8/21、ラインオブフェイトは新潟8R・1勝クラス(ダート1200)にて復帰戦に臨み、古馬を蹴散らして見事に優勝を果たしました。
3ヶ月振りのレースは馬体重が-6Kg減って460Kg。休み明けの体重減は一般的にネガティブな判断がされることと、デビュー2走目に対して馬体重が-16Kgまで減り続けていることから、状態な不安を覚えましたが、結果的に全くの杞憂に終わりました。トモに爆弾を抱える本馬としては、体重を絞った今回位が実はベストなのかもしれません。
レースは好枠14番から絶妙のスタートを決め、そこから鞍上が促して3番手のポジションを確保しました。この積極的な騎乗は正に期待した通りでしたが、一方で鞍上はハナを取り切る覚悟まであった様に感じました。言い換えれば、外枠の難しさはありますが、1200戦でハナを取りきるにはスピードが足りない様にも見えました。
レースは3番手のまま4角を回り、一瞬だけ先行馬に置かれそうになる瞬間がありましたが、ラスト1ハロンで追われると、前を競り落とし、後続の追従は凌ぎ切って見事に優勝を果たしました。
このレースのポイントは2つで、1つは1200Mでも先行することが出来たこと。もう1つが、最後まで粘り切った「底力」だと考えています。枠番に恵まれた部分はありますが、3番手に先行しながら、ラスト3Fを4位の時計で上がったことは、強い競馬をしたことを示しています。
勝時計の1.11.1は、同日の上越S(3勝クラス)でも4位タイに相当することから、優れた時計であることは疑いありません。また、Targetの補正タイムで見ると「101」を示しており、これは1勝クラスの標準時計よりも0.1秒早いことを示しています。このことから、次走を同条件で戦っても、勝ち負けまでは厳しくても、掲示板は十分に狙えるものと考えられます。
次走の予定に付いては「レース後の状態を良く見てから考えたいと思います。」とのことで、具体的は示されていません。もし、中山開催で続けて使うとすれば、ダート1200しか選択肢はありませんし、過去走からみて中山を苦手にする要素もありません。恐らく、一定の結果は残してくれるものと期待はできます。
一方で、「本馬のベスト距離は1400~1600」と考える個人的な判断に変わりはありません。逆に今回勝てたことは望外の結果であって、本質的に1200Mは本馬にとって忙しかったと考えています。それは今走でハナを奪い切れなかった部分にも表れていると考えます。
ラインオブフェイトのストロングポイントは「底力」であり、それは距離を延ばし、楽にハナを奪うほど有利に働きます。本馬が「気性的に折り合いに困ることの無い」ことは判っていますので、無理のない範囲で距離は伸ばして行くべきと考えます。流石に2100Mでは失速しましたが、実績のある1600Mを避ける理由にはならない筈です。