ドライスタウトへの出資が確定

YGGの2歳募集馬、ドライスタウトへの出資が確定しましたので、その判断事由を備忘録として残しておきます。

馬名 :ドライスタウト
父  :シニスターミニスター
母  :マストバイアイテム(アフリート)
性別 :牡馬
毛色 :黒鹿毛
FN :F1-l
生産 :下河辺牧場
厩舎 :(栗東)牧浦充徳厩舎
母年齢:12歳(4番仔・4連産)
価格 :1980万円

本募集馬への出資を決断した最大の要因は募集時動画を見たときの筋肉の質感で、柔軟性に合わせてバネの良さを感じました。また、キビキビとした早い歩速からは運動神経の良さを感じます。さらに、関節の可動域が極めて広い点が目につきます。個人的に算出している可動域指数は5.7をマークしており、基準値6をクリアしています。

馬体は大型で筋肉量のあるごっつい体格で、短距離への適性を感じさせます。個人的には素軽さがあって中距離までこなせる馬を狙って出資する様にしているのですが、本馬については距離適性に目を瞑った格好です。

トラック適正については、母系を見る限りでは芝をこなせる可能性も感じるのですが、シニスターミニスター産駒の芝成績は壊滅的です。最新の馬体重は533Kgで巨大化のリスクは回避されました。総合的に評価して、本馬は短距離ダート適性が高いと考えるべきでしょう。加えて、預託先の牧浦厩舎は短距離戦を得意としていることから、脚質にマッチした厩舎が選択されたとプラス評価をしています。

血統的観点については、まず「シニスターミニスター産駒の牡馬」である点が重要です。現4歳馬までのシニスターミニスター産駒の牡馬(騙馬)を調べると、143頭中の88頭が1勝クラスで走っており(含む地方復帰)、率にして61.5%の驚異的な数字を残しています。

さらに、Mr.Prospectorの父母間クロスを有することもポイントです。5代血統表上でMr.Prospectorクロスを有する産駒の勝ち上がり率が47.6%に対して、本クロスの無い産駒の勝ち上がり率は27.4%しかありません。シニスターミニスター産駒にとってMr.Prospectorのクロスは必須と見なして差し支えなく、本馬はこのクロスを有しています。

一方で、本馬への出資を最後まで躊躇させた要因は、テシオ理論の観点から見た時に特段の評価ポイントが見い出せない点です。

基礎体力値:53%
母の活性値:3

上記は悲観する値ではありませんが、ポジティブな数値でもありません。

さらに、父シニスターミニスターの活性値は7と高いのですが、母系のフジキセキとリアルシャダイの活性値が8あるので本馬は母系の方が優勢になります。優先祖先は母マストバイアイテム(2勝クラス)となり、これも「可もなく不可もなし」です。ちなみに、マストバイアイテムの脚質は短距離ダートでしたので、本馬の適性を短距離ダートと予想する根拠の1つになります。

そして、最大の懸念材料となったのが、連産のサイクルです。マストバイアイテムの産駒ではヨハンとノーリスの偶数年生産馬が走っており、奇数年生まれの本馬は裏サイクルの可能性が高いと予想されます。裏サイクルでも走るケースはありますから、絶対ではありませんが、個人的に信奉しているファクターでもあり、出来れば避けたい条件でした。

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