DMMラブリーベルナデットの2020に出資

Twitterの方では呟いていたのですが、DMM募集馬のラブリーベルナデットの2020への出資が確定しました。今回は、出資を決断した事由について備忘録として残しておきたいと思います。

まず、本仔についての検討内容を記す前に、出資に至った大きな外的要因を説明します。それはグリーンFの出資馬検討を一通り終えた結果、今年の出資馬は関西馬に集中する可能性が高くなったことにあります。「関東馬で有望な馬に確実に1頭出資しておきたい」との考えから、以前から目を付けていたDMMのラブリーベルナデットへの出資することに決めました。急な決断になったのは、ラブリーベルナデットの残口が僅かとなったことに因るもので、残23口の状態から4口の出資を確保することが出来ました。

以下、ラブリーベルナデットの2020について検討した内容を記します。


■種牡馬
父馬は既に種牡馬としての地位を確立したキズナ。昨年度の種牡馬リーディングは8位。本仔が種付けされた2019年の種付料は350万円でしたが、今年の種付料は1000万円の大台に乗っています。

■牝系
母ラブリーベルナデットは米国から社台Fが輸入した繁殖牝馬。母自身がGⅡ勝利を含めて海外8勝を上げた活躍馬で、本仔はその初仔になります。母父はA.P.Indy系のWilburnで、インディアナダービー(GⅡ)に勝鞍があります。

■配合
クラブの解説ではStorm Catの父母間クロスにフォーカスをしていますが、父キズナのStorm Catのクロスについてはサンプルが少なく現時点で有用性を示す実績はありません。むしろ、自分が評価したのはキズナの代表産駒マルターズディオサも有するSecretariatの父母間クロスです。母系にSecretariatの血を有するキズナ産駒は勝ち上がり率が58%で、全体平均の45%を大きく上回っています。

■静止画
胴長気味ですが、短足ではありません。肩の角度は標準。繋ぎは寝気味で長く、中距離に対応出来る体型と見ます。胸が深い所と、大きな鼻の穴も心肺能力の高さを感じさせます。脛が太目の点も好評価です。

■動画
本仔への出資に関して最大の後押しになったのが筋肉の質感です。緩すぎることなく、適度な弾力を感じさせる「プルルルッ」な揺れ具合は個人的に最高評価でした。

一方で、出資を躊躇わせた最大の懸念材料が前肢の動きです。単純に可動域が狭いとも言えるのですが、通常は左後肢が地面を蹴るタイミングで右前肢が最も振り上がるのに対して、本仔はそのタイミングがズレている様に見えます。
この辺り、DMMの歩様動画は水平移動の撮影時間が短い上に、遠距離から望遠で撮影していないことで撮影角度の影響を受けてしまっており、真っ当な評価に耐えうる代物ではありません。

DMMは多彩な動画を公開してくれていますが、正直な感想として歩様動画の品質は低いと思います。ここは他クラブを参考にして、早急に改善して欲しいところです。

■誕生日と母年齢
出産時の母年齢は6歳で、少々若すぎます。また、2代母との平均年齢は6.5歳で、これも自己基準よりも若いのですが、ここは老齢よりはマシと割り切りました。一方で高評価したのが誕生日。2月前半の誕生日は統計的に優位と言えます。

■厩舎
これも出資判断を躊躇わせた要因の1つです。美浦所属こそ発表されていますが、具体的な厩舎は現時点でも明らかにされていません。ここは話題作りも考えるDMMのことですから、恐らく新規開業のE厩舎であると予想して、それならそれで面白いかと割り切りました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする