9/26中京4R:ドライスタウトは不良馬場の新馬戦を完勝

9/26、出資馬ドライスタウトは中京4R・新馬戦(ダート1200)にてデビューを果たし、不良馬場の中で力の違いを見せつけて完勝をしています。また、この勝利は鞍上を務めた福永JのJRA2500勝を飾ると当時に、YGG所属馬として初の新馬勝ちとなる、2重のメモリアル勝利となりました。(個人的には現2歳馬の初勝利。

当日は夜半から降り出した雨は勢いを増し、稍重からスタートした馬場状態はレース時点で水の浮いた不良となっていました。この悪天候の中で、パドックに現れた姿は良い感じに気合が乗っており、馬体重522Kgの雄大な馬体は決して重苦しいものではありませんでした。これは、デビューがスライドして来たことで充分な乗り込みが出来た結果かもしれません。

レースは福永Jが超絶好スタートを決めて先行体勢に入りましたが、外枠から押してきた2頭がハイペースと見るや、控えて3番手に収まりました。振り返って本レースのポイントはここで、ペースを読み切って控える競馬を選択をした福永Jの熟練した騎乗と、その指示に従って折り合ったドライスタウトの操縦性によって実現したものでした。

ラスト3Fの位置で先頭とは1.4秒の大差がありましたが、4角を回って進路を確保すると、着実に先行馬との差を縮めて行き、残り約50M地点で逃げたワセダタンクを捉えると、並ぶ間もなく突き放して2.5馬身の差をつけて完勝を果たしました。

展開的には「オーバーペースで逃げたワセダタンクに対して、ペースを読み切って差し切った」と言う解釈が成り立ちますし、実際に鞍上の判断は文句無しでしたが、決してワセダタンクも逃げて潰れた訳では無く、むしろこれを指し切ったドライスタウトの方が1枚も2枚も上手だったと判断すべきと考えます。

これは、Target-JVの補正タイムで見ても明らかで、ワセダタンクの値は「103」が出ており、水準の勝ち時計を超えています。一方で、ドライスタウトの補正タイムは「107」が出ており、これは上のクラスでも勝ち負け出来る時計と判断されます。

問題は不良馬場が味方してこの好時計が出たのか否かで、これは今後のレースから判断するよりありません。只、今回の不良馬場は湿って脚抜けの良い馬場状態は超えており、時計の掛かる馬場に寄っていたとすれば、良馬場でのパフォーマンスも十分に期待して良いと思っています。

一方で、距離については福永Jから「距離はやっぱりそんなにもちそうにないかな」とのコメントがあり、現状で1400までが適性との判断です。改めて自分が本馬への出資判断をしたときの覚書を読み直してみると、「馬体は大型で筋肉量のあるごっつい体格で、短距離への適性を感じさせます。個人的には素軽さがあって中距離までこなせる馬を狙って出資する様にしているのですが、本馬については距離適性に目を瞑った格好です。」と綴っており、まぁそうだよねと納得するよりありません。

最後に、新馬戦を完勝したことで今後の夢が大きく広がるワケですが、1400までをターゲットとするのであれば、11/25に園田で開催される兵庫ジュニアグランプリJpn2(ダート1400)を目標に定めて貰えれば望外の喜びです。そして、そこから逆算すると10/24に阪神で行われるなでしこ賞(ダート1400)をステップレースに挟むのがローテーション的にも、1400右回りを経験する意味でも理想的だと思います。脚元にも喉にも問題の出ることなく、更なる上を目指して行けることを祈っています。

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