジャー)も同じく芝の短距離で準オープン馬になっています。更に、グリーンファームから募集された現3歳の半姉サムシングジャスト(父ヴィクトワールピサ)は新馬勝ちをした後、クラッシック戦線では苦戦を強いられたものの、君子欄賞では2着に入るなど、今後の活躍が期待されています。
ファミリーナンバーは地力系の12号族。グリーンファームの募集馬としては少数派ですが、打率の方は良好です。
3.種牡馬
新種牡馬リオンディーズは新馬勝ちからぶっつけで朝日杯フューチュリティSに挑み、見事に2歳チャンピオンの座を獲得した活躍馬です。その後、弥生賞ではマカヒキにクビ差の2着に敗れた後、皐月賞~日本ダービーに進みましたが、何れも5着。その後、秋の始動を前に屈腱炎を発症したことで、惜まれつつも引退し、ブリーダーズスタリオンにて種牡馬生活を開始しています。
血統背景は父キングカメハメハ+母シーザリオの超良血であり、半兄にエピファネイア、半弟にサートゥルナーリアがいる豪華華麗な一族の一員です。正に優れた血の集合体と言える血統であり、種牡馬としての成功は疑いの余地がない様に思われます。
4.血統配合
新種牡馬リオンディーズに関する配合上のポイントについては現時点では不明であり、良し悪しの判断は出来ません。只、牝系はスピード能力の高い血統背景ですので、産駒のスピード不足の不安は少ない様に思います。
5.予想価格(予測モデルは本稿を参照)
価格:1400万円(基本価格:1000万円,本馬補正:+0万円,父系補正:+100万円,母馬補正:±200万円,兄姉補正:100万円)
牝馬と新種牡馬と言う条件から割り引かれた結果、優れた血統背景を有する割には比較的安価な予想価格となりました。
6.まとめ
同じくキングカメハメハを父に持つ超良血新種牡馬であるドゥラメンテの種付料が400万円に設定されたのに対して、戦績的にも優位差の小さいリオンディーズの種付料が100万円と言うのは間違いなくリーズナブルな設定に思えます。更に、半兄エピファネイア(父シンボリクリスエス)の種付料が250万円であることと比較してもリオンディーズの種付料の安さは際立っており、産駒の活躍によっては種付料のアップは疑いありません。募集価格次第ではありますが、青田買いをしてみたくなる仔馬です。