2020年のグリーンファーム募集馬への出資については、どうやら最初の4頭のまま打ち止めとなりそうです。ついては、それら4頭について出資判断に至ったポイントについて備忘録を残しておきます。
1.アレグロモデラート
父ハーツクライ
母ナスノシベリウス(母父Unbridled’s Song)
早期満口が確実と判断し、会員先行募集期間に出資を決断しました。最終的に抽選が生じており、ここで判断しなければ出資は叶いませんでした。
本仔への出資を決断した最大の要素は動画から受けた印象です。四肢の動きが柔らかく、関節の可動域が広く、何よりもバネのありそうな筋肉の質感に惚れました。もちろん、兄姉が総じて走っている点もバックボーンとして重要です。
預託先の寺井亮厩舎については、直近の成績を落としていましたが、兄姉を総じて預かっていることから安心して託すことができると判断しています。
一方で、明確な懸念要素は特に見つかりませんでした。オカルト面ではテシオ理論の基礎体力値が低い点がネガティブでしたが、目の前の馬体の評価を覆すものではありませんでした。
2.スズナミ
父ハービンジャー
母サザナミ(母父ディープインパクト)
本仔も会員先行募集期間に出資を決定しました。即満口になるか否かは判断に悩む状況で、クラブにも問い合わせしたところ、「現状で募集口数には達していないが人気上位なので約束は出来ません」の旨の回答でした。
一方で、本仔は出資馬サザナミの初仔であり、理由の如何に関わらず「出資する」と決めていたことから、無用に様子見して出資を逃すリスクを負うよりは先行募集期間に出資を決断しています。
本仔の魅力はシッカリとしたフレームにあると思います。世間的には馬格の小ささがネガティブに評価されていましたが、骨格の作りが確かならば大きさには目を瞑れると考えました。
テシオ理論的には優先祖先が母系のGreenDesertで、最大活性値を有する点がプラス評価になりました。母系似の産駒になりますが、そもそも母親が好きで出資をしているワケですので、むしろその点はウエルカムでした。
3.ヴァロンダンス
父ドレフォン
母ティアラトウショウ(母父アドマイヤムーン)
本仔への出資を判断した根拠も動画の動きを見ての評価でした。アレグロモデラートには及ばないものの、柔らかい動きとバネのありそうな筋肉の質感を高く評価しています。
例年であれば本仔は様子見可能と判断するところでしたが、価格の安さとYoutubeの再生回数から推測して、早期満口の危険性が拭えないことから、クラブに問い合わせをしたところ、やはり「人気になっている」との回答でした。安価な募集馬は大口出資で一気に満口になるリスクもあることから、先行募集期間に出資を決断しています。
なお、本仔についてはテシオ理論面から基礎体力値が高かった点もプラス評価になりました。優先祖先に競争実績がありませんが、アドマイヤムーンを遡る形であることから、芝適性も十分にあると考えています。
4.ダイヤモンドフジ
父ミッキーアイル
母マウントフジ(母父Orientate)
本仔は特別募集馬であり、応募した根拠も馬代金が無料であった点に他なりません。言い換えれば、本仔が普通の募集馬ならば、安価な募集であったとしても出資はしていないと思います。また、当年の応募条件は2口以上の出資でしたが、先行募集期間に2口以上の応募を決めており、特に無理をすることなく応募条件はクリアしていました。
正直、価格面以外でストロングポイントの見出しにくい募集馬でしたが、一方でネガティブな点も見当たりません。大活躍を期待するよりは、母のように堅実に勝ち上がって、タフな競争生活を続けてくれることを期待しています。